条件付き送料無料あり!アニメイト特典付き商品も多数取扱中♪
まじめ男と彼女持ち。 2人が半同棲関係になるまでの、 8ヶ月の日記。
作家さんの新作発表
お誕生日を教えてくれます
作家買いしてます。BLのみですが。
今回は物語が断片的に日常のひとこまを切り取られているような
面白い描き方でした。
日記をそれぞれが書いていたとしたら、それを他人がパラパラと
読ませてもらっているような
描かれているのですが
魅せられているような
しかも、盗み見させてもらっているような、とっても不思議な感覚に陥りました。
ここが、好き嫌い別れる部分かなと思った。
絵柄も含め。
私はとても好きでした。
会話がなくても、登場人物に名前がなくても、成立すらするのではないかとさえ思った。
とてもビビっとなカラーの表紙とモノクロで無機質な本編の絵柄がとても対象的でした。
私、今迄ヤマシタさんのBL作品、
どちらかと言うと苦手だったのですが、
この作品は物凄くツボでした…!
なんというか、読みながら、
とても、どきどきしたのです。
皆様がレビューしていらっしゃる通り、
時系列がバラバラな日記を
読んでいるような感覚の作品。
時間軸に沿っていない上、
違う視点や違う場所での同じ日の出来事が
これまた何度も挟み込まれるように出てくるので
すんなりとは読めない。
ですが、その見せ方が
激しく難解というわけでもないのです。
【分からないようで分かる】
ギリギリのライン、と言うか。
私は一読目、
そのまま本の順番通り読んだ時は
行きつ戻りつしながら
「あ、これ同じ日なのか~」とか
「これ、あの日より前のことなのね」とか
ちょいちょい確認しながら進みました。
その確認作業でどきどきが増長。
そして二読目は巻末のもくじ見て
時系列順に読んでみました。
(わざわざ付箋付けて、もくじ何度も見返さなくても
読みやすくした上でトライ・笑。)
さらにその後三読目、
また本の順番通りに読んでみました。
こんな読み方初めてした。
何度も読んで思ったのは、
描かれている日が、意外にも飛び飛びで
読む人の想像力を静かに煽るなぁということ。
例えば、
告白めいたものを
「なかったことにしない」と言った日から、
次に描かれる日までは10日位間があって、
この間にも色々と想いは廻ったんだろうな、
とか思って。
内容自体には、大きな山と言えるほどの
事件は特にないです。
でもそれでも、恋心っていうのは
生まれちゃうもんなんだなと
思わせてくれるのが私はすごく好きでした。
同性同士の恋愛に「俺はそんなんじゃない」
と抵抗するヤマシタ作品らしい
ぐるぐるネガティブ思考は健在。
今迄私はそれが苦手だったのだけれど、
(先生はそこが萌えポイントなんかな~)
この作品では、悩んでた安城が
峰くんと付き合うことになってからは
カラッとナチュラルに、
好きという気持ちを表に出してく。
それにとってもキュンとしてしまった。
なかなか「好き」とは言葉には出来ない
ツンデレ具合にも悶えた!
それから、安城の恋人だったみちこちゃんは
ふたりの背中を押した…のかな。
描かれてないからもうそこも想像ですが。
谷川俊太郎さんの【黄金の魚】を
峰くんが検索した日の前後の
エピソードの配置に凄く心をつかまれたので。
まさに【黄金の魚】の一節を
ヒシヒシと感じてしまう流れで配置されてて…。
ヤマシタさんらしい心抉る感じが
痛々しくない程度に感じられて
この辺、とても印象に残ってます。
読みにくさがあるのは事実なので、
万人受けする感じではないと思います。
好き・嫌い、というより
すんなり来る・来ないが分かれる感じと言うか…。
言い表しづらいのですが、自分はツボでした。
今も何度もちょっとずつ読み返してます。
一冊まるまるこの話だけ、ってのもすごくよかった。
これで短編混ぜられてたら、さらに混乱しそうだし(笑)。
ちなみに、最初は装丁のインパクトで
気にし始めた作品でした。
秀良子さんの『宇田川町で待っててよ。』
と同じ方の装丁なのですね。
私もマネして付箋を付けて読んでみたいと思い付箋を付けている最中にコメントしております。
私も装丁を見て購入するタイプで『宇多川町で待っててよ』
の装丁がとっても好きなので参考になりました。
ありがとうございます♪
とても読み応えのあるコメント大好きです!
