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mayonaka wa safari
話の筋よりなにより、二人の美形ぶりに目を惹かれてしまいまして。
「美人」と修吾にいわれている麗鴻(レイフォン)もそうですが、
「2枚目は鼻血など出さない」などと横に注意書き書かれる修吾もです。
しかもどちらも検察とマフィアという体と魅力が資本の職業だけに逆三角形のいいカラダをしておるのです。肩甲骨の高さとか男!を感じます。
麗鴻が受けですが、時々「今度言ったらカマ掘る!」などと言ったりします。
掘っても良かった。(←いい加減にしろリバフリーク)
パスワードが「愛してる」の中国語訳だったりとかとにかく手の込んだ砂糖吐くクラスの甘さを含みながら、
その折々にて麗鴻が修吾にボディブローかましては「おなかいたぁい」とぐしゅぐしゅしていたりするコミカルさとワイルドさとか、
とにかく一つの本で結構いろんなことを楽しめました。
背後には汚職に関する話とかいろいろ暗い世界が広がってるはずなんですが、
それ以外の所が目についてあまり重い気分にならずに読めました。
検事遠山と香港出身の裏稼業の美貌の麗鴻との駆け引きめいた大人ラブ。
政治家の汚職を捜査中で、いよいよ起訴に持ち込むつもりが大事な情報を奪われる。
表ではセレブ御用達のクラブオーナーをしながら裏で情報を売買している麗鴻。
強烈なボディーブローで奪われたブツを取り返すために単身乗り込む遠山、
不埒な誘い&脅迫ネタをされる寸前に形勢逆転。
奪ったものは麗鴻にとっても危険だと忠告するも、聞き入れられない。
そんな相反するふたりが、惹かれあっていく流れ。
すんなりくっ付くような感じではなく、一時心も身体も通じ合ったと思ったら
するりと躱され消える麗鴻。
何度もそんな風につかず離れずの大人の関係になっていくような話でした。
相反する立場のふたりが惹かれあう。
なかなかゾクゾクするような展開で楽しめます。