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rinnen no hana
ファンタジー要素が強い話ですが、出てくるキャラクターが魅力的で読みやすかったです。メインのレイランドとカインだけでなく、カインの双子の弟スウェンと王太子のベルセリドも魅力的なキャラクターで嫌味がない。実は本当に悪い奴はあんまり出てこない作品なので必要以上にイライラせず読めました。
レイランドがカインを好きになっていく過程もじっくり楽しめますし、前世の記憶が蘇って二人が和解するシーンは感動的でした。が、後半に情報が多すぎたのでラブ要素が少なくそこだけが残念でしたね。前世では友人だったので恋人関係になっても甘くなりすぎることはないのかもしれませんが、せっかく300年という壮大な時間をかけたのだから、もっとロマンチックで熱っぽいイチャイチャがあっても良かったなぁと思いました。
感情を知らない不憫健気のカイエン&カインが苦しいほど切なくて最高でした…
でも特殊設定が想像力に欠ける人間には(電子書籍には挿絵もなく)辛かったです。
転生前のカイエンは感情を封じ使命を果たすよう育てられる。無口無表情の所為で誤解され、レイランドに酷い言葉を浴びせられる。絶望の内に病死(辛)。
300年後、能力を見出されたカインの双子の弟は学校へ、カインは一緒に父の暴力からは逃れられるも下働き(いじめ含)へ。
虐待から守ってきた弟が幸せを享受する様に、安堵と喜びを感じるだけだったのが、友達が増え、最上級生に大切にされキスされる弟に羨みと苦しみが生まれてくる…
カインは弟から貰う本で独学、月イチの休み、いじめ、辛く寒い仕事…
くーっ‼︎胸が締め付けられます。
出来れば弟のスウェンが兄を守るところも見たかったなぁ。
レイランドは転生したカインに全く気付かないし、カインは好意に鈍感(お決まりですけども)だしでジリジリ萌えるけど長かった…
BLで花モチーフが出てくると内容によっては冷めるのですが、こちらも耳に飾ったりウーンはあったものの前世の象徴的な二人のシーンが好きでした。
カイエンは王(何故か女性)に花を届けるレイランドの、その行為よりも身心を案じている事に羨んだのですよね。カイエンは女々しい自分を最期にやっと吐露出来たと思えば、長々しい手紙(彼自身は捨てたのだし)に少し泣けます。
気になった点は、先日地震があったのに遺跡探訪に行くとこ。専門家の許可があるとはいえ呆れます。しかも世界を守る&これから守っていく王族や能力者達が。その無理を通してでも遺跡に設定する必要性も感じられず。
電子書籍(ブックパス)は挿絵なし、誤字・ルビが変なトコ有り。
ネタバレやレビューを見ずに購入した自分を褒めたい!
普段は安定した執着しか読まない私ですが、たまには別ジャンルも…と思って手を出しました。
物語はファンタジーで独特な世界観があり、名前なども横文字でしたが、情景も浮かびあがって映像を見ている感じでした。
キーワードはズバリ「輪廻転生」。
物語では主要な始まりと300年後しか描写されていませんが、それでも最高に面白い!!
カインの生い立ちや待遇で何度も辛い思いをしましたが、その分ラストでは泣けます。
まさにシンデレラストーリー。
双子の弟と天地の差ができてしまって劣等感に苛まれながらも頑張る姿に胸をうたれ、辛くて何度か手をとめてしまったり…。
いつの間にかその世界観に私もどっぷり浸かってしまいました。
それでも読み進めてこれたのは、登場人物の良さ。これだと思います。
双子の弟や攻めの友人がいい人で、主人公カインと私も本当に救われました。
最後は駆け足気味でしたが、全部を読み終えた後の満足感が凄かったです。
ああ、これだからBLやめられない!!と、改めて思えた小説に巡り合えて本当に幸せです。
泣きました。ただただカイエンとカインの不憫さと健気さに。
不器用だけど本当はとても正直で、思いやり深い受けが涙を誘ってくれます。
ただし、スパダリ風味に描かれているレイランドに対しては、私は不信感しか持てないのですよ。
まず、前世でいくら自分が心を寄せた人が亡くなっても、直接手を下した相手でもない他者に向かって「お前が死ねばよかった」などと言える神経がわかりません。
27歳で12歳、29歳で14歳の王に恋愛感情があったとしたらロリ〇ンですよね。
ここはまあ、”気に掛けていた”という事かとは思いますけど。
その後3か月経ってカイエンが亡くなった事を知っても腸が煮えくり返るほどの事でしょうかねぇ?レイランドの人を見る目の無さは間違いないですけど、それさえも認識が間違ってます。
よほどの事をされた相手が亡くなったならわかりますけど、こんな自分本位な攻めは嫌です。
「お前が死ねばよかった」などと言った相手が亡くなった時点で後悔するのがまともではないでしょうか?
