二重螺旋

nijuu rasen

二重螺旋

二重螺旋
  • 電子専門
  • 非BL
  • 同人
  • R18
  • 神52
  • 萌×211
  • 萌19
  • 中立5
  • しゅみじゃない6

--

レビュー数
20
得点
366
評価数
93
平均
4.1 / 5
神率
55.9%
著者
吉原理恵子 

作家さんの新作発表
お誕生日を教えてくれます

イラスト
円陣闇丸 
媒体
小説
出版社
徳間書店
レーベル
キャラ文庫
シリーズ
二重螺旋
発売日
価格
¥514(税抜)  
ISBN
9784199001888

あらすじ

父の不倫から始まった家庭崩壊―中学生の尚人はある日、母に抱かれる兄・雅紀の情事を立ち聞きしてしまう。
「ナオはいい子だから、誰にも言わないよな?」憧れていた自慢の兄に耳元で甘く囁かれ、尚人は兄の背徳の共犯者に…。
そして母の死後、奪われたものを取り返すように、雅紀が尚人を求めた時。
尚人は禁忌を誘う兄の腕を拒めずに…!?衝撃のインモラル・ラブ。

表題作二重螺旋

篠宮雅紀,15~20歳,美系のカリスマモデル
篠宮尚人,10歳~高1,優等生の高校生

レビュー投稿数20

シリーズ第1作

長らく兄弟もので敬遠していたのですが、円陣先生のコミックやキャラさんの各種フェアで読むSSで、これは読める!と思い着手。しかしSSやコミックとはまた違って、正直大苦戦・・・なので中立です。早く尚人が大人になってほしいと思った1巻でした。4巻にはご褒美コミックあるので、なんとかそこまで到達して一休みください。ガチの兄弟もので、長兄まーちゃんがやらかしてしまうまでという本編230P弱。

攻め受け以外の登場人物は
篠宮慶輔(父、くず)、奈津子(母、故人)、沙也加(姉、尚人の2歳上、超美人)、裕太(弟、尚人の2歳下、誰からも愛されるやんちゃ坊主らしい)。

**色々

お話はくず父親が不倫の末、家を出て行って、母親はそのダメージで3年ぐらい後に睡眠薬の摂取量誤って死亡。長男の雅紀が高校卒業後はモデルとして働いて稼いでいるという、割合地獄な設定。

両親健在だったころは、規格外なイケメン、帝王、無敵ぶりを発揮していた長兄雅紀と、同じく女王と化していた長女沙也加、無敵のガキ大将、甘え上手やんちゃ坊主な3男の中で、じみーーーーで埋没していた尚人という家族関係。
母親は亡くなる前は雅紀を慶輔と間違えて・・・という状態だったのですが、亡くなった後は、今度は酔っぱらった雅紀が尚人を強引にやってしまう!!!!そっからなし崩し的に尚人を溺愛しはじめるというところまでが1巻です。

正直、めっちゃ読みにくいです。時系列は飛ぶし、表現が直截的ではないし、スピーディではないし・・・なんだけど、最新刊等のまーちゃんの溺愛ぶりが激しく好きなので、そこまで我慢です。
円陣先生の絵は、さすが2001年の絵、今とは線の太さが違ったり、目の描き方が違うなあと思うけど、まーちゃんのカッコよさは鉄板です!

是非1巻でくじけず、最新刊まで大人買いでと思うシリーズです。

0

圧倒的な世界観

痛そうなストーリーだったので長らく手に取るのをためらっていたのですが、円陣さんによるコミカライズ版を読んで、やっぱり原作を読みたくなり購入。



吉原さん(の、特に昔の)作品は、文章がちょっと特殊というのか。
誤解を招く言い方かもしれませんが、中二病感があるというかポエム調というのか。

吉原さんらしい独特な文体なので、もしかしたら読み手を選ぶ作品かもしれません。

が、吉原作品ならでは、と言って良い作品なのではないかと思います。

父親の不倫から始まる家庭崩壊。
血のつながった母と息子、そして兄と弟が身体の関係を持つという禁忌。
兄による弟へのレイプ。

これでもかというくらいダークな作品でありながら、それでいてこの作品の持つ世界観に圧倒され、そして飲み込まれる。

そこには様々な形の「愛」があるからかも。

円陣さんの描かれたコミカライズ版は、それはもう素敵でしたが、やっぱり小説のコミカライズ版ということで登場人物たちの心の機微や細かいところまではページ数の関係で省かれるところも多く、この小説を読まないと『二重螺旋』という作品の持つ世界観は理解しきれなかったな、と思います。

コミカライズ版で萌え滾り、そして小説版未読の腐姐さま、ぜひともこちらも読まれることをお勧めします。

11

癖になる痛々しさ

王道のJUNE物。
グチャグチャ、ドロドロ痛々しいのに引き込まれていきます。

2

楽しみというより怖いもの見たさに近い

 Charaで円陣闇丸先生の漫画連載が始まったのをきっかけに、原作のこちらの小説も読んでみました。
今のところ、主人公の兄・雅紀と弟・尚人は実の兄弟という設定なので、実の兄弟同士な上に、兄は実の母親とも、という二重の近親相姦ものでこの巻は始まります。既に11巻までが刊行されてる現状で読み始めたので、読み終えた後も躊躇なく2巻へ進みましたが、1巻だけなら心が折れて2巻以降を読むのを放棄していたような気がします。そのくらい、内容はドロドロのグチャグチャです(笑)。
 そして視点が別の人間へと次々に移っていくので、その手法に慣れるまでは非常に読み辛かったです。正直、この作品が面白いか面白くないか、好きか嫌いかも現状では評価できないのですが、怖いもの見たさで2巻以降も読み進めてみます。

