キライの恋人

kirai no koibito

キライの恋人
  • 電子専門
  • 非BL
  • 同人
  • R18
  • 神18
  • 萌×228
  • 萌20
  • 中立2
  • しゅみじゃない0

--

レビュー数
12
得点
264
評価数
68
平均
3.9 / 5
神率
26.5%
著者
じゃのめ 

作家さんの新作発表
お誕生日を教えてくれます

媒体
漫画(コミック)
出版社
幻冬舎コミックス
レーベル
バーズコミックス・リンクスコレクション
発売日
価格
¥619(税抜)  
ISBN
9784344829879

あらすじ

ふたりでいると落ち着かない。あいつらといると逃げたくなる。胸がざわざわするこれってナニ?そんな俺らは、キライの恋人。

表題作キライの恋人

バンドをやってる高校2年生
友達で同級生

同時収録作品いじけたアヒルの恋

家が隣の幼馴染で同級生
堅物の高校2年生

同時収録作品からすがなくから

遭難したところを救われた男
農家

その他の収録作品

  • 重力六分の一のクリスマス
  • あとがき
  • カバー下表紙1【表】:「いじけたアヒルの恋」後日譚
  • カバー下表紙4【裏】:「からすがなくから」後日譚

レビュー投稿数12

表題作がすごく好き

表題作が前編後編と書き下ろし番外編で合計100ページ分くらい。
残りは短編が2つ。

短編も面白いですが、表題作が圧倒的に好き。
絵も良いです。書き込みも多いし、男の子たちが細身でおしゃれ。今時の男子といった感じ。
表題作は男子高生の青春BLです。金髪バンドマンな攻め・百々地くんと、メガネイケメンで彼氏力の高い受け・鳩屋くん。

攻めは無自覚に気になっていたようで、受けと二人きりだとなんだか落ち着かない。教室で二人きりの状況に妙な胸騒ぎを感じて、「俺 鳩屋のことキライなのかな」と口に出す。
それを聞いた鳩屋が無理矢理でも一緒の時間を過ごしたらキライじゃなくなるかもしれないから、付き合ってくれと提案。
攻めは受けの真意がわからないまま「キライの恋人」関係がスタートして・・・というお話。

受けがとにかく可愛いんです。遠回りなのに朝迎えに来たり、お弁当をアーンして分けてくれたり、彼氏力も高くてイケメンなのに攻めのことが大好きなんですよ。
でもそれをあんまり顔に出さないところが可愛い。
最後に気持ちを告白し合うシーンで、受けは今まで隠してたものが崩れ、顔は真っ赤だし泣いちゃうし。最高にキュンキュンします。

書き下ろしも超可愛いです。
エッチを試みるも、いざ挿れるとなると受けが緊張して上手く出来ず。
拒否されてるようで怖くなる攻め。
そんな二人がクリスマスにラブラブデートして、ラブラブエッチ♡という本編の後日談的お話です。

3

一線のあっちとこっち

表題作はタイトルとカバー絵と帯から痛みの強い話かな
…と恐る恐るページを進めてみたらポロポロこぼれ出す
主人公達のギャップ要素にはからずも萌えてしまいました。
確かにこのタイトルでないとラストもしっくり
はまらないかなと言う展開でしたね。
一線を越えたらどうなるか知識では判っていて、
感情もそっちに向かっている筈なのに…と言う
歯ぎしり感がミソになっている、そう言う何と言うか、
地団駄の恋模様。
で、そう言うのが表題作だけに詰まっているのかと
思ったら併録作それぞれにもしっかり詰まっていたと
言う…嬉しい意味で気を休める暇がありませんでした。
軽い様でいて中々にみっしりした一冊です。
味わっている内にさらっと溶けてしまいそうな感じも
ありますが。

2

ホントにキライでいいの?w

表題作だけなら萌えまくりの神です!
中盤~後半にかけて萌えセンサーが反応しまくりで心臓痛かったw

まず表紙が良いです!キレイ!
夕方の背景に制服の裾を掴む男の子。それを見つめる男の子。
2人の目線が合っていないのも話のポイントになってくるのですよ・・・!
タイトルで想像したより甘めなお話でした。

2人でいるときにだけ感じる居心地の悪さを「お前のことキライなのかな」とポロっと口から出たのを相手に聞こえてしまったところから始まります。
「落ち着かない」「イライラする」「妙な胸騒ぎ」をキライだからと思っていた攻めが全て恋心だったと気づいてからが萌えキュンの嵐(>∀<)
キライの恋人を続けてる間はイニシアチブ取られまくりのヘタレ攻めだったのに、恋心を自覚してからグッと男の顔になるのがまた良い!思いが通じ合った後はグイグイ押す方が逆転してね!何を考えているかわからない表情で飄々としてた受が、素直な感情が顔に出た瞬間の可愛さといったら・・・!