なので後悔して苦しんでも自業自得だと思ってしまいました。
何ならあと千年ぐらい彷徨ってもらってもOKです。
遅くともカイエンが亡くなった事を知った時点で後悔して欲しいものです。
今世でも、明らかに人違いとしか思えない性格のスウェンを何としても見た目が似ているという事にこだわってるのが見た目が好みなのかよ!って思った。
カインに好きって言われたから、脈のないスウェンよりカインにしたのかよ?だった。
ま、色んな意味でレイランドが薄っぺらい男に思えてならないんですよね。
ただただ、カイエン(カイン)がレイランドを想う気持ちに免じてというか、カイエンが救われたのならよかった。という気持ちです。
でも、本当のところカイエンとレイランドが救われた一番の功労者は、ヴェルトハイム候(スウェン)であることは間違いないでしょう。
輪廻の外に隠れていたカイエンを見つけて、一緒に生まれてきたのですから。
そこの記憶をスウェンが語ってくれたら良かったのにって思ってしまいました。
みずかね先生の絵が素敵でした。
私の中で、定期的に繰り返し読みたくなるお話トップ10に入ると思うこちら。
人の世界を守る力を持つ"星持ち"と言われる人達がいる世界。
その中でも最も強い六つ星を持つカイエンとレイランドとの過去編。
もうここでがっちり私のハートはわしづかみの萌えがつまっていて。
攻め様の後悔とか嘆きとか、たまらなく好き。
300年を経て転生した攻め様であるレイランドは、同じく転生しているであうカイエンを探し続ける。
星持ちの為の学院で、新しく星持ちとして見い出された、カイエンの生き写しのスウェンと、スウェンの双子の兄であり学院の使役人のカインと出会う。
スウェンがカイエンの生まれ変わりだと信じ、今度こそ幸せに笑ってほしいと大事に思い、暑苦しく愛しさをアピールするレイランド。
一方で、自分と会う度に怯えたような態度のカインがどうしても気になってしまう。
この辺りのレイランドの困惑ぶりや、無意識な執着心がきゅんきゅん( ☆∀☆)
カインの薄幸ぶりや健気さも、とても萌え心をくすぐります。
レイランドから花束を貰って、涙を流すカインとか、よかったねぇ、と抱きしめたくなりました(つд;*)
自分が送った花束を、カインがリースにしてくれていると知って万歳三唱もののレイランドには、かわいくてにまにま。
またブラコンのスウェンにもにまにましちゃう。
レイランドとカインの両視点で進むので、どちらの気持ちも胸にきて、早くハピエンきて〜ってもうハラハラ。
途中、えっ!まさかまさか‥と青ざめたりもしたけど、レイランドがカインの手を取る選択をしてくれた時は安堵しましたよ(*´ω`*)
300年の輪廻の末に、ようやく幸せな日々を過ごす2人。
本当に何度も何度も読んでは浸ってます。
また、みずかねりょう先生のイラストが、物語を美しく彩って下さってました(///∇///)
「輪廻の花」六青みつみ先生 読了
夜中の3時まで一気に読み終え、次の日起きたら泣きすぎたせいで目が見事にパンパンに腫れてしまいました(汗)。それくらい号泣しました。切なさは百点満点中千点です。
あとがき読んで、掲載当時は前半だけだったらしくて、その時前半だけ読んだ腐女子さんたち、つらかったんでしょうなとしみじみ思いました(笑)。本当に、文庫化&書き下ろし出していただいて、ありがとうございました。
輪廻モノには小さい頃から弱くて、読むたび必ず泣いてしまいますが、今回もハズレなく痛快に涙流してました。
受けちゃんが可憐で愛しくて、その代わりに攻めくんが理解してくれない焦ったさがどうしようもなくて、読み終えた頃にはこたつの上に丸めたティッシュが小山のように積んでました(涙)。
ただし、やはり再び全体を見てみるとすごく違和感を感じました。
まずは、攻めであるレイランドはカイエン=カインについてどう思っているか、曖昧すぎるではないかと思います。
先代レイはカイエンについてはあくまで「気になる→失望→怒り→後悔や申し訳なさ」にすぎないと考えられます。少なくとも「好き」とは違うような気がします。
それに対して、現世レイはその悔いを償う気持ちでカイエンを探し続けて、でも人間違いして、違う人に愛情(?)を注いながらも無意識にカインを好きになって…
だからレイはなんでカイン=カイエンを好きになったのか未だにわからなくて(汗)。
カイエンに申し訳ないから?カインがかわいそうだから?「好き」を返すことで償いになると思ったから?
すごく不可解で、ここどうやって解釈したらいいのか、知っている方教えていただけると幸いです。
また、スウェンの存在はやっぱり御都合主義的な感じがして仕方がない。あんなに可愛がってもらってキスまでしてきた人が急に「お兄さんの方が本物」と言ったら、普通納得するのか、と思いました。
いくら転生モノ、ファンタジーって言っても、やはり都合主義がやりすぎると逆効果になってしまうのではないかと思います。
むしろ逆に、こういう架空の背景こそ、設定が緻密でしっかり作られてるでないとすぐ崩れたりして、せっかくの壮大な設定が台無しになります。
なので、読んでたときはかなり(泣きながら)楽しんでましたが、改めて考えてみるとまだ残念なところはいくつかもあります。
全体的にみると、やはり1作目(前世までの話)が好きです。片思いの悲恋モノ、ほんとタイプすぎて神すぎます(土下座)。後半は、深く考えずに読んだほうがいいかもしれないと思いました。
過去編にあたる『片恋の銀魂歌』の次に、本編にあたる『輪廻の花〜300年の片恋』の二本が収録されてる今作。
あらすじは先の姐さま方が詳しく記されてるかと思いますので、あらすじ無視な感想で失礼します。
『片恋〜』のカイエンからの手紙が切なくて泣けて仕方なかったです。
くしゃくしゃに丸められた手紙をルーウィスが拾ってなければ、カイエンの秘めた想いをレイランドは知る事が無かったんですよね。
「どうして」「なぜ」悔やむレイランドの姿が辛すぎでした…。
レイランドとカイエンの物語の300年後の『輪廻の花』。
カイエンの件で悔やみ、彼の生まれ変わりを探し続けてきたレイランド。
本当の生まれ変わりのカインではなく、カインの双子の弟スウェンをカイエンと思い込みます。
もー、なんで間違えてるんだよ!!とレイランドを詰りたくなるのですが、スウェンはカイエンそっくりな容姿だから仕方ないという…。
自覚はしてないが前世の記憶から、レイランドを前にすると萎縮してしまうカインがもどかしかったです。
