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nomikomu koe wa amai
■プロローグ
「皆に見られている…失敗してはだめだ。…でも、一人ぼっちは嫌だ…。」
理由のない漠然とした恐怖心に苛まれている原 千歳(はら ちとせ)。
そんな彼の心に、違和感も、威圧感も無く自然と浸透してきた浜崎 千代(はまさき ちよ)。
「幼馴染」の千早や千春と異なる彼の感性に、千歳はいつも以上にどぎまぎしてしまう。
冗談半分で千代に「お前、俺のこと好きだわ」と言われた千歳の心に「千代の事をもっと知りたい」という気持ちが芽生えてしまい…!?
■感想
高菜さんの「ふるえる指は、あまい」の続編です。前作とは異なるカップリングを楽しめます。
物語の主軸は、いつも笑顔で控えめな千歳と、その日の気分で態度を変える千代の2人で展開されます。
千歳は千代に想いを寄せていますが、引っ込み思案な性格のため自分からは滅多にアプローチしません。
千代は、そんな千歳が可愛いながらも、なかなか自分から擦り寄って来ない千歳の事が心配でたまらない。
前作でもそうでしたが、この心理的なやり取りはとても秀逸で、読んでいて思わずため息が漏れます。
千代に翻弄される千歳と、意外な時にはシッカリと言いたいことを言う千歳に心を馳せながら読んでみて下さい。
評価は文句ナシの「神」です。どうもご馳走様でした。
初々しい高校生とたらしバーテンの、ピュアなラブストーリーです。
最初、登場するキャラが皆同じ顔に見えて区別が付かなくて、読み進めるのに疲れました。でも、お話も絵も可愛いくてエッチもないので、BL初心者さんにもおススメです。
見どころは、人と付き合うのを面倒くさいと思ってたちょっと擦れた大人が、引っ込み思案な高校生にドンドンほだされていくところです。と同時に、高校生たちの熱すぎる友情も、可愛らしくて良かったです。
そんな初々しい恋と男の娘のような絵を楽しめる1冊でした。