それはおまえが童貞だからです

sore wa omae ga doutei dakaradesu

それはおまえが童貞だからです
  • 電子専門
  • 非BL
  • 同人
  • R18
  • 神49
  • 萌×234
  • 萌34
  • 中立14
  • しゅみじゃない24

--

レビュー数
23
得点
497
評価数
155
平均
3.5 / 5
神率
31.6%
著者
凪良ゆう 

作家さんの新作発表
お誕生日を教えてくれます

イラスト
イシノアヤ 
媒体
小説
出版社
幻冬舎コミックス
レーベル
幻冬舎ルチル文庫
発売日
価格
¥600(税抜)  
ISBN
9784344832510

あらすじ

二ノ宮雅人は社内一のモテ男だが股間にワケ有り。そのコンプレックスで未だ童貞。そして30歳を迎えた日なぜか特殊能力に目覚め!?

表題作それはおまえが童貞だからです

世取錠,高校時代の同級生で探偵,30歳
二ノ宮雅人,化粧品メーカー広報部係長,30歳

その他の収録作品

  • 湯けむり探偵温泉事件簿 初夜のから騒ぎ
  • あとがき

レビュー投稿数23

30歳まで童貞だと魔法使いになれるらしい。

社内一のモテ男、二ノ宮には秘密があった。そのことが原因で初恋が苦い思い出となり、それ以来ろくに恋愛もできず、三十歳を迎えてしまった。
三十にもなって童貞。十字架を背負ったその日、思い出したくもない初恋の相手と再会する。


30歳まで童貞だと魔法使いになれるらしい。
という有名な作品がありますが、本書はこのチェリまほのタイトルを地で行くお話です。
つまり、童貞のまま三十歳を迎えて超能力者になった男性が三人もでてきます。
一人は手を使わずに物を動かし、一人は人の思念を読み取り、主人公の二ノ宮は瞬間移動する。
コメディです。二ノ宮のトラウマの原因ともなった、初恋の相手がそれはそれは無神経発言全開で、それゆえテンポもよく、外で読んでるのに何度も笑いそうになりました。あぶなかったです。
超能力というおかしな設定や、「アレがアレで」等の敢えての指示代名詞、ドラ○もん機能呼ばわり、甘酸っぱい思い出にまつわる解釈違い、そういう物で笑っていると、突然来るハードモード。
ドラッグをめぐるヤクザとの死闘です。
もう、てんこ盛りです。ごちそうさまでした。
主人公の初恋の相手は元警察官で現在は探偵なんです。情報量多いですよね。
二ノ宮の秘密というのが、序盤では「アレ」ばかりで、思わず同じ作者の「流浪の月」で描かれた佐伯文と同様かと思ってしまいましたが違いました。

文庫の三分の二が本編で、残り三分の一は「湯けむり探偵温泉事件簿 初夜のから騒ぎ」というタイトルの番外編(時制は後日)です。そう、本編の分量が三分の二の分量なので、唐突に終わった印象でした。
番外編はどうにか初夜を迎えるべく温泉旅行する話なのですが、こちらも情報量が多く、個性の強い登場人物が多くあれこれ盛り盛りです。
頭をからっぽにしたいときの一冊と思います。

0

非常に買いづらいタイトルですがw

凪良先生のBL小説は切ない、シリアスなものも好きですが、突き抜けたコメディも大変面白い!
本作は設定モリモリで、ともすればこんがらがる内容を上手くストーリーに組み込んであるあたりが流石だなぁと思わされる作品でした。

タイトルにかなりインパクトはあるのですが、童貞だからどうなのかがわからないので興味をそそりますよね。
読み始めて「あぁ、アレ系のお話か」っていうのが分かるんですけど、美形でモテそうな二ノ宮が何故その年齢まで童貞を貫いてきたのかという部分がまた面白くて、吹いてしまいましたw
そんな三十路サラリーマン可愛過ぎるだろう…と萌えずにはいられませんでした。

美人強気受けが好きな方にオススメしたい作品です。
攻めの世取の無神経さもコメディをさらに際立たせていて楽しかったし、二ノ宮には頭が上がらないのも可愛かったです。

能力は失われてしまって残念な気はしますが、お初H激しくて良かったです。
祝、卒業!

