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父に恋する息子。兄に恋する弟。兄と弟のごっこ遊び──。どこかオカシイ、禁断の関係。
1一
耽美が…お耽美を読みてぇ・・・!!!
目を潤し、えも言われぬ複雑な背徳感を感じる…そんな耽美を読ませて下せぇ……っ‼
と、突如思う事がしばしばあります(笑)←知らんがな!ですよね?すみませんw
私のこの発作を満たしてくれる作品がいくつかあるのですが今日はその中から雪路先生のこちらをレビュー!(1一と書いてワンイチと読みます…攻め受けのキャラと名前が由来ですかね)
雪路先生の描かれる世界(画)は正しく耽美!そう!こういう画が見たい、という欲望を寸分違わず満たして下さいます
人物以外にも小物や着物の柄やトーンなども含めて世界観が確立されています
なのに、なのに、、、その世界観をギャグともシュールとも取れる独特な毒気を差し込んで来て【チグハグさ】を演出してきます
じっくり読み込んだ事がないのですが耽美×シュールの稀代の先駆者、魔夜峰〇先生の世界のテイストを感じられるのかも知れませんね(ファンの方の解釈とズレたらすみません‼)
創り上げた完璧な世界をある意味壊すこの【チグハグさ】が正に雪路先生の真骨頂であり先生らしさ全開フィールド!他じゃ味わえない専売特許⁉
この「1一」もそう
耽美・ガチ兄弟・学生・病弱・時代…と気になる設定に最大の大クセワード「犬」ですよ⁉
しかも耽美+倒錯で私が容易に思い描くような「犬」じゃない所がこちらの要求なんぞ一筋縄では通さないクリエイティブな気概を感じてしまって…最高の気分になります‼
どうぞ健気でかわいい「犬」を見て欲しい…‼
最後迄チグハグなのにやっぱり間違いなく美しくも儚い耽美な世界はページを捲れば確実に私を迎え入れてくれる
ほんと、、、この作品、そして雪路先生にあっぱれ‼
最近Webで描かれてる作品も大変面白く、1冊にまとまらないかなぁ~と心待ちにしています
「Nightmare Catalog」に続く
雪路凹子さんの二冊目のコミックは
なんともジャンル分けが難しいガチ兄弟モノ!!!
すごく耽美で切ないんだけど、無駄に美麗な絵柄と
各話の間に挟まれるギャグショートが
絶妙にシュールな味を出しています。
病弱な兄・一(いち)と、兄に恋する弟・懸次郎。
幼いころ、兄は犬を飼いたがるも医者に止められ
それを見た弟は、兄を喜ばせたくて
「俺が兄ちゃんの犬になる」と宣言。
それ以来、一は懸次郎を「わん」と呼ぶように。
とにかく懸次郎がいじらしく
(子ども時代の懸次郎は反則級に可愛い!)
応援したくなるのですが
一は一で、実の父親(これがまた無駄に美形!)に
片想いしている。
一も懸次郎も、好きな人を困らせたくないから
自分の気持ちは抑えて
仲の良い家族として暮らしており
川の字になって寝る三人の姿に
癒されると同時に切なくなります。
見所は、小説家である父親の作品を
二人が、学校の舞台で演じる一連のシーン。
女役を演じる一の美しさもさることながら
懸次郎の、劇に出ることを決めた動機が
とても一への愛に溢れていて
どこまで健気なんだ!!!と目頭が熱くなります。
回り道をしてようやく結ばれたあとの
エッチシーンがまた、可愛くて温かくて素敵です。
一をとても大事そうに抱く懸次郎に
本当によかったね!!!と言いたくなるほど。
各話の間に挟まれるギャグショートは
一に裸にされたまま放置される懸次郎だったり
犬神家パロだったりと
前作を彷彿とさせるブラックさがいい感じです。
個人的には演劇部の上級生コンビがお気に入り。
ベルばらに出られそうな美形の二人なのに
喋ると漫才コンビみたくなるところがw
話自体は比較的オーソドックスなものですが、
抜群に綺麗な絵柄と、合間のシュールなギャグにより
雪路さんにしか出せないエキセントリックな魅力のある作品に仕上がっていると思います☆
弟は兄を、兄は父を、父は入院中の妻を一途に想う…
その構図に最初、ドロドロ?と思ったのですが、全然そうじゃなく、
全体的に、切なくも温かな空気が流れているのが素敵でした。
そして、
病弱な兄の為に、犬になることを望んだ弟の名が、
