咲人
kusuri no jikan
「坂の上の魔法使い」シリーズの続きで、ラベルが成人後の話です。
今回もゆるゆると日常が綴られています。
内容は、
■使役 小話
■表題作【くすりのじかん】
■使役 勝利のために
が収録されています。
表題作はラベルが風邪をひいてしまうお話でした。
ラベルはリーから薬をもらっていたのに、
その薬を友達のサラにあげてしまっていたので持っておらず、
咳き込みながら、無理をして仕事をしようと机についていました。
そこへリーが帰ってきて…。
今回もリーとラベルの、絆をほんのりと感じる日常本でした。
愛した人の息子であるラベルを育てるということ。
それが、こんな風に穏やかな結末を迎えられて、本当に良かったです。
リーにとってラベルは子供であり、
いつまでも守りたい存在であることに、変わりないようです。
ラベルのほうは子供の頃より責任感も強くなって、
少々かぜを引いても真面目に仕事をこなそうとしています。
ラベルはリーに「心配されたくない」と思っているようでした。
リーに怒られるから…というのもあると思いますがw
そんなラベルの自立心と、それを心配するリー。
子心親知らず。
親心子知らず。
これからもこの二人にはゆるゆるとこんな日常を続けていって欲しいです。
ところで使役の小話は今回もいい味を出してました!
使役が自分に名前がつけられるなら、
うんとかっこいい名前がいい!と思っている小話と、
ハエ取リでハエを追いかけまわす小話がありましたw
使役のちょっとした活躍が微笑ましかったです。
とても好きだった作品なので、
これからもご無理のない範囲で、
ゆるゆるとリーやラベルたちのお話を描いて下さると嬉しいです。