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nemurihime ni kiss wo
作家さんの新作発表
お誕生日を教えてくれます
家族のせいでネガティブになってしまっている篤史。自分のセクシャリティを恥じていて恋をしないと決めているのに宮村に惹かれていく気持ちが止められなくて…。切なかった!自分が好きになったら相手を不幸にしてしまうと宮村を拒絶しようとするんだよね。宮村の距離の詰め方と最後の荒業良かったな。篤史さんが俺のそばで幸せそうに笑っていてくれたらそれだけで幸せですよってセリフはグッときた。
まだ月村先生の作品を読むのは2作目なんですが、どうもすごくツボみたいです。本当に身近にいそうなありそうな世界観でリアルなお話で、でもとても夢とロマンのあるお話がすごく好きです。
今作はゲイであることで理不尽に蔑まれてきた過去から恋愛を封じてしまった料理教室の先生兼デリを営む篤史と常連客で気さくなリーマンの宮村さんのお話です。
もうこの篤史の過去があまりに理不尽で読んでいて悔しくなります。しかも篤史には自分が悪いという考えが根底にあるから辛い過去を自虐的になんて事ない感じで語るのがさらに痛ましい…何度眉を顰めたことか…
そんな傷つけられすぎて固まってしまった心を文字通り暖かく、時に強引に溶きほぐしてくれる宮村の優しさが沁みました…そんな彼だって優しいだけじゃなくて篤史を自分のものにしたくて一生懸命行動してたという事実もまた尊い。
篤史が宮村家に恋人になってから訪ねたシーンは思わず涙が出ました。すごく痛くて辛いけど本当に温かい気持ちになれる1冊でした。
木下けい子先生の作品が大好きで、『いつも王子様が』は既読でした。
最近になって小説にハマり、漁っている中で偶然出会えたこちら。
はああ…良かった。。夜中にずびずび、泣きました。
特に、篤史が宮村の実家でいんげんの白和えを食べ、涙をこぼすシーン。
後に明かされる母親とのエピソードを読んで、再度号泣です。辛い…
篤史の家族と宮村の家族との対比にもまた、胸が締め付けられました。
篤史が欲しくて欲しくてたまらない、けれども絶対に手に入らないと分かっている「理想の家族」、眩しい家族の姿が、宮村家なのですよね。
宮村が篤史を母親に”一生添い遂げたい人”として紹介し、泣いて詫びる篤史の姿にも号泣。そこに、ふんわりと優しい声をかけ、篤史のことを肯定してくれる母親…
血の繋がった家族とは理解し合うことはできなくとも、自分を罪あるものとして常に否定してきた篤史にとって、大きな救いになったのだろうなと思います。
篤史の境遇がもう、本当に痛々しくて痛々しくてたまらなかった。
実の母親・弟からの拒絶。その言動に、人の醜い部分をぎゅっと凝縮したような生々しさがあって。
でも一番腹が立ったのは、中学の教師ですね。。本人はいたって善意のつもりの悪。
こんな環境で、まさにタイトルどおり、恋心を永遠に封じ込めた「眠り王子」になった篤史の頑なな心を、優しく優しく解してくれたのが宮村。
同性が恋愛対象ではないノンケが、その壁を飛び越えて同性を好きになる、って、まあちょっと考えても相当ハードル高いよねって思うんですが。
月村先生の手にかかると、もうこれが本当に、ごく自然な流れに感じる。すごいマジックです…
料理教室でのキリッとして素敵な篤史と、プライベートのおっちょこちょいで何か放っておけない篤史の姿のギャップ、堪らないですよねえ。かっこいい人なのに、守ってあげたくなる可愛さがあるんですよ。
内容について欲を言えば、攻めである宮村視点のSSなども読みたかったなあ、と。
(宮村が篤史に心底惚れているのは、十分伝わってきましたが)
