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maria boy
作家さんの新作発表
お誕生日を教えてくれます
絶叫したい気持ちを抑え、できるだけ穏便にレビューを済ませよう思います。この作品でしか味わえない味がたくさんあって、ハマる人にとってはこの上ない神作品になるのではないかと思いました。
「球が止まって見えるぜ」って方には神でも何でもないのかもしれませんが、私にとってはすべてが魔球で、打ち返す事も受け止めることもできませんでした。燃えます。メラメラです。
完全ではないストーリーに、完全ではないキャラクター。えっ、ここでそれ言っちゃうの? という台詞の数々。美しくない勃起シーン(いつの時代の少年漫画かと!)。
全部ひっくるめて大好きになりました。
些細な事を気にしていてはお腹がいっぱいにならない、泣いて痛みが消えるわけではない、複雑に見えるけれど、一部一部を切り取ってみると単純なものでできている。
ダークな要素も見せながら難しい事は考えなくていい雰囲気が頭に優しく、ありのままに生きる登場人物達の強さに元気づけられました。
漫画を読んでいて一番嬉しくなるのは予想もしなかった展開や台詞を見る時で、そういった意味では嬉しい事だらけの内容でした。
↓↓↓この先、心揺さぶられた展開をいくつかネタバレです↓↓↓
1.可愛いあの子が!
「しゅうちゃん…俺○○じゃないよ」「う…うそお…」
「でも●は ●●めて…」 「ヤッター…」
しゅうちゃんの台詞と自分の心の声が見事にリンクしました。
2.大人っぽいあの人が!
次々と明かされる彼の素顔。本当の素顔は普通の顔で、そこは唯一泣きそうになりました。
3.「●●の性欲知らねぇの?」
ぎゃーーー。知らないです、教えて下さい! でもは…、犯罪…!!
終わります。
兄を軸に、弟の恋愛、兄弟愛などを描きつつ
人物の成長を追ったストーリー。
一見しっかりした人間でも、秘密や孤独があり…
ぼ~っとした男の子でも、実はちゃんと考えがあったり…
痛いことに目を背けず、真正面から向かっていく登場人物達に心を動かされる。
愛されたくてたまらない人間の、試行錯誤の人生。
色んな事を諦めて頑なになっていた心を解す存在と出会い
光を掴みかけるも、やっぱり己で招いた過去に囚われてしまう。
自分へSM行為を働く昔のパトロン、ゲイである事で傷つけた両親、不憫な弟、
周りの人物全てを「俺がいるせいで可哀想」と考え自分を貶める事で
孤独の深淵に再び自ら身を委ねてしまいそうになっているところに
太陽光が差し込んだかの様に届く攻めの声。
ハッとするようなシーンの連続でした。
独特のテンポで切なく苦しく、
柔らかで味のある絵柄でほっこり萌えて大満足の一冊です。
また、人間にとって食事とはとても重要なもので、
恋人の美味しい手料理や、その逆に虚しく孤独な食事。
それらを通して心の変化がよく伝わってきます。
同じ食事でも、好きな人と食べている時、辛い時、全然味が違う事あるなあ。
そう思いながらついつい登場人物と一緒に涙が…
人間同士の繋がりってこんなにも温かいものなんだなあと改めて感じました。
ハッピーエンドで本当に良かったです。
美貌の美容師・ヨシキ(受け)は、最愛の弟に歪んだ執着を抱きながら、相手かまわず男と寝る生活を送っていた。そんなある日、部屋を追い出されて行き場がないという若いイケメンと出会う。深みにハマるのが嫌で関わらないようにしても、かまわず距離を詰めてくるその男・加藤(攻め)に惹かれていくヨシキだったが…。
美容師のヨシキと高校生のなおと、という兄弟を中心としたスピンオフ作数点が1冊にまとめられた本でした。
表題作は、兄ヨシキ(受け)がイケメン天然ヤング(攻め)を拾う話。ヨシキはゲイであるため家を出ていて、弟とのみ連絡を取っている状態です。そして弟が大好き。弟とは身体の関係はありませんが、相手選ばず男を入れ食いしていて、その際に引っかかったDV男にストーキングされたり危害を加えられたり、そんな日々を送っています。
そんなときに出会った、妙だけどとても精神的に健やかなイケメンの年下攻め。色々病んでる受けが、攻めに付きまとわれて過ごすうちに、少しずつ少しずつ浄化されていきます。料理している攻めにたまねぎを剥かされるシーンが印象的でした。いろんな男のtnkを握った汚い手がたまねぎを剥いている。そのことで浄化されるような気持ちになる受け。ここで、どうせこんなものだと諦めていた人生が、まだ取り返せるものだと気づいたんじゃないかな、と思います。
