気まぐれ猫に愛され惑わされるバチイチ中年オトコの悲哀v

遊び猫のらりくらり

asobineko norarikurari

游手好闲的猫

遊び猫のらりくらり
  • 電子専門
  • 非BL
  • 同人
  • R18
  • 神6
  • 萌×210
  • 萌17
  • 中立13
  • しゅみじゃない14

--

レビュー数
16
得点
134
評価数
60
平均
2.7 / 5
神率
10%
著者
元ハルヒラ 

作家さんの新作発表
お誕生日を教えてくれます

媒体
漫画(コミック)
出版社
竹書房
レーベル
バンブーコミックス 麗人セレクション
発売日
価格
¥619(税抜)  
ISBN
9784812483671

あらすじ

住所不定無職の多良木雪は、画材屋の主である倉岳信一郎のもとへ気まぐれに姿を見せてはフラリと去っていく自由人。
自分以外の男にも抱かれ、養われているらしい雪のことを信一郎は実はよく知らない。
別の男に誘われては出て行き、戻ってくると「抱いてくれ」とねだる雪をいつでも軽くあしらう信一郎だったが、その本当のココロは…?
捕まえてはスルリと逃げる、鈍感で不器用な男たちの恋の駆け引き。
描きおろしおまけ漫画も収録♪

表題作遊び猫のらりくらり

画材堂の主 倉岳信一郎
住所不定無職の自由人 多良木雪

その他の収録作品

  • おまけまんが

レビュー投稿数16

理解できない奔放ネコちゃん

なぞ〜
猫みたいにフラフラしている雪と画材屋の店主・倉岳のお話です。

雪が色んな男のところを渡り歩くのですが、本当は倉岳のことが好き。
奔放な母に捨てられた過去を持つ雪ですが、母のことは恨んでおらず、見つかったと聞けば会いに行く始末。
かなり変わったネコちゃんです。
倉岳の元奥さん・一子を追い出したとか追い出してないとか…詳しい描写もなく真相は分かりません…。

とにかく、お話に???という部分が多々あった。
倉岳が好きなら、一途なネコちゃんになって欲しかった…。
可愛いお話なのですが、そこだけが引っかかりました。

0

タイトルそのまま、のらりくらりとしてる

「遊び猫のらりくらり」というタイトル通り、野良猫を擬人化したような貞操観念の低い受けがのらりくらりしているお話です。

町の片隅の小さな画材屋の店主と、ふらりとやってくる住所不定無職の猫のような雪。
「いたい場所はある いていいのか分からない」と考える雪と、一緒にいてほしいと言えるまでの画材屋の店主のお話だけど萌えどころが見つけられず…。

得意な料理の腕を生かして食堂を開く夢を持ち始めた雪なんだけど、開店資金を得るためにパトロンを見つけて抱かれに行ってしまうところが嫌だなぁ。
体ひとつで生きてきた雪だから、てっとり早い手段としてそれしか考えられないのだろうけど…。だって店を開く理由は惚れている画材屋の店主に食べにきて欲しいからなんですよ。
惚れている男を繫ぎとめるために店を開こうと思っているのに、その店の資金は他の男に体を開くことによって得ようとするなんて、健気の方向性が違うと思う。

雪の母親も息子の目の前で交わって、息子入れて3Pしちゃうような女(しかもその後雪を捨てる)なんだけど、雪はそんな母親に嫌悪感を抱くどころか肯定している。
そしてその後、母親と再会するんだけど親子揃って野良猫みたいな感じです。まさに此の親にして此の子ありって感じ。

そして時代設定がよく判らない。最初受けが和装なのでそういう趣味人かと思ったら、和装着用の人が他にもいるからレトロな時代設定っぽいのだけど、時代を感じさせるのは画材店の看板くらい。
室内の様子は現代そのものだし(ダイニングテーブルにソファ、観葉植物)車の形は古いんだけどサイドミラーがボンネットじゃなくてドアミラーだったりする。

猫田リコさんのように大正ロマンのような現代物のような時代設定が不明ながらもそこが独特の魅力に繋がっているのとは違い、なんだか時代考証の不徹底さが目の前でちらつき違和感を覚えてしまうので、そこも話に入り込めない一つの要因になっていたように感じます。


ブックパス読み放題にて

1

一冊丸々表題作

画材屋×ヒモ?(明治期?)