他の収録作品も楽しめました☆が、表題作が良すぎて感想が出てこない(ΦДΦ)アレー? なので☆-1の萌②です・・・m(__)m

2

巻末描き下ろしの威力

じゃのめさんの2ndコミックスは
3つの物語が収録されている短編集。
掲載順に『キライの恋人』『いじけたアヒルの恋』『からすがなくから』
そして、巻末の描き下ろしに表題作のその後が描かれた
『重力六分の一のクリスマス』があります。

3つの物語全て、じゃのめさん節が効いたモノローグ、緻密な心理描写等
読み応えたっぷりに楽しませていただいたのですが、特に
『重力六分の一のクリスマス』には非常に心を動かされました。

正体不明の胸騒ぎから、目と目を合わせ、気持ちを向き合わせることで
無事恋人同士になった百々地くん(攻め)と鳩宿くん(受け)。
そんな二人の、宙にふわっと浮遊するようなクリスマスの話。

優しくされたりプレゼントをもらったり、自分の好きなCDを贈ったり、
はじめて好きな子と過ごすクリスマスに照れる百々地くんが
すごく初々しくて可愛い。

でも、浮遊するような気持ちに潜むのは、不安な想い。
鳩宿くんを好きだからこそ、自分を受け入れてほしいけど
拒絶されてしまったら?と悩むところに、回想が挿まれます。
それは鳩宿くんが、百々地くんに恋するきっかけになったエピソード、
はじめて触れられたときの、忘れがたいどきどきした感触。
触れたい、触れてほしい、まるごと受け入れてほしい、
そんな二人の想いがひとつになったとき、体もそれを受け入れる、
その流れがとても素晴らしかったです。

そして、これ以上ない心温まるラストシーン、
ふたりがクリスマスの朝にもらった最高の贈り物に
読み手のこちらも至福感に満たされました。

これまで巻末の描き下ろしというと
どこかおまけみたいなイメージがあったのですが
それが見事覆された作品でした。
ページ数25p程の巻末描き下ろしの威力をまざまざと見せられ
やっぱり、じゃのめさん作品が好きだなあと実感したのでした。

2

キライな訳ない!

いやーもー鳩宿くんが健気で可愛い…!!自分の感情がよく分かってない鈍感な百々地くんにいきなり「キライ」って言われて、そっからよくがんばったよ…。

鳩宿くんの萌えポイント、ゴムを願掛けに持ってる、キライの恋人のときは平気なふりでキスとかしてたのに両想いになったら真っ赤になってブルブル震えちゃう、デート時は彼氏力高いのにベッドでは超可愛く抱かれちゃう、などなど…うぉぉ良い!

百々地くんのアホさと臆病なところも好きだな。「くちアーは?」のセリフがキュンとする。バンド仲間もいい奴らで…あいつらのスピンオフとかちょっと読んでみたい。

他2作も、攻が受を大好きな可愛らしい話でした。

2

素直になれない受けちゃん

◾︎表題
最初CP逆で読んでましたが、震える鳩宿が可愛すぎて完全に百々地×鳩宿バンザイになりました。バンザイ!
素直になれなくて無表情な受けちゃんが、感情溢れちゃう瞬間が大好きで、その上それを余すところなく攻めが見てるなんて…良き…
読み返すと、ひょっとしたら最初のシーン教室で、本当に一瞬鳩宿は泣きそうになって隠したんじゃないかと思ったら愛しいたまらん。
描き下ろしのページ数もたっぷりで感謝。スマートな鳩宿に、リバの妄想が高まる笑
この頃のじゃのめ先生の絵、好きだなぁ。

