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butaisode no ousama
舞台背后的国王
脚本家と駆け出し新人俳優のお話です。
脚本家の天谷の舞台オーディションになぜか合格した新人俳優の越智。
稽古中、下手だと怒られてばかりの越智はなぜ自分が採用されたのか疑問だった。
役者として越智に惹かれながらも、自分には付き合っている大物プロディーサー藪川がいて、真っ直ぐに役者の道に進み続ける越智にいつしか恋愛感情がうまれてしまう天谷。
初めは天谷と越智の間に色恋などまったく感じさせず、ただの脚本家と俳優でしかなく
むしろ、ダメ出しばかりで凹まされてばかりの越智が
何をきっかけに、天谷と恋に堕ちるのかがわかりませんでした。
天谷の脚本家として越智を成功させてやりたいという気持ちが
越智を想う気持ちと複雑にからまり心をかき乱し
迷いながらも藪川とのことを清算させるにまで決意させた
越智と言う男の存在が、いつから天谷の心の中にあったのかが
最後の最後になってわかり、なるほどね・・・という納得します。
越智の天谷に対する想いはまっすぐで、
俳優として精一杯の結果を出すことで、
天谷への想いを藪川に認めさせようとするところなんか
自分の夢に向かって突き進んでいる人間の恋を強く感じました。
藪川と暮らしながらも、心の中にすでに藪川はいなくて
気持ちはぜんぶ越智だということに気づきながらも
天谷を手放そうとしない藪川の強引なやり方に逆らえずにいるところや
気持ちが越智と藪川の間を行ったり来たりする様や
徐々に藪川から気持ちが離れて行く過程が、丁寧に表現されていて良かったです。
大物プロデューサー藪川は最初ホントにあたまに来るほど意地悪なこと言って
天谷を脅して越智との仲を裂こうとしていましたが
あれだけ執着していた天谷を、最後案外簡単に手放してしまってちょっと拍子抜け。
途中嫌な人だったのに、最後は物わかりのいいおじさんになってました。
大半が芝居や稽古中のシーンなので、芝居を通して育まれた恋といいった感じで
あまりHシーンなどはありません。
最後まで引っ張って、いろいろあった2人が結ばれる・・・
この先も、立場が違っても目指すところは一緒という気持ちと
芝居を通して二人で作り上げていくものがあってこそ
そこに二人の愛が存在すると思わせてくれるラストでした。
恋は微かな交差で繋がっている。
脚本家:雨谷の舞台に抜擢された売れない舞台役者:越智。
ふたりの気持ちが稽古から本番まで息を合わせるようにじわじわ寄り添う自然な感じが素敵でした。
大手の制作会社を辞めてまで役者の道を選んだ真っ直ぐな越智は飄々として明るい性格から仲間にも慕われています。
時にへなちょこで頼りない性格が演技に迷いを投影してしまう愛すべきヘタレワンコ。
そんな越智が雨谷を意識しはじめた頃、雨谷が薮川という恋人と同棲していることがわかります。
『Keepout!』とばかりに危険な色合いのジャケ絵が素敵!!
3人での表紙の腕の絡み具合がめっちゃかっこよくインパクトがあったので、ガッツリ三角関係で奪いとるの!?イケイケ越智~!!とワクワクしましたが、そこは案外サラッと決着。
と、いうのも薮川さんがちょっとクセモノというか雨谷以外につまみ食いをちょいちょいしている悪いオトナだからです。
雨谷もそんなことにはとっくに気がついていますが、若いときは嫌われたくなく今はもう咎める気すらない…という状態。
薮川という業界の先輩であり敏腕プロデューサーのもとで修業をしていたせいか気持ちのどこかで遠慮をしていたのかもしれません。
そして薮川といえば…雨谷の才能に恋をして嫉妬している部分が強かったと思います。
他者の圧倒的な才能の前に思わず足がすくんでしまうことは少なくない。
同じ道を志すからこそ、瞬時に察知してしまう天分(才能)の差。
まして相手が年下で歩む速度の早さを見せつけられたら、、自分の手の中に閉じ込めてしまいたくなるオッサンの焦りもわかる(笑)
プライドかジャマして素直になれないとか…
表紙の怜俐さからは想像つかない不器用さです。
嫌いじゃないわ、この人。
そんなふたりに好かれた雨谷がどれだけイイ男かって話ですが、見た目だけてはなく、とても可愛い人です。
抑えていた気持ちが出るのか、酔っぱらって無邪気に乱れたり真摯に『表現する』について語るプライベート姿はどこか幼げ。
そして健気に薮川を想っていた頃、もがきながら越智を見つけて役者として惹かれたエピソードも効果的に使われています。
話は主役3人の心情が次々とつまびらかになる形式になっているのですが独立しているわけではなく、互いに少しずつ重なります。
さらに舞台稽古から初日へと時系列を合わせた構成により彼らの気持ちの移り変わりがよくわかります。
役者、脚本家、プロデューサー、それぞれの立場だけではなく人として前へ進む姿が爽やかに描かれています。
すごく説得力があって巧い見せ方です!!
同じ世界でもほんの少し目線が違うだけで自分(の作品)を相手に託すことができる上に一緒に歩むことができる、というなんとも皮肉で素敵な出逢いとなった雨谷と越智の話はここ何作かまとめて読んだ千葉リョウコさんの作品の中でいちばん好きです!
