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taka to tonbi to aburaage
ちょっとお久しぶりの六路黒さん、今回も短編集でしたが
1カプにつき2話ずつ(前後編みたいな)デス。
◆『タカとトンビと油アゲ』
男子校でいつも男に告白され断り続ける
“眉目秀麗・成績優秀”の男・花島は
実は表の顔とは真逆で口は悪いしガサツなヤローです。
本性を唯一知っている野立は、
それは花島が周りの期待を裏切らないようにしているからだとわかっているし
中学からの付き合いなので大事な友達なのです。
ある日同じ委員会の可愛い系の後輩・槙野から告白される野立ですが
自分が男から告られるのは初めての事だし
即答じゃなくてもいいから考えてみて欲しいと言われ、
考えると友達のはずの花島のことばかり浮かび…。
タカが花島で、トンビが槙野、油アゲが野立という関係w
でも思ったよりあっさり槙野が本気の好きじゃなかったとわかり
拍子抜けしてしまいました;
花島から告白された後、長く友人であったゆえ戸惑い
避けてしまう野立でしたが
今までとは何も変わらず、お互い素を見せ合える特別な仲って事でハピエンです☆
…ところで…どっちがどっちだ…?w
◆『今日の槙野はお休みです』
野立にフラれた槙野、ただ単に自分になびかない男はいないからと
試すような真似だけだったと思っていたら、
実はそうじゃなくて、無意識のうちに本当に慕っていたようです。
それを見抜いていた、隣のクラスの鹿島は
高身長で目が見えない程前髪の長い怖いイメージの男。
口調は優しいですが、
槙野の表面だけの付き合いに対してキツイ指摘をします。
そんな事を言われたのは初めてで腹を立てますが
本当の自分を見てくれる鹿島と向き合うと
思いのほか楽しくて、嬉しい。
実は鹿島もコンプレックスがあって似たもの同士でした。
二人ともお互いを理解しあえるパートナーとして
これからうまくやっていけそうです。
◆『ふたりのごはん』『ふたりの朝ごはん』
26歳になる春人はパン職人で、朝は早いし結構毎日重労働。
年は離れているけども、幼馴染の隆(大学生)が春人を慕っていて、
いつもアパートに来て世話を焼いてくれ快適で幸せな日々でした。
でも隆の家からは遠いし大学生だってヒマじゃないんだし
無理をさせてはいけないと「隆のやりたいこと優先しろよ」と言い
それから隆はアパートへ来なくなってしまうのです…。
相手を想うがゆえの行動を取り合って、ちょっとすれ違うけど
ずっと二人とも好きだったっていいですネ♪
ただ、どっちが上か下か考えてなかった春人というのが
「嘘!?どっちでもいいとかじゃなくて!?ずっと好きだったのに!?」と
思わずツッコんでしまいましたが
こちらのお話は攻めに見える春人が受けというのがポイントです!!!
目元がシャープで短髪気味でパン職人なのに!(そこ?)
だから、垂れ目年下ワンコ攻めの隆もビジュアル的にど真ん中でした!!!
もっとゆっくり二人の話を読みたかった……(泣)
六路黒さん、本当に絵柄が好きです!!
しかし、どうしても台詞とモノローグが多めで
折角表情だけで心情を表せる画力をお持ちなのに勿体無いったら!!!;
偉そうなことをのたまってしまって申し訳ないのですが
長編でじっくり読んでみたいです!!
待たせていただいてもよろしいでしょうか?w
是非!!今後も!!
初めての商業BLで、表紙買いしてしまったのですが、あまり重すぎず読みやすい印象でした。
短編が六話収録されていて、二話ずつメインキャラクターが違うのですが、各カップルが本当にかわいいので正直一冊丸々一つのカップルの話が読みたいくらいでした。
最後二話分は明記されているのですが、前四話分はどっちがどっちか読む人によるのではないでしょうか。友人に貸して読んだのですが私と友人では左右を逆に認識していたので、そういった雰囲気が苦手でなければ、自分の都合のいいように…?好みに合わせて解釈できるので楽しめるんじゃないかと思います。