1

ドロドロのJUNE

独特な文体がストーリーと絡まって彩る、吉原ワールドが存分に出ている一冊です。執着もの、兄弟ものは他にも何冊か読んでいますが、それらとは何味も違います。
以降巻を重ねるにつれ、内容の重複、間延び、風呂敷、etc…読むに堪えなくなりますが、この1巻と2巻は本当におすすめです。
離婚により壊れていく母、引きずられるように壊れる長男、禁忌を見てしまう長女と次男、三男は引きこもり…救いのなさがたまりません。
この巻はまだストーリーの展開が早く、1回読んだだけではあっさりした読了になりますが、読み返しそれぞれの立場(特に雅樹と尚人)で想像すると、ストレスが物凄いです。
BLというよりはJUNEに近いです。ドロドロですが、攻→受への愛はあるのでまだ救いがあります。
初めて読んだのは随分昔ですが、執着、兄弟ものの中で今だに一番だと思っています。

9

禁忌な愛の始まり

絵に描いたような幸せな家族が、父親の不倫で壊れていく、タブーがいっぱいの内容です。

精神を病んだ母親が、長男を夫と思って抱かれます。そんな二人の情事を見て家を飛び出す長女。そして、母親亡きあとは次男に欲情する長男。そこから次男をレイプして始まる、長男と次男のタブーな関係。そんな兄たちの関係を知って、疎外感を感じる引きこもりの三男。

衝撃的な家族の関係に、読んでてゾクゾクします。重くて痛いドロドロ系で、読む人を選びそうだけど、私は好きです。幸せな家庭と、壊れていく家族の対比が上手で、グイグイ引き込まれて、続きが気になります。

6

負の連鎖

現在出ている、9巻まで読んでの感想です。
すみません。

この作品、シリーズ通してそうなのですが被害者が加害者になるという負の連鎖が延々と続きます。その部分はとても痛く、苦手とする人が多いかもしれません。
ただ、この作品の中で時間は確かにかかりますが、主人公、姉、弟など様々なキャラクターがそれぞれ自分自身と折り合いをつけそれぞれ異なる成長していく様子がすごく好きです。
BLでありながら、あり得ない?設定も多々ありながら、現実味をおびているのはその辺だと思います。

とても痛くて読み進めるのは大変ですが、歪ではありながらも家族というものを再生させていった、雅紀、尚人、裕太の3人の姿にすっかりはまってしまいました。

3

ミルクタンクがハレーション!

ドエロです。

そしてそれ以上にリアルです。
自分もそうですが、男同士の恋愛なんて実際に少ないものを読み漁っている腐女子って軽い現実逃避癖がある人が多いじゃないですか。
これは日常描写がちょっとリアルすぎてキツイですよ。
兄弟が受験失敗した高校を受けて気まずくなるとか(田舎だと選択肢が少なくてよくある)、別の兄弟がひきこもりとか、ルーティンのように勉強してる冷めた進学校生の主人公とか、不倫を抜けば「こんな家庭あるある」って感じです。
でも私には雅紀の妄執の理由「お前(ナオ)だけが歪んでいない」とは思わなかったな。
正直、現段階では何故ナオがそこまで執着されるのか分からなかったです。

0

うっかりシリーズ衝動買いしてからしばらく
ようやく読み始めました二重螺旋!
いろいろ痛い作品だってのは噂に聞くところでしたが
ヤンヤヤンヤヾ(*´∀`*)ノ噂にたがわぬww

絵に書いたような幸せな家族。
夫婦に子供も4人。どこにでもある幸せ一家
だったはずのものが、父の浮気、失踪により崩壊する
これまでの家族の親愛、そんなものもなかったかのように
母と兄の情交~母の死~泥酔した長男に強姦される次男
末弟は引きこもり・・・・
まさに絵に書いたかのような地獄絵図。

変貌してしまった長男・・・引きこもったままの末弟・・・
もろもろ、始まりの章。
楽しみです。

2

とりあえず始まりの物語

このお話、ちょうど始まった頃にこのジャンルから一端撤退したのでスルーしていました。
昨年、BOXセットが出るということで購入。
父と母と4人の子ども。幸せな家庭が父の不倫で一気に崩れ去ります。
家に残されたのは、母と子ども(上から雅紀・沙也加・尚人・裕太)生活に疲弊して精神を病んでいく母と関係を持ってしまう雅紀。
母と兄の関係を知り家を出る沙也加。母の死で家はさらに崩壊へと進みます。
そして、雅紀の尚人への執着。
テーマも内容も重くてドロドロなのですが意外とサラッと読めてしまったことに驚きました。
吉原さんの文体のせいかな?

1

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