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まじめ男と彼女持ち。 2人が半同棲関係になるまでの、 8ヶ月の日記。
作家さんの新作発表
お誕生日を教えてくれます
時系列が混在しているので最初は行ったり来たりしながら読んでいましたが、だんだん服装などからだいたいこんな流れかなと当たりをつけながら雰囲気で読みました。それでもおもしろかったです。
時系列をしっかり押さえて読み返すともっと良さが味わえると思います。
峰が丁寧な口調ながらどこか安城に気やすいところがあり、安城がそれに「殺すぞ」と言うのが冒頭で2人の関係がなんとなくわかるのがいい。
終盤、冒頭と同日(20120627)
峰「ぼく一回も好きって言われてないです」
安城「言ったもん おれ 二回も」「おまえが寝てる時」
峰「…ばっかじゃないの⁉︎」←これ好き
その後の
20120218 眠る峰に安城が触れ「…… ……」「…… くそ」
20120609 眠る峰に安城が布団をかけてあげて「…… ってきます」
この二回に「好き」と言ってたんですね。
そしてその後
「てかお前も言ってねーじゃん」
「あ、すきです」
「……ころすぞ……」
安城の「殺すぞ」で始まり「……ころすぞ……」で終わる。
同じ日に二回言ってる。
これは「すき」と同意ですね。
オレガノレシピの四段活用の後半も「愛してるぜ」「ぶっ殺す」だったし。
─オレガノをむしる
─豪快に散らす
がツボでした。
本編がああいうテイストだったので、ボーナストラックとオレガノレシピがストレートに萌える内容で先生のサービス精神を感じてうれしかったです。
ヤマシタ先生の作品によく見られる、相手の手に触れる描写がまた見られてよかったし
女性キャラの描き方がやっぱりいいわ〜となりました。
BLで女性キャラを魅力的に描く作家さん好きなので、一貫していてすばらしい。
峰はえりあし、安城はつむじがかわいいと言うのわかる〜となりました。
これすごい好き
タイトルは、みちこや私達の感情?あいつらってなんなの?みたいな??
みちこは安城に半年も名前も覚えてもらえなくって、それからまたどれくらいか頑張ってちゃんと愛された恋人になれていたのに、みちこがいたんなら峰に想いがあったとしてもきっと彼らは進展することなんかなかったのに、でも、1番の仲良しが移ったことに敏感なのかな、女の子だから?えり足みたいな、体の部分を意識させちゃったのはマズかったのかも知れない
髪切った描写で彼女にとってはやっぱり失恋だったのかとか一瞬思うけど何ヶ月も経っててそんなんじゃないかって思わされたり、面白い
お魚の詞を諳んじたときはまだ二人のことそんな風には思ってなかったのに、自分が最近それを口に出したからそれを覚悟しやすくなっちゃったのだろうとか思うしとか、タイミングの妙も面白い
互いが可愛くってリバ!最高!!最っ高!!こんな二人のお話が読みたかったの!!!
このお話が、初めて読んだBLだったなら他のは全部ピンと来ないってなっちゃったかも知れないってのが、読んだ直後の瞬間最大的な感想
いや、さすが。。
センスのかたまりですよね。
やはり一味ちがうね。
とすごくおもしろかったです。
えっち描写などはなくみんなが思っているBL漫画とは違うかもしれないけど紛れもなくBLだな。
買ってから安易に読めない感じかな?と
思ってずっと長いこと積んでいましたが
さらっと読めてかつとても良かった。
それってあまりない感じです。
時系列がいったりきたりするのが
読みにくいのかなって思っていましたが
全然そんな事はない。
バスの運転手さんと歳下文系眼鏡ボーイ。
よい。空気感がたまらないですね。
淡々としてるようでがっちり葛藤がありました。
onBLUEかあ。
ぽいですね。いいなあ。
このレーベルは紙本で集めたくなりますね。
ヤマシタ先生は三角も終わった事ですし
またBL描いてほしいですね。
単館上映のショートフィルムのようでした。
バスの運転手をしている安城と翻訳家の峰。
2人の人間の人生の一瞬やちょっとした時間を切り取って、貼り合わせてあるコラージュのような作品。
日付つきの一瞬が1ページだけ貼られていたり、3、4ページにわたっていたり。
順番も時系列ではなくて、現在かと思ったら過去に飛んだり、過去のちょっと後かと思ったら出会いのときのことになったり、正面にあるカメラで収めた1ページだけの一瞬が、後からもう少し長めに別のカメラで撮ったように描かれていたり、リズムも時系列もバラバラなのでスクラップブックやアルバムではなく、まさにコラージュ。
こういう実験的な作品をうまくまとめてしまうヤマシタさんの才能がこわい!