そんな二人が生死の瀬戸際に立ちながらも想いを通じ合う場面にまた泣けました。
物語のベースはファンタジーで、『星持ち』『異星人』『恩寵の儀』など、この世界観に入り込むのには少々難しく感じるかもしれません。
異星人とは一体どういったものか、防護壁はどうなっているのかもよく分かりませんが、そういった疑問も読み進めていくとさほど気にならなかったです。
終盤戦いのシーンがあるのですが、案外アッサリして終わった感じがして少し物足りなさを感じました。
とはいえ、この物語ではあのくらいのアッサリさが良いのかな、とも思います。
最後のシーンはイラストが無いながら、その美しく幸せな光景が目に浮かぶようでした。
読み始めた瞬間は、骨太のSF風ファンタジーかな、ちょっと難しいかなと思ったのですが、
切なすぎるスタートにガツンと引き込まれました。
それ以降、ノンストップで読了。すごくよかったです。
王の守護者(パラディオン)で公爵家生まれのレイモンドには、同じ守護者のカイエンを、勘違いにより深く傷つけ死に追いやったという後悔があった。その300年後、何度も転生を繰り返しながらカイエンを探し続けるレイモンドの前に、探し人そっくりの少年スウェンが現われる。とうとう転生したカイエンに会えたんだ!と歓喜し、スウェンに尽くすレイモンド。しかしスウェンにはあまり似ていない地味な双子兄、カインがいてー
というはじまりです。
泣けると聞いていたので、身構えて臨んだのですが、救いのある終わりで良かったです。
SF風ファンタジーの硬派な世界観、鮮やかな学園生活の様子、細やかなカインの心理描写が印象的です。
とくにファンタジーの部分に関しては、「侵襲者」が何者なのか、なぜこの世界には「星持ち」という守護者がいるのかといった、重要な部分が描きこまれていません。いないんですが、それがあたかも長年続いてきた世界で当然のことなのだ、という雰囲気を出してます。最後の異能バトルシーンも急展開であるにもかかわらず、すんなり受け入れ、熱中できるのは六青先生の筆致のなせる業としか言いようがありません。すごい。
攻めのレイモンドはぼっちゃん育ちのスパダリ。嫌味なくいい男なんですが、転生前も転生後も、まっすぐな性格でいろいろ勘違いしまくるので、なんか腹立たしい!この腹立たしい感じが、リアルです。
それを受け入れ許すカインのいじらしさ、優しさよ…天使を見ました。
二人がこれから幸せに生きていってくれることを、ただ祈りたくなる、素晴らしい作品です。
最近異世界ファンタジーものにハマっていて
切ない系も好きで泣けるということで購入。
最初のお話が誰視点なのかわからず、読み進めるうちにカイエンは転生前の受けなのだなと。
そこから切なく痛いレイランドとのやり取りが続きあの手紙。
あの手紙…!!!
みなさんがおっしゃる通り泣かされました。
私はてっきり前世で愛し合っていた二人がなんらかの原因で引き裂かれ
転生後にその頃のお互いへの愛が残っていて紆余曲折あり結ばれる話だと思っていて
でもよく見たらタイトルが「300年の片恋」なんですよね。
新たな愛の形を見せて頂きありがとうございます。
私のこの作品の一番の感動ポイントはレイランドでした。
300年前のレイランドはカイエンではなく女王を愛してたように見えました。
カイエンへの酷い暴言しかり、カイエンの死を知らされた時の反応しかり。
でもあの手紙を読んで真実を知り後悔する。
どの時点でカイエンへの気持ちが恋愛へと移り変わるのかわからないけれど
間違いなくカイエンの死後だと思うんです。
でも300年前のレイランド視点で本当はカイエンと仲良くしたかったのは判明してるし
カイエンへの失望も、なんとも思ってない相手には最初から期待もしてないので
ここまで怒りを露わにするということは元々は好意があった相手なのだろうと。
でも心の内が読めないカイエンにそれ以上踏み込んで行こうという熱もなかった。
それよりもどんどん心を開いていく女王に夢中になって行った。
そしてカイエンの残したあの手紙。
カイエンが自分のことを好きだったと知った時点で
もしかしたらレイランドに恋愛感情が芽生えたのかもしれない。
そこから300年、何度転生しても誰とも添え遂げず
カイエンの生まれ変わりを探す旅が始まる。
会えない時間が愛を育てるというけれど、300年という年月は
想像を絶する深い愛に育ってそうです。
相手のカイエンもまた、レイランドから受けた心の傷は300年生まれ変わるのを
拒み続けるほどでこっちも重い。重いです…。
このお話は転生前のお話だけでも名作だと思うんです。
あの悲劇の後、二人は転生し結ばれる。そうさらっと後日談があるだけで
よかったと思えるほどあの手紙の下りは泣かされる。
でも転生後、ずっと探していたカイエンの容姿を持って生まれたのは弟の方。
神様は鬼畜ですね~。
それを乗り越えてのハッピーエンドは萌えというよりひたすらよかったと
感動大作を読ませて頂いた気分でした。
死を覚悟してる中での二人が結ばれるシーンは神々しいとすら思いました。
「君が好きだから。思い残して死にたくない」
身体の関係を迫るシーンで切なくて泣きそうになるなんてそうそうない。
カイン(カイエン)、レイランドを受け止めてやってくれ…!てなりました。
しばらく余韻に浸れそうです。
何か急に泣けるお話を読みたくなりました。そこで、かねてから購入していたものの未読だった本作を手に取りました。表紙絵が、みずかねりょう先生ということでハイテンションだったのですが…。電書はイラストがあるものとないものとがあり、今回は挿絵を拝むことは出来ませんでした•( ;∀;)
にしても、いきなりぶわって感じにやって来ますね。それこそ涙がとめどなく目から溢れ出てしまい、ホント慌てました。泣ける本ということで本作を手にしたにもかかわらず、「あ、ここだったの?」という感じでやられました(つ﹏<。)・゚・。・゚゚・*:.。
サブタイトル「恩寵の儀」の最後辺りでうるっと来たため、「あ、皆さん仰られていたのはここか」と思い、ちょっと涙をこらえ、「うん、よし!」と読み進めたのがいけなかった。もっと大きな大津波が襲って参りました。気を付けないといけないのは、サブタイトル「レイランド」でした。未読の方は心して読まれますよう。なるべく号泣できる場所で一人で読むことをお勧めいたします(笑)
2章からなっており、1章目は更に13ものサブタイトルがつけられております。参考までに書き記しておきました。
片恋の鎮魂歌
カイエン(前世:受け視点)
