灼視線 二重螺旋外伝

nesshisen

灼視線 二重螺旋外伝
  • 電子専門
  • 非BL
  • 同人
  • R18
  • 神14
  • 萌×24
  • 萌2
  • 中立1
  • しゅみじゃない0

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レビュー数
4
得点
93
評価数
21
平均
4.5 / 5
神率
66.7%
著者
吉原理恵子 

作家さんの新作発表
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イラスト
円陣闇丸 
媒体
小説
出版社
徳間書店
レーベル
キャラ文庫
シリーズ
二重螺旋
発売日
価格
¥600(税抜)  
ISBN
9784199009228

あらすじ

祖父の葬儀で8年ぶりに再会した従兄弟・零と瑛。彼らと過ごした幼い夏の日々、そして尚人への淡い独占欲が芽生えた瞬間が鮮やかに蘇る──「追憶」。
高校受験を控えた尚人と、劣情を押し隠して仕事に打ち込む雅紀。持て余す執着を抱え、雅紀は尚人の寝顔を食い入るように見つめる──「視姦」。
文庫化にあたって書き下ろした、雅紀の捻じれた尚人への激情──「煩悶」他、全5編を収録した、兄・雅紀の視点で描く、実の弟への執着と葛藤の軌跡!!

表題作灼視線 二重螺旋外伝

篠宮雅紀・篠宮家長男・尚人の5歳年上
篠宮尚人・篠宮家次男・小学生~高校生

その他の収録作品

  • 追憶
  • 邂逅
  • 視姦
  • 睦言
  • 煩悶
  • あとがき

レビュー投稿数4

文庫化

単行本既読ですが、書き下ろしあるのでやっぱし買わないと!と。
なんだかんだ言って間の楔で洗礼受けてるので吉原せんせ好きです。

本編では既にらぶらぶな二人なので、過去のまーちゃんの懊悩具合、改めて読むとやっぱり病んでるな~と。
「煩悶」が追加書き下ろしですが、後書きにあるように「視姦」の三者面談の後日談で、雅紀の学生時代の友人関係が知れます。

雅紀の尚人への愛情というか溺愛ぶりの片鱗と共にもっと読みたい!と思いました。
こういう裏話的なサブストーリーが外伝の魅力だな~と。
本編もお待ちしてますが、ぜひまた外伝の続編もお待ちしております~!

6

雅紀が小さな時から規格外な存在だったか分かる本

本は持ってましたが、文庫になったのと書き下ろしの「煩悶」が読みたかったので購入しました。改めて読み直して面白かったです。雅紀の尚人に対する独占欲とか執着とか愛情とか、実兄弟物に抵抗がある人もいるとは思いますが、一度読んで欲しいと思います。本編は既に11冊出てるのでハードル高いとは思いますが、読み出せばあっという間ですよ。不倫親父含めて周りの大人たちの独りよがりな態度とかかなりムカつきますが。笑。今回の「煩悶」でも祖母の尚人の受験に対する言動にかなりムカつきます。Chara8月号の漫画にもちょっとそのシーンがありました。「二重螺旋」シリーズ読んでて妹の沙也加が嫌になって「灼視線 」読むとますます沙也加のことが嫌いになるんですけど、吉原先生上手いですね。

6

主役はまーちゃん

違反読み。本編読んでないのに、外伝から読んでどうする!と思うのですが、我慢できなかったー。
charaさん思惑通り、まんまと猛烈に二重螺旋にドはまり中。
まーちゃんが超可愛いのさーたまんないのさー。
あんなにガチ兄弟ものを毛嫌いしていた私はどこへ と自分でも不思議です。
そうですね、私みたいにキャラ文庫コミカライズ・コレクションで、コミックの可愛いまーちゃんを先に読んでる という方などであれば、当巻も楽しく読めるのでは。
まーちゃん視点中心の、短編5編入っていて、5編目が文庫化にあたって足された書下ろしでした!
円陣先生の超麗しい挿絵は、カラー口絵2枚と、1編につきモノクロ1枚。
5編目の挿絵が新しいのではと思いますが、すいません、単行本は未購入のため推測です。

以下5編の内容紹介、少しずつ。
1.追憶
  篠宮拓也(祖父)のお葬式で、雅紀が思い出した「小学生の頃の、零と尚人の行方不明事件」のお話。

2.邂逅
  加々美さんとの出会い話!これが読みたかった!本編でも早く加々美さんに会いたいー

3.視姦
  まーちゃんの、尚人の面談と裕太の面談に関する思い出話。視姦はもちろん♡まーちゃん→ナオ です。

4.睦言
  1週間ぶりに自宅に帰ったまーちゃんの、ナオ喰いまくりラブラブ幸せ話w

5.煩悶
  尚人の高校受験前最終確認面談のエピソード。加門の祖母から雅紀に電話があって、雅紀が不機嫌になる話。だけどまーちゃん、やっぱり尚人が心配で・・w

本編はどろどろどろん がかなり続くのかな。びくびくしていますが、きっと甘い所や雅紀のもんもんとした気持ちを教えてくれるこの本とコミックスを合間合間に読むことで乗り切れるはず!さあ、本編大人買いだ!

8

マサキの心の軌跡

キャンプを嫌う沙也加、子育てについて語りあう男親二人が、「女の子は扱いづらいよ」というシーン。
女の子が、じゃなくて、ブラコンの沙也加は祖父;拓也にそっくり、だから扱いづらい。
何処にいても褒められる出来過ぎた息子、マサキに劣等感を抱く父親。

幼少時から出来過ぎた人;マサキにとって、何故尚人が特別だったのか、この本で理解出来ました。

祖父や父の性格の大元=根拠ない差別をする祖父の性格、と爆弾娘沙也加。
妹の沙也加は、面白い破壊娘キャラが設定されています。
本心じゃなく「死ねばいい」って、簡単に言える人物設定。著者が一見理想の家族の中に置いた毒薬入り爆弾。何人の人を絶望に至らしめたのか分からない、自覚ない破壊屋の怖い人。

尚人が生まれてから面倒を見たマサキにとって、尚人は愛玩動物的存在、セラピー犬だったのか。尚人は、誰に似たと設定されているのだろう?

攻撃的な毒を持つ毒花群の中に生まれて、遺伝毒の毒消し効果を持つ一株の苗を大事に育てて咲かせたのは、マサキ。尚人は自分の価値に気づいて居ない。尚人が、身内が発する毒に負けないように守って育てたマサキにとって、格別尚人が愛しいわけですね。
折ろう、踏みつけようとするのが、血縁者って所に題名に「DNA」を付けた意味があるんですね。
本篇の補足説明、読むとよくわかる経緯や状況の補足でした。

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ジャズ、シークレットラブSecret Love:
1953年サミー・フェイン(曲)とポール・ウェブスター(詩)がミュージカル映画「カラミティ・ジェーン」のために作った曲



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