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夜空の灯・星は、人の想いを映して創られる──。
stellarium
やさしく、静かな物語が三編ありました。
言葉を伴わない音楽、まるでインストゥルメントのような作品集でした。
そう感じるのは、おそらく文字情報以外の要素が大きな意味を持つ作品だからだろうと思います。
コマや言葉が足らないのではなく、あえて想像を掻き立てるような描き方をしているのだろうと思います。
従って文字情報に頼るタイプの人にはよく理解できない部分もあるかと思います。
ノンバーバル(非言語/見た目・しぐさ・表情)を読むのに長けた人向きだと思います。
最大限に想像をふくらませ、その世界に飛び込めばとても楽しめる作品だと思います。
今回も表紙が素敵でした。
カバー表紙の落ち着いた銀箔の色合いが、絵の雰囲気にとてもマッチしていてお洒落でした。
ページのナンバリング横に小さな挿絵が載っているのも気の利いたお洒落!
もちろん背景や人物の丁寧な描写は健在で、ぬかりない書き込み具合に感嘆するばかりです。
『ステラリウム 夜明け前 前後編』
星の製造工場に勤めるカナタは、ある日、星を作ろうとして失敗してしまい、「星の子」を創り出してしまいます。
失敗作とはいえ、人型をしているので破棄はやめて「アルレシャ」と名前をつけて様子を見ることにします。
アルレシャはいつもそっと寄り添うようにカナタの傍にいます。しかしアルレシャが傍にいてもカナタは亡くなった彼女・エレインのことを思い出し、喪失感が拭えません。お酒に溺れるも、その悲しみを癒すことはできずにいます。
そんな中、カナタの傍にいると徐々にアルレシャにも誰かの声が響いてくるようになります。
それはカナタの亡くなった彼女・エレインが伝えたかった想い。
アルレシャは、自分がエレインがよく見ていた海にいた「何か」だったことを思い出します。そして頭の中に流れてくるエレインの想いをカナタに告げます。そのことによってカナタは想い人を亡くした悲しみが癒えていきます。
次の日、カナタとアルレシャは海に向い、カナタは海に向かって弔いの花束を投げます。ずっと受け入れることができなかった恋人の死に、カタナがようやく向き合った最後でした。
星を作る時に、エレインがよく眺めていたあの海の中にいた貝殻と、エレインの幻と、カナタの涙が融合して出来た奇跡がアルレシャでした。アルレシャの存在は失敗ではなく、必然だったように思いました。
一人ぼっちだったカナタの心に、アルレシャという星の光が宿ったようです。
静かに寄り添う二人に、切なくも暖かい気持ちになりました。
『ステラリウム 埋み火 前後編』
前作と同じ星の製造工場に勤めるキケとレオシュのお話し。
レオシュは小さな頃、工場見学に来た時に、子供達に工場の案内をしていたキケに憧れて星製造の仕事に就いたのでした。
そんなわけでレオシュはキケに憧れと恋心を抱きながら、でもどうすることもできないと思いながら一緒に仕事をしています。
ある時、主任のカナタとキケが、何やら親密な雰囲気で話をしており、キケがカナタをそっと抱きしめているところを見て、レオシュは嫉妬します。
そしてレオシュは思わずキケにキスしてしまいます。ここはちょっとBLらしい展開にドキドキ。
その後、キケは仕事を休んでしまうのですが、そこにレオシュがお見舞いにきます。
キケはレオシュの想いに答えることはできないと思いながらも、何故か胸に小さな火が燃えるような痛みを感じます。
このキケの胸に埋まる火、これがタイトルの「埋み火」の意味だと思いました。
お話しはここで終わっています。その後キケとレオシュはどうなるのでしょうか!?
続きがあったらぜひ読みたいです。
『真空庭園』
混じりっけのない二人だけの世界を意味するようなタイトル。
はるかと透は循環するひとつの器官のようなもので、はるかは透の葉を、透ははるかの呼気を吸い、循環し合って生きています。
相当ファンタジックな二人の不思議な関係です。
循環するためにキスするシーンはBLらしくて萌え萌えします!!