受けが思っていたより歳の差のあった2人ですが、受けよりも攻めのほうがずっと大人だったんだろうな。くっついたあとはバカップルみたいなかんじで、微笑ましかった。深夜に弟の家に突撃したエピソードでは笑ってしまいました。
幸せなエロが少なかったのはちょっと残念。十代の性欲もっと発揮して欲しかった。
そして、そのヨシキ弟・なおとと、親友のシュウくんの話。カップリングはなおと×シュウです。
こちらが好きな方もいるんだろうな、と思い、こちらが好きな方は兄の話はあまりツボらないかもしれないな、とも思いましたが、私個人としては兄の話のほうが好きでした。でも弟の話も可愛かったです。
そして弟のお相手のシュウくんは、兄とも関係がありました。これは弟好きすぎる兄が、弟と仲の良いシュウくんを引き離そうとして仕組んだのかな? シュウくんは結果として兄相手に攻め、弟相手に受け、兄弟丼を果たしておりました。
緩急がある独特なシーン運びと、エッチシーンの人物の表情の色っぽさや、ふとした拍子に垣間見えるキャラの生々しい表情や行動の描写のディティールなどが大好きな作家さんです。
(本作でも、「治して」の所の煙草を吸うヨシキさんの表情がとてもよかったです…後ろ手で開封したメロンパンに泣きながらかじりつく辺りも印象に残ってます)
前半の「好きだよ、秘密だよ」ではちょっぴりスレた一面もありつつ親友を一途に想い続けるしゅうくんの恋愛が軸になって進んでいくのですが、大人の男と火遊びを楽しむ中で自分を取り巻く環境を冷静に俯瞰して醒めたモノローグを進めていくしゅうくんが、ふとした拍子に親友のなおとくんに「マジで好き」と勢いで告ってほろりと泣いてしまうあたりが本当に愛しくてかわいかったです。
一話目では純朴な天使に見えたなおとくんの意外な本質にもぐっときました。ヨシキさんとなおとくんの兄弟としての複雑な距離感というか、不思議な依存関係はどういう所から生まれてるんだろう…と読みながらすごく気になっていたので、カバー裏のお話はとても面白かったです。
しゅうくんの部屋でエログッズがなだれてきてなおとくんが「する?」と聞いた時にしゅうくんが気が狂ったように笑ってしまう所のテンポが凄く好きで、その後の心とは裏腹に「抱いて」とお願いしてしまう所まで含めてお気に入りでその辺りを何度も読んでしまいます。
しゅうくんの背伸びしてスレた感じの価値観と、なおとくんへの一途な恋心の二面性みたいなものがすごく好ましかったので、この先のしゅうくんの色々な葛藤やときめきももっと見てみたいなと思いました。
後半からの「マリアボーイ」では、ヨシキさんに視点が移ります。
「好きだよ~」の一話のしゅうくん目線での浮世離れしてソツの無い大人なヨシキさんはどこへやらで、とてもネガティブで人間的なモノローグがまずぐっときました。
(飼いならされてるんで~のくだりとか、ヨシキさんの残念な部分が愛しすぎます。玲太くんを泊めた夜にしっかり無駄毛処理とパックしたのに空振りに終わるあたりとかも…)
不意にあらわれたヨシキさんの難儀さを深く知らない玲太くんが、怒涛のテンションでヨシキさんを作り替えて許して、自分のものにしてしまう流れは非常に爽快感があってよかったです。
この後のヨシキさんと玲太くんですが、適当な距離感で案外長いことうまくいくのかもしれないし、別れたりくっついたりを繰り返すのかもしれないし、それかすっぱりと別れてしまうこともあるのかもな…と思いつつ、
それでもこの時玲太くんがヨシキさんを治したことは事実で、ヨシキさんにそれが必要だったことも事実で、それでこの二人が出会って身体をつなげた必然性としては十分なのかな、と個人的に思いました。
何より第一にヨシキさんが救われたことが嬉しかったのですが、カバー裏を読んでもやっぱりどうしようもないヨシキさんなので、一筋縄では行ってほしくない…!という個人的願望もちょっぴりあります。笑
良くも悪くもちょっとゆがんだ形で愛情を持たれるキャラクターだなと…ヨシキさんは。そこがとても好きです。
(カバー裏エピソードのなおとの同級生ショタを性的に慰めてあげるヨシキさんに興奮してしまったので、その辺りとても漫画で読みたかったです…!)