もう一組のゲイカップル経々と新垣のスピンオフあるな、と思ってたんですが、まだない???
心読める系は供給過多なのかしら。

0

好みが分かれるところ。

この本を一番最初に読まなくて良かったと思います。
なぜなら、この本は好みではないし、むしろ苦手な部類なので。
切なくもなく、感動もなく、あちこちにギャグ要素が転がってます。
それが好きな設定ならばまだ読めるのでしょうが、設定も無理。
頑張って途中まで読みましたが、この本だけは断念しました。
ラブコメが好きな人にはオススメできると思います。
好みが分かれるところというだけで、凪良先生はやはり好きな作家さんです。

1

妖精

先生おっかけで購入。面白かったですが、かなりぶっ飛んでてびっくりしたところもあったので萌にしました。本編190Pほど+その続き80Pほど+あとがき。コメディ路線が好きな方でしたらおススメです。

国内有数の化粧品メーカーに勤める二ノ宮。30歳の誕生日を数日過ぎたころ、12年ぶりに高校時代に好きだった男が尋ねてきます。あまりに黒歴史な相手なので、追い返そうとしたのですが、同じ大学で同期の藤木が行方不明になっていると聞かされ・・と続きます。

攻め受け以外の登場人物は
経々(受けの会社の総務課長)、永友(受けの会社の研究者)、高井(攻めの元同僚)、ヤクザ様少々。

++攻め受けについて

攻めさんに求めたいもの→デリカシー!!!!!!!!!!!
と強く思う方です。面白いからいいんですけど、もうちょっとデリカシーないと、ガチでバットで殴りたくなりそうな方。受けさん、高校生のころに、そのデリカシーのなさに粉砕されたので、好きなのにめっちゃ根に持っているという状態です。悪い奴ではないのですけど、お願いだからもうちょっと考えてから発言して・・・。

受けさんは美人さんであちらになぜか生えるものが生えない!いいなあ、衛生的で私はそれがいいと思うんですけど、こっぱずかしいんでしょうねえ。そのため清く美しい体のまま30歳を迎えられ、特殊能力を授かってしまったという方。そう、びっくり仰天、特殊能力もちのお話なんです。そしてコメディ。そして現代日本。「おお!」と最初驚いた設定でした。最初からぶっ飛んでいて、その勢いで最後までずっと突っ走ってます。

色々特殊設定ありつつも、二人の心の動きが繊細なのは、さすが凪良先生。くすくす笑いながら最後まで楽しい一冊でした。

1

同人誌のような自由な雰囲気

ラブコメというかただのコメディというか……起承転結がありそうでないような……自由度の高さが同人誌のような雰囲気だった。

一応主役カップルはもだもだやっていたが、気持ちの揺れ動きといったラブ要素は微妙。最初からくっつくことが決まっている二人が事件に巻き込まれ、事件が本筋になり、その内容も少しずつ軸がブレていっている気がした。

媚薬イベントや同僚カップルなども、内輪ノリ感が出てしまっている。作者が楽しんで書いているのはとてもよく伝わってくるのだが、このノリは同じ熱量で楽しめないと辛いものがある。
せめてもう少しラブ方向でハラハラドキドキがあると良かった。お互いに最初から好き同士なので、もういかにしてヤルかという、ただそれだけの話になっている。

文章も軽快なコメディ調だが、内容ほどに弾けているわけでなく、イタさサムさを感じない微妙なラインを保っている。そのギリギリ加減に、なぜか読んでいてひやひやした。

シリアスよりコメディの方が、作者との相性がハッキリ見えてしまうのかもしれない。かなり狭いゾーンにかっちり嵌まらなければ作者が意図したノリで100%楽しむのは難しい。

読後感が良いと言い切れないのも残念なところ。同僚カップルの顛末と事件の真相は後味悪く、日本人形の謎が放り出されたままで終わってしまう。
スピンオフは要らない。たとえその予定があっても、商業誌なら一冊で綺麗に終わらせて欲しいと思う。
コメディならコメディらしく、ラストに爽快感くらいあると良かったのにな。

2

トラウマもまた、執着のうち。

いや〜、面白かった!
さすが凪良先生、全ての展開にも設定にも無理がなく、テンポよく面白い!

