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torsomelt
作家さんの新作発表
お誕生日を教えてくれます
他人とあまり交流を持ちたがらない和希は
美大の彫刻科でなかなか進まない課題に悩んでいるところ、
建築家の三年の矢吹という男に突然声をかけられます。
和希とは全く違うタイプの矢吹は
初対面にも関わらず馴れ馴れしい態度で
それからちょくちょく話しかけてきて迷惑なだけのはずでした。
弟の瑞希が洋画科に所属し、自分より優れた才能を持ち
周囲から比べ続けられた事が和希を閉ざしてしまっていたのですが
矢吹があっさり
「それぞれどっちも個性があって良いなぁ」と言ってのけてくれ
次第に心を開いていきます。
直感で良いか悪いか、好きか嫌いかを判断する矢吹が
年上なのにこどもっぽいようでいて(落ち着きないしw)
実は懐のデカい男なんじゃないかと思いました。
和希の邪険な態度もものともせず果敢にむかっていって
陽そのものな矢吹だから
きっと和希を少しずつ素直にさせられたんでしょう。
私は絵も描けませんし、何かの作品を生み出す才能もありませんので
こういった彼らの方向性についての悩みやもどかしさは
実際感じた方々にしかわからないかもしれませんが
丁寧なお話の展開のおかげで和希の苦しさを理解出来たように思います。
まだお互いを色々知らないからといって
「好きな色は」とか「好きな寿司のネタは」とかの会話が
すごく可愛くて初々しかったです!!
好きだと言い続けてきた矢吹が珍しく
「いや違くない?知ってくってこういうことじゃなくない?」と
和希にツッコんでるのがまた新鮮でしたww
和希の友人の本田が、実は何年かダブッてない??という程
落ち着いて理解者で凄く好きでした!(本田ごめん)
矢吹の友人も強面だけど結構な世話焼きな深谷、
無自覚人たらしの鳴海もいいヤツで
矢吹の人徳だろうなーと思いました。
弟の瑞希もいつだって和希を心配して
ずっと心苦しく思っていたとかいじらしかったし
わだかまりがなくなって本当に良かった!!
矢吹の留学の話で一度はすれ違うも
ちゃんと思ってること言えて
希望へと続く未来へ歩き出せて安心しました。
描き下ろしの二年後の再会で
口はやっぱり悪いけど男前度が増した和希に
私も矢吹同様ドキドキしてしまいました!
愛が和希を変えたのね…!!
徐々に近づく気持ちでときめきをいただき、
周囲の温かく見守る様子に胸を温かくさせられ
素敵なお話でした!!
心がつうじたら今度はフィジカルな面でのシーンを
やっぱり読みたかったというのが正直なところでして!!
どっちなんだろう、矢吹×和希?和希×矢吹??リバ!!??
どれでも違和感全くないので続きを下さい懐さん!!!!
美大の話だということで、期待して購入。
しかも双子で、主人公じゃない方の子に才能があってというお話。
こればっかりは仕方ないですが、才能のあるなしは本当残酷ですよね。
受けも決して才能がないわけではない絵けれど、弟の方が優れていることにずっとコンプレックスを抱いているのですが、それが攻めと出会っていい方へと変わっていくお話でした。
こういう話は好きですが、BLなのにラブ要素がとても薄いんですよ。
エロを期待している訳ではないですが、二人が近づいていく過程をもっと丁寧に描いていただけたらよかったなあと思いました。
いまいち、攻めが受けを好きになった要因がわからなくて。
何となく気になるから発展したならば、読み手はそこを一番読みたいのですよ。
そして書いててふと疑問に思ったのですが、エロも何もないから受けも攻めも分からないですよね(汗)勝手に双子の方が受けだと思い込んでおりましたが。
美術大学を舞台に、学内で声をかけてきた先輩と関わるうちに、迷い込んでしまっていた自分の思考と向き合い、自分自身を受け入れて前へ踏み出す話。
ストーリーの、自分の才能や進むべき道に迷っていた和希が、圭太や弟の瑞希や他の友人達に影響されて徐々に変わっていく流れはいいと思うし好きだ。
ただ、ラブ方面はちょっと物足りなかった。
圭太と和希の二人は、お互いの気持ちがラブであると認識しあったが、直後に圭太の留学が決まっていたことが発覚し、結局離れて暮らす事を決断して本編は終了。
描き下ろしでも、それから2年たって圭太が帰国し…
って、え、それだけ?
お互いに生涯を共にしたいとは思い合っているようだけど、受け攻めすら定かじゃない雰囲気のまま終了は、さすがに肩すかし。
個人的な好みからすると、必ずしも無理にガッツリエロ描写入れなくてもかまわないとは普段から思っているけど、これは、もうちょっとなんかあっても悪くないんじゃないかな。
というわけで、萌は一つだけで。
天然というか、自由奔放な攻めとコンプレックスを持つ臆病な受けの子の話です。
舞台が美大なので、才能云々の話でストーリーが進みますが、淡々とし過ぎてて退屈でした。
自信のない受けが自由な攻めに憧れる展開は想像通りでしたが、攻めが受けを好きになる展開になぜ?って感じ。
受けの才能も特に攻めが見出したわけでもなく(そもそも最初から周りは言ってたのに受けが聞く耳を持たなかっただけ?)、穏やかにストーリーが進む割には恋愛のところだけ無理矢理押し込んだなって感じです。
性描写は全くありません。
それだけに、もっと心理的な恋愛描写を丁寧に入れて欲しかったなって感じでした。
これは私の個人的な設定萌えのひとつです。芸術系の才能の有る無しのコンプレックスとか、大好物です。たぶんそこを外したら、萌評価だと思いますが。
受の子の成長を見ていて嬉しかったです。