ヤマシタ先生の描く男性って、どうしてこんなに素敵なのかしら?
ほんと、すっごく色っぽいなぁ~ε- (´ー`*)
8ヶ月の間のピンポイントの数日。
その一日一日を、さらにエピソード毎に細分化して。
現在、出会った日、少し前、年末、春、などなど、時間は行ったり来たりする。
でもね、これが謎解きパズルのようでとても楽しいのです♪
はじめ、すでにカップルの二人の小さな小競り合い(までいかない)やり取り。
その後わかる、半同棲状態。
何故二人は付き合う事になったのか?
彼女のいるノンケと実はゲイだった二人が?
峰くんと職場上司の仕事外のやり取り。
安城くんとみちこちゃんカップルの会話。
二人が出会うきっかけの人、安城くんの飲み仲間で峰くんの先生の言葉。
峰くんと安城くんの、様々な時間、出来事。
みちこちゃんと峰くん。
小さなピース。
バラバラのピースたち。
徐々に見えてくる、真相心理、変化、言葉の意味。
すっごいなぁ…。
ヤマシタ先生は、やっぱり天才だ!!
最後の二人の足のアップとか、激萌えしました♪
どうしてこんなにも、楽しくて切なくて深い話が描けるのだろう?
このお話を読み終わって、心が震えました。
時間が行ったり来たりして、読みにくさに好きではない人も多いかもしれないけれど。
私はその簡単に解けない難しさが、とてつもなく大好きです♪
ヤマシタ先生ありがとう!!(>▽<)
彼女持ち、ハーブ好きバスの運転手安城と、帰国子女で何気にロマンティックな翻訳家の峰の話。
峰
物静かな感じですが、結構勢い任せというか正直者?素直?
帰国子女ゆえの疎外感とか、封筒の標本を飾ったりだとか繊細に見えますが開き直ると強いです。キレるシーンは一瞬ビクッとします。
だんだん安城よりフリーダムなやつに見えてきます、なんだか。自分に向いている気持ちにも、自分の気持ちにもそこそこ鈍感そう…。
安城
人付き合いがうまそうでのらりくらりとしている割に、警戒心の強い人です。
ほぼモノローグがないのでこの人の本心がわかりづらいのですが。
あと、みちこちゃんのことはちゃんと好きだったと思います。
峰がバスに乗った日の夜が好きです。
みちこ
みちこちゃんは素敵な女性だと思います。
安城の彼女なのですが、二人を邪魔することも恨むこともない、嫌な人ではありません。
すごく強烈に話に絡んでくるわけではないし華やかでもないのですが彼女の存在なしにはこの話、成立しないと思います。
個人的には最高でした。こういうのが好みだったのか!と。新しい趣味をこじ開けられました。
ただ、合わない人には合わないと思います。構成がわかりづらいですし、言うほど日記ぽくもない。
(その日一番印象的だった出来事を切り取って混ぜた感じですかね)
オレガノ美味しかったです。
個人的にはこういうのすごく好みでした!!
読みずらそう…うぅ…とは思いました。時系列が…って。
でも、読み進めて行くうちに、あ、この日は確か…(ぺらぺら)
あ、そうだった、そうそう…それでそれで!?^^
ってな具合に、前にも先にも頁めくるのがどんどんワクワクしてくるんですよ。
私は多分、この作品のカラクリにまんまと引っかかれたんです。
すんなりと読まされてしまいました^^
こういう作品欲しかった!みたいな…個人的にすごく満足で、何度も読み返したい作品です!
