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一生に一度の恋をしに、僕はここへ来たんです
utsukushii
作家さんの新作発表
お誕生日を教えてくれます
BLなんてポルノ、エロくてナンボのもんじゃろが!派の方には全くオススメできない、幻想級の、美しく恋に恋するお話。
エチシーン?
そんなのいらない。
全寮制の高校で、同室で両思い。
やろうと思えばいくらでもヤリまくれるよね。
実際にはあったのかも知れない。
でも、それは描かない。
ハグして、キスして、、、
描かれないからこそ「美しい」。
お話としては、とっても萌える。
時代設定が現代っぽいのも、逆に絵空事感が増していいと思う。
寧ろ中途半端に時代物だと、時代考証的なアラが目に付いちゃったりして興ざめすることもあるし。
ただ、やっぱり、なで肩過ぎるざざっとした絵は、お顔の表情が可愛いだけに、絵の変化中なのかも知れないけどちょっと残念とは私も思った。
儚い夢の中のような雰囲気がとても素敵な作品でした。全寮制のイギリスの伝統校のような学園。そこに一生に一度の同性との恋をしにきた有持。吉田先生のタッチで描かれる男子高校生は、華奢で思春期の繊細さが前面に出ていて、そのビジュアルも好きですね。唯一残念なのは、少し展開が早過ぎたところ。設定もキャラクターも良かったので、高附と仲を深めるところ、高附から桂井へ気持ちが移っていくところはもう少し余韻が欲しかったかも。高附への恋は、桂井が言うように恋に恋している感じだったので、すぐに桂井へ気持ちが向くのも違和感はなかったですが。もっとこの世界観に浸っていたかったです。
吉田さんは映画のようなカット割りが魅力的で大好きで、今回はギムナジウムっぽい話?やったー!と浮かれて購入したのですが、おや?
残念な事に、今回は絵も話も私には合わなかったようです。
古い全寮制の男子校の話でとても読みやすいのですが、何となく盛り上がらず浅い感じで上滑って終わってしまった印象です。
学校なのに先生がいなくて授業のシーンがほとんどないので、学校ものの雰囲気が感じられませんでした。
エロがないのはこれでいいと思いますが、エロがないならもっと他に萌えが欲しかった気がします。古風な舞台に古風な恋愛ごっこ。そういったものと絵柄があっていなかったのかもしれません。
次は現代の普通の話だったらいいなあ。
物語は好きです。
全寮制で制服もクラシカルに三つ揃いにリボン。
でも、絵が好きな感じじゃなかったです。
正面からだと鼻がないし、目もショボくて、表紙の絵とずいぶん違って、ビジュアルからくる萌えが難しかった。有持が高附先輩にお風呂場で助けてもらって、名前を聞くシーンや中庭にお礼を言いに行って二人で噴水の前に腰かける後ろ姿、剛力ちゃんか!って位のなで肩&長い首に思わず突っ込まずにはいられませんでした。
でも、最後の方、桂井が義理のお兄さんに有持が好きだと話しているのを偶然聞いてしまい、ベッドで毛布を被ってドキドキしている表情や遊園地デートの晩、普通にお休みをして別々のベッドに入るも、桂井が眠れないの?と覗くと、うるうると目に涙をためて嫌らしい気持ちを抑えてる有持とか、グッと来ます。
ほんと、これでもう少し絵を丁寧にしてくれてたら最高なのに。