懸次郎から “わんじろう” になり、兄から「わん」と呼ばれるという、
そんな展開が、美しすぎる絵で描かれて、
そのオリジナリティにすぐさま引き込まれました。
最初、弟が兄の犬になったのは、
単に犬を飼いたがった兄を喜ばせたくて…だと思っていましたが、
話が進んでいくうちに、
そうすることで、兄が心を落ち着けていたり、
弟の恋心のカモフラージュにもなっていたことが分かり、
そしてなにより、
弟のいじらしいまでの兄への想いが込められていたと分かって、
胸が熱くなりました。
それを明かすキッカケとなる、弟が描く絵本もとても印象的でした。
チビキャラなんて出てこない、
しっかり描きこまれた美しい絵がずっと続くお話の中で、
柔らかなタッチの愛らしい顔の犬の絵は、
視覚的にもとても効果的で、なんて上手い!!と感激しました。
犬は、飼い主の幸せがなにより一番なのですね。
たとえ自分以外の人と飼い主が結ばれたとしても、
その飼い主の幸せと、自分が側にいられることを幸福だと思える犬。
でも弟の本当の気持ちは…
そこを兄が最後にはちゃんと汲んでくれて本当によかった…
それでいて、
結ばれた後も弟にはけっこう容赦のない兄。
それがすごく可笑しくもあって、
なんとも言えない魅力があふれる本でした。
でも一番キュン♡きたのは、
セックスの前に、服を脱ぐ兄を見て弟がすぐ勃っちゃって、
恥ずかしくてベッドで丸まるところかな。
すっごく可愛かったです♪
相変わらず美麗画面の趣味全開の内容でした。
上まつ毛はつけま3枚、
下まつ毛は2枚は付けてるな、
というぐらいのフッサフサまつ毛キャラたちです。
今作は前作に比べるとギャグが少しだけ控えめになり、
エロ度・BL度が上がっていました。
前作はいい意味で画力の無駄使いをしていたと思いますが、
今作は前作ほどの無駄使い感はなかったです。
ちなみに私の中で画力の無駄遣いNo1コミックは
笠○あ○み先生の某コミックです。
あそこまでハジけてもらっても…いいかも。
ある意味爪痕を残す作品になること間違いないでしょう。
内容の雰囲気は明治・大正浪漫風味(あくまで雰囲気)
絵は和風ゴシックで始まり、途中から洋装も。
美しい兄弟がそれぞれ、
父←兄←弟という方向に想いをよせていますが…。
家族どんぶり状態ですが、
えげつなさや背徳感は一切ございません。
ひたすら健気に、一途に想いを寄せる、
そんな純粋な想いのほうが強く感じられる作品でした。
弟の、兄のためならなんでも叶えてあげたいという愛、
Shel Silversteinのおおきな木のよう。
どんなわがままでも受け入れられる。
犬にだってなれる。
でも。
本当は、ずっと犬のままは―――?
兄弟たちの行く末は…
思ったより暖かい雰囲気で着地しました。
弟の純粋さが全面に出ているので、
兄弟ものの割には暗くない雰囲気で、
そのため読みやすく感じました。
ドロドロ背徳兄弟ものをお求めならリターンで。
今回も個性的な雰囲気で、
ちょこちょこ入っている小ネタに笑わせてもらいました。
次回作はどうなるのか、まだまだ気になる作家様です。
まず絵がとても華麗で、和風も洋風も上手く
描かれるのだなぁと感心しました。そしてところどころ
に散りばめられたギャグが耽美さとのギャップがあって面白いですw
兄・一(いち)は病弱で和服も着て女装も完璧(役での女装)
な儚げな麗人。
弟・懸次郎(通称・わん)は兄に片思いし、兄のために
「兄ちゃんの犬になる」とどこまでも健気に兄を慕う子です。
一は実父に対し初恋のような、行き過ぎたファザコンのような
感情を抱きます。一応、血縁関係ありの三角関係な構図です。
わんの恋した相手にひたすら健気、自分の気持ちより相手を思う
姿勢に切なさを感じつつもジーンと感動します。
個人的に最近なんだかこういう攻めに弱いです(笑)
(わんをどうか幸せにしてやってくれ…!)と思いながら
読みました!描き下ろし読んでちょっと気になったところ…
わんは受属性有りなのでしょうか?(笑)
そして「おい嘘だろ」のセリフに思わず爆笑www
そしてカバーを外すと…これまた爆笑w
ただの耽美ではない、雪路先生の個性がよく出ています!