作品の中に一読目では気付かなかったディティールや独特の読後感があるので、クセになって何度も読んでしまいます。次作も、とても楽しみにしております。
病んでるSMモノかと思いきや意外とまっとうな人しか出てきません。
ゾクッとする描写もあって読ませるんですが、そっちを求めてる人には多分全然物足りないと思う。
発売された当初は痛々しい表紙とごちゃごちゃな評価から、多分苦手な話なんだろうな〜と思って見送っていましたが、電子で試し読みしてみたらおもしろそうで購入。
ちょっと道を踏み外したダメ人間も優しく受け入れる、ギャグも楽しい一冊でした。
くそやろうのくだりは声だして笑いました。
そこ人んちだったのかよ!!
なんでもっと早く読まなかったんだろう。
狙うターゲット層が違ったんじゃないかな!?もったいない!
愛を求める人にこそ読んでほしいです。
私は痛い愛とか大好物なので、表紙に惹かれて書店にて購入させていただきました。私がこの作品を読み終わってからの感想と言われれば、たくさん期待しても良い作品、という言葉に尽きます。
とにかく登場人物設定が素晴らしいです。表紙に描かれている男の子のツンデレ美容師のヨシキ、ヨシキの前に突然現れた謎の男玲太、ヨシキの弟の犬系高校生なおと、なおとが大好きな健気高校生しゅう、の4人が物語の重要登場人物ですが、各登場人物に個性があってとても面白いです。キャラ被りもないので読み進めるのに分かりやすいです。
しゅう、なおとの二人のストーリー、「好きだよ、秘密だよ。」から漫画は始まります。しゅうの目線で物語は進みますが、しゅうから見て可愛かったなおとのかっこいい一面が垣間見えて、しゅうと一緒に私もキュンキュンしながら読ませていただきました。しゅうのやんちゃなくせに変に素直になれないところが可愛らしくて、高校生の純愛、といったイメージのストーリーでした。
この作品のメインであろう「マリアボーイ」はヨシキと玲太の話です。ヨシキの中にある光と闇が垣間見えます。救いのないヨシキの前に23歳(?)の謎の男玲太が現れます。ヨシキにとって玲太こそが光そのものだったと思います。「好きだよ、秘密だよ。」とは全く変わり、お金が絡んできたり、人間性のドロドロがあったりとピュアとはかけ離れたストーリーになります。でも物語の筋がしっかりと通っていて読みやすかったです。
痛いセックスとかはこの作品の中では一度しかありませんでしたが、ヨシキの苦痛に満ちた表情が見られます。ですがそれ以外は愛のあるセックスなので、幸せがじわじわと伝わってきました。
この作品の特徴と言われれば、やはり登場人物の表情の豊かさだと思います。表情一つひとつを切り取っても、嬉しさや切なさ、悲しさや恋しさなどがじんわりと伝わってきます。特に私が好きなのはしゅうのなおとと一線を越えた後の興奮冷めやらぬ表情です。男子高校生そのもののような気がしてしゅうの若さを感じます。
甘々なストーリーが好きな方でも買っても損はない作品です。可愛さがある甘酸っぱい恋はもちろん、ドロドロとした大人の恋愛も詰め込まれた作品です。途中まで読み進めていくうちに、この子達は幸せになれるのか…?と思ってしまうようなシーンもありましたが、素敵な終わり方なので是非たくさんの方に読んでいただきたいです。
表紙の絵が気にはなっていたんだけど、なんとなく後回しにしていたこの本。
ようやく読んでみて、で、改めて他の方のレビューも読んでみての、感想として、
私は前半の「好きだよ、秘密だよ」の方が好き。
この、ぐちゃぐちゃにとっちらかっちゃったような、がむしゃらな感じが、
初々しい、高校生の初恋って感じで、いいなぁって思った。
確かに、この前半の作品だけだと、ヨシキさんの背景が謎すぎて、お話の焦点が結びにくい感はあるけど、とりあえず、ヨシキさんのことはおいといて、高校生のなおととしゅうの二人が、いろいろ迷って、寄り道しながらも、最終的に結ばれる話として、かわいくてよかったわ。