◾︎いじけたアヒルの恋
もいわ山のもーりすじゃないか!!!可愛いよね、もーりす。めんこいべさ。もいもい
こちらも風間(受け,真面目)が素直になれなくてもだもだしてるのが可愛い、高校生モノです。この本の受けみんなそんな感じですね。赤面が美味しい。カバー裏がなかなかの衝撃。

1

あなたがいるからこの世界は明るいのだ

◆キライの恋人(表題作)
 ぽつりと呟いた「キライ」という言葉から始まるのが斬新でした。友達だけど2人きりになるとなんだか気まずい。そういう関係ありますよね。百々地の言葉に触発されて、積極的に抜群の彼氏力をアピールする鳩宿。とてもクールに見えた彼が、実は百々地の心を引き止めるために必死だったことを知り。段々照れ屋なところが見えてくるのがすごく可愛かったです。好きな人にはとことん優しく、尽くしたい。お互い同じことを考えてしまう2人に萌えました。

◆いじけたアヒルの恋
 天然男子と堅物男子の組み合わせ。日向が絶妙な不思議ちゃんで、けっして人を苛つかせるようなタイプではなく、いつまでも純粋な子供の心を持った男子という感じなんです。他人に理解されにくい彼の傍にいてやるというスタンスだった風馬だけど、いつの間にか日向には友達もいて、自分は女子に堅物と毛嫌いされていて。でも、いつだって日向にとっては風馬こそが世界の中心なんですよね。相手の良さを知っているのは、お互いだけで十分。万人に好かれるより、1人の本当の理解者がいることの方が尊いのだなと、沁みました。

◆からすがなくから
 これもすごくお気に入りの作品。ボンボンだった黒が、吹雪の中野垂死にかけていたところを農家の宗一に拾われて、気付いたら農作業をしている。と、導入からぶっ飛んでいて引き込まれました。孤児だったのが恵まれた家庭に引き取られ、何不自由ない生活を送り社長にまでなっても、本当に好きだったことをできないのは結局不自由なのと変わりなくて。宗一は心の枯れていた黒の前に現れた、一筋の希望であり、彼の世界を色付かせてくれる存在なんですよね。きらきらした笑顔で宗一と話す黒、そして、そんな黒に自分も惹かれていることを隠しきれない宗一の表情がとても素敵でした。

0

恋ってそういうこと

躍動的な恋愛が3編収録されている一冊でした。
表紙の高校生ふたりは表題作のカップルです。夕陽のなか、後続の子が前をゆく子の制服の裾を握ってはいますが、とても円満な恋愛関係にあるとは思えないほどやや危うい雰囲気が漂っています。それこそ、まさに『キライの恋人』が現れていると感じました。
紫陽花が咲いていますし、梅雨でしょうか。雨上がり後に見える、燃えて滲む夕焼けはふたりによく似あいます。

[キライの恋人]
表紙もこの作品のふたりが飾っておりますから、第一印象で「金髪の子×黒髪眼鏡の子だろうな」と考えてページをめくっておりました。
けれどもこの黒髪眼鏡・鳩宿、序盤ものすごい攻め感が漂っているのですよね! レディファースト(ではないけれども!)なことを自然にできることもあり、とっても男前オーラが全開なのです。
また唐突にはじまった慣れない男同士の付き合いに関し、戸惑う百々地からも受け感を覚えてしまうんです。彼が言う鳩宿の「彼氏力」に、彼自身ものすごくアテられているので、そうなのかな~と考えておりました。
したらば!(笑) 百々地が鳩宿とのケンカの果てに致している夢を見ちゃうところで! 百々地×鳩宿かと!! ようやく判明して頭の中で二転三転いたしました!(笑)
なるほど鳩宿は男前な受けというタイプなんだなとここで納得したのです。
百々地は描き下ろしのなかで幼馴染からヤリ●ンと揶揄されておりますが、おそらく自分から進んで好きになってしまったのは鳩宿相手が初めてなのでしょうね。だから戸惑うし、分からないし、好きか嫌いの境目を見つけられなない。キライなんて言っちゃうくらい。
ですがそれもなければ、鳩宿が告白することもなく、変わりないふたりだったのですから百々地の突拍子ない言葉もタイミング・ハプニングの要因だったので結果オーライですね。
描き下ろしでのぬめぬめ感のあるベッドシーンも印象的なお話でした。