“30歳まで童貞だと魔法使いになれる”という、誰もが知っているあの都市伝説を使うところもさすが凪良先生、目の付け所が違うなと感じますが、その内容も、ファンタジーなのにファンタジーにありがちな無理な展開やご都合主義と感じさせる展開が何一つなかった。
むしろ受けの悩みに同情してしまったり、一緒になって攻めのデリカシーのなさにブチ切れたりしてしまいました。

でも攻めも、デリカシーないけど男前なんですよね……。
そして、受けのせいで特殊性癖に目覚めてしまって、以降、誰と関係持っても満足できなかった攻めが大変可愛いなと思いました。

受け・攻め双方どちらにとっても、相手の存在がトラウマになっている。
そんな関係が大層可愛らしかったです。
笑って泣いて、萌えて、幸せな気持ちになれました。

2

もったいない

受けは「お前なんか好きじゃない!」と攻めを拒絶しつつも徐々に攻めに惹かれていく、
っていう典型的ツンデレ美人
…だと思ってましたが結構素直で攻めへの恋心も分かりやすいです さすが凪良さん、一味違う
この受けはほんと可愛いです こんなに可愛くてよく魔法使いになれたなっていう
普段は攻めに暴力を振るう受けやツンデレ受けに食指は動かない方なんですが
この受けは可愛いです すごく
攻めも普通なら俺様でグイグイいってもおかしくないような色気あるタイプの男ですし
ほんとデリカシーねぇなこの男って思う所もありますが(※デリカシーあるところもあります)
強引な所、攻めオーラを放ちつつもどこか憎めない可愛さがあります
学生時代の二人がただの同級生から距離を詰めて恋人になるまでの流れはすごくかわいいです

だからこそ惜しい、他のカップルはいらなかった
メインの二人以外で何組かの男性×男性カップルができ
そのためにいくらかのページが割かれているので、終盤にかけて散漫な印象になってしまいます
特に 年下イケメン×37歳おっとり童貞
このカップルが出張るページを読むのきつかったです おやじ受け苦手なので
しかもやっとメインの二人が結ばれる…ってところに出てくるので
メインの二人に集中させてくれよとしか思えなかった

ジャンルはラブコメになるのかな
合わない人には合わないノリかもです 特に二部の方ですね
メイン二人の掛け合いは面白かったので私は好きな方です
でも、もう少し一つのカップルを丁寧に描いてほしかったです

イラストについて 表紙だけ見ると合ってない感じがしましたが
中の挿絵を見ると受けが美人でかわいくて萌えました
癖が強い絵柄ですが好きです

以下ネタバレ
失うのは処女だからこのまま超能力使えるままなんだろうなと思っていたら
処女喪失も童貞喪失と同じように扱われるらしく
初夜後、しっかり受けが超能力を失ってました そっか、そういう抜け道はなかったんだ(笑)

2

元気になる

無神経だけどなんだか嫌いになれないような攻めと男前で乙女で秘密のせいで童貞な受けと愉快な童貞達が事件を解決、そんな話。
世取と二ノ宮のやりとりにどきどきしたり笑ったり色んな人の会話に笑わされたり、呼んでて楽しいし楽な感じ。BL読むぞ~!と意気込んで読むよりはほんとうに楽しくて面白い小説を読んだ感じでした!サスペンスっぽい要素も面白く、でもみんな童貞!と思うとただただ笑えてきます、いい意味で(笑)
個人的には新垣&経々の初夜が気になる所。それだけじゃなくても、もっとこの世界の話が読みたいなっと思いました。本当に面白かった!

0

凪良さんのラブコメ最高!!

面白かった〜!!笑いを堪えきれず、通勤中の読書を中断しなくてはなりませんでした。

1

童貞・30歳

たまーに見かける「30歳で童貞だと妖精(魔法使い?)になる説」ってこういうことかー!と得心いたしました。

軽く読めるコメディーで面白かったですが、凪良ゆう作品のイメージとはちょっと違ったかな。本編中盤、二人の高校生時代の回想まではぐいぐい引き込まれて読んだのですが、後半はちょっとワチャワチャしてしまった印象です。あとイラストがあまりマッチしていないように感じました。全体の雰囲気には合っているのでしょうが、二ノ宮が女性にモテるイケメンかつ美人な好青年…にはあまり見えませんでした。

それにしても…受でも「童貞卒業」になるんですかね笑

2

タイトルでコメディと気付くことが必要です

凪良さんの作品だ~!と何も見ずに購入しました。
今まで凪良さんの作品はシリアスしか読んだことがなかったので、題名で??とはなったのですが、すごくテンポの良いコメディで、とてもおもしろかったです!!

