妄想くんのふたりあそび

mousoukun no futariasobi

妄想くんのふたりあそび
  • 電子専門
  • 非BL
  • 同人
  • R18
  • 神35
  • 萌×221
  • 萌19
  • 中立2
  • しゅみじゃない1

--

レビュー数
16
得点
318
評価数
78
平均
4.1 / 5
神率
44.9%
著者
端丘 

作家さんの新作発表
お誕生日を教えてくれます

媒体
漫画(コミック)
出版社
リブレ
レーベル
ビーボーイコミックス~BE×BOYCOMICS~
発売日
価格
¥619(税抜)  
ISBN
9784799714225

あらすじ

驚異の妄想家・昴は、素性も知らないコンビニ客の聖に恋をした。
得意の妄想で勝手な聖を作り上げ、乙女もドン引くほどの理想の恋愛を思い描きトキメく残念な昴(笑)。
だけど――「本物に恋しても叶うわけない」過去の経験が恋に卑屈で妄想家な昴を生んだ。そんな昴に、等身大の聖が妄想以上の狂おしいドキドキをくれて…! ?
妄想家が"二人でする恋"を学ぶ大長編!

表題作妄想くんのふたりあそび

コンビニの客 王子様? 二宮聖  
妄想家のコンビニ店員 一文字昴 27歳

同時収録作品春の導火線(描き下ろし)

ゼミの講師 自称元恋愛詐欺師 小川喜三緒
ゼミの生徒の兄で昴の甥 一文字春

その他の収録作品

  • その後のはなし(描き下ろし)
  • 恋人タラシはじめました
  • あとがき(描き下ろし)
  • 夏樹が飛び出したその後の春ちゃん宅(描き下ろし)

レビュー投稿数16

序盤のイメージがどんどん変わっていく

◆妄想くんのふたりあそび(表題作)
 序盤は王子様が自分を迎えに来る妄想で忙しい昴が目立ち、コメディ調のポップな物語なのかなと思っていたのですが、徐々に彼の寂しさに沈んだ心が見えてきて、ただ乙女思考なだけのキャラじゃないんだと分かってきます。ゲイというだけで圧倒的に減ってしまう恋のきっかけ。酔った男に身を任せても、起きたら「どうかしてた」なんて言われたり。まともな恋愛を一度もしたことのなかった昴が、初めて等身大の自分を好きになってくれる人に出会えて本当に良かったです。相手の聖も大人じゃなくて、飾らない高校生なところが素敵だなぁと思いました。

◆春の導火線
 昴の甥っ子・春の物語。表題作で少し気になっていたキャラだったので、メインで登場してくれたのは嬉しかったです。ゼミ講師の小川は粉をかけるのが早くて、心の声もザ・遊び人というか、春をどう落とそうかしか考えてないところがクズっぽいけれど、正直だなぁとも感じ。たとえ狙っている相手でも、家族の話なんかされたら萎える、というのもすごく正直ですよね。それでも春のことは自分だけのものしたいという明確な独占欲もあって、そういうギャップがいいなぁと思う攻めでした。

0

ほぼ全て描き下ろしの1冊

「恋人たらしはじめました」という数ページの短編以外全て描き下ろしで構成されているこの一冊、一体何があってこうなったのか。収録予定だった雑誌が出なくなったとか?

表題作は昴(コンビニバイト 表紙右)の浮き沈みとか病的なところに恐怖を感じはじめたあたりで話が畳まれたのでホッとしました。
ストーカーしていたこととか知らずに聖(高校生〜大学生)は付き合ってるのよね。相思相愛で幸せそうなのでポロっとバレないことを祈る。
昴のキャラも聖のキャラもかなりブレブレなので、読んでて振り回されます。聖のキャラブレは昴の妄想のせいだけど。

同時収録の「春の導火線」は表題のスピンオフで、昴の甥の春が出てきます。春を好きになっちゃう小川(攻め)のキャラがいい。モノローグは冷静(なフリ)なんですけど、実のところ完全に春に落ちてて、はたから見てて非常に照れる。こちらは萌2

0

ストーカー!?

はっきり言ってストーカー的なお話ですが、なぜか許せてしまうファンタジー感…。

妄想癖のあるゲイの昴は、ある日バイト先のコンビニにやってきた王子のような聖に恋をした。
恋多き男・昴だが、男である自分は同じ男から恋愛対象として見られないということを悟った。
自分を受け入れてくれるのは、王子のように器の大きい男だと思い込んだ昴は、いつか王子様が迎えに来てくれると願っていて…。

王子のような聖に恋をして、隣のアパートに引っ越したり盗撮したり…かなり変態行動をとっていた。
しかし、聖は王子ではなく、普通の高校生だったのだ!