一冊丸々1作品で、中だるみもせず、引き伸ばした感もなく、よかったです。
もっとその後がみたい。

0

不思議にふらりふわり、感想ものらりくらり

なんいうのか……
とらえどころのない作品だった。

住所不定無職の雪(せつ)は画材屋の倉岳のもとへ気まぐれに姿を見せる。
どういう関係なのか、他の男にも誘われては抱かれ、
また画材屋に戻るを繰り返しているのだが……。

舞台はレトロなムードなのだが、確とした時代があるというよりは
なんちゃってな架空の「むかし」という感じ。

雪は個人的には「猫」っていうのとはちょっと違うなぁ……
倉岳にだけは健気、っていうのはツボになるはずなのになぁ……
ほわりほわりと色々なネタが中途半端に散りばめられて
拡散してしまっている印象。
雰囲気は好き……だけれど、
なんだかどこに気持ちを置いて読めばいいのかが分からないような
なんとも収まりどころがない、そんな感覚で読み終わった。

うーん、感想はのらりくらり、評価は……中立です。

1

にゃんこフラリ

深く意味を考えてしまえば「ん?」と思う部分も多々なのだと思うのだけれど
個人的には久しぶりにヒットでした(*´Д`)。*° 
何が好きって、この作家さんの描く絵柄がすごくタイプなのです。
この絵柄がすきなのです。ほのぼのっとした作品の方が
この作家さんにと絵柄と私の好みにぴたっとくるのかなと思うのです。
というのも、虎穴ダイニングがすごく好きで
ほかの作品も集めたものの、これがまたイマヒトツ(汗
シリアス目の作品が多かったせいなのか、ビミョーな印象しかなかったのですが(失礼)今回は久々に
可愛かったです。可愛かったですw

お話としては、タイトルどおり、
遊びネコのように、フラリとあちこちの家を渡り歩く
ネコのような男。やさしくされればすぐに懐いて腹を見せる。
けっきょく攻もほだされるわけだが。
この攻。実はこのニャンコが自分のことを恋という意味で好きなのは気づいていない。
そんな二人の気持ちが交差するときはくるのか来ないのか。
というところ。
そもそも受がフラリフラリ。
利があると見れば股開いちゃうのがよろしくないんだけどな。
よもやオッサンがネコとは思ってなかったけどなww
タチでも機能するんだなというな
ともあれ、雰囲気漫画として読むには最適。
ふわっと読み、かわいいからソレデイイと思うのです

1

時代設定は?

まあ、どこでもないオリジナルな時空設定のファンタジーだと思って、細かいことは気にせずにいれば構わないんだけど、、、

でも、読んでいる最中に、無意識下に訴えてくる些細な違和感って、割とダメージあるのよね。
倉岳があまりにも鈍すぎ、とか、お話の設定そのものが、好みに合う合わない以前の所で、背景だの、持ち物だのの、細かい所が気になるの。
普段着が着物だったり、看板が右から書いてあったりするのに、その電話にそのタンス、その窓にその植木、その台所に、極めつけが、そのレジ袋。
ストーリーそのものに萌えられないから細部が気になるのか、
細部が気になるからストーリーに萌えられないのか、
どちらが先なんでしょうね。

3

雀影

それにつけても、物心付いた時には既に平成な方にとっては、
私が、桃山時代と江戸時代の風俗の違いぐらいはわかるけど、江戸時代の元禄、天保、安政の違いなんてわからないわ、って言うような感覚を
江戸時代と明治以降の違い位はわかるけど、明治、大正、昭和の戦前、戦後の違いなんて、って感覚なのかなぁ

雰囲気萌え?