童貞のまま三十歳の誕生日をむかえた二ノ宮は、瞬間移動の超能力が使えるようになってしまいます。そこから始まるドタバタ、再会した初恋の相手・世取とのやりとりが、読んでいて楽しくて楽しくて!
初恋時代の二人も等身大の高校生っぽくて、すごく可愛かったです!「おやすみんCHU」とか、バカップルぶりが(笑)

「湯けむり探偵温泉事件簿」も、表題作からのテンションを落とすことなく笑わせてくれます。サスペンスの帝王とか女帝とか、某二時間ドラマが連想されて、表題作よりも映像的に想像しやすかったです。
語り手が二ノ宮から世取に変わることで、世取が二ノ宮にベタ惚れなのがよく分かりましたし。
二ノ宮とやりたいのに中々遂げられない可愛そうな世取。ついにやる機会を得た世取を止めることは、事件にも怨霊にも出来ない、という(笑)
幽霊がすすり泣くのはデトックスしたいから、という世取思考。怖がりな私は世取思考を参考にしようと思います(笑)

笑いのツボがハマれば、とにかく最後まで笑って読める作品だと思います。
武道派だけど乙女な二ノ宮と、男らしいけどKYな世取のテンポ良いやりとりを楽しんで、細かいことは気にせず笑って読むのが良いかと思います。

3

もしも魔法が使えたら

こういう悩みのないBL大好きです(≧◇≦)ノシ
もちろんシリアスな胸にぎゅっとくる作品も大好きなのですが
あほで可愛いくてwな作品がもっと増えればいいと思う。

さて、お話はタイトルの通り
童貞にお悩みの30歳がヒロイン。
眉目秀麗。女にモテる。のに童貞w
それは誰にも言えないコンプレックスがあるゆえに。
そのコンプレックスを刺激された経験からさらに踏み出せなく
なってしまったがゆえに。

そんなさなかに、コンプレックスに大ダメージを与えた
元凶ともいえる相手と運命(?)の再会を果たしてしまう。
この恋どーなるか?!なお話でございます。

実際問題、コンプレックスに関しては
思春期真っ只中の本人にとってみれば酷く心に傷を持たせる出来事なのだけれど、他者からみればまた視点が変わる。
興奮してはぁはぁ喜びいさむ攻と、それにひどく傷つく受w
そんなことで。。と思ってしまったのは
全体のテンションが軽めだったからなのかなと思いました。

「こうだろ~こうするだろ~するとこうなるだろ~」
の、家の前でのアホな会話がなんだかんだで一番好きでした。
30歳からの魔法使い。
これが現実だったら何気に面白い。そんな気さえするお話でした。
良作です

4

笑ってください

切なさ0%です。

ネタバレをあまりしないようにしたいのですが、書きたくてたまらないくらい、あちこちに名言(迷言?)が散らばっていて、笑いっぱなしでした。

特に、世取(攻め)目線の同時収録作品「湯けむり探偵温泉事件簿 初夜のから騒ぎ」では、ページをめくるごとに笑えました。「畳に浣腸座り」って…(笑)あと、某漫画の名言とか!

表題作の「それはおまえが童貞だからです」は、二ノ宮目線なんですが、彼は基本真面目なので、世取ほどはじけてはいないんですよね。でもそれが、収録の順番としては正しかったと思います。

最初、同じ会社の高木が失踪した、から始まった時は犯罪がらみになるとまでは思わなかったので、ちょっと意表を突かれました。でもそれほどシリアスにはならなかったですけれど。その点、「湯けむり~」は丁度良い規模の事件で読んでいて落ち着きました。

どんな緊迫した場面でも、どこかしらユーモアが漂っているようで、作者様はあとがきで「ラブコメ」だと書かれておられますが、「コメ」要素が強いと感じました。いや、ラブもあるのですが、最初から世取はヤりたいと申しておりましたし、ロマンチックとは程遠かったです。

この作者様の作品では切ない話も好きで、よく泣かされるのですが、今回の作品では、違う意味で泣かされてしまいました。
なんかもう、どこもかしこもツボに入るので、きっと作者様は自分と同じ年代だろうと勝手に思い込んでいます。逆に、若い読者様にとっては「はぁ?」と思ってついていけない場面もあるかもしれませんけどね。