とにかく、妄想・ストーカー行為でかなり危ない昴だが、憎めない可愛さがある。
そして、恋に破れ、もう期待したくないという思いが伝わってきて切ない。

嫌われてもいい覚悟で頑張って聖に話しかけ、仲良くなり、両思いになれた。
まだまだ終わることばかり考えてしまっているけど、聖にそんなつもりがないからきっと大丈夫!
恋で辛い思いをしてきた分、恋で幸せになってほしい。
とても面白かったです!

0

心揺さぶられます。

表題作関連が、3/4くらい占めてます。
目次見てびっくりしたのが【恋人タラシはじめました(短編)】が雑誌掲載の作品でその他、全てが描き下ろし作品だっていうじゃないですか!
てっきり【妄想くんのふたりあそび】が雑誌連載作品でその他が描き下ろしだとばかり思ってた!すごいなー。

【妄想くんのふたりあそび(長編描き下ろし)】【その後のはなし(描き下ろし)】【恋人タラシはじめました】
「大人になったら王子様にきてもらうんだ」と願い続けて27年の昴。だけどいくら待っても王子様がやってこない現実にすっかり諦め、今は理想の王子様を妄想するだけの日々。

そんなある日、これ以上ないってほど理想的な男が目の前に現れ、これぞ理想の王子様だ⭐︎と思った昴。
昴は妄想力もたくましいけど実は結構行動力もある人間でしかも極端(良い印象の為に69万円のスーツとか!)でちょっと危ういところが感じられるのは確か。でもそんな極端な感性、良く言えば豊かな感受性を持ってる人間が過去心無い男に傷つけられてしまったという出来事は彼が臆病になるには充分すぎるほどの理由だと思います。
もし人間が出来た王子様にすら受け入れらなかったら、もう誰も自分を受け入れてくれる人はいない…と正面からぶつかる事を避けて、この想いを長く細く続けるべくストーカーになってしまう昴。そして彼を陰から見つめてはあれこれキャラやシチュエーション妄想に耽ります。

ところがある日、王子様が高校生だということが判明し愕然とする昴。だけど生身の彼・聖くんとまともに話せたことがこのうえなく嬉しくて天にも昇るような気持ちになるのですが、王子様どころか普通の人なら尚更自分を受け入れてくれるはずはないと気づき、恋心に終止符を打ちます。

すばるの感情の起伏がダイレクトに伝わってくるので読んでて心が揺り動かされます。

聖くんに夢見ることをやめてから「どう思われたっていい」と開き直った昴。そしてずっと長く聖くんを見続けていたからこそ彼が悩みを抱えていることに気づくことができ、ちょっと辛辣なアドバイスをします。
その場凌ぎの適当な慰めではなかったからこそ聖くんも本音をさらけ出し、二人の距離がどんどん近くなっていくのですがそれに揺れる昴の心が複雑で切ないです。

前半はひたすら昴のモノローグだけで進みます。彼の気持ちや言葉は全部自分の中にとどまっているだけ。
それが王子様ではなく聖くんとして接するようになってからは気持ちや言葉を聖くんに伝えたい、そして共有したいと変わっていく様子が何よりいいなって思います。その原動力みたいなものがとっても伝わってきて胸いっぱいになる。

思い通じ合った後も聖くんもすぐに妄想の世界に飛んでいってしまう昴をバカにする事なく、「昴には時々餌与えなきゃダメだな」と理解して、しっかりつかまえてくれる様子が描かれて好き。

【春の導火線(描き下ろし)】【夏樹が飛び出したその後の春ちゃん宅(描き下ろし)】
表題作の昴くんの身内が登場します。
元恋愛詐欺師の塾講師と昴の甥っ子・春くんのお話。
Mっ気&かまってオーラを無自覚に放っている春くんに、元恋愛詐欺師のセンサーが反応し吸い寄せられてしまうんだけど、元恋愛詐欺師ということもあり春くん逃げて〜と最初は思ってた。