[いじけたアヒルの恋]
不思議系入っている戸部のことを、風馬が拾い上げてくれたからこその今。と、いうことを理解しているのは戸部たった一人ですから、特別になるのも当然かなと思いました。
そりゃあ周りから見れば風馬が引っ付き虫に見えるやもしれません。でも本当のところはふたりしか、きっかけもすべてふたりだけしか知らない出来事です。
風馬あっての自分だということを、しっかり身に染みているから戸部は風馬が大切なのですよね。変だと言って避けることもなく、ちゃんと側に居てくれたのは風馬でしたから。
それにしても真面目でしっかりしている風馬のほうが、今後の夜のことに寛容というか割と積極的なことには驚きました。(笑) もしかしたら彼は事前に様々なことを調べあげたうえに準備も整えて万全の態勢で戸部と致すんじゃないだろうか…将来有望ですね!

[からすがなくから]
自分にとって、辛いとき疲れた時に帰れる場所があるのは大切ですよね。
黒さんの、大切だったスケッチブックを捨てられたエピソードは胸が痛みました。好きな趣味を取り上げらるのって、とても苦痛ですから。
静川家に入ってから、少しずつ溜まっていった黒い感情が堰き止めきれずにドッとあふれかえった先に出会った恩人、宗さんの他愛ないやさしさがとても嬉しかったのでしょう。この宗さんというキャラクターがどこか寂し気に見えるので、黒というキラッキラした男性はぴったりだと思いました。

すべてのお話を通してひとつ感じたのは、モノローグのリズムや内容が良く、ごく自然にスッと入ってくることです。
――こうして 俺らは 嘘みたいな キライの恋人
――どういうつもり? こんな調子
――どういうつもり? 俺もお前も
――まるごと 受け入れてほしい はやく まざりたい
詩みたいなんです。韻を踏むとかそういうのではない部分でも、馴染むといいますか。キライな恋人には特にいいなぁと思うモノローグが多くて、すんなり(今回の場合は)百々地の気持ちが伝わってきました。
あとどの作品も、受けの性格が男前です。気持ちがいい!

連載作を一冊にしたものではありませんが、統一感を覚える作品集でした。
コミカルなコマも魅力的なのですよね。個人的には「合コンいくひとー!」ギン!!!わらわらわら…あのシーンがとても好きです。

3

イケメンのデレの破壊力

今年のリンクス全サ小冊子で興味をもった「キライの恋人」、
こちらの本編も、高校生男子の等身大のカッコよさと可愛さに溢れたステキなお話でした。

台詞回し、表情、キャラクターの身体つきなど、すごく今時の男子っぽい!んだけどたまに可愛くなるギャップがツボにキます。

受けが、女子にモテるクール系イケメンで、性格も超男前。
それにいちいちキュンキュンときめいてる攻めが可愛いです。
でも、好きになったのは受けの方が先で、キスや初Hのタイミングなど、実は常にドキドキしている・・・
そんな一途さが読み進めるにつれ明らかになっていく流れに、萌えが詰まっていました!

前後編で恋人になり、巻末描き下ろしでクリスマスデート&初H・・・
すごくキュンキュンしましたが、出来れば一冊全部でこの二人のお付き合い編をもっと堪能したかったかも。

読みきりの幼なじみモノや、御曹司×農家のお兄さんの話も面白かったけど、この二つは恋愛感情が芽生える理由付けがちょっと弱いかな?と感じました。

萌×2寄りです。

2

表紙買い!

 表紙がとても綺麗で切なくて、迷わずレジへ持って行きました。この表情、裾をつかむこの距離感! 中身読むより表紙眺めてる時間のほうが長かったかもしれません。切な甘いタイトルもツボ。表紙とタイトルに興奮しすぎて初めて読んだ時は物足りなさを感じました。
 が、冷静になって読み返してみると胸の奥がキュンキュン。同級生の戸惑いと切なさと性への勢いが絶妙に混ざっていて、青春の味でした。
 同時収録の他の作品も、同じように穏やかで切ないけれどじわじわと熱のある話で、心に優しく染み入る1冊でした。

1

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