条件付き送料無料あり!アニメイト特典付き商品も多数取扱中♪
君の肩が濡れるから…、もっとそばにきていいよ。
hitotau kasa no shita de
同一把雨伞下
作家さんの新作発表
お誕生日を教えてくれます
ほんわかとした空気感の作品が好きです。
この作品も表紙の印象から、ふわっとした可愛い恋愛ものと思い込んで購入したのを覚えています。
大変個人的な偏った意見を言わせていただけるなら、そういう作品に求めるのは、つい微笑んでしまうような雰囲気や胸きゅんで、えろすは必須ではないんです。
むしろえろすがときめきを邪魔するという…。
【ひとつカサの下で】【ひとつポケットの中で】 萌2
コンビニバイトの大学生同士かな。
雨の日に、無口で愛想のない先輩の魚住の傘に入れてもらったことから、佐々木が抱いていた苦手意識が好意に変わっていくストーリー。
近寄りがたくて、みんなと馴れ合わない感じのひととの共通点があったり、意外な一面を見つけたりって、「誰も知らない宝物発見!」という気分になりますね。
高身長の寡黙な男子は、「誠実で守ってくれそう!」というイメージで一定の女子に人気があるもので、魚住を狙う女子が登場したり、行き違いがあったりしつつもあまあまです。
2つ目の話の最後の一コマ、ニヤニヤ不可避です。
【恋の悩みを聞いてください】 萌
女子校→男子校の異動で馴染めずにいた養護教諭の久瀬を助けてくれたのは、ひとつ年下の高校教師・宮下。
生徒に人気があって明るい宮下に、久瀬は憧れを抱いていて…。
ベタです。久しく見なかったタイプのベタでした。
勘違いからすれ違って、そこにつけ入る当て馬がやってきて…というふつうの流れながら、この「久しく見なかったタイプのベタ」がツボにはまると、切なさを味わえます。
だけどあの流れでのえろす…。短編の宿命なのか…。
【この気持ち、どうしよう】 萌
超高身長+無愛想で人から好かれないシステム部の黒崎。
そんな彼の楽しみは、小動物的可愛さを持つ人事部の内野からのヘルプコールで…。
いいんですよ、途中までは。
好きなタイプの脳内お祭り騒ぎな寡黙攻めに、ちょっと天然ぽいゆるふわな受け。
だけど後半…。えろす…、は、たぶん出版社的な要望なのでしょうか。
ゆるふわなまま、キスくらいで終わってくれた方が胸きゅんを持続できた気がします。
【冷めない恋の特効薬】 萌
同期の木戸に片思いするリーマンの尾山。
尾山の体調に気付いたり、かいがいしく世話してくれる辺りで、読者的には「はっはーん、木戸ぉ〜」と思うものの、前半に敷かれた罠によってちょっとハラハラします。
そしてこの作品も…、えろすは…、ない方が…、ぐぬぬぬ。
【キスの向こう】 萌
コンビニバイトの苑田と付き合っているリーマンの水野。
水野は苑田のことを「S」だと思い込んでいて…。
誤解と空回りです。勘違いが面白い。
【きみとはここまで】 萌
ずっと片思いしてきた新名に「卒業式まででいいから友達になってください」と言った人見知りの野々宮。
そうじゃないと分かりつつも、主人公の思い込みに乗せられて切ない気持ちになれたり、新名の反応ににやけてしまったり、途中まで楽しめたのですが、最後に強引なえろす展開…。
自然な流れのえろすであれば、萌えを邪魔することはないけれど、とってつけたようなえろすや、キスで十分な流れを最後までしてしまうせいで、そこまで積み上げてきた萌えが崩れ去りました。
もったいないー!
綺麗な絵柄と帯の「思わず共感してしまう、等身大の恋」に惹かれて購入。
等身大というよりは王道テンプレの恋で、外れてはないけど物足りない印象でした。
『バイト先の先輩×後輩』『男子校の保健室』『リーマン:かわいい受けとクール攻め』『リーマン:同期』『SM?』『大学生?』など、王道見本市のような構成でそれぞれ短編の中に恋の芽生え葛藤編~Hまで、ぎゅっと詰め込まれているのは素晴らしいです。詰め込まれているので気持ちがついていかない感もありますが、絵がかわいくて素材はたくさん入っているので、妄想力フル稼働させれば萌え萌えな1冊だと思います。
しかし。
作品の数はあれど!
バイト先・先生生徒・リーマン・同級生とシチュエーションは数あれど!
先輩×後輩・生徒×先生・年下攻等数あれど!
どれも大差ない、というのが正直な感想。
話は良く言えば王道、残念な良い方すれば、特出した設定があるわけでもなく、短編なので、それほど大きな事件が起こるわけでもない。
絵もすごく特徴があるわけでもないので、どことなくキャラが似たり寄ったり。
結果、全部読み終わっても、どれもあまり記憶に残らない、という結果に。
表紙絵は可愛いと思うのですが、残念。