むしろ、後半の「マリアボーイ」の方が、加藤みたいなキャラも苦手だし、テンションについて行けなかった。
それでも「神」にしたのは、カバー下の「草稿劇場」がおもしろかったから。
お兄ちゃんメインの、このドーンと重たい話、ドシリアスで読んでみたい。
まず少し痛い系の表紙に惹かれました
絵も綺麗とか上手い訳ではないけど、人物の表情が細かく描かれて思いが伝わるのと、柔らかい線がとても好みでした
設定も痛い系で男前で弟執着兄ヨシキと天真爛漫だけど多分辛い生い立ちの弟なおと、そのなおとをこよなく愛するグルグル思考系でヘタレで、でも純粋で優しい同級生のしゅう君、超適当で口からでまかせイケメンでも陽だまりの様な暖かい加藤
この濃厚キャストがまたいいんです
其々に個性満載で何処か憎めない愛あるキャラ達
そしてこのキャラが混沌と交わる話
血の繋がらない弟なおとを襲おうとして親にばれて家出して高尚売女として暮らした過去を持ち現在は美容師をしなから生計を立ててる弟を盗聴している兄のヨシキとか相当複雑に病んでます笑
高尚売女の時の飼い主がドSで監禁されたり
でも痛いだけでなくそこにはセンスある滑稽が含まれ笑えるんですよ
ここが素晴らしい!
そして愛があります 萌えもあります
なおと&しゅうカップルは愛おしい萌え甘可愛いです
優しさが故のヘタレしゅうと可愛すぎるなおととの恋愛模様に胸キュンです
リバかな?と思わせるセリフにより惹かれました
だってリバって同性愛だからこそ成り立つ設定ですもん
これを描けるなんてBLしかない醍醐味ですよ
表題作のヨシキと加藤の恋物語はクールで斜めから見てるヨシキを振り回す適当男の加藤とのやりとりがいい
加藤は適当にみえて、実はなかなか大変な生い立ちみたいだし、でも真っ直ぐ人を愛せる心良い青年です
加藤に出会いほだされほぐれていくこじらせヨシキに萌えました
通俗設定に飽きた方には是非お勧めです!!
痛い系、萌え、愛、執着と複合要素盛り沢山のマリアボーイ
サイコーでした
私をBLの世界に引き戻した、三大ドストライクBL本のひとつ。
「好きだよ、秘密だよ」「マリアボーイ」「マリアの秘密」と、収録作全てを通して凄まじいのは、お兄ちゃんヨシキ(本名フトシ・笑)の魅力でしょう。
元・高尚な売女で、足を洗って美容師としてマトモに生きようもがく30才近い男。
とはいえ、落ちぶれた感じはせず、何か美しくて、「マリアボーイ」っていうのが、本当にしっくりくるんだよなあ・・・
壊れっぷりまで美しいっていうか。
10年間近く、寂しさを我慢して、適当な男にはなびかないで生きてきた感じが、凄くいい。(いや、美容院の客のしゅうくんと寝たり、昔の男にやられちゃったり、色々あるんですが、心はひらかず、ふんばってる感じが尊い。)
木村ヒデサトワールド、凄く好きなんですが、何だろう?ネームのリズムがすごく良いんですよね。
言葉にするのが難しいことでも、ヒデサトさんが書くと、スッと入ってくる。
あと、凄いだけじゃなくて、面白いです。
ヨシキが、弟のなおとのことをしゅうくんにお願いするシーンで、(うちの子をよろしくおねがいします)って、正座で頭を下げながら、「クソやろう…」って声に出しちゃってるのが、やたらとツボにはまりました。
笑いのセンスも、ハマる人にはハマると思います。
表紙で病んでる系の痛い系だろうと決めつけてたけど、それだけじゃありませんでした。
もしこの表紙がなければ、読み始めはただの青春もの。あら可愛い、高校生の初恋かしらって読んでる途中でいきなり、脇役の年上イケメン美容師ヨシキが主役なんだと気づく。
お、面白い!しゅうちゃんの悶々やパニックや爆発も爆笑だったけど、主題作の2人には終始吹きっぱなしで、ラストの「クソやろう・・・」でまたブハーッ!次回作きっと買います!!