恩寵の儀(前世:受け視点)
レイランド(前世:攻め視点)
300年後(今世:攻め視点)
カイン・セルキス(今世:受け視点)
レイランド・レーエンスブルク(今世:攻め視点)
光(スウェン)と影(カイン)(今世:受け視点→攻め視点)
使役人(今世:受け視点→攻め視点)
世界(アルファンデラ)(今世:受け視点→攻め視点)
天馬(今世:受け視点)
夏休み(今世:受け視点→攻め視点)
記憶の回廊(今世:受け視点→攻め視点)
六つ星の帰還(今世:受け視点→攻め視点)
朱鷲色の朝
SS(今世:攻め視点)
レイランド(攻め)は当初、カイン(受け)の弟スウェンこそがカイエンの生まれ変わりと信じ、大切に慈しみます。でも、そうではないことを知っている私たち読者からしたら、「オーマイガー」と叫びだしたくなるくらい悲しい展開でした。
ただし、根がポジティブで明るいスウェンとカイエンではどこかが違うと疑問に感じているレイランド(攻め)の気持ちを伺い知ることも出来、また、一体いつになったら気づくんだろう、とか、どこでどんな場面で気づくんだろう、などいろいろ想像して楽しかったです。
気付くきっかけになった一端の「花」のシーンは、私の一番のお気に入りです。300年前、カイエンは次のような言葉を残していました。
「一度でいい。王に贈ったように、私にも花をもらえたら、どんな気持ちになるだろう」
レイランド(攻め)はスウェンに花を差し出しても、期待していたような反応がなかったと感じていました。ところが、カイン(受け)は違っていたんです。無造作に花壇の花を切ってはカイン(受け)に差し出し、腕一杯になった花束を「全部君にあげる」と言って立ち去ったレイランド(攻め)。カイン(受け)は、なぜか胸が弾けそうなほど震えて泣きました。そしてそれを花環にして部屋に飾るのですが、それを発見した時のレイランド(攻め)の反応が実に素敵だったなぁ。
あと、天馬レクタングルス(カイエンしか乗せないブランの生まれ変わり)の存在も欠かせません。レクタングルスは知っていたんです。カイン(受け)がカイエンの生まれ変わりだということを。やはり動物の勘はするどいものですね。
最後の方で、とうとうレイランド(攻め)もカイン(受け)こそが自分の探していた人だと分かり、謝罪するところは感無量でした。この感動、是非皆様にも味わってほしいです。お勧めです。素晴らしい作品を有難うございました。幸せです。
先日ちるちるさんのBLニュース「輪廻転生BL」で紹介されていて、面白そうだなと思って購入。ネタバレを含んでいますので苦手な方はご注意を。
初っ端からのカイエンの絶望と孤独に思わず号泣。
ストーリーの序盤で泣かされるってなかなか経験がない。
そして時は過ぎ300年後。
カインの健気さにもウルウル。カインにばかり訪れる試練にも胸を締め付けられました。
そして、カイエンの生まれ変わりはその子じゃないよ。早く気づいてあげて!とハラハラ。
一方のレイランドもナイスガイでした。
昔も今も、他者に対する思いやりは本物で、家柄良し・イケメン、そして六星持ちと非の打ち所がないスパダリさん。
カインとカイエンのビジュアルが似ていない、というのもよかった。
輪廻転生ものって、姿かたちは変わらないというのが定番なような気がしますが、「入れ物」が違っても魂の部分で惹きつけられる二人、っていうのがね、とってもツボでした。
が、若干気になった点も。
そもそも、昔のレイランドがカイエンに対して抱いていた感情は「恋愛感情」ではなく「贖罪の気持ち」ではなかったのか。
そしてあれだけレイランドから愛をささやかれていたスウィンの立場は?
などなど。
序盤のカイエンの話が素晴らしかったため、後半のレイランドとカイン、そしてスウィンといった登場人物の気持ちの変遷が駆け足気味だったのが残念と言えば残念でした。レイランドがカイン(カイエンか?)に恋心を抱くようになった、その過程がもう少し描き込まれていたらなお良かったな、と。
それでもスパダリ×薄幸・健気受けがとてもツボな私にはドンピシャな作品でした。
そして「花」が効果的に使われているのもよかった。タイトルとも絶妙にリンクしていてセンスがいいなと感心。
あと、願わくばレイランドの親友でこちらもまたかなりのスパダリさんのベルのスピンオフが出るといいな。彼もかなりナイスガイでした。
泣くよね、絶対泣く。と買ったはいいが泣きたくない気分だったわたしはしばらく目の届く所にこの本を置いていたのですが。
ようやく泣きたい!という気分になり手に取りました。
はい、もう最初の短編で涙腺はバカになりました。
違う、違うんだよ!責めないであげて!うぅ…カイエーーン!とそらもう周囲に誰もいないことをいいことに声をあげて。
息絶える瞬間なんて歯を食い縛りながら読みました。
まさかのバッドエンド始り。
なんとしても救いを!と祈るような気持ちで読み進めていきましたが。
辛い…なんて辛いんだ。
自分の境遇を厭わずに受け入れ、弟を思いやり…なんていい子なんだ!とジワリ。
また生まれかわりが誰なのかを知るだけに、そっちじゃないよカインなんだよー!と叫ばずにはいられない。
レイランドの言動に一喜一憂するカイン。
いつ気づくの、いつ報われるのとハラハラしながら涙を浮かべ、何度レイランドの胸ぐらをつかみ揺さぶってやろうかと思ったか。
絶対絶命のピンチ、カインが残る結果にまさかそんな!と胸が張り裂けそうになってしまいました。
辛い場面ばかりだったので、最後レイランドがとった行動に次は感極まって号泣。
遅いよレイランドのバカ!と思いながらも、カイン良かったね!の方が強かった。
ジワリと込み上げるような、胸を痛めるエピソードが満載。
だからこそ、報われたときの感無量さが半端ない。
泣きたい!と思ったとき、期待を裏切らず号泣できたお話でした。
こちらも今頃評価してお恥ずかしい・・・
でもあまりに好きすぎて、どうしても神評価いれたくて、レビューします。
カイエン(未来の受ちゃん)が絶望で息絶えるところは、ほんとに悲しすぎて涙も出ない、声もでない。
雑誌掲載時はここで終わってたらしく、そりゃあんまりだろ、先生 詐欺だ!もだえ殺す気か~! と思いました。単行本になってから出会ってよかった・・・・。
で、続きの書き下ろし部分で、攻めさんから花をもらうシーン。
たまんない・・・・こちらは別の意味で声もでない。はらはらしすぎて息止めてしまった後に安堵しすぎて。
うれしくてうれしくて、エッチシーンとかそんなの全部パス!