シリアスでダークかなと思いきや、以外とシュールで静かな笑いが面白かったです。
あとね、まんもすってどんな意味があるのでしょう?
カバー裏にもあったな。
まんもす。って。なんか、まんもす。が可愛く見えてくる不思議。
最初に出てきたお兄さんはその後どうしてるんだろうか。
さらっと毒を吐くいっちゃんが好きです。
懸次郎が「そいつは誰の前でも犬だけど、俺はいっちゃんだけのわんでいられる」的なセリフを言ってましたが……。
そいつってのは懸次郎が飼い始めたワンコの一の事で、そのセリフを読んだ時にワンコに失礼だろって思って、ワンコの表情が悲しそうで笑っちゃいました。
確かにワンコだろうけどワンコの一が可哀想。
雪路先生の作品は世界観もイラストも好きです。
イラストめっちゃ綺麗なのに所々のシュールなギャグが好きです。
これで「ワンイチ」と読む。
初めて読む作家さんで、
時代設定は不明だけど和装で、華美で上品で、とても好みだった。
絵も話もよかった!
父←兄←弟で、耽美的なニアホモでそのまま終わってもよかったけど、
最後は弟×兄で絡みがあります。
父の職業は作家。母は病弱で入院中。
兄弟が通うのは名門男子校。
いや~鉄板ですね!
男なのに花に詳しいというのも、
立派な庭のある家庭&知的で情緒的ということで、非常に好ましいです。
言葉使いも古風で美しいこと!
兄弟でペットごっこ(弟が兄の犬になる)に興じているのもイイヨイイヨー。
あとがきは普通「少しでも楽しんで頂けたら嬉しいです」のようなことが書いてあると思う。
けど、これは「読んだ方にどこかしら許せないところがあるといいなと思って描いてました。担当さんに、このキャラのこの行動イラッとしましたと言われたとき嬉かったです笑」と書いてあって斬新!
私は、育ちの良い容姿と言葉使いの美しい情緒的で耽美な子には非常に甘いので、
読んでいてイラッとする場面などなかったんですけどね!
弟→兄→父という、家族間での不毛な恋愛が描かれた作品で、雪路先生の耽美なタッチが非常にマッチしていて楽しめました。まさにこういう物語を描いて欲しかった。冒頭で抱いたイメージとは違い、特にダークさもないし、鬱屈しているキャラも登場せず、意外にも読みやすい作品ではあります。でも、父に叶わぬ想いを抱く一と、そんな兄に尽くし続ける弟のわんのモノローグは切なくて、物語に十分引き込んでくれました。
病弱でずっと入院している母、彼女の容姿も体質を受け継いだ兄の一。妻を心から愛し2人の息子にも慈愛をもって接してくれる父、そして、彼の容姿と優しさを受け継いだ弟のわん。幼い頃から父を慕い続ける一をわんはずっと傍で見てきて、どうにか振り向いてもらいたいと、いろんな形で彼の興味を引きます。その1つが、一が強請っても飼えなかった犬になること。兄のためなら犬にすらなっても構わないというわんの純情さが眩しくもあり、切なくもあり。
そして、学校の演劇でわんは父に似ている自分を最大限利用し、女形を任された一の相手役となって、彼が父に愛されているような気分になれるよう演じるんです。兄がずっと父のことを好きなままでも構わない、それでも自分は兄が喜ぶことをしてあげたいという健気さが美しかった。わんの心の内を知って、ようやく彼に対する見方が変わった一。自分の弟はこんなにも愛おしい存在だったのか、とラストに向けてどんどんわんへの熱を上げていく一に、こちらも嬉しくなりました。兄弟ものでありがちな病んだ雰囲気はほとんどなく、粛々と関係性の変わっていく2人をそっと見守っているような気分になれる作品でした。