だけど春くんの暗い背景などを聞いて、萎える‥と思いつつも離れていかず、劇的なセリフを言うまでに至ったところが良き。

描き下ろしの「夏樹が飛び出したその後の春ちゃん宅」でのみんなで鍋を囲む様子、テーブル下の様子など楽しめてフフフ。

ちょいおまけで神。

4

なかなかの妄想力

■妄想くんのふたりあそび/そのあとのはなし/恋人タラシはじめました■
二宮 聖(コンビニの客)×一文字 昴(コンビニ店員・27歳)

驚異の妄想家・昴は、素性も知らないコンビニ客の聖に恋をした。
得意の妄想で勝手な聖を作り上げ、乙女もドン引くほどの理想の恋愛を思い描きトキメく残念な昴(笑)。
だけど――「本物に恋しても叶うわけない」過去の経験が恋に卑屈で妄想家な昴を生んだ。
そんな昴に、等身大の聖が妄想以上の狂おしいドキドキをくれて…! ?

妄想力もなんだけど行動力とストーカー力も凄いよ、昴くん。
ちょっと正直結構引いたよ←
最初は「わーお、すっげー妄想力」と笑ったんだが、聖くんの隣に引っ越して、一眼レフカメラ買って、盗撮、観察。
部屋の中は盗撮した写真で埋め尽くされてるとか…一瞬ちょっとぞわっとなったよ。
ってかあんだけずっと観察してて何故高校生だと気が付かなかったんだΣ\(゚Д゚;)
※因みに私は表紙見た時、社会人(聖くん)×学生バイト(昴くん)だと勘違いした(ノ∀`)タハー

それはさておき、臆病なんだよねー…。
それだけ傷付いたんだよね。
妄想の世界で生きることで傷付くことを避けて、直ぐに諦めて…。
好きだから近付きたくない、良い思い出ができたって…恋人になっても“いつか終わる”前提なとこがある。
聖くん、優しくていい子だから癒されていってくれ。

にしても聖くんは聖くんでたまに“餌やらんと”と王子っぷりを発揮するのが楽しいw
あと聖くんってばヤンデレ要素を秘めてるよね?!
本編ラストの真っ黒吹き出しにドキリですよ。
昴くんが止めるつもりでも「絶対逃がさない」って真っ黒な吹き出しで書かれてるんですよ(๑¯∇¯๑)フフフ

個人的にくっついた後の二人の話をもっと読みたかったです。
その点でちょっとお気に入り度が低め。
(もっと読みたいんだよ(_・ω・)_バァンな不服感より)

■春の導火線/夏樹が飛び出したその後の春ちゃん宅■
小川 喜三緒(塾講師)×一文字 春(塾生の兄、昴の甥)

恋愛詐欺師だった過去を持つ塾講師の小川は、塾生の兄・春から滲み出る構ってちゃんオーラとMっ気についつい気になって…。

春ちゃんの方が昴くんより年下なんだよなぁ…多分4~6歳程。
なのに春ちゃんの方が年上に見える…というのは置いときまして。

春ちゃんの無自覚誘いっぷりが可愛すぎます♡
小川先生のトキメキとムラムラが溢れ出すの分かるわー(*゚Д゚)(*。_。)ウンウン
同時に口説きっぷりが素晴らしい♡
が、元恋愛詐欺師なんだよね…というのが引っ掛かってちょっと読んでて我に返らされる。
でもでも段々と“悪い癖”的なのじゃなくって、「支えになりたい」「可愛がりたい」ってのも出てくるんですよー!

昴くんたち含めての鍋も楽しそうでした。
というか相変わらず昴くん自由だなwww

0

応援したい二人

ふわふわキラキラした表紙に惹かれて読みました。とってもよかったです!!

「妄想くんのふたりあそび」
王子様に憧れるコンビニ店員昴くん。そんな彼の前に理想の王子が現れた!
昴くんの妄想は激しくて、多少ストーカーみたいになってしまうんですが、すごく一途でいじらしかったです。
でも昴くんの思考回路が何とも悲しくて…。
本当に幸せになれてよかったと心から応援したくなるお話でした。

「恋人タラシはじめました」
「妄想くん~」で出てきた昴くんの身内の春くんが出てくるお話です。
自分の母親のことがトラウマになっている春くんと、そんな彼のことが好きになった元・恋愛詐欺師の小川。
こちらも応援したくなるカップルでした~。

どちらのお話も可愛くておすすめです。

2

砂糖斗塩

2作目は「恋人タラシはじめました」ではなく「春の導火線」でした。
すみません。

なんだこれは!