けれど透はふたりの関係に、それ以上のものを求めてしまい辛いので、
循環しあわなくても良い方法を川端という研究者と研究していました。
そのことをはるかが知り、透が自分から離れていくのではとショックを受けて、暴言を吐きます。それに反応して、透の体から珪素が放出され、透は仮死状態に。
透の体から生えているシダ類の描写が美しくも不思議でした。
六年後、透が目覚めると、はるかは男らしい青年に育っていました。大人なはるかの姿に萌えてしまいました♪
はるかは目覚めた透に「好きだよ、きみに伝えたいことがたくさんあるんだ」と言います。
六年前、お互いに伝えあうことが出来なかった思いをたくさん伝え合って欲しいと思いました。
今度は二人の気持ちも循環しはじめる予感です。
私にとってはもうBLかどうかなんて、カテゴリーなんてどうでもいいと思えるほど好きな作品でした。しかし普通のBLらしいBLを求めている人には勧められない作品です。私にはBL要素もかなり感じられたのですが、多分この作品は一般的な萌えは得られない内容だと思います。そのあたり、求めるものを間違うとハンパない外した感が出てしまう作品ではないかと思います。ファンタジー要素が強めですので、ファンタジーがお好きな人、そして絵から何かを想像することがお好きな人にはお勧めの一冊です。
個人的に大好きな神絵師さま、青井さんの2冊目が読めてとても幸せです。
次回作も楽しみに待っています。
あちこちで書かれている発売日と入荷の予定日との入れ違い食い違いで「こんなにも読みたいのに手に入らない~!」状態に歯ぎしりをしていた一冊です。
カバーイラストは青井先生独特のイラストでweb上の参考画像を見るだけでも美しいのですが、こちら実際のものも綺麗です。厚めの紙に印刷されてあり、ところどころ金・銀色のインクが入っているのでななめに光をあてるとキラキラとして、まさに星のきらめき。
サイエンスファンタジーと、いうのでしょうか。
ボーイズラブという観点を抜きにしたらこの方は絵本を描けるのじゃないかと思うほど幻想的な世界です。ステラリウムも、収録されている真空庭園も。
(男性同士の恋愛を好んで読むということは万人に受け入れられるというわけでもないので)特殊な嗜好ですから、子供に見せられるかと言えば難しいです。でも星がどうしてまたたき輝いているかという理由が“夜光虫を使ったり発光プランクトンを培養させたり、様々な配合を試しながら人が作って空に送っている”なんて設定、すごく夢があってそれが正解なんじゃないかと望んでしまいます。
化学反応で燃えてるとか、他の恒星の光を受けて光っているように見える、とかよりもずっと夢がある…子供の頃にそんな話を読んだら星を好きになると思うんです。
前作【爪先に光路図】もそうでしたが、今作も性的接触はほぼありません。一切ないわけではないのですが、回数に含んでいいのか…と感じるような淡いものばかり。
ステラリウムのほうは確かに恋愛感情ありきの接触ですが、空中庭園は「循環している」からこその接触ですし、ぎりぎりのラインをゆったりとたゆたうような世界観。
JUNEに近いと思います。退廃的とも耽美とも違う、ぼんやりとした…うまく言い表せませんがだがしかしそれがイイのです。
収録作の【ステラリウム】と【空中庭園】。
そのいずれもが現実に存在するものなのかと錯覚します。いやファンタジーだからと考えるのですが、例えば電線があったり電子機器があったり電車が走っていたりと、そういうところは現実的だからです。
【ステラリウム(夜明け前・埋み火)】
星のもとと愛おしさの涙から生まれたアルレシャがきれいです。くりくりの双眸がカナタをじっと見つめる姿もまた美しい。
カナタが、名を与えたときのあの喜んだ様子が特にいいと思います。喋れたのは、名を与えてもらったからなのでしょうか。
逝ってしまった恋人エイレンとの思い出のなかに生きてそこに活路を見出そうともがいていたカナタを救ったアルレシャ。エイレンは、海のなかのなにかだった頃からアルレシャに想いを託していたのかもしれません。
年の差好きとしては、埋み火も良かったです。
心追い詰められたときにこそ、過去のふとした優しい思い出に救われますよね。キケにとってもレオシュにとっても、互いがそうだったのかなと思いました。
結局、キケはカナタに恋愛感情を抱いていたのかどうかは定かではないのですよね。なんとなくそうなんじゃないかなぁなんて思うのですが、作中でキケ自身の口から語られているようにカナタが壊れかけていたときに支えられなかったことに対する申し訳なさかもしれないし、ただ友人が遠のいていってしまったことに対する漠然とした喪失感かもしれない。
キケとカナタの会話を、恋愛のソレと思ったのかレオシュは少し強引で可愛らしいと思います。きっと彼はまだ子供なのでしょう。
