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konotsumibukaki yoru ni
次男編のCDではたーーーーいへんお世話になっている(現在進行形)清澗寺家。
原作読まなきゃ読まなきゃと思ってようやく手を出せました。
どこから読んでもOKとのことですが順番通り長男から。
次男ばかり追っていたので長男視点で見るこの世界は真新しくとても楽しかったです。
CDでの台詞回しでも感動していましたが、和泉さんのお話は文章表現豊かでとても読み応えがありますね。
繰り返されたり退屈な言い回しもなく広がりを感じます。
羨ましい語彙力…一発では読めなかったり理解しきれていない単語の出現に自分の知識不足を痛感しました(笑)
超個性的な一家を見事に書き分けてる!!
長男はピュアピュアで見る目が変わりました。
身分違いに相反する同士…それでも子ども時代の約束を大切にし
再会すれば一緒にいるだけで一喜一憂してしまう…乙女のような純情さがとても愛らしく…選んだ道にも納得がいきました。
生きていてくれさえすれば……
この極論に燃える長男の必死さには胸を打たれました。
猛スピードで読むしかなかった…。
終盤は今までを取り戻すような極甘でシリアス8ラスト甘2くらいがちょうどいい私の胃はもたれました(笑)
次男贔屓なので次男が出てくると浮足立ってしまった。
この頃は無職で遊び歩いてるし買い物すれば兄に請求回しまくるし…
不品行で新聞記者を喜ばせるために存在しているようなもの…と兄目線で称されているのには笑ってしまいつつも「うー」「あー」と頭抱えました。
だって次男があぁなったきっかけの一つは長男にも……
次が本命なので原作に触れられるのがとても楽しみです。
人気の清澗寺シリーズの文庫版の一巻を手にしました。もともと時代物好きなだけに、どハマりしました。特に大正時代は浪漫溢れ、古い物と新しい物が入り乱れた活気のある時代に感じられ、惹かれてしまいます。数ある大正時代を舞台にしたコンテンツのうち、この作品は華族からの目と労働者からの目の両方を通して時代の歪みを描かれている所が興味深かったです。
和泉先生の作品は、ロシア革命の時代が描かれた「タナトスの双子」を既読ですが、そちらよりも内容やストーリー構成も分かりやすく、物語に没頭しやすかったです。人気シリーズという事に納得しました。
千年も前に遡れる歴史を持つ名門華清澗寺家に流れる頽廃したムードが印象的でした。美しくも儚く、滅びの予兆が随所に感じさせられる所が物哀しいです。夢追い人ばかりでは、家は滅びる一方で…。清澗寺家を背負った長男の国貴の恋人の遼一郎が反体制の運動家という設定が、描かれている時代の世相を反映し、ストーリーと上手く絡み合っていましたし、BLに良くある主従関係にも一味違ったスパイスを加え、最後のページまで波乱に富んだ二人の運命がどうなるのか目を離せませんでした。
遼一郎が社会運動に携わる契機となったのは、国貴と身分差により引き離された過去の出来事にあったとしても、知識欲があるのにかかわらず、労働者階級に生まれた為、進学を志せなかったり、職業の選択の自由がない…等様々に制約された生を生きなければならない現実を変えたかった事も大きな要因に思われるので、問題の根源は深くて、読んでいて切なかったです。生まれつきの特権で様々な利権を享受できる立場の国貴には気持ちが分かるはずもなく…。二人の溝はなかなか埋まるのは難しそうで、だからこその二人の選択で…。
二人の選択や終わり方もスッキリしたものでないので、二人の行く末に想いを馳せてしまいます。浅野や清澗寺家もどうなったのか、余り触れられなかっただけに気になります。 それにしても、国貴が浅野のような男を選んでいれば、家名の存続が図れたかもしれない所に現実の辛みがあり…。愛が全てと言わず、国貴には新天地で愛する人と力を合わせて逞しく生き抜いて、経済的にも立ち直って欲しいな。
シリーズの主人公は毎回変わるようなので、二人の選択が清澗寺家の一族にどう関わってくるのか期待半分不安半分で読み進めようと思います。
清澗寺家シリーズ、有名なのに今まで読んだ事がなく...しかも「清潤寺家」だと思ってました。恥ずかしい。