初読み作家さんです。
絵柄は表紙からも分かるようにフワフワというというかフニャフニャというか、そんな感じの絵柄で特に私の好みでもないし、決してすごいハンサムが登場するとかじゃないんですが、お話に引き込まれました。
表題作とそのリンク作で丸々1冊になっています。
なんといっても表題作の昴君が幼いころから乙女で、それがただただ可愛かったですね。
小さい頃から人を好きになってもそれが報われることがなくて、2次元の世界に入ってしまうというのも分かる気がします。
本当の恋が出来ない代わりに妄想の中でお伽噺のような恋を夢見ているのですが、本人は現実と夢をスッパリと割り切っているのが哀しくてキュンとなります。
リンク作は表題作の受け様の甥のお話で、早くに母親を亡くしてから下の弟二人を親代わりになって育てている長男のお話で、こちらも健気です。

コミカルな面も切ない面も両方楽しめた作品でした。

1

未来がキラキラしてる

けっこう病的なお話なのですが、読めば読むほど最後のほうのキラキラ感が眩しくて、胸がいっぱいになるような感じでした。

最初は主人公の昴が変わり者なのと、攻めの聖のイメージが(昴のせいで)2点3点するので、カップリングとしての萌えはホントに最後の最後まで持てませんでした。
でもお話がよくできていて、グイグイ引き込まれました。

昴はゲイで色々あって、幸せな恋をすることを既に放棄していて、今では妄想だけで満足する生活。
そんな昴の前に理想の男性、聖が表れ、昴は聖と恋愛する妄想にひたりながらこっそり聖を付け回します。

財産をほとんどはたいて隣に引っ越したり、撮影機材を買って寝ないで撮影、編集。ホントにキモチワルイ。
この気持ち悪さと絵の可愛さ、昴の妄想のコメディーさのギャップは見事です。

もちろん聖は理想の完璧な男性などではなく、ストーカーを続けるうちに昴もそれに気づきます。
ここで昴の恋は終わりますが、お話が終わるかというとそこからがストーリーのほんとの始まり。
昴が今まで逃げてきた、妄想でない誰かと向き合うということの始まりです。この2部構成がとてもよかった。
解説にあるように大長編て感じで読みごたえがありました。

後半からはだんだん聖視点にシフトして行き、それも面白かったです。
病んだ暗さ、幸せな恋の美しさが両方見事に描かれています。
でも必要以上に重くなく、それなりに楽しんで読めたのも好きだなあと思いました。
困難はあるだろうけど、いつまでも末永く幸せでいてほしいと思うカップルです。

1

宇宙の果てまでも飛べそうな主人公

主人公の昴は「普通の」夢見がちな27歳のコンビニ店員……

……だったらどれだけ良かったことか!!!

と、思わせるほどの超ウルトラ夢見る乙女男子です。

絵柄はふんわりしていて、ふわふわまったりした感じなのですが、
実際の主人公の昴(受け)は、
はっきり言って「変態」です!!><
みんな!! このほんわりムードに流されないで!!(笑)
騙されちゃダメッ!(爆)

-------------------
●妄想君のふたりあそび

あまりに夢見がちな変態くん・昴(受け)は、
いつしか王子様が自分を迎えに来てくれることを
夢見ています。
そしてついに!
目の前に理想とする王子のような男・聖(攻め)が
現れます。

その日から昴は変わり、聖(攻め)を買ってに王子様に仕立て、
頭のなかで妄想をし始めます。
そしてストーカーのような変態行為にまで
及ぶようになります(盗撮は犯罪です!><)
それが暫く続くんですが……

実は聖(攻め)は、昴(受け)が憧れていたような
王子様でも何でもなく、普通の高校生だったことが
判明します。
そこで、昴は変わります。

「聖は、王子様でも無くでもなく、
 普通の高校生で、自分がどう思われようと構わない」

そして、昴は聖と10歳以上の歳の差を超え、
親友となっていきます。
ここはいいシーンでした。
やっと自分の妄想ごっこから解き放たれ、
自分に素直になり、また相手にも素直に接する…
それが一番だ! と気付いたシーンだと思いました。

笑い合うふたり、楽しそうにするふたり…
そんなふたりをみていると、
まるで最初に感じた「ふんわりとした絵柄」と
一致してくるような気がして、暖かい気持ちになります。


