富士見二丁目交響楽団シリーズ第4部 バッコスの民

fujiminichoume kokyougakudan series

富士見二丁目交響楽団シリーズ第4部 バッコスの民
  • 電子専門
  • 非BL
  • 同人
  • R18
  • 神1
  • 萌×20
  • 萌3
  • 中立0
  • しゅみじゃない0

--

レビュー数
2
得点
14
評価数
4
平均
3.5 / 5
神率
25%
著者
秋月こお 

作家さんの新作発表
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イラスト
後藤星 
媒体
小説
出版社
角川書店
レーベル
角川ルビー文庫
シリーズ
寒冷前線コンダクター 富士見二丁目交響楽団シリーズ
発売日
価格
¥533(税抜)  
ISBN
9784044346355

あらすじ

恋人としての君もバイオリニストとしての君も、僕にとって唯一無二な存在。フジミの定期公演のために二ヶ月ぶりに帰国した悠季と圭。留守を預かるコンマスの五十嵐から相談を持ちかけられる。実は、二人が留学した後のフジミでは大変な事態が起きて……!大人気シリーズ。

表題作富士見二丁目交響楽団シリーズ第4部 バッコスの民

天才指揮者・桐ノ院圭・悠季いのち
努力型天才バイオリニスト・守村悠季・ヘタレ

その他の収録作品

  • フジミは踊る

レビュー投稿数2

些細な日常に萌え~

努力型のバイオリニスト・守村悠季(実は天才)と、その恋人の天才指揮者・桐ノ院圭の生活も次第にプロらしくなってきました。
今回は「フジミオーケストラ」の定期演奏会のために、悠季はソリストとして、圭は指揮者として久々の帰国を果たします。

慣れ親しんだ日本での、ちょっとした日常。
髭をそりながら、泡の付いた青で振り向く圭や、バスルームを増築して鼻歌気分の圭など、くつろいだ二人の姿を見ることができます。

でも、現実はそんなに甘くないのですよね。
久々に帰国してオーケストラに参加してみると、知らない新人がいっぱい。それも上手い!
この人たちはまだ音大生なのですが、圭と悠季の活躍を聞きつけて、それにあやかろうとする卑しい人たちなんです。
でも追い出すことはできません。
そこで悠季がとった強硬手段は…。
相変わらずの「戦うバイオリニスト」の悠季が楽しい「フジミは踊る」。

表題作は、フジミオーケストラの演奏会当日を中心に、ストーリーが展開します。
えらそうにして、ちっともオーケストラに打ち解けない音大生軍団。
ついに圭がプッツンきてしまいます。とても丁寧な口調で「でていけ」ということを
遠まわしに言うんですが、音大生軍団は引き下がりません。
じつは、この女の子たち、ものすごく「腐」がはいっていることが判明!
演奏会も、オーケストラもどうでもよくて、ただひたすら圭だけを追っかけていたいと知ってしまった悠季は…。
今回も一生懸命の二人でした。
ああ、エロエロだった。

3

フジミの定期演奏会でのチャイ・コン

シリーズ第4部の3冊目。通しで19冊目になります。今回は、圭と悠季が2ヶ月ぶりに帰国します。

《出版社あらすじ》
フジミの定期演奏会で《チャイコン》を弾くため、二ヶ月ぶりに日本へ里帰りした悠季と圭。練習不足の中、悠季「いまの僕にできる最上の演奏をしよう」と心に決める。だが肝心のフジミ内で古参団員と新人の音大生団員とのあいだにトラブルが発生し、定演への道のりは前途多難!?(主役は僕だ……負けないよ!)そしてソロ演奏で悠季がついに新境地をひらく!!

収録作
・フジミは踊る
・バッコスの民

「フジミは踊る」では、一時帰国の圭と悠季が挨拶回りなどに大忙しです。
 石田ニコちゃん、長谷川トンちゃん、五十嵐くん、春山さん妹、富田夫妻、都留島さんの出迎えを受けて自宅に戻った圭と悠季は、五十嵐コン・マスから2人目当てでフジミ入団してきた邦音の女子大生たちに関して相談を受けた後に、フジミでの圭の入賞祝賀会に出席します。そこで五十嵐くんが読み上げた欠席者・飯田さんのおめでとうメッセージが実に面白いです。その後やっと久々の我が家で寛ぐ2人です。ちなみに寝室には新しく洋式のバスルームが増築されていました。
 翌日、圭は芸大の恩師である南郷忠太先生とM響事務局への挨拶に、悠季は福山先生への挨拶と小田弦道さんに弓の張り替えを頼みに行きます。大学に福山先生を訪ねた悠季はバイオリンを弾かされ「お前の音は、お前独特の透明感があって好きだ」と言ってもらいます。さらに「忠太のロバ小僧が振るオケに食われるな」というアドバイスまで貰います。初めて褒められて喜ぶ悠季です。それから、弦道さんの所に行き、圭との待ち合わせ場所にした喫茶『サフラン』で真面目に働いている遠藤くんとも会います。
 その後、フジミの練習に参加した圭と悠季は新入団員たちと旧団員との間にある問題を目の当たりにします。何やらフジミ内での問題勃発の予感です。

「バッコスの民」は、チエ姉の結婚式とフジミの定演の話です。
 フジミ定演の前々日の朝、圭は新入団の音大生たちを集めてフジミでの心得を諭します。それによりオケとしてのまとまりができ演奏も良くなります。 そして定演当日の朝、悠季は姉・千恵子の挙式のため名古屋に向かいます。圭が誂えてくれたモーニング姿で挙式前のチエ姉に《明日に架ける橋》の演奏をプレゼントします。その演奏に心動かされて涙するチエ姉。
 悠季は神前での式と親族の記念撮影にのみ参列してフジミ定演会場に向かいますが、巨大な引き出物を持たされたため到着時には手が痺れてしまっていて玉城先生のマッサージを受けることになります。その時に頭痛の原因は頸椎の歪みのせいだと言われ、悪化させないようにすべきだと忠告されます。
 そしてついに演奏会が始まります。福山先生の隣には南郷先生もいて、そのせいで珍しくもアガってしまった圭は、その動揺を悠季に打ち明けてくれます。2人の関係の進歩を感じる悠季。そして、これまでのように失敗を心配するのではなく成功へのチャレンジ精神で、エミリオ先生を真似て嬉しそうな顔でチャイコンに臨んだ悠季は、自分の内にあるものをバイオリンを奏でることによって皆の前に放出します。ここの悠季と圭のオケによるコンチェルトの描写は圧巻です。気持ち良く演奏する悠季。圭の指揮により必死の体で演奏についてきてくれたフジミのメンバーたちのおかげで演奏会は大成功に終わります。
 その後の打ち上げは大盛り上がりの無礼講で、バッコスの民となった圭はオペラ椿姫の《乾杯の歌》を歌います。帰宅後には、会うに会えない日を耐えるためという理由で悠季とあれやこれやの写真撮影をしまくって現像してアルバムまで作成する圭です。
 今回、悠季の演奏はフジミの皆から一皮むけたと言われ、圭は飯田さんに「ベッドを出たらライバル」というのも刺激的でイイじゃないかと言われています。

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