そして付き合い始めた2人のその後、数年後、10年後の様子なんかも見られたら最高…どうしても不安から逃れられない篤史を、宮村はきっとふんわり暖かく優しく包んでいるんでしょうね✨さなぎを守る繭のように。
こちら、ちょうど10年前の12月の作品なのですね。
「良い作品は色褪せない」とは本当だなあと、しみじみ感じました。
心理描写が繊細で切なく、ちくちくと痛むトゲがあって、傷を癒すような優しさもある。
これぞ月村節が詰まった作品でした。
「そばかすの浮き始めたバナナ」だったり、月村先生の言葉選びのセンスがすごく好き。
自身がゲイであることに強く負い目を感じている主人公というのは、加減を間違えてしまえばただただ卑屈なキャラクターにもなり得ると思うのです。
しかしながら、今作の篤史はそうではない。
恋愛をする気はない。してはならないと思っている。
宮村にどうしようもなく惹かれているけれど、その手をとってはいけないと思ってしまっているんです。
宮村からの好意も、宮村への好意もなかなか認められず、自分の心に正直になれずにいる篤史に焦れてしまいそうなところですが…
作中で描かれる彼が育った家庭環境と彼のこれまでの人生を顧みると、ああそうだよね。怖いよね。苦しいよねと、胸がいっぱいになりました。
こうならざるを得なかった、こう生きるしかなかった篤史が本当に切ないのです。
自分よりも周りのことを想っている、とても優しい人のように感じました。だからこそ彼の幸せを願ってしまう。
ぎゅっと締め付けられるような心理描写が上手いです。
心の傷と同じように、小さな傷をいくつも作っている篤史の手にそっとハンドクリームを塗る宮村。
誠実な宮村の手によって、少しずつ、本当に少しずつ傷が癒され心解かれていく。
篤史の心の傷が癒えるまで時間はかかるかもしれないけれど、宮村の愛情深さと優しさ、そして少しの執着心に包まれてたっぷり愛されていってほしい。
優しくあたたかい気持ちになれる素敵な1冊でした。
ゲイであることを否定されてきた篤史は、恋愛もせず、社会で独り立ちして生きていくと惣菜店と料理教室の講師として頑張っていた。
そこへ客としてたびたび現れていた宮村周平と出会い、ブレーキをかけながらも恋に落ちていくのを止められなかった。
もうね、篤史が過去にトラウマから恋愛しないって決めているのに、宮村の性格や接し方にどんどん惹かれていっちゃって。なのに必ずストッパーをかけようとしちゃう。やはり育った環境ってすごいんだなって思います。しかも途中で出てくる弟君は医者ですよね。
こんな医者は嫌だなって思っちゃう。
宮村の家族は、そういうことも受け入れられるような家庭で育てきたんだろうなというのがうまく書かれていて、いきなり母親のところに連れて行ったのも、きっと篤史に言えば逃げ腰になっちゃうとわかっていたからで。その通りだったわけですが。
篤史が宮村に出会えたのは奇跡かも知れないけど、この奇跡を大事に育ててほしいなと思う二人でした。
なんと言っても攻めがかっこよすぎて。こんなに人間のできてる人たちばかりだとファンタジーとしか言いようがないのですが、攻めの人格に惚れるしかない。潔さ、懐の深さ、好きにならずにはいられない。木下先生の漫画と連動してるのも楽しかった。装丁も綺麗だし普通に飾っておけそうな、外見、内容、両方満たされます。
スピンオフ作品と知らず、こちらを購入して読みました。
個人的には、こちらの作品だけでも十分お話は伝わり問題はなかったです。
篤史視点でお話が始まって進んでいくんですけど
とにかく切なくて辛くて悲しい。
篤史の家族との関係、学校であったこと全てが悲しい。
そういう過去の辛い出来事から『一生恋はしない』と決めている篤史。
そんな篤史の心を溶かした宮村さん。
でも、彼は元々ノンケなんですよね。
そして家族とも仲が良く、そういう宮村さんをこっちに引き込んじゃいけないと思う篤史。