エッチシーン。
過去に男に一晩で捨てられたトラウマのある昴。
今回も捨てられるという思いがどこかにあり、
「もう充分だよ」「気持ちが悪がられたら嫌だ」
「好きだからこれ以上近づきたくない」「僕の恋は終わりだ」
そう想いながらも反比例する
「好きだ」
という想いに逆らえず、最後まで致してしまいます。

ここは、見ていて悲しかった。
次の日昴(受け)は「良い思い出が出来た」と
ベッドを出ようとするのですが、ここも見ていて悲しい。
もう、聖(攻め)から捨てられることを前提に話を進めています。
これが妄想のなせる技なのか。
今までポジティブな妄想しかしてこなかったのに、
そんなの、悲しすぎるよ……と言いたくなります。

次の日の朝、昴はそっと聖の元から離れようとしますが、
それを聖が引き止めます。
まるで何もなかったかのように、
聖は嬉しそうに昴に第二ボタンを渡します。

ここからがスタート。
ここからが始まりだね、昴。
がんばれよ、と言いたくなるラストでした。

-------------------
●春の導火線

「妄想くんのふたりあそび」と比べると
少し暗い話で、できれば「妄想くんの~」だけで
一冊を終わりにしたほうが良かったんじゃ
なかったのかな、と思わせる話でした。


恋愛詐欺師だった過去を持つ高校の先生・小川(攻め)。
ある日、担任の生徒の兄である春(受け)に出会います。

春のかまってちゃんオーラとMっ気オーラに惹かれる小川。
まるで、ムラムラとトキメキを2で割ったような気持ちになります。
うわー、さすが元・恋愛詐欺師。
男を口説くのも凄いわ、とかこのシーンでは
思っちゃいましたね。
元・恋愛詐欺師でなければ、
すごく良いシーンで、胸キュンものなのですが…。

家庭のために良い兄でありたいそのためだけに
生きている春。
小川、春は簡単に手を出していいような相手じゃないんだよ!と
釘を差したくなります。

しかし、小川(攻め)が春(受け)に手を出した瞬間を
弟の夏樹に見つかります。呆然とし、姿を消す夏樹。

夏樹を見つけた瞬間、小川は
「お兄さんを僕に下さい」と言ってしまいます。

元・結婚詐欺師の言葉だから信じられないなぁと
思いつつも、ここでハッピーエンド。
あー、でも納得行かないなぁ。
だって結婚詐欺師だよ? 結婚詐欺師。
ハッピーエンドになんか、してたまるかって
思っちゃいました。
あれ? 考えがひねくれてます?(笑)

-------------------

表題作で終わっていれば、「萌×2」だったかも…と
おもわなくはないのですが、
一応「萌」でお願いします。

昴と聖が笑いあった時の表情が
目の裏に焼き付くほど、良かったです。

4

途中心配になりました


白馬の王子様に憧れるような妄想癖のある受けが主人公です。
ゲイであることと過去の恋愛のせいで恋から距離をおいていたのに、働いているコンビニでどストライクな王子様に出会い、ガチなストーキングを始める受け。妄想がいちいち痛くて笑えます。けどこのストーカーの度合いがかなり上がり、向かいの家に引っ越すわ隠し撮りはするわ家の中を王子の写真で埋め尽くすわ……まるで犯罪者な受けの行動に、ハッピーエンドは望めるんだろうか……とすごく心配になりました(笑)端丘さんって透明感のある話からドエロやギャグまで幅広いですよね。

ストーカーは酷かったけど、その裏には、自分はどれだけ人を好きになってもその人の恋愛対象にはなれない、という悲しい考え方がありました。だからただ見てるだけにする、という。それを自覚するのってすごく切ないなと思いました。


けど、王子が実は平凡な高校生と知ってからはスピーディーな展開。平凡すぎる王子は自分の理想とは全然違うのに、ちょっとした事でドキドキしてしまう受け。そして今までストーカーを続けた甲斐あって、王子の微妙な表情の変化に気付き、声をかけて距離は縮まっていきます。


ずっと、受けの妄想癖や変人さに気づいたら王子は引いてしまうのではと思っていたのですが、その心配はありませんでした。王子もなかぬかの腹黒(笑)もちろん優しいし受けのことは大切にするけれど、受けを束縛する気は満々(笑)妄想癖を知っても何も変化はなし。王子が王子でよかった。受けをどっしりと受け止めてくれる子でした。幸せになれて良かった。


同時収録は、受けの甥っ子と塾講師の話です。こちらも良かった!

2

この作品が収納されている本棚

レビューランキング

漫画(コミック)

人気シリーズ

  • 買う