とにかく楽しい話でした。オススメです。

3

腹筋にグッときた一作

シリアス作品のイメージが強い凪良先生のラブコメ。
感想を一言で言うと、楽しかった。
考えさせられる、とか、感動する、とかそういうことは無いんですが、代わりに頭を使わずサラッと楽しめる。そういう作品です。BLなのであまり無いかも知れませんが、人前では絶対に読まないほうがいいです。笑っちゃうので。
いつもシリアスばっかり買ってしまう私としては、たまにはこういうのもイイネ!って感じです。

あらすじにある通り、主人公の二ノ宮は童貞のまま30になってめでたく?魔法使いになったサラリーマン。
自分が童貞になる原因となった無神経な10年前の元彼、世取と再会したことから物語がスタートします。
設定がもうコメディ以外の何者でもないので、出てくる人たちが全員都合よくホモでも、通行人が「童貞?」って立ち止まっても、温泉に サスペンスの帝王、船○さんがいても全然許せる。楽しめる。

後、エロいシーンが少なめな印象が・・。
なにぶんコメディなので、攻めがおあずけを食らうシーンが多く、短編のほうでは攻めと一緒にこっちまでやきもきしてしまいました。特に新垣くん。彼はかわいそうすぎる。
その代わり、童貞の二ノ宮はウブで大変可愛かったです。コレは世取も頑張るわ。

二ノ宮君が失ったのは童貞ではなくて処女ではないかなって疑問がやはり付きまとうところですが、読後にはそんなことはまぁどうでもいいかな、って感じです。コメディですからね。

5

凪良さんはラブコメも良い!

元彼と10数年ぶり出会って焼けぼっくいに火がつく、だけじゃない、まさかの超能力もの。最初つき合ってたときダメになったのは、二ノ宮の強烈なコンプレックスのせいもあるし、世取がデリカシーなさすぎなせいもある。でも私このテの犬、大好きです。ズレてはいるけど繊細で優しいし、大らかで本能のままで好し。だもんで後半のドタバタ火サス劇は、世取視点だったので、二重に楽しかったなあ。経々さんたちの話も書いてくださらんかなあ。読みたいです。

4

30歳のまま童貞を迎えた末路は…?

トンでもなラブコメ、すごく肩の力抜いて楽しめました。
30才童貞が魔法使いになる話、ほんとに決別や悲哀があるわけでもなく、パイパンとか媚薬とかが飛び込みつつの再会ラブ。
ただ最後の方で童貞喪失をかけてもだもだしてる話より、回想で初々しい高校生二人の関係性が一番萌えました。小指をこっそり握り合ったり、「おやすみんチュ」っていうよく分からないやりとりしたり。
あと今回の童貞の定義は処女喪失も兼ねてるんだなぁという謎の驚き。
凪良先生はシリアスの名手でもあられますが、ラブコメ本当に楽しくて好きです!

1

出落ち的な?

非常にインパクトのあるタイトル、
「三十童貞→魔法使い」というトンデモ設定、
……というのが総てという感じの作品。

高校時代の初恋、12年ぶりの再会愛……
ってものすごくツボ要素なんだけれど、
全然切なくないしなぁ(笑)
いや、よく考えればやっぱり切ないのか……?

タイトルと設定に全部持ってかれた感があり、
あとの内容は悪くはないがそれなり。
クスッとしたりゲラゲラ笑ったりところもあったし
テンポのいい会話も楽しい。
よく出来た話だとは思うんだけれど
パンチ不足というか、ぐいぐい引っ張られるような感じはなく
個人的には途中いつやめてもいいような感じで読みました。

後書きはエラく面白かったけれどね……
いや、確かに、このタイトルは色々と……
私はネットで購入しましたです、ハイ。


イシノアヤさんの挿絵がいい。
ライトでテンポのいいトンでもコメディに、
とてもよくあっていて、洒落た一冊になっています。

3

羨ましいぞ、その能力。

作家買いです。あらすじも読まず、とりあえず凪良さん作品ってことで購入しましたが、コメディものだったんですね。

私は凪良作品は「全ての恋は病から」が初読みで、それがとても好きだったので問題なしでしたが、凪良さんはシリアス物しか読んだことが無いとか、シリアス系の方が好き、と仰られる方にはちょい不向きかもしれません。でもすごく面白かったです。