買ってよかったな!って思います^^(私を呼んでくだすったんでしょ?みたいな)
この作品に出会えて本当に幸せです。幸せ者です…^^
この作品は、私がBLを読み始めたごくごく初期に出会った本で、私にとっての初ヤマシタでした。
BLにはまる前は、とんがったサブカルものや純文学系小説などが好きだった私。
本作の斬新な手法や、直接なエロなど無くともBLを伝えてくる力量?センス?そんなものに一発でシビれたのだった。
これがオトナのマンガか…ってね。
何もエロシーンがズバリ載ってるから大人向けなのではなく、空気感やら会話やらから漂う何かを察する、読み取ることを読者に要求してるわけよね。
表紙の鮮やかな色合いに惹かれて手に取ったこの1冊で、大げさに言ってしまえばBLの「格」を知ったわけです。
それだけこの作品の力は凄かったし、読んでる最中からもう日付を見ながら前に戻ったり同じ日付探したり、大忙しで読んでた。
今久しぶりに再読して、また同じ事しましたよ。
今読んでみると、特に中盤の切り替えが細かくてちょっとバタバタするなぁと感じるわけだけど、初読時に感じた「凄い…」っていう高揚感をまた味わえました。
そしてやはりどうしても面倒くささもある。正直。時系列で描けや、と心では思っちゃうのだ。
それに、ぼろきれ、かたつむりと犬のシッポって何よ?
はー、マザーグースかー!とこれは今回調べて知りました。
物語としてはあっさりしてると思うけど、読んでない方は是非読んでみてほしい作品のひとつ。BLのひとつの傑作だと思う。
この後BL作品は出てない、のかな?またピリっとした短編集読みたいです。
単館上映のショートフィルムのようでした。
バスの運転手をしている安城と翻訳家の峰。
2人の人間の人生の一瞬やちょっとした時間を切り取って、貼り合わせてあるコラージュのような作品。
日付つきの一瞬が1ページだけ貼られていたり、3、4ページにわたっていたり。
順番も時系列ではなくて、現在かと思ったら過去に飛んだり、過去のちょっと後かと思ったら出会いのときのことになったり、正面にあるカメラで収めた1ページだけの一瞬が、後からもう少し長めに別のカメラで撮ったように描かれていたり、リズムも時系列もバラバラなのでスクラップブックやアルバムではなく、まさにコラージュ。
こういう実験的な作品をうまくまとめてしまうヤマシタさんの才能がこわい!
モノローグゼロ、日付と会話だけです。
なのにその場に居合わせているかのように、生々しく感情や思考が伝わってくる。
表情、仕草、ちょっとした目線、言葉。
実際生きていたら、ひとの思考が右上に表示されることなんてないわけだし、自分の思いがいきなり薔薇と共にぶわっと文字化することもない。
タイトルはマザーグースの有名な「女の子ってなにでできてる?」ですね。
原詩は”Snips and snails, and puppy dog’s tails”
もしくは”Frogs and snails, and puppy dog’s tails”。
どちらの言い回しもあるけどぼろきれ(snips)とカエル(frogs)では、どちらかというとカエルが優勢な気がします。
男の子はこんなものでできてるけど、マザーグース的には「男のひとはため息と流し目と嘘の涙 そんなものでできてるよ」。
この作品の2人はもう男の子じゃないけど、不器用で男のひとにもなりきれていない。
そんな思いが「子犬のしっぽ」が「犬のしっぽ」に変わってるところに表れてるのかなと思いました。
snipsはぼろきれと訳されることが多いけど、「切り取ったもの」という意味もあって、ため息をついて憂うこともまだそんなになくて、流し目や嘘の涙で相手を翻弄する手管もない、そんな大きな男の子2人の日常の切り取り(snips)。
そんな含みもあるのかなと深読みしまくってしまいました。
いや、さすが。。
センスのかたまりですよね。
やはり一味ちがうね。
とすごくおもしろかったです。
えっち描写などはなくみんなが思っているBL漫画とは違うかもしれないけど紛れもなくBLだな。
買ってから安易に読めない感じかな?と
思ってずっと長いこと積んでいましたが
さらっと読めてかつとても良かった。
それってあまりない感じです。
時系列がいったりきたりするのが
読みにくいのかなって思っていましたが
全然そんな事はない。
バスの運転手さんと歳下文系眼鏡ボーイ。
よい。空気感がたまらないですね。
淡々としてるようでがっちり葛藤がありました。
onBLUEかあ。
ぽいですね。いいなあ。
このレーベルは紙本で集めたくなりますね。
ヤマシタ先生は三角も終わった事ですし
またBL描いてほしいですね。
これすごい好き
タイトルは、みちこや私達の感情?あいつらってなんなの?みたいな??