願わくばキケの心に宿った甘いちいさな炎が恋のそれでありますように。
アーモンドの花って、桃のような桜のようなきれいな花なのですね。
ふたりによく似合う。
【真空庭園】
循環する器官であるにせよ、依存しあう関係というのは惹かれます。
目の中に虹が見えるというあたりもまさに青井ワールド。透青年は結局人なのでしょうか。(某11人で宇宙大学テストを受ける漫画の、体内に葉緑素入れてアレコレのキャラクターを思い出しました、彼もまた人でしたよね)
依存しあうばかりではいけないから、天才のはるかを解放してあげなくちゃ。きっと彼のなかでものすごく葛藤があったんだろうなぁ。疑似光合成の薬もあるし、離れても大丈夫って、思ったのかな。
大人になったはるかがすごく男前で、きっと透はふたたび彼に惚れてしまったろうと思います。
全編通して青井先生の世界が存分に染み渡っています。
とにかく、ファンタジーです。触れる触れないくらいのギリギリのラインです。カバーイラストのイメージそのまま。
とても満足しました。この方の描かれるイラスト、お話は植物の根のようにみっしりとゆっくりと私の胸に広がります。次作もこのうえなく楽しみです。
いったい、どうレビューすれば伝わるでしょうか・・・
「星」を製造する工場に勤める、繊細でやさしい人々と、
「星」になる筈だった「もの」と想いのこもった涙から生まれた、無垢な少年。
大切な存在を亡くして深い悲しみに沈むカナタを、星の子が癒していきます。
儚く美しいストーリー。本当に素晴らしかったです。
そしてこのお話のやさしい世界は、美しい青井秋先生の絵があってこそでしょう。
どこもかしこも、すごく繊細で感動的だったのですが、
私が一番好きなのは、夜の海辺のシーンです。
これといって何もなく、ただカナタがアルレシャを迎えに来ただけの場面なんですが、
アルの表情と夜の風景が、胸が締め付けられる程の静かさと美しさでした。
そして島での休暇。
アルの「ぼくがまだ海の中のなにかだったころ」のセリフが印象的でした。
最後にアルを通して蘇るエレインの言葉。
――どうか、あなたの心のまま――
じんわり涙が出るほどの、静かな感動のあるお話でした。
表題作の『ステラリウム 夜明け前』以外の他の二編も、良かったです。
『ステラリウム 埋み火』は、カナタと同じ星の工場に勤めるキケとレオシュの話。
キケの、カナタに対する長い間の想いが。
レオシュの、キケに対する子供のころからの憧れが。
『夜明け前』程ファンタジー色は強くありませんが、
やはり美しい絵とやさしいストーリーに、しみじみとした感動がありました。
『真空庭園』も、不思議でやさしいファンタジーでした。
――僕らは循環するひとつの器官だ――
お互いが生きるために、なくてはならない存在である、はるかと透。
だからこそ、相手を想うあまりの苦悩があって・・・
ここ暫く、なかった種類の感動でした。
私はやっぱりファンタジーが好きなんだなぁ・・・と改めて実感。
BL的な萌えは期待せずに、ぜひ読んでいただきたい作品です。
青井さんの(当時)新刊を発売日に買ったにもかかわらず、何故か読めないでおりました。
忙しいのもあったんですが、何故かファンタジー設定のBLって苦手な事が多くて。
多分、設定がファンタジーだと人外とか平気でいるので、ゲイなんてなんでもないじゃない!人間なだけマシ!という事になってしまうからじゃないでしょうか、何となく。
それで読んでみましたが、普通に良かったです!
もう少し早く読めば良かった!
よくよく考えてみたら、青井さんの著作でゲイだからっていう葛藤はほぼなかったですね。それよりも個人が受け入れてもらえるかとかそっちの方向性でした。
星を作る工場の話でしたが、美しい画面で綴られる淡々とした物語に癒されました。
あらすじ読んだ感じだと長野まゆみが好きな方にはいいかなあと思いましたが、あそこまでこてこてじゃない上に少年趣味でもないので、ちょっと外れてしまうかも。
逆に長野まゆみは卒業してしまった私には、とても好みです。
でも、青井さんの著作は「爪先に〜」の方が好きかなあ。
どちらも素敵ですけれど。
題名の《ステラリウム》は、造語だそうです。
青井秋先生が【ステラ(星)+リウム(~に関する、~の為の場所)】で【ステラリウム】とつけたことをツイッターで呟いておられました。
私は《ステラリウム》という言葉の響きが、すごく綺麗で題名にぴったりだなあと思いました。
青井秋先生、暴露してすみません。
《ステラリウム》《窓辺にて》《真空庭園》
何度も何度も繰り返し読む事をおすすめします。
すべてが美しいファンタジー。心にじんわりと心地よく沁みていきます。
読む度に感動がジワジワと湧き上がってくる本。大切にします。
うお座の人、テンション上がりますよー。私、グワッと萌えました!(うお座の私)