二人の結びつきだけで、本当に幸せに思える1冊でした。
輪廻転生もの好き、ファンタジー好きなあなたには間違いなしの1冊!
やや心残りなのは、攻めてきた方々は一体どっから来たのか何だったのか といったあたりが、ファンタジー好きな人間としては気になる次第。
これであらびっくりてな展開がついてたら、完璧、永遠の神小説なんですけど、そこはやっぱり紙数の都合とかね。。。。
やむをえまい、そこはBLってことで許してもらおう。
そうそう特筆するべきはやはりみずかね先生かと。
六青先生の全小説も追いかけてますが、みずかね先生の挿絵されているものもほとんど追いかけてます。
この小説の表紙は個人的に1,2を争います。
みずかね先生の絵と六青先生の小説は私には絶対買いです(笑)
輪廻転生物か……位の前情報で、うっかり電車で読み始め
早々に涙がウルウルになって、かなり困った。
この作品、最初にそのウルウルの前世編にあたる短編、
その後タイトル作の300年後の続編という作りになっている。
この前世編が、いわゆる死ネタのバッドエンド。
心を出せない不器用なカイエンが、
密かに慕うにレイランドに誤解されたまま亡くなって
その残した手紙とそれを読む場面の切なさにやられた。
世界観は代償シリーズに似た、
異界からの侵入者に脅かされた世界を守る、
特別な能力のある「星持ち」達のいる世界。
ただし、代償シリーズに比べると作り込み方が浅く
全体に雰囲気だけで「もっと詳しく!」という部分も多い。
辺境の地で虐待され双子の弟を庇いながら育ったカインは、
双子のスウィンが星持ちとして見いだされたのをきっかけに
都に上がり、星持ちの学院の下働きとなる。
そこでイジメにあったりしながら、スウィンが親しくする
監督生の上級生レイランドと知り合い、惹かれていく……
☆ ☆
ファンタジー、輪廻転生、双子、身分差、寮制の学校、天馬……と
美味しい要素がてんこ盛りで、最初から涙させられて
非常に面白く読んだのだが、後半の強引にまとめた感が残念。
不憫で健気な受けは六青さんの十八番だが、
この作品もまた、読者にはカインが何者か分かるのに
(そして天馬にも分かっているのに!笑)
運命の相手は全然気がつかず、可哀想な目にあっていく。
花を貰う……というのがモチーフになっているのだが
レイランドの屋敷で、花を貰って泣くシーンには再びじわっ。
脇役のキャラも良い感じなので、せっかくの世界観
さらに書き込んでスピンオフがあるといいな。
ベルさま(レイランドの親友の貴公子)編を期待!
300年前、好きだった人に勘違いから殴られ
「お前が死ねばよかったのに」
と、まで言われたカイエン。
その後、深く傷ついた彼は本当に死んでしまい、300年もの長い間転生を拒み続けた。
一方、カイエンの想い人であると同時に、亡くなる原因ともなったレイランドは、彼が書いた遺書により己の考えが間違っていたと、酷く悔いる。
何度生まれ変わっても、レイランドはカイエンを探し続ける。
300年の時を経て、ヴェルトハイムの導きにより漸く生まれ変わったカイエンだったが、彼はまた苦難の日々を送る羽目になる。
あー、悲しい。300年前ももちろんそうなんですけど、生まれ変わっても不遇な生活を強いられるカイエンの姿に、胸が痛くなりました。こんな思いするなら、無理に生まれてこない方が良かったね…とかちょっと考えてしまいました。
でも、最後にレイランドがカイエンに気付いてくれて、安心しました。
これからは、トロトロに甘やかされるといいよ。
それから、スウェンもありがとう。スウェンは記憶があるのかどうか分かりませんが、多分カイエンが一人で寂しくない様に、手を取りながら一緒に生まれてきてくれたんですよね。
タイトルでわかる通り輪廻転生ものです。
雑誌掲載された短編『片思いの鎮魂歌』と書き下ろし長編の表題作で構成されています。
『片思いの鎮魂歌』 ・・・ 前世編
幼い頃から厳しい教育を受け感情が無駄なものだと教えられてきたカイエン。
世界を『侵食』から守る『星持ち』としての責務を果たすため強くあらねばならないと、他者にも自分にも厳しい孤独な美貌の公爵家当主。
物語の始まりからして親に叩かれる幼少の描写があったり荒涼とした大地での厳しい作業、疲弊した体に鞭打つ姿にものの数ページで六青さんの描く痛々しい不憫な子に心をわしづかみです。
能力が高くその力だけを求められ感情を持つことを悪だと教えられたカイエンには、理論的で当たり前だと思う会話をしていても「冷たい」だなんて言われてしまいちっちゃく凹んでしまうシーンにキュンとしました。
情とか機微とか思いやる気持ちなど与えられてこともないのだからわかるわけないのに。
ましてや心の底で生まれてしまった恋する気持ちなどわけのわからぬ心の乱れで不安だったり不快だったりするばかり。
そんなカイエンに、何かと近づいてくる同じ公爵のレイランド。
愛情を知らずに育ったカイエンとの間に気持ちのズレや分かり合えないジレったさから擦れ違い死ぬほど傷つけることになります。
人は自分の常識や知識からわかる想像のなかでしか人を判断できないのが悲しいです。
カイエンがレイランドから王に差し出す1輪の花に心を乱される様子に、羨ましくて自分も欲しくて寂しく思っているだろうことが読み取れて可哀想に思ってたら、「あげようか」と言いながら冗談だと引っ込める場面で意地悪なレイランドが憎たらしくなりました。
その上誤解から憎まれて「おまえが死ねばよかった…」と言われた後のカイエンの心情を思うと、言葉で人を殺すことができるのだなと思えました。
『輪廻の花 ~300年の片恋~』 ・・・ 転生編
生まれ変わったカイエン(の魂を持つカイン)もまた虐げられ恵まれなかった境遇の中で双子の弟を守る健気な子です。
傷ついたカイエンが300年間も生まれ変わるのを拒んでいたことに、繭の中で縮こまってこれ以上傷つきたくない、出たくないと駄々をこねている小さなカイエンに見えて仕方がありませんでした。
カインがレイランドから贈られた花束を抱きしめてわけも分からず涙を流すというシーンのイラストが素晴らしかったです。魂の中のカイエンが嬉しくて泣いているように見えとてもいい絵でした。
レイランドの無理解からカイエンを傷つけ死なせてしまった後悔と贖罪。
カイエンのレイランドへの想い。まともな環境で愛されて育ち友情や愛情を育む人生を歩みたかったという取り返しのつかない思い。
そういったものが300年かけてやり直せて想いを伝えられたことが本当に良かったと思えました。
冒頭の(300年前の)カイエンとレイランドのお話がいきなりせつなくて、作品に引き込まれました。
大好きだったレイランドに誤解され亡くなったカイエン。
そしてカイエンの死後、自分が誤解からひどい言葉を投げかけてしまっていたことに気付いたレイランド。
そのレイランドが転生輪廻を繰り返しながら、かつて傷つけたカイエンを探します。
そして300年の時を経て、カインとスウェンという双子の少年に出会います。
最初はカインの双子の弟で、肖像画で見ていたカイエンにそっくりなスウェンを、カイエンの生まれ変わりに違いないと思い込み近づいたレイランド。
でも、容姿も違い、表情も貧しいカインが何故か気になります。
お互い気になり惹かれあっているのに、そんなはずがないと思い込むカインとレイランドがせつなく、もどかしかったです。
そしてベル様のスピンオフを出してほしい!!