割と雰囲気で描かれる方、という印象を持っていまして、これも雰囲気重視、といった感じでした。

ページめくっていきなりHシーンで、こんな作家さんだったっけ???とびっくり。
その後はマウリのようなさらさらとした感じでした。やっぱりちょっとバイオレンスもあったりして。重い人たちも絡んできたりして。
二人の気持ちは最初から出来上がっているんだけど、周りとの関わりの中で自覚して地固まる、というのが簡単な流れです。

印象的だったのは、展覧会場で雪が着物を脱ぐところ。
ほかの男に誘われてついていこうとした雪に、それなら自分が貸した着物は置いていけと引き止める倉岳(攻)に対して、無言で着物を脱ぐ雪。着物をほどく擬音とともに、雪の姿がやけに美しく見えました。

元さん、ほのぼのした雰囲気なのに結構バイオレンスだったり不幸ネタだったりが入っていて、しかもそれをがっつりとは書かないので、一回読んだだけでは???となることも多くてですね。それらがあまりスパイスの役を果たしていないというか。ふわふわしすぎていて、自力で解決というよりも流れを身を任せて解決、というパターンが多い気がします。これも割とそのパターン。結局何が描きたかったの??と。
なんのためにそのエピソード必要だったんだろう??っていうね。(いや、必要なんだけどふわふわしすぎてそれが読み取りにくい)
そういうのが好みでない方には、向かないと思われます。
おじじとのHもあるし。

元さんのふわんとした雰囲気が好きで、なおかつちょっと病んだのも好き、ならいけるかも??
私は雰囲気が好きでした。ひなびたふわふわ感を楽しみたいならいいかもしれません。

1

ノラ猫を恋する切なさ

まさに「やおいの中のやおい」と言いたくなる作品。
…「ヤマなし・オチなし・意味なし」という意味で。
ふんわりが持ち味の作家さんで、そういうところが大好きなんですが、さすがにこれはふんわりしすぎかな(汗)

擬人化モノではないのですが、主人公の雪(せつ)が猫の姿で描かれていても違和感なく読めそうな作品ですね。
雪の行動や性癖は、タイトル通り、まさに猫。自由奔放で、仕事も住まいもありません。
「(自分の)体を愛でてくれる人は好き」と言い、誰にでも体を許すのに、誰のものにもならず。
画材屋の倉岳が好きなのに、欲しいものをくれるという人間が現れると、フラッとそちらに絡め取られてしまう。でも、すぐに嫌になってしまって、またぷいっと飛び出すという、とても身勝手で、気まぐれな面も。
あ~もう、とことん猫。
人間なら付き合いきれない人種ですが、
ああ、猫なんだ。
と決めつけてしまうと、さっぱりあきらめがつくし、彼と周囲の人間との関係性(つまりノラ猫と餌づけしている複数の人間という)がスッキリ理解できる気がします。

ところで雪が好きな倉岳、彼のほうはというと…
彼もこの魔性のネコ野郎に魅せられてるようで。
でも、一度結婚に失敗している彼は人を愛することに臆病になっているのか、雪に対しても執着を持とうとしません。誰とでも寝るように、自分とも寝るだけ、そんな風に雪を見ていて。
首筋にキスマークを付けて平然と倉岳の家に上がり込んでくる雪、色っぽい。
雪って存在自体が白昼夢みたい。
でも、みんなこの妖しい夢に囚われてしまうんだな。

捉えどころのない男・雪と、雪を想いながらも、敢えてとらえようとしない倉岳。
お互いが欲しいという気持ちはどうやら二人同じなのに、するり、ふわふわ、どこへ向かうやら…な二人の関係。
結局、倉岳がふとつぶやいた「一緒にいてくれ」という言葉で、ようやく雪は安心して倉岳に「ただいま」と言えるようになります。
なんだ、結局その一言だったのか。
倉岳が、ただ一歩踏み出せば良かった…それだけのことだったんですね。

まるで、時々姿を見せる猫と人間の関係みたい。
強引に抱きあげたらするりと逃げてしまいそうで、猫が自分の膝の上に戻って来るのをじっと待っている人間。
猫のほうは、強引に首輪をつけてほしがっているのに。でも猫だから、あくまで奔放にしかふるまえない。
そんな、猫と人間の距離感を思わせる、不思議な恋愛物語でした。

