ボタンを押すと即立ち読みできます!
「何これ? おもらし? (笑)」
koutei to kangan
去勢された宦官は老いるのも早いんだそうで。
それを考えると、この話は好きだけど…悲しい未来しか待ってなさそうな。
この作品は萌えなんだけど、実際の宦官には美しい人たちはいなかったそうで去勢すると太るので萌えないよな~なんて思ったりしてる。
海燕の天然っぷりも可愛いくて好きだけど、麗琳の本当は怖いのに強がってみせて笑顔を絶やさないところが好きです。
でも、本人は気づいてないけど見抜かれてるんですよね。
麗琳編の最終話、目にシワができちゃって恥ずかしいから治るまで風邪だなんだと理由をつけて文晶を避けていたら、文晶がお忍びで麗琳の元へやってきて犯されちゃってます。(しつこいけど酷くはないです。麗琳も感じてるので甘々です)
その、宦官は老いるのが早い…やっぱり、悲しい未来を想像しちゃうな。
文晶はそんなの気にしてないけどね。
麗琳の乳首のリングピアスがエロいな。
悪さをして処刑されてしまうところを文晶に助けられて犬舎で暮らしてる他の宦官たちは実際にどんなストーリーがあったのか読みたいです。
それぞれビッチでキャラが濃いので気になります。
犬舎だからみんな犬耳としっぽ着けてるんですよね~。
(この時代にもそういうのがあったかは…触れちゃいけないか)
ちなみに海燕編の泰藍は文晶の父親です。
麗琳編の最終話では文晶が陛下と呼ばれてます。
まだ若く見えるのに隠居生活?早いよな。
文晶が麗琳といちゃついていて仕事が進まないから遊びにきた泰藍が仕事をさせられてますけどね。
初めて、電子で全話買いました。
コミック化希望です。
欲張りかも知れないけど描き下ろしたっぷりだと嬉しいです。
日野晶先生の作品、私の萌えの的ど真ん中ぶち抜きすぎです。
今までにないジャンルばかりで素晴らしい。
男だけど男性器を失ってるので女性との恋愛の対象にはならない。
かといって、BLにするには性の描き方が独特になり過ぎて書きづらい。
という事情もあってか、どっちもない宦官はコミックには本当におめにかかれないです。どっちもあるオメガバースやふたなりはやまほどいるのにね・・・
それを前提として未開の領域に大胆に踏み込んで独特の性描写、そして男だけど男じゃない心理につっこんだだけでも先駆者として評価されるべき!と思うんです。
ま、穴もその奥の前立腺もある以上、受けとしての能力はなんらそこなわれちゃおらんのだけどね。
というわけで、宦官としてごく普通な麗琳の話が後半、宦官にしてはアッパーすぎる海燕が前半の主人公。
本当に海燕の去勢するという事に対してご飯が食べられる!位でやっちゃう前向きさと道端でであった実は皇帝!の愛に対しての疑いもない屈託のなさ(またこれが見事に正解な位可愛がられる)が宦官について文献を漁れば漁るほど異質なんです。
むしろ、権力欲にやたらまみれていて、失った性に執着し、それでも何を考えてるかわからんのが可愛いと言われる麗琳の方がリアルな宦官像・・・なんです。
まるで毛色の違う話が完全にリンクしてみんなハッピーになれる微笑ましい着地になることも、彼らなりの生き方、イキ方を提示したことも含め、これかまでちゃったらもうこのテーマでこれ以上の作品は他の人には書けんくね?な気分になりました。
評価は言わずもがな。
貧農出身の落ちこぼれ宦官、海燕とときの皇帝である泰藍
名家から差し出されたエリート宦官、麗琳と次期皇帝で太子の文昌
この二組の話。前半が海燕で、海燕のエピソードに連なる形で麗琳のストーリーが始まります。
言っちゃ悪いが、海燕編はわりと普通の身分違いシンデレラストーリー。私は麗琳編が好きなので、こっちを中心にレビューします。