時代物や軍艦系に弱く、新装版も出たというので購入してみました。
三角関係と捉えるのか自信がありませんが、反体制運動に与する遼一郎と家族さえ棄てて愛する人を救おうとする国貴。そんな国貴や遼を弄ぶ浅野。時代の波に逆らえないことを理解しつつもお互いの為に苦しむ2人がもどかしかった。こんなにも「時代」を歯痒く思ったのは初めてです。特に受である国貴のある意味狂気的な部分が好きです。エリート街道はそれるわ家族は捨てるわ人は撃つわ...それもこれも全て愛する人を守る為。華族生まれのエリート軍人だとしか思っていませんでしたが、プライドも何もかなぐり捨てて奔走する彼の涯を見たくてページをめくる手が止まらない。家の為だなんだと心を冷たくして義務的に動く彼より、遼と会って激情のままに話したり貪ったりする彼の方が生き生きしていて良かったです。
上記にも書いたのですが、清澗寺家シリーズや和泉先生の作品を初めて読みました。とても描写が...長くて(言い意味ですよ!)じっくり繊細に...こんなに読み応えがある描写を生み出すことが出来る作家さんだと思っていなくて驚きました。何もかもそこに国貴達がいるように錯覚してしまう笑笑
すごいの一言に限ります(語彙力)
続編は弟、和貴のお話のようですね。ちょっと気になる...!読むつもりはなかったのですが、その後の清澗寺家気になるので、国貴達の余韻覚めやらぬうちに購入したいと思います。
大正ロマンものやそれに近い…現代すぎないものを探していた時にオススメされていたので購入。
海外へ駆け落ちするという結末はロマンがあって憧れもあって大好きです。
家族や体制にとらわれない二人だけの世界で幸せになってほしいですね。
こういう場合は駆け落ちしました!というところで終わってしまうものも多いですが、その後どんな風に新しい生活を始めたのかが少し描かれていたのが良かったです。
ほんの少し導入があってこそより空想も広がるというもの。
シリーズものなのは知っていたのでこの二人の話がまだまだ続くのかと思いきや、今度は弟くんのお話なのですね。
主人公の目線では少し疎ましい立ち位置のサブキャラという印象なのでどんなお話になるのか気になります。
本編で一番びっくりしたのはお父様。
名家の当主にありがちな厳格な人なのかと思っていたらなんと…美しいお父様でした。
とても魅力的なのでお父様も気になります。
ぴぴ606様、はじめまして。
清澗寺家シリーズは、BLを読み始めてしばらくした頃
当時5冊目まで出ていたのを一気読みしてハマりきった作品です。
(勢い余って年表まで作成してしまいましたw)
2巻は弟、3巻は下の弟、4巻は父編(私はこれが一番好き)ですが、
シリーズを通して一族が描かれていますので、
国貴のその後も読むことができますし、この2月にはとうとう
完結編である国貴編が出版される予定になっています。
ぜひ壮大な一族のロマンを(平安時代のご先祖編もあります)
ご一緒に楽しめれば嬉しいです。
リンクスロマンスから新書で出ていた清澗寺家シリーズの文庫化第1弾。
内容は新書と変わらないので書きませんが、おおまかにいうと没落貴族の長男・国貴と誤解から引き離されていた幼なじみで使用人の遼一郎の物語。国貴がエリート軍人で遼一郎が反体制運動家なので立場の差と身分差が大きく二人の間に立ちはだかります。
大幅に加筆修正を行ったということでストーリーはそのままですが、文章がかなり読みやすくなってると感じました。新書ではちょっとくどいなと思った言い回しやモノローグの繰り返しが洗練され、より国貴の思いがわかりやすくなっています。
また、新書では未遂でCDでしか楽しめなかった当て馬・浅野とのシーンが文庫化にあたって書き足されていました。
長いシーンではありませんが、当て馬が出てくるのが苦手な方はそこだけ要注意です。
20ページほどの書き下ろしはその後の二人の物語。日常の断片ですが、国貴に対する遼一郎の思いの深さと互いの愛情がわかるSSでよかったです。
ずっと追いかけている思い入れの強い作品なので、こうして文庫になったのはとても嬉しいです。
これから続けて文庫化されるようなので、ここから清澗寺家シリーズに入る方にお勧めです。