おれ、被害者

ore higaisha

おれ、被害者
  • 電子専門
  • 非BL
  • 同人
  • R18
  • 神41
  • 萌×239
  • 萌24
  • 中立13
  • しゅみじゃない18

--

レビュー数
20
得点
446
評価数
135
平均
3.5 / 5
神率
30.4%
著者
木村ヒデサト 

作家さんの新作発表
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媒体
漫画(コミック)
出版社
リブレ
レーベル
シトロンコミックス
発売日
価格
¥638(税抜)  
ISBN
9784799726167

あらすじ

見知らぬオヤジに脅されたリア充大学生。
「お前みたいな人種が大っ嫌いだ!キサマは死ぬ運命だ」と、被害妄想丸出しのオヤジ。
この場を逃げきるために 最期に楽しいコトしようぜ! と苦し紛れの極論で セ ッ ク ス を提案すると興味があるのか途惑いながらも自ら服を脱ぎ出す童貞オヤジ……!
そして、だんだん、悶えるオヤジの顔が可愛く見えてきて!?
「おかえり! 白飯があと30分かかるからエッチしよっか」
「はやく逃げだせばいいんだ…君なんて」
軟禁生活で芽生える愛はあるのか!?

唯一無二の木村ヒデサト ネ申 作 品 5 編 を収録!!

表題作おれ、被害者

リア充な若者
高校教師

同時収録作品よろこびの先鋒

同ゼミ同級生 信夫
同ゼミ同級生 優

同時収録作品鹿島くんの知らない日常

鹿島 大学生
ユキタカ 謎のM男

同時収録作品昨日の話と今日の話

ミドリ,後輩社員
先輩社員,36歳

同時収録作品未確認の証明

多嘉良,保健の先生
利久,UMA発見体質の学生

その他の収録作品

  • よろこびの先鋒・外伝~信夫も悩むこともがある~

レビュー投稿数20

ゆるいと見せかけて最後に落としてくる

◆鹿島くんの知らない日常
 不思議な作品でしたが、これは、人には自分でも気付かない、あるいはふとした時に衝動的に出てしまう別の一面が潜んでいるものだと暗に示していたのでしょうか。鹿島1人が何かの病気だとか、多重人格だとかいうよりは、いろんな人に通じる何かのような気もしました。後味が悪いというほどでもなく、考え込んでしまうような結末でした。

◆未確認の証明
 これは正真正銘、後味の悪かった作品。UFOやネッシーなどのUMAをよく目撃するという利久ですが、周りは誰も信じてくれません。彼の虚言、あるいは幻覚は一体どこから来ているのか?というのが最後に明かされるのですが、これが本当に痛々しくて、胸にきました。きっと、彼の脳が心を守ろうと必死で見せていたものだったんでしょうね。一番印象に残った作品でもありました。

◆おれ、被害者
 後味が悪いと見せかけて、なんだかんだ明るくギャグで終わったのが良かったような、そのままバドエンでも良かったような、何とも言えない読後感の作品でした。相手の生死を握っている立場が逆転していく展開が面白く、被害者の豪胆さには最後まで感心してしまいました。個人的にはやっぱり暗い結末の方が良かったかも。

0

おかしいのに愛おしいリアル

初読み作者さん。

うわ〜何これ!全然理解できない!でもハマった!
すごく、人を選ぶと思いますが、好きな人は好きになる作品だと思います。

どの話も、はっきりこんな話!って紹介がしにくい。不思議な世界観で、あぁ、多分こんな事を言いたいのかな?っていうニュアンスはとらえられるものの、ここではっきり言ってしまわない方がいい気がするのでやめときます。自分に自信がない…

最初はあまり心にこなかったのに、読んでいくにつれ、すっかり作者さんの世界観にはまってしまってすぐに2度読みしてしまいました。

最終的に「よろこびの先鋒」の2人が1番まともなカプに見えるから不思議…それくらいやばいキャラしか出てこない…信夫の綺麗になったお顔見たかったな。
ぶっとんだかんじなのに、みんなちゃんと人間らしいから凄い。ファンタジーじゃなくちゃんとリアルに感じるのは独特の才能だなぁと思いました。

少し気になったのは、絵が本当はすごくお上手なかんじなのにちょっと雑なところがもったいないかなぁ…と思いました。

0

BLの中のUMA

本当に心休まるBLが1本も入ってないよ!木村先生!!
どろっとした短編ばかり詰まっています。凄まじいえぐみと狂気。萌では決してないのですが、萌という評価ボタンしかないので仕方ない。
一つ一つの作品に言及したい気持ちはあるのですが言葉にし辛く、自分は好きですけど人には勧められない作品です。キッツーと漫画うまいなぁーと2つの感情が湧き上がる。
BL漫画なんですけど、BL漫画読んでるっていうより一般漫画読んでる時と同じような漫画の妙を見る面白さを感じさせてくれます。

1

万人ウケはしないbl

基本的には明るい感じ(絵柄のおかげもあるかもしれませんが)の話が多い短編集ですが、少し毒がある話なのではという話が多かったです。ていうか私的には昨日の話と今日の話以外はそんな感じに思えました。
未確認の証明は後味が最悪ですし、おれ、被害者の首吊りのシーンはゾワっとしました....
メリバ好きかつ明るいタッチの話が好きな方は好きだと思います。
私も好きなのですが、人に勧める本かと言われるとうーんという感じなので中立にしました。

0

読んでビックリ

表紙の印象からほのぼのラブラブなお話なのかなと思ったので読んでビックリしました。
カバー下の背表紙を見たら「心休まるBLなんて一本も入ってない」とありなるほど納得です。
会社員の上司と部下の「昨日の話と今日の話」は唯一心休まるお話だと思いますけど、スリリングな心境下で読んでいたので結果的に心休まってなかったです(笑)