輪廻しながらカイエン(前世の受)を探すレイランドですが、その原因は前世での悔恨・懺悔に思われます。
元々少しばかりの好意を抱いていた程度のカイエンを、冷徹な人間(他者からすればそう見える)だと思いこみ傷つけ、亡くなった時も哀しまず、真実を知った後に、深い悲しみと贖罪の念にさいなまれます。
そして舞台は現世へと変わり、
その冒頭でレイランドは友人に対し、カイエンを探していること、作中で初めて"カイエンを愛している"ことを告白します。
レイランドの思いが"愛"に変わったのはのはいつだったのでしょうか。
実は自分の事を好きだった可哀想な人を誤解し、傷つけ、そのまま死なせてしまった罪悪感だけでは輪廻し探し続ける動機にしては弱い気がしますし、
前世におけるカイエンに対する好意も、カイエンが亡くなり真実が分かった時点でさえ、それほど強いと思えませんでした。
(きっかけと育む時間があれば愛に転じたかもしれない好意は感じ取れましたが)
ここが少し気になってしまいました。
レイランドがカイエンに好意を持つ具体的なエピソードの一つでもあれば、見方が変わったのかもしれません。
もしくはカイエンの心の機微と同じくらいレイランドの気持ちも書いてあればなぁと思いました。
題名から期待していた感動をそのままもらえた。
間違いない良作。
ただ、もうちょっと、結ばれたあとのほのぼのなシーンが欲しかった…
続編出てないか探し回っちゃったよ。幸せな受けが見たい知りたい聞きたい。
発売された当初、表紙絵と設定には惹かれたものの、未読の作家さんと(BLでは読み慣れない)ファンタジーという事で購入を見送った自分を責めたい!
こちらで皆様のレビューを拝読して、漸く購入。
レビューから涙腺が刺激されることは分かっていたはずなのに、我慢できずに電車の中で読んで、涙を堪えるのが本当にもう大変でした。是非、思いっきり泣ける環境で読んでいただきたい(笑)
300年前、酷い言葉で傷つけてしまったカイエンを探して転生を繰返してきたレイランドは、カイエンに瓜二つの少年スウェンを見つけ出す。
スウェンをカイエンの生まれ変わりと信じて、前世では不幸だった彼を今生では幸せにしたくて甘やかそうとするけれど、何かがしっくりこない。
逢えば自分を、過去を思い出してくれると思っていたけれど、その兆候も無い。姿形は瓜二つだけれど、カイエンとスウェンとはまるで性格が違う。
それでも、レイランドはそれらの疑念に自分自身で理由をつけて、スウェンがカイエンの生まれ変わりだと信じていた。
そんなとき、冴えない地味な使役人の少年・カインと出会う。
レイランドは何故かカインが気になるが、彼がスウェンの双子の兄だと知り納得する。自分が愛するカイエンの生まれ変わりであるスウェンの双子の兄だから―と。
カインとスウェンは双子だけど瓜二つにそっくりじゃないんです。
だから、カインとカイエンは似ていない。だけど本当は、カイエンの生まれ変わりはスウェンじゃなくて、カインの方。
読者にはそのことが分かるけど、レイランドには分からない。スウェンこそがカイエンの生まれ変わりだと信じている。
魂は見えるものじゃないから、姿形に惑わされてレイランドが分からなかったのも仕方ないのかも、とは思えました。
カインもレイランドに惹かれるのですが、彼が好きなのはスウェンだから、彼が自分を気にかけてくれるのはスウェンの兄だから・・・とレイランドとスウェンの邪魔にならないように気を遣ったりしてしまう。
そして、レイランドに大切に思われているスウェンを羨んではいけない、と自分自身に言い聞かせる・・・もう読んでいるこちらの涙腺が崩壊します。
他にも涙腺を刺激される要素がいっぱいで、せつなくて泣けるものを読みたい!と思っている方には是非オススメの一冊です。
これこれ、これが読みたかったんですよー。
ファンタジーで不憫受書かせたら、六青さんの右に出る者はいないと勝手に思ってるんですが、もう絵に描いたような不憫健気で最高に滾りました。
シンデレラストーリーと水戸黄門展開大好き。
しかも輪廻転生とか大好物。
今回は、前編が前世編。
受が攻にこっぴどい言葉で傷つけられた挙げ句に、そのまま死んじゃうという、開始直後の死ネタに、ふぁっ!?