楊麗琳。
名門・楊家に生まれながら、幼い頃に宦官として宮廷に送り込まれた。美貌と歌舞の才能に恵まれ、エリート学芸官にとして出世コースにのれそうだったのに自らの行動でそれをふいにしてしまう。
処刑されそうになったところを、皇帝の後継者である文昌に拾われますが、連れていかれたのは太子宮ではなく「犬舎」で……という展開。
前半の麗琳は海燕に執着しています。しかし、この執着の仕方が、まるでひとつのオモチャにこだわる子供のようで何とも拙く悲しいのです。
なぜ彼は海燕に執着したのか。たぶん、それは彼が麗琳の思い通りにできる唯一の存在だったから。
自分の言うことやることに強く逆らうこともなく、どんな意地悪をしてもなんだかんだ慕ってくれる。
弟でオモチャでペットで、そして精神的な拠り所でもあった。
そんな海燕を拐って契弟として囲いこむことで、安寧の場所を作りたかったのだろうと推察します。
しかし彼の計画は失敗に終わります。皇帝の愛人を奪った麗琳は、エリート学芸官から一転罪人へ。太子である文昌に助けられますが、待っていたのは着衣も許されず、犬耳をつけて太子が抱きに来てくれるのをただ待つ日々。
この太子がサラッと絶倫で変態なのですが、麗琳に情があることは本当なようで、皇帝である父の不興を買ってまで麗琳を守ろうと力を尽くします。
でも、麗琳はそんなこと知りませんから、一生人間扱いされずにこんなとこに閉じ込められるのか、という不安がついに爆発。同輩にこういい放ちます。
「私は栄えある楊家の男子ですよ!」
かなしいことに、宦官である麗琳はもう楊家からは離れた存在だし、「男子」でもないのです。麗琳を「楊家の御曹司」だと思っているのは、本人だけなのです。
この台詞に、宦官を題材にとった意義が込められていると思います。
麗琳も文昌も、一筋縄ではいかない魅力的なキャラクターです。如才ないようでいて作り笑いすら巧みでない、ずる賢いようで土壇場で賢い立ち回りができない麗琳。飄々としているように見えて、麗琳を守りたいのに父王との関係悪化も懸念しなければならない微妙な立場の文昌。型に押し込めたものではない、血の通ったキャラクター造形で、感情移入しやすいです。
ただ、物語が走りぎみなので文昌がなにゆえリスクを冒してまで麗琳を守ろうとしたのか という疑問はのこります。
というか、全7話で1話ずつ配信という形だったからか、全体としてざっくりした話なのですが、先生は本当はもっとじっくり描きたかったのではないかという印象を持ちました。
衣装や背景はかなり丁寧に描いてあるし、台詞の端々にきちんと資料をあたって作られてる感が出ている。中性的な容姿の海燕と麗琳が、子供の頃に去勢された「通貞」であることもちゃんと描写されている。なんかもったいない……
きっと色々補足したいことがあると勝手に思ってるので、単行本化希望です。
タイトルは、楊家だとかのプライドを捨て去って宦官として生き抜くことを決意した麗琳のモノローグ。
トップに置くならこっちだろ……なんで敢えておもらし……
宦官をテーマにした作品を読むのは初めてなのですが、こちらの作品は結構軽いノリで話が進んでいきます。
絵は可愛らしく、思ったより絡みが多かったです。
宦官はいつも絡んでいるものなのかと思うくらい。
主人公の海燕は天然お馬鹿キャラで、成るように成るさ的な子なのですが、あれよあれよという間に皇帝の情人になってしまいました。
対して、麗琳は美しくしっかり者の学芸員なのですが、何故か堕ちるところまで堕ちていってしまいます。
海燕にも振られてしまい、とても不憫な子です。
残念なのはストーリー展開が早過ぎるところです。
宦官のドタバタ珍喜劇という印象でした。