ごめんなさい、かなりのネタバレしてます。



30歳まで童貞だと魔法使いになるって…。もうこの設定だけで個人的には爆笑です。妖精さんになるんじゃなかったっけ?と思っていたのですが、諸説色々あるみたいですね。魔法使いと言っても人それぞれ能力が違い、受けの二ノ宮くんの能力は瞬間移動。羨ましいぞ!私もその能力が欲しいです。

二ノ宮くんの設定もとてもよかった。男前なのにパイ〇ンで、それを高校生時代の初カレの世取にからかわれた(実際は違うが、二ノ宮くんはそう思い込んでいる)ためそれがトラウマになり、モテ男くんなのに、30歳になるのにDT。かと思えばかなり男前な性格だったり。うん、可愛い。

対して攻めの世取もかなり強引でマイペースな性格に見えて、実は繊細な気配りができるナイスガイ。過去は刑事だったというのも、刑事好きな私は個人的に好感度アップな設定でした。

しかししかし、私は声を大にして言いたい。
二ノ宮くんは脱DTしてないよね!まだDTだよね!と。
まだ能力、消えてないんじゃないの?と。

新垣くん×経々さんのCPも気になるし、二ノ宮くんのその後も気になるので、ぜひともスピンオフを出していただきたいです。

コメディゆえに萌えがあるか?と問われれば返答に困りますが、それでもさすがの凪良さん、とても面白く読めました。シリアスも、コメディもどちらも書ける凪良さんに脱帽です。

5

とってもライトでコメディ

読み終わった後の印象は正直、記憶に残らなさそうな作品だなーっと思いました。
本当に軽くてサクッと読めるお話でコメディー且つ恋愛模様も外さない仕様となっているのですがなんせ、軽いので本当に残りにくい。
DT都市伝説を題材に書かれているのですが、この題材でここまで話を膨らませることがまず凄いと思いました。
すごくくだらない題材なのにそれを話の主軸にしてさらに事件にも巻き込まれちゃうなんて。。。これを読めば29歳DTの方々は妙な焦燥感に苛まれること間違いないですねwww。
最後の著者の後書きが何よりも面白かったので必見です。
シリアス、ヤンデレ、凌辱等で心が荒んでらっしゃる方。。。
どうぞなんともおかしなお話ですが読んでて楽しい事請け合いなので少し休憩がてら読まれることをお勧めいたします。

1

テンポが軽いので読みやすかった

私が読んだ凪良さんの作品はコメディが最初でした。
読み口が軽いのでテンポよく、(たぶん)同世代なのでちょいちょい挟まってるネタがツボにはまるので、ニヤニヤぐらいじゃ収まらずたまに声を出して笑っちゃいます。
読んだ後は爽快感と満足感でとってもハッピーな気持ちになります。

30歳童貞魔法使いネタな話で、どんなファンタジーかと思えばなかなか地に足の着いた現代あるある話だったので飽きもなく、ゆっくり2日かけてよませていただきました。
凪良さんの作品は一気読みしてしまいたくなるほど読書中のテンションが上がります。
『次の日仕事早いから●時までに寝なきゃ』と思いながら止められず、夜更かししてしまいます。

6

受けの回し蹴りにキュン

凪良さんのコメディは久々ですねえ。
個人的にはそろそろ凪良さんのシリアスよりコメディが読みたいと思っていました。
シリアスも良いのですが、読むのに疲れる時もあるので。
本編は受け視点、後半は攻め視点です。三人称。

*********************
受けの二ノ宮は、化粧品メーカー広報室の係長。
長身イケメンでラブビーム受けまくりな男が、30歳の誕生日を迎えた今も妖精さん(D貞)なことは秘密事項。

攻めは二ノ宮の高校時代の同級生、世取。
二ノ宮曰く筋肉ゴリラで、現在は私立探偵。
高校時代、初めての男になりかけトラウマを植えつけられた二ノ宮にとって、NOデリカシーな暗黒歴史の男。
*********************