となり、いやいやいや、そりゃねーべや!!
と叫んでぼろ泣き。
開始40Pでもう号泣するはめになるって、どうなってんですか。六青さんは鬼か!と思いながら後半へ。
表題作の後半は、前半からおよそ300年後、前世の記憶を持って生まれた攻が、300年間転生を繰り返しても見つけ出せなかった受を、漸く見つけ出す……。
という話なんですが、見つけたはずの前世の受に瓜二つな子、スウェンには双子の兄、カインがいました。
本当は弟ではなく、この双子の兄の方が前世の受なんですが、無星であったことから、星持ちという特別な力を顕現した弟のおこぼれを貰うように、じり貧からちょっとマシな星持ち育成学校の使役人として働くことになります。
そこでケチないじめにあいながらも、特別な存在になっていく弟を誇らしく思う、とっても健気でよい子なんですが、いかんせんその弟との境遇の差があまりにもひどく涙を誘います。
しかも肝心の攻は、記憶を取り戻してない受に気づかず、弟をべったべたに甘やかし、受のことは「ついで」扱い。
それに嫉妬し傷つきながらも懸命に日々を生きていた受は、あることをきっかけに前世の記憶を取り戻します。
徐々に受に惹かれていた攻も、受の告白によりやっと想いが通じ合うも、展開的にバッドエンドフラグ。
どうなるものかとイチャラブも安心して読めない中で、水戸黄門展開発動で安心しました。
前世の記憶を取り戻した受に力が顕現し、めでたしめでたしです。
は~よかった。すっきりした。
六青さんのファンタジーって、不憫であればあるほど、シンデレラになった時のカタルシスがたまらないので今回は本当に楽しかったー。
もっとひどい目にあってもよかったのに(いひひ)
超鈍感攻とのイチャラブも、もっと読みたいので、そこだけが残念です。
というか、毎回イチャラブ足りてませんけど……。
そしてファンタジーにぴったりな、綺麗な挿絵もとても素敵でよかったです。
私は不幸健気受けが大好きなのですが、同じくらい後悔する攻めが大好き
なことに本作を読んで気がつきました。
それも不幸健気受けに対し、激しく後悔して欲しい…。
こちらは当初、小説Charaに冒頭のカインの過去のところだけ載っていました。
読んだ時、六青さんらしい…。けど随分攻めてる…と思ったものでした。
けど、その時何が「うおっ!」となったかというと、攻めのレイランドが
「王の代わりに、おまえが死ねばよかったのだ」とカイエンに怒りと共に言ったあと、実はカイエンが死んでしまった後にカイエンの養子から真実を聞いて、その真実に愕然となり、でももうカイエンはいない!!
過去のレイランドはその後、72歳まで生きるのだけれど死ぬまでずーっと悔やみ続けたそう!
もうね、自分の中のマグマがグツグツグツグツ。
カイエンが自分で違うとか言わず、養子のルーウィスから聞かされることがたまりません!
そして本編ですが、ずーっとカイエンに執着。
カインがカイエンと分った時は、レイランド…額ずきました。
土下座ですね。
マグマが堤防を越えていきましたよ!
本当、攻めの心からの後悔っていいですね。
弟のスウェンがすごく兄思いなのも良かったです。
父親からの虐待を自分も受けていたけれど、自分を庇ったカインの方がずっと酷い目に遭っていることを分っていて、終始カインのことを気にかけているのです。
百科事典も、自分の使い終わったヤツとカインに気遣わせないように渡して、でも実はカインのために新しく用意したものとか、立場が違うようになってもカインとの時間をすごく大切にしたり、本当にいい子で嫌味がないのです!
中盤の本心が見えないカインに対し、レイランドがあげたたくさんの花を、カインがリースにして飾っていたのを見つけて、カインの前では平静を取り繕うも裏で何故だか分らないけどもの凄く嬉しいー!!という感じで喜んでいるレイランドも良かったです!
もっと思いが通じ合ってからのお話が、欲しくて欲しくて仕方ありません!!
バースデイフェアの小冊子の短編だけでは足りませんー!!
六青みつみ先生の新刊ということで作家買いです!
ろ六青先生お得意のファンタジーですが、受は不幸な境遇にも負けず健気な子です。
受の弟は兄(受)がひどい目にあってても学園生活に遊びにと色々忙しい様子でしたが(笑)
受がとっても可哀相な目に合うのが好きなので(笑)
ちょっと可哀相度は低いかな…と物足りない感はありましたが、ラストにかけてはホロリときました。
六青先生の考えられる世界観はいつもとても惹き込まれます。
輪廻転生モノとか切ない匂いがプンプンしますしね!(笑)
安定感のある骨組みのストーリーの中にも新しい設定等が生かされていて、一気に読んでしまいました。
ただストーリーのピークに行き着くまでの描写がとても丁寧だった為、ラストが少し駆け込み気味のように感じましたが、ハッピーエンドなので最後はまとまったかな、と思いました。
前世は前世として辛いままなので前世受の幸せ描写がちょっと見たかったような…(笑)
前半は攻の気持ち、後半は受の気持ちに感情移入して読める一冊でした。
泣ける小説をお探しの方は買って損はない作品かと思われます。
初読み作家さんです
ファンタジーが好きで、みずかねりょうさんの表紙が麗しくて思わず手に取りました。
とにかく最初から最後まで涙が溢れてきます。
本当に久々に泣かされました。
輪廻転生がテーマで、話の流れ的なものは輪廻転生の言葉から、先が読めるような展開なのですが、世界観がしっかりと描かれていて、カタカナオンパレードでも全然気にならないぐらい先が読みたく、一息に(途中で待てが出来ないくらい(笑))読み進め終わりました。
カイン(受)の弟スウェンに対する、自己犠牲も厭わない愛情。
覚醒していない為、レイランド(攻)に対して抱く感情の理由の揺れ。
また理不尽な境遇の中でも何事にも手を抜かず、弟に迷惑を掛けたくないとの想いからの諦め。
ほぼ全編に渡ってのカインの可哀想な境遇にとにかく涙します。