あー!!!!もう!って何回も思ったけど、そういう考えになるのは篤史自身過去の出来事があったからなんですよね…。
家族関係に関しては現在進行形だし、それがまた悲しかったです。
弟と会ったことがきっかけで、宮村さんに別れを切り出そうとする篤史。
そんな篤史の雰囲気を感じたのか、宮村さんがとった行動が大胆だけど篤史を安心させる行動だったので安心しました。
宮村さんは好青年な印象を持ってたけど、実はかなり執着心が強そうで、そんなところがすごくいいな…と思いました。
宮村さんが篤史のお店のお客さんになってくれて良かったです。
じゃないとずっと彼は殻の中に閉じこもったままだったと思うから。
ほんとによかった…。
何回も悲しくて、切なくて泣いちゃったけど、最後はとても幸せな気持ちになりました。
読んでよかったです。
納得の不朽の名作ですね。
温かい幸せな読後感です。
受け様は1人でデリと料理教室を切り盛りする料理人の堀。
最近、デリの惣菜を買いに訪れる1人のお客とささやかな会話ができるのを密かな楽しみにしていた。
そのお客こそ攻め様の宮村。
堀は、最近一人暮らしを始めた料理初心者の宮村に、料理を教えることになる。
友達と称して、ぐいぐい距離をつめてくる宮村に、堀は戸惑いながらも少しずつ親しくなっていく。
母親にゲイバレした中学時代から、家庭内が針の筵だった堀。
全ては自分のせいだという罪悪感の中で生きてきた堀が切なかったです。
やっと宮村と相思相愛になったのに、堀ってば幸せになることに対しておっかなびっくり臆病で。
大丈夫、幸せになっていいんだよ〜と地団駄を踏む思いでしたよ。
なので、宮村の母親との恋人としての対面はとってもよかった(*´ω`*)
あぁ、なんて気遣いにあふれた優しいお母さんの言葉。
よかったねぇ。
また、宮村がとってもおおらかで愛情深いできた攻め様(´∩。• ᵕ •。∩`)
堀を尊重してくれて、慎重にゆっくりコトをすすめるし、優しく愛を伝えてくれるし。
力技も使ったけど、堀への愛ゆえだしね。
どうかこれからは幸せにね。
宮村、ヨロシク頼むよ~。
ラストの1行がとっても素敵です。
ほっこり温かい気持ちになれるお話でした(*´ω`*)
イラストは木下けい子先生。
お話の雰囲気によくあってる2人のイラストの数々をありがとうございます。
過去の経験から恋しちゃ駄目だと雁字搦めになってるのがしんどい…
それを溶かしてく宮村の朗らかさや
"自分で作った凝った料理より他人が作ってくれたインスタント”
にグっと来て、背景を知るとうぅ…となるけど料理エピも楽しく、木下先生の漫画も嬉しく、あたたかな気持ちに。
篤史の家族にガツンと言ったれや!悔い改めろ!ってモヤしたけど、篤史は間違ってないって言ってくれて、大きく迎えてくれる人々が増えたので、家族と分かち合えなくても、それはそれで良いのかも…と思えました。
すごく良かった。
この小説のスピンオフ?の漫画の方から読んだんですけど、すごく切なくてそして幸せで良かった。
主人公の篤史がすごく自己評価が低くて、何故そんなに?と思ったけど、彼の家族との過去を知ると、何となく納得。宮村さんみたいなおおらかな人と出会えて良かった。
どこまでが友達として普通なのか悩むところがいじらしい。今まで誰に対しても一線を引いた付き合いしかしてこなかったんだろうな。
宮村さんの家族が本当に素敵でした。
対して篤史の家族。弟は身内だからこその遠慮のない冷たさ。母親も冷たくて、いんげんの白和のエピソードは本当に泣けてきました。
今回出てこなかった父親だけでも優しかったらいいのだけれど。
今まで恋をしないように生きてきたぶん、幸せになってほしい。
そしてタイトルはさすがだなと思いました。こういう意味なのね、と最後の方でようやく理解できました。
2人、長く優しく過ごしているところをまた見てみたいです。