雰囲気はイイんだけど・・・野ノ原や母親の登場シーンは、ちょっぴりで良かった気がします。

2

話の展開、のらりくらり。

「ただいま。」を言う場所。

待ってましたー!
ほんわかファンタジー路線も好きなんですが「元ハルヒラさんはエッチをもっと描いてください」委員の私はすごく嬉しい~。

1ページ目もインパクトありましたね~。
「掴み」が上手い作家さんだな、と思います。

多良木雪(受)は画材堂の主人:信一郎(攻)のもとへ抱いてもらいにふらりとやってきますが、姿を見せない間は別の男と体を繋げていたりします。

↑の時点で普通はビッチ決定ですが元ハルヒラさん独特のゆったりとしたテンポのおかげで美人の誘い受属性に着地。

雪は少し生い立ちに問題アリでいろいろ緩めだけど生き生きとしています。
信一郎のことが好きで、その気持ちを拠り所に過ごす雪は「幸せ」と言いきります。
のらりくらりとしているけど無気力ではない。

作った食事を信一郎に誉められ「食堂を開いて信一郎に来てもらう」という願いから画家:野ノ原の元に身を寄せる雪。

「好きな人の傍にいたい」と体を対価に出資してもらおうとする方法は端から見ると常識外で倫理外かもしれないけれど雪にとっては間違ったことではありません。
雪にとってのセックスは信一郎相手のみが愛情表現で、それ以外のセックスは欲求を満たす手段だと思っている節があります。

これを一途ととるか不埒ととるかは読み手次第かな、と。

対する信一郎は友人:村上に評される通り「鈍感」な男。
しかも「世間的な常識」の中で生きてきた彼には奔放さに隠れた雪の純粋さを見つけられない。

自分の気持ちにも鈍感なものだから雪に惹かれているのも気づかず、なぜかわからないまま、ぶつかりながら近づいていく姿が微笑ましいです。
好きな人以外にあんなにムキにならないでしょう、と言いたいw
しかも、わかりづらい無骨な告白だったな~。
ぽやん、とした雪にちゃんと伝わって良かった。

この話、自立できずに依存しながら生きていく人がやたら目立ちます(笑)
雪が離れていくのを怖れ金を出し渋る野ノ原、息子の雪を自分たちの性行為に参加させても平気な母親。
そんなふたりが男女の関係でなく、のんびり余生を過ごす展開がまた不思議でした。

描き下ろしの「ふわぁ~お」な裸体が良かった~!

【マウリと竜】が好きな方や一棒一穴が好きな方は受け入れ難い作品かもしれません。


5

時代と場所を推理~

猫って、人の猫ちゃんか~!
これは好き嫌い別れるお話だなぁ、と思います。
のらりくらり、ほんと、猫みたいにスルリと抜けていくお話で。
一度読んだだけでは、なかなか心に浸透してこなかった。
ですが、私はかなり好きです!

何年も中途半端な関係を続けていて。
やっと…?!
みたいなお話、大好きです!
まあ焦らされると言っても、読む側には一冊の中だから。
本人達は何年も何年も続けている距離感だった訳でして。
大変だよねぇ、はっきり言わない、言えない人を好きになると。

で、内容の感想よりも書きたいことが!
私はこの本の場所や時代に、大変興味が湧きました。
これ、いつ頃?
ここ、どんな場所?


着物の人が多い。
でもスーツもある。
女性の洋服は膝下丈のタイト。
ワンピースも古い形。

家は畳や板が多い木造。
寝床は布団。
画家の先生の家は、洋風の家。
ベッドあり。
先生の家にはシステムキッチンがある。
出先には、近代的な美術館あり。

道は舗装されていない?
石を敷き詰めたお洒落な歩道がある。
電線電柱はある。
蛍光灯タイプの街灯あり。

牛乳の1リットルパックあり。
黒電話はあるが、携帯が無い。
スーパーのビニール袋あり。
車を持っている。(仕事用かな?)
などなど…。


・1980年代
・山の中の大きな温泉街
・又は、古い町並が残る観光地


皆さんの予想はどうでしょう?
この不思議な空気の環境は、こういう背景からくるのかな?なんて思いました。

8

この作品が収納されている本棚

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