みちこは安城に半年も名前も覚えてもらえなくって、それからまたどれくらいか頑張ってちゃんと愛された恋人になれていたのに、みちこがいたんなら峰に想いがあったとしてもきっと彼らは進展することなんかなかったのに、でも、1番の仲良しが移ったことに敏感なのかな、女の子だから?えり足みたいな、体の部分を意識させちゃったのはマズかったのかも知れない
髪切った描写で彼女にとってはやっぱり失恋だったのかとか一瞬思うけど何ヶ月も経っててそんなんじゃないかって思わされたり、面白い
お魚の詞を諳んじたときはまだ二人のことそんな風には思ってなかったのに、自分が最近それを口に出したからそれを覚悟しやすくなっちゃったのだろうとか思うしとか、タイミングの妙も面白い
互いが可愛くってリバ!最高!!最っ高!!こんな二人のお話が読みたかったの!!!
このお話が、初めて読んだBLだったなら他のは全部ピンと来ないってなっちゃったかも知れないってのが、読んだ直後の瞬間最大的な感想
ストーリーは、秋に出会った二人の男の子が
急速に仲良くなり、お互いを意識し、一人は彼女と別れ
そして半同棲のような関係に至るまで。
それを日常の断片を重ねる形で描いている。
男の子……と言っても、一人はバスの運転手、
もう一人は帰国子女で翻訳の仕事をしている、
実はちゃんと大人の男の子。
特徴的なのは、時系列がバラバラなことだろう。
現在ー2012年の6月27日の一場面に始まり、11年の秋に飛び
その8ヶ月余りの期間の中を行きつ戻りつ、描かれて行く。
服装から、この場面とあの場面は繋がっているのだというのはある程度分かるが
やはり日にちは結構意識しながらに読まなくてはならず、
面倒くさかったと言えば、面倒くさかったのは事実。
そのためストーリーに感情的に没入することは難しいので
所謂「萌え〜♡」という感情に浸ることができなかったのだが、
等身大の「男の子」の行動や気持ちの動きが
二人の関係に焦点を当ててあぶり出されて行く様は魅力的。
人の記憶は綺麗に時系列で思い起こされる訳ではない。
整理された時間順の記憶ではなく
二人の関係を振り返った時に連想ゲームのように浮かび上がる記憶、
それをそのまま書き留めてみました……みたいな技法は、非常に興味深い。
そして、個人的には好き。
人の思いや生きている様って、起承転結のはっきりしたドラマティックなものではなく
こうした日常の断片の煌めきの集積なんだなぁ……
タイトルにもなっているマザーグースや、谷川俊太郎の詩も効果的。
ENDマークのあとの二人の身支度の図や、ベッドの上の足、
「bonus track」はジャンケンで受け攻めを決めたらしい二人の「もういっかい」、
そして書き下ろしの、オレガノ4題の「the recipe」。
本編の分かりにくさがそこでふんわりと可愛らしく纏まって、
キュンそしてジワッと……
靄が晴れるような心地の、カタルシスのある読後感でした。
What are little boys made of?
Snips and snails,
And puppy dog tails,
That's what little boys are made of.
男の子って何でできてる?
ぼろきれやカタツムリ
子犬の尻尾
そんなものでできてるよ