モノローグゼロ、日付と会話だけです。
なのにその場に居合わせているかのように、生々しく感情や思考が伝わってくる。
表情、仕草、ちょっとした目線、言葉。
実際生きていたら、ひとの思考が右上に表示されることなんてないわけだし、自分の思いがいきなり薔薇と共にぶわっと文字化することもない。
タイトルはマザーグースの有名な「女の子ってなにでできてる?」ですね。
原詩は”Snips and snails, and puppy dog’s tails”
もしくは”Frogs and snails, and puppy dog’s tails”。
どちらの言い回しもあるけどぼろきれ(snips)とカエル(frogs)では、どちらかというとカエルが優勢な気がします。
男の子はこんなものでできてるけど、マザーグース的には「男のひとはため息と流し目と嘘の涙 そんなものでできてるよ」。
この作品の2人はもう男の子じゃないけど、不器用で男のひとにもなりきれていない。
そんな思いが「子犬のしっぽ」が「犬のしっぽ」に変わってるところに表れてるのかなと思いました。
snipsはぼろきれと訳されることが多いけど、「切り取ったもの」という意味もあって、ため息をついて憂うこともまだそんなになくて、流し目や嘘の涙で相手を翻弄する手管もない、そんな大きな男の子2人の日常の切り取り(snips)。
そんな含みもあるのかなと深読みしまくってしまいました。
ヤマシタトモコ先生の漫画って独特なものが多く、ヤマシタトモコの漫画だなって思うんだけど、今回の作品は漫画だからできる表現で挑戦的。
小説でやったら漫画が絵で読者に想像させることができるのに対してその分情報を字で与えなきゃいけないから余計こんがらがる。
時系列バラバラだけど、話としては複雑じゃないから繋ぎ合わせられるし、これはほんと日々のちょっとした萌えの詰め合わせだよね。
そこを見出す人には面白い作品。
(2013.11.4)
日記形式で綴られる、
ヤマシタトモコ先生による日常BLです。
綴り手は誰なのか?