脇役スキーとしては薮川さんの救済作をお願いしたい。
器用貧乏で素直じゃないオトナって食えないけど可愛いんですよ。
この人がこんなじゃなければ越智がはいる隙間はなかったでしょうし(笑)
功労賞として、ご褒美救済作を是非!
売れない舞台役者:越智×脚本家:雨谷希広です。
表紙が千葉さんには非常に珍しい3人だったので、もしかして3P!?
と思って心配になりましたが(3Pは苦手・・・)
そういうわけではなく、普通の下克上だったのでよかったです。
雨谷にはプロデューサーの藪川とほとんど終わりかけの恋愛をしていて、
Hシーンも少しだけあるので苦手な方は注意したほうが良いかもしれません。
個人的な趣味でよく舞台とか行くので舞台裏って実際はこんなんなんだーと
思ったりして結構楽しめました。
雨谷は舞台稽古中はずっと越智のことをボロッカスにイジッていましたが
Hすることになると本当・・・。本当にエロくて可愛いですよね!
やっぱりツンデレ受け大好きです!!
3P本ではなく、三角関係本です。
表紙の上のふたり、
一番上の人:攻め:大物プロデューサー
真ん中の人:受け:脚本家、上の人の恋人、同棲中
最初はこのふたりがCPで、エッチシーンもあり。
ですが、
受けが脚本家兼演出をする舞台に出演することになった、
一番下の人:攻め:売れない舞台役者と、真ん中の受けとの間に恋が育ち、
下のふたりがくっつくまでの過程を描いたお話になっています。
タイトルの「舞台そでの王様」とは受けのこと。
役者たちに(特に表紙下の売れない役者には)、ダメ出ししまくりで偉そう!
キレイな顔をしてても、若くても、さすが新進気鋭の脚本家。
でも、しつこくダメ出しをしているのにはちゃんと理由があるようで…
単なるツンツンした男かと思いきや、
付き合って同棲している大物プロデューサーに対しては全く違う態度を示し、
読み進めていくと、受けの印象がどんどん変わっていくのが、
この本の面白いところだと思います。
仕事に対する真剣さと情熱が見えるのもいいな。
そして、
そんな受けにノンケながら惹かれていく舞台役者の攻め。
それに感づいて、今まで散々他の人にも手を出していたのに、
受けに執着しだす恋人の大物プロデューサー。
そのふたりの間で、受けが気持ちを動かす理由とは……
お話の流れは面白いと思うのですが、
1冊に収めるということでページ数に余裕がなかったのか、
付き合っているふたりの別れが意外とアッサリな気がしたり、
あらすじに、舞台役者の攻めが「手強い恋敵相手に、奮闘の日々…」とあるけれど、
そんなに頑張ってなかったような~~って気がしたりで、ちょっと物足りなかったです。
あと、絵がとてもキレイで見やすくていいなぁと思ったのですが、
美貌の脚本家の受けと、
まあまあ男前の役者の攻めと、
脇役の男の子達の顔が、あんまり大差ないのがちょっと残念~
髪型とかで見分けはつくけど、もうちょっと違いのあるルックスだといいのにな。
一番萌えを感じたのは、
ふたりがくっついて初めてエッチする時に受けが、
「…ゴムとジェルある? 昔の彼女と使ったものでも気にしないから出して」
顔を赤くしながらも、そんな風にハッキリと攻めに言うところ。
受けの、とろんとした顔も可愛かったです~
好きなところもあったけれど、
もうちょっと~~という部分も結構あったので、萌え評価で。
大物プロデューサー藪川を恋人に持つ新進気鋭の脚本家雨谷(あまがや)と、素直で器用だけど役者としては自分の殻が破れないでいる越智(おち)のCPです。舞台稽古を通して徐々に距離を縮めていく2人ですが、そのただならぬ雰囲気が藪川にバレて、なんと藪川は越智に対して宣戦布告。大人の三角関係が勃発しちゃいます。
千葉リョウコ 先生は黒髪美人受けのイメージがありますが、今回激萌えしたのは、幼いころから読書や物書きに没頭していた雨谷にとって藪川は初恋の人であり初めての相手だったということ!近寄りがたいほどの美人で稽古中にも役者を怒鳴りつけるような強気な人なのに、表の顔とプライベートでのうぶさのギャップがやばい(≧▽≦) 結ばれてからも藪川に嫉妬しまくって荒れてる越智もかわいい♡ あと、藪川は雨谷の他にも何人も恋人がいたり、権力で弱者を脅すマネをしたり、中盤本当に嫌な奴なんですが、最後になぜ藪川がそこまで雨谷に固執するのかっていう理由も明かされて、なんかやっぱり憎めない人だなって思いました。
表紙絵だけ見たら、ひょっとして苦手な3Pもの!?と思いましたが、違いました(笑)。でも最初は受けの雨谷が当て馬の藪川と付き合っていて、略奪愛です。藪川と雨谷のエチシーンも緩いけどあるので、苦手な方は注意です!
一途な受けが好きな私としては、どちらかというと逆パターン(大物プロデューサー×脚本家カプが長く一緒にいすぎてマンネリ化していたところに受けに横恋慕する劇団員が現れて波風を立てられるけど、結果的に互いの気持ちを確認できて元サヤに収まる)の方が好きなので、萌えポイントは少なめでしたが、藪川さんが遊び人で捨てられてもしょうがない感じのキャラなので、略奪愛が好きな方にはスカッとする作品かもしれません