個人的に分かりにくく読みづらい部分があったことと、好みの問題で中立になりました。
読んだ後もなんとも言えない感情を味わいましたが、ネガティブな気持ちにもなりませんでした。
それは、作者さんの作家性による処が大きいのかなと思います。
この作品はいわゆる不条理ものだと思うのですが、それを「読者を楽しませようとウキウキ描いてる」とあって作者さんの凄みみたいなものを感じました。
表現することに躊躇がない作家さんって凄く魅力的だなと思います。

具体的に言うと、汚部屋とその住人の汚さ、人間の薄情さや偽善的なリアルをしっかり見せるところです。
薄っぺらい善悪の話ではない、ありのままであるからこその軽やかさというか。
なので衝撃的ではありますが重苦しくはなく、そのバランスが絶妙な気がします。
私は最後の“四つんばいでサッカーする人間ロボット”がツボにハマったので、どうしても嫌いにはなれないですね。

個人的には記憶に残らないような綺麗な「萌」作品よりも、表現することに躊躇がない「中立」作品のほうが評価が高い気がします。
でもやっぱりハッピーエンドが好きだし、救われない子が救われるまで読みたかったので中立にならざるを得ませんでした。

0

病み系だけど面白い

アンソロなどの短編を単行本にまとめた1冊。
サイコものやSMなど、少し病んでる系の短編集ですが、そこまですさんでいなくて、基本的には甘い恋愛ものです。短編としてどれもよくまとまってて、最後にきちんと落ちもある。やはり力量のある作者さんだと思いました。
もっと新作をどんどん発表して欲しい。

表題作がトリですが、暗い雰囲気を補うためか、後日談が2つついています。これはやはり本編だけで終わっていた方がお話としてはきれいだったなあ、と思うのですが、逆に救われた感じもあり、単行本ならではの味わいかたでしょうかね。

0

みんなクレイジー

短編集です。
この本、みんなクレイジーで大好き。
木村さんの絵を見てると湿度上がります。ほんのりジメッとしてくる。
そして汚部屋が多いこの作品に限らずちょっと匂いが。饐えたような?酸味?的な。
いやdisじゃなくてrespectです。昔でいうガロに掲載されてた作品なんかと同じ【爽やか】の対極にある雰囲気で大好きです。
「よろこびの先鋒」の信夫のフリーダムぶりがお気に入りです。なかなかラブい。
「昨日の話と今日の話」の先輩、バリネコっぷりが最高。襲い受けありがとうございます。
表題作、すごく面白いんですが、キャラの外見が私の中でハマらずノリきれなかったのが残念でした。

1

ふつうじゃない濃い味揃い

レビューを事前にしっかり読んだ上で読んでも、これはかなりショッキングな短編集。
「ふつうじゃない」のレベルが違う。

個人的には一読の価値アリな作品集だと思うけど、人に薦められるかといったら躊躇する。
責任取れないので自己責任でお願いします、って1冊。
表題作のくだんのシーンは私も一瞬息が止まりました。
それなのに何度も読んでしまう中毒性があって、それがまた人間の心理の怖いところ。

好んで何冊も読みたい感じとはちょっと違うけど、こんなBLもたまにならありじゃないでしょうか。

【電子】シーモア版:修正×(白抜き)、カバー下○、裏表紙×

1

未来形BLがコレ系ばっかりだったらちょっとこわい

レビューで初めての中立作品……
というのも、BLとしてならいわゆる「萌え」は感じられず、でも表現作品として見れば、これを読んで受ける衝撃度の度合いは正にネ申降臨としか言えず。
一言、怖かった……イタい作品ばっかり。

「よろこびの先鋒」
汚部屋の住人(同じゼミ生)からの首絞めセックスでしかイけなくなっちゃう大学生。きたない、グロい、露悪的であります。

「鹿島くんの知らない日常」
途中までよく意味がわからず、奇妙の一言。これをBLで、というのがすごいわ。頭の中の住人達、人多過ぎ。

「昨日の話と今日の話」
途中に1個入る休憩みたいな。普通のHのお話です。「Don't ask, Don't tell」が可笑しい。(明日は恋人になるみたいよ)

「未確認の証明」
これは大問題作だと思う。性的虐待ってこんな風にちゃんと信じてもらえない事例が多いんだってね……帯の『愛され体質の未知との遭遇!UMAハーレム状態で夢心地』ってのは全然違うんじゃないの?コレは茶化しちゃイカンよ…

「おれ、被害者」
UMAの衝撃を振り切って、気を取り直して読んでたのに何なんだこれは!
またも衝撃の展開。UMAの一瞬考えての衝撃とは違って、これは直に絵で見せつけられるショッキングなシーン。
で、ラストは死後の世界なんですか?そこが読み取りきれません。

描き下ろし「よろこびの先鋒・外伝」
信夫と優が仲良く付き合ってます。最後に一応マトモな話が来て、この一冊の印象が少し和らいだ感じです。でも全編突っ走っても良かったような気もします。

2

う~む・・・

「マリアボーイ」と「鬼は笑うか」がとても好みだったので、こちらを購入したけど、残念なことに私にはイマイチでした。
どれも後味が悪すぎる。中でも多重人格ものは、特集に組まれてたときに読んでいて、すごく苦手だったことを思い出した。
この作家さんだと覚えていたら、先出の2作は読む気がしなかっただろうから、記憶力が乏しくてよかった。
「未確認の証明」も、最後が衝撃的な事実判明!となるべきなんだろうけど、ちょっとわかりづらくて、気持ち悪さだけが残った。

0

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