レイランドは表面の相似だけで、スウェンを自分が300年探して来たカイエンの生まれ変わりだと確信しますが、確定はできません。
天からの試練なのかレイランドを試す為なのか、カイエンの面影を宿さずに生まれたカインと、カイエンと外見は瓜二つのスウェン。
カインとスウェンは双子でありながら身分差が生じたり、カインにだけ厳しく、悲しい状況の理不尽さに読み進めていてずっと涙が止まりませんでした。
覚醒していないにも関わらず天馬のレクタングルスはカインに会った最初から元主のカイエンの生まれ変わりと判って懐いて色々な面でカインの力となっていく所も本当に萌え泣きです。
主要に出て来る登場人物全てが魅力的で、
弟のスウェンも自分一人だけが能力を見出され恵まれた状況に変化したり、レイランドから猛アピールされても性格が変に変わる事もなく兄想いの、レイランドよりカインが大事で大好きだと言い切る所もグッときました。
レイランドのカインへの想いが、カインから好きだったと告げられてからの自覚には、思わず『遅すぎる‼︎』と突っ込みたくなりましたが、全てを投げ打ってでもカインの元に迎えに帰って来た時には、読んでいて安堵でまたまた涙が…
もう、どれだけ読者を泣かすのか、嬉し涙、悲し涙、色々ありすぎて目が真っ赤になってしまいました(笑)
視点もカインとレイランドの二人で語られる為、感情の理由も分かりやすく理解し易い所も凄く良かったです
やっぱり神作品のレビューは、自分の言いたい事がなかなか言葉にして伝えられないですね。
とにかく、ファンタジー好きな方には読んで貰いたい作品です。
輪廻転生とか、恋のすれ違いとか、ファンタジーとか
ときめき要素いっぱいの今作。
受へのご無体も緩めの今作。
うっかり徹夜して読み上げました(´艸`*)クフフ
じつにかわいらしいお話でした。
冒頭はまず過去を語るシーンから始まるわけですが
カタカナの名前と複雑な設定が今一つ呑み込めない。
この苦行ののちにかわいいお話が待っているわけだけれども
人物が頭の中で一致しないために、今一つ受の心情に感情移入できなかったのが残念。
転生を繰り返しての現在。
受と攻の視点を交互に見ながらお話が進んでいくので
あの時こっちはどんな風に思っていたのかがまるわかりなのが
面白かった。
長年待ち続けてきた想い人にそっくりな双子の弟を
大事にしたい、愛しみたいと思う反面
なぜか似ていない、おそらく待ち人ではなかったはずの双子の兄に
惹かれてしまう~の表現が好きでした。
後半、たくさんのバラをカインに渡すシーン。
ここでようやく過去とリンクして思わず泣けてしまった。
正直、前世の相手が本当はどっちで、けっきょくこうなるんだろうな~という予想はついてしまうストーリーではあったものの
少しずつ輪廻を感じる構成が面白かったです。
最終。過去の記憶を取り戻したカイン。
もちろん記憶も戻って本当の待ち人との再会で
300年の時を経た両想い。
めでたいんだけど、カイエンの過去を思い出したら
カイエン色が強すぎて、カインが消えてしまった気がしてちょっと
さみしいかなと思いました。
過去は過去。記憶は記憶。もちろんそこがミソであり
大事なところではあるのだけれど、現代を生きる二人の色が
あんまり薄くなってしまうのもいかがなものかと少々疑問。
とはいえ、(冒頭を除き)文章も読みやすく
くるくるめまぐるしく変わっていく展開にハラハラ
楽しく読ませていただきました。
当社比、受に対する虐待も少な目なので苦手な方も読みやすいかも。
いじめてた使用人たち~はその後どうしたかなとか
面倒見てくれてたあの人とカイルの関係はけっきょくあれで
終わりなのかなーとか。拾ってほしい部分はちょこちょこありますが
大団円なので良しとします。
王様とスウェンにもなにかありそうですねw
番外編とか期待してますw
最初の40ページぐらいで、涙が止まりませんでした。その後も、受けの境遇に涙、幸せな結末にも涙…と読んでる間中、ハンカチを手放せませんでした。
お話はファンタジーもので、『代償シリーズ』と世界観が似ています。
この世界は、恐ろしい異界の侵略者が襲ってくる世界です。その侵略者から国民を守る役目なのが、星持ち又はパラディオンと呼ばれる特別な能力を持った人達で。そして、人々のために命をかけて戦うのです。だから、星持ちの人達は優遇されて特別視されています。
そんなことを数百年と続けている世界で、300年前に自分の一言で友人(以上の存在)を傷つけたレイランドが、輪廻転生を繰り返しながらその相手を探す、純愛ストーリーです。
読みながらすぐ、その相手が誰か分かるんだけど、レイランドはなかなか気付かないのでじれったくて悶えました。
おまけに、双子の片割れ(弟・スウェン)は星持ちとして大事にされているのに、もう一人のカイン(兄)は下働きでこき使われて苛められてと、辛くなる境遇で…。
そして、いつでも弟と愛する人の幸せを願って我慢しているカインの健気な姿がたまりません。カインはトラウマのせいで幸せになってはいけないと思ってるから、自己犠牲が凄くて、そこも胸が痛くなりました。
最初は間違えていたレイランドが、身分が違っても、顔が前世と違っても、自分の本心に素直になって真実の相手を選んだ時には、嬉しくなって拍手を送りたくなりました。
誰にも懐かなかった天馬が、カインにだけ懐くというエピソードも、シンデレラの靴の様で好きです。
最後はお互いに赦し合って、300年の片思いに終止符を打ってのハッピーエンドに胸がホッコリします。
残念なのは、世界が平和になった後の、イチャイチャする2人があまり見れなかったことです。父親に折檻されたり、前世で苦労したりしていたので、幸せになった姿をもっと見たかったです。
でも、酷い目に合うのがこのぐらいで良かった…と(六青さんの書かれる受けは、攻め以外にレイプされたりと酷い目に合うことがあるので)密かにホッとしました。
そんな、健気受けと切ない純愛を堪能できて、文句なしの神作品でした。