目線は客観的であるからこそ、
二人の日常を覗き見しているような気持ちになります。
タイプの違う友人として知り合った峰と安城が、
友人から恋人の様な関係に進展していくまでが描かれています。
出会いから恋人になるまでが流れるように描かれるのではなく、
時系列が前後しながらなので分かりにくい部分もあります。
だけど、だからこそなん度も読み返してしまう…
気付かないうちに、ヤマシタ先生の術中にハマってしまっているのかもしれません(笑)
セリフは多用せず、
それぞれの表情や動きから読み取るコマも少なくはなく、
そこが漫画ならではの表現であり、
本作の面白いところだと思いました。
大きな出来事はありませんが、
気持ちの葛藤や揺れが見どころです。
巻末の〝俺のオレガノレシピ〟はクスッと笑え、
ほっこりした気持ちにさせてくれました。
普段あまり書かない雰囲気のレビューになってしまった。
嫌なんですけど、この漫画を語る上で避けて通れないのが、時系列を混ぜて収録されていることで。
その手法自体は目新しいものではなく、それを大絶賛したくなくて。BL漫画でやったもん勝ちだよなぁ。
また、時系列をバラすには適した内容で、かつバラさなかったら割と冗長なストーリーになりかねないところも、見せるのが上手いと言うかセルフプロデュースが上手いと言うか。
ヤマシタトモコ先生の作品は好きですが、こういう手法や雰囲気に苦手意識を覚えるときもあります。なんども読み返すぐらい好きなんだけどね。
カテゴライズするなら日常系になるんでしょうけれど、時系列入り乱れるこの描き方は珍しくてとても新鮮でした。読みにくいと感じる方もいらっしゃるかもしれませんが、私は好きですね。日付も入っているし、これはさっき読んだあのシーンの前後だな、というのは大体分かります。翻訳家の峰と、バス運転手の安城が恋人になるまでと、なってからの日々。これがまた、他の作品ではなかなか見ない、不思議な距離感なんですよ。甘々でもないし、淡白でもないし、時折熱く相手にぶつかりつつも、普段は至って穏やかな雰囲気で。
峰は見た目がとても奥手そうなのに、海外での生活経験があるからか結構大胆な行動もとるんです。そこにすごくギャップ萌えを感じました。そして、峰よりずっと行動力がありそうな安城の方が、少し臆病なところもあったりして。もちろんそれは、そもそも彼がノンケだからというのもあるんですけど。そんな彼を、峰が誠意を持っまま押すんですね。この関係性が絶妙だなぁと。峰の男前さを安城が引き出し、安城の可愛さを峰が引き出してくれる。ページを進めるごとに、2人の関係に引き込まれるような素敵な作品でした。
この作品は、私がBLを読み始めたごくごく初期に出会った本で、私にとっての初ヤマシタでした。
BLにはまる前は、とんがったサブカルものや純文学系小説などが好きだった私。
本作の斬新な手法や、直接なエロなど無くともBLを伝えてくる力量?センス?そんなものに一発でシビれたのだった。
これがオトナのマンガか…ってね。
何もエロシーンがズバリ載ってるから大人向けなのではなく、空気感やら会話やらから漂う何かを察する、読み取ることを読者に要求してるわけよね。
表紙の鮮やかな色合いに惹かれて手に取ったこの1冊で、大げさに言ってしまえばBLの「格」を知ったわけです。
それだけこの作品の力は凄かったし、読んでる最中からもう日付を見ながら前に戻ったり同じ日付探したり、大忙しで読んでた。
今久しぶりに再読して、また同じ事しましたよ。
今読んでみると、特に中盤の切り替えが細かくてちょっとバタバタするなぁと感じるわけだけど、初読時に感じた「凄い…」っていう高揚感をまた味わえました。
そしてやはりどうしても面倒くささもある。正直。時系列で描けや、と心では思っちゃうのだ。
それに、ぼろきれ、かたつむりと犬のシッポって何よ?
はー、マザーグースかー!とこれは今回調べて知りました。
物語としてはあっさりしてると思うけど、読んでない方は是非読んでみてほしい作品のひとつ。BLのひとつの傑作だと思う。
この後BL作品は出てない、のかな?またピリっとした短編集読みたいです。
個人的にはこういうのすごく好みでした!!
読みずらそう…うぅ…とは思いました。時系列が…って。
でも、読み進めて行くうちに、あ、この日は確か…(ぺらぺら)
あ、そうだった、そうそう…それでそれで!?^^
ってな具合に、前にも先にも頁めくるのがどんどんワクワクしてくるんですよ。
私は多分、この作品のカラクリにまんまと引っかかれたんです。
すんなりと読まされてしまいました^^
こういう作品欲しかった!みたいな…個人的にすごく満足で、何度も読み返したい作品です!
買ってよかったな!って思います^^(私を呼んでくだすったんでしょ?みたいな)
この作品に出会えて本当に幸せです。幸せ者です…^^