思わぬ設定!
超能力ですってよー、お嬢様方!
普通のサラリーマンD貞物語だと思っていたのですが、さすが凪良さんのコメディ、一味違いました。
ていうか妖精さん多すぎでしょ、その会社(笑
やっぱり女性の強い職場っていうのは、男性が女性に夢がなくなるものなのでしょうかねえ。
都市伝説まんまの男(魔法使い=エスパー)という設定なわけですが、そのせいでかなりのドタバタコメディと化しています。
その辺りが好き好きの分かれるところかもしれませんが、わたしは好きでしたねえ。

いたるところで笑えるのですが、高校時代の回想がね。
本人真面目に考えているだけに、二ノ宮のド天然ぶりがもう(苦笑
世取はもう初っ端から二ノ宮好き好き光線出しまくりなのですが、人間関係の築き方が下手なのか鈍感なのか、二ノ宮は気持ちを自分自身で自覚するよりも女子の恋バナをダンボ耳で聞いてハタと考えるんですよね。
俺って世取が好き?みたいに(笑
世取の方も初対面で蹴り飛ばされたことで恋に落ちたというのですから、似たり寄ったりのカップルです。
世取は生粋の変態(明るい方の)ですな。
他にも道端で「D貞、D貞」連呼されて再び蹴りとか。二ノ宮、武闘派です。
わたしマジ蹴り入れる受けにビシビシ反応しちゃうので、それだけでもこの作品読んで良かったですよ。

後書きにも書かれていましたが、凪良さんご本人もシリアスに定着することに難色を示されているご様子。
そりゃそうですよね、同じ路線ばかりでは書く方は飽きますしネタも尽きてくるし…
面白そうなサブキャラがとにかくたくさん出てきますので、スピンオフ期待したいですねえ。
エスパーあるあるとか吹きましたので。
あ、でもおじさん受けにはまったく食指が動かないからなあ…
そのせいでサブキャラカップルも登場する後半のお話は、いらなかった…(苦笑
これがなければ萌×2でした。

8

これって・・・

コメディですか?
思いきりギャグ満載の、ラブコメですね。
もちろん好みの問題ですが私は、そんなに嫌いではありませんでした。
30歳を迎えた時、童貞だと超能力が芽生える・・・
これってすごくないですか!
刑事ものさながらな、どこぞの組との争いに巻き込まれ
危機一髪というところで、瞬間移動しちゃったり
離れた相手と、テレパシーで通信したり
かなり、非現実的なお話でしたが笑えました。

高校時代の恋人との再会・・・はいいのですが
ドタバタとお笑い的に話が進み、こうもっと甘々だったり
切なかったり、読んでいてキュンとなる要素はほとんどなく
最初から最後まで「ぷっ」と噴出すところは幾度となくありましたが
胸を締め付けられるような・・・は残念まがらあまりありませんでした。
それどころか、ふざけたギャグが飛び交い
本当は相思相愛な恋人なのに、なぜかいつもトラブルに巻き込まれ
熱く燃えるような夜を過ごせない二人にもどかしさを覚えつつ
最後の最後に、無事初夜を迎えた時には拍手しました。

いつもの凪良先生のお話とは一風変わっていて、
面白いと言えば面白いのですが
八割がたお笑いと空想の世界なので、いつもの凪良先生の作品を期待されている方には、ちょっとイメージが違いすぎるかもしれません。
確かに何組もの同性愛者の登場もあり、
二ノ宮と世取のHシーンもありますが
何かがちょっと違う・・・

でも、世取のあのマシンガン的なジョークの飛ばし方
そして、受けだけを愛し続けいつか必ず抱いてやるという気合と意気込みに
二ノ宮だけでなく、読んでるこっちも絆されそうでした。
このお話は、世取がいてこそですね。
面白さも、色っぽさも、ちょっとだけ甘くて切ないのも
すべての鍵は世取にあり、世取がいてこそ二ノ宮が引き立つんでしょうね。
笑えるBLが好きな方には、お勧めかもしれません。

10

なんだかなぁ…

黒凪良さんも白凪良さんも大好物な生粋の凪良さんファンです。

しかし今回のラブコメ自分の笑いのツボにまったく入らなかった…
もったいない!とかは漫才みたいなセリフがポンポン飛び交っていて面白かったんですが…これは好みの問題でしょうかね(ーー;)

色々とんでも設定ですが、ラブコメなので割とすんなりと読めました、しかしキューンとか切なさとかは一切なかったです


今年はあと2冊新刊を出していただけるそうなのでそちらに期待したいです!

5

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