「爪先に光路図」を読んで、この雰囲気は何かに似ていると思っていたのが、これを読んでわかりました。
ますむらひろしや宮沢賢治の世界観に通じるところがあると思います。とても現実離れした世界の中で、とても純粋で人間らしい気持が行き来する美しい世界でした。
大切な人をなくしていたり、報われない想いを描いてはいるのですが、この人の描く夜は温かい。「爪先~」でもそうでしたが、夜にたたずむシーンでも星や月の光に明るく照らされているのです。
夜も闇も恐ろしいものではなく、休息を優しく包む柔らかなもの、子どもたちを包む母親の腕の中のようでした。
どろどろとしたものすべてを手放して、純粋さだけを残した絵本のような世界がとても美しい。
聖なるひと時を感じさせてくれる一冊でした。
まず、絵の繊細さに惹かれました。
あと星は人の手で作りだすもの、という発想も好きです。
星が綺麗にかがやくのは、作っている人の心が綺麗だからなのかな。
ステラリウム <夜明け前>
星を人の手で生産する工場に勤めるカナタ。
恋人をなくしてしまい、多少やけになっていたところ廃棄される星の欠片に
カナタの涙が混ざってアルレシャが生まれた。
しかし時折アルレシャの姿が亡くなった恋人に重なってしまい…
ステラリウム <埋み火>
同じく星を生産する工場に勤めるキケは主任のカナタの事が好き。
部下のレオシュは星の存在の素晴らしさを教えてくれたキケに尊敬の気持ちと
愛する気持ちを持っている。
キケがカナタとレオシュに抱く劣等感に耐えられなくなり仕事をやめると言い出して…
真空庭園
植物を生み出す透と、透が生み出した植物を食べる、はるか。
お互いは、なくてはならない存在で、お互いを必要としている。
しかしある日、透にはるかが言った一言で、透が仮死状態になってしまう。
どちらかが眠り続けて目覚めたとき、最後にあった時から数年たっていて
年を追い越してる。眠っている間、もう一人はずっと苦しんで…
たくさん言いたいことがあるけど、その前にぎゅってする、みたいな展開が好きです。
背景がとても丁寧に書き込まれていて、ただページをペラペラめくっているだけで外国の絵本を見ているような気持ちにさせてくれます。
表題作のステラリウムでは、人工で作った星から人が生まれるのですが、それを大げさに驚くこともなく、こんなこともあるんだなと受け入れられる世界観が作品の空気感になっていたように思います。どこか静かでセンシティブで優しい空気感の作品でした。
ステラリウム 夜明け前
愛する女性を喪い、その女性を忘れることができずにその人を思って彼女が苦手な真っ暗な夜を照らしてくれる星を作る研究に没頭するカナタ。研究に集中していて彼女と一緒の時間を過ごせず、重い病を抱えていたことに気付けないまま別れがやってきたことで自分を責めてずっと苦しんでいた人です。そんなカナタに彼女からのメッセージを託されていたのが星から生まれたアルでした。
カナタの苦しみ、アルのじんわり優しい想いが、青井先生のどこか懐かしさを感じる絵柄で素敵に描かれていました。
ステラリウム 埋み火
カナタが務める研究施設の同僚、キケとレオシュのお話。夜明け前編より恋愛色が少し濃いめでした。
それでも恋だけじゃない人の感情の動きが、静かな世界観のなかで繊細に描かれていて、突然激しく動き出したりジリジリ少しずつ変化していきます。そんなキケとレオシュの感情に夢中になって読み進めていました。
真空庭園
はるかと透はお互いがお互いを生かすために必要な二人。そこに恋愛という感情を挟み込んでしまう自分は汚いと苦しむ透。この二人も特殊な体質をもったファンタジーな世界観の中で描かれていて、とても素敵でした~!!ファンタジー大好きな私はキュンキュンしっぱなしでした。すれ違いから寝たきりで目を覚まさなくなる透にキレイな存在だな~と思いつつ、透が再び目を開いたときに見たはるかにこの作品中で1番ときめいたかもしれません。こういう展開大好きなんだー!!
王道的なストーリー展開ではありますがどれも世界観がファンタジーになっているぶん新鮮でキレイでより楽しめるものになっていました。語りすぎないところがいい塩梅なのかもしれません。
初の作家さん読みです。
2013年の作品なんですね。
ストーリーが、とても美しい〜その美しいストーリーのせいなのか、まったく色褪せない素敵な作品でした。
静かに、ゆっくり、傷を癒すような風潮だったり、時間をかけて〜愛を育んだり。
3編の主人公から、脇役まで〜みんな、心が純粋で美しい人達で悪役が1人もいません。
更に、星を作る工場って、ロマンティックですねぇ〜。ため息が出る程、良かった。
エロはありません。
けど、大好きな作品の1つです。
タイトルはstella(星)+arium(場所)で、星の場所……星の栽培地、という意味でしょうか。
そのタイトル通り、星の製造工場を舞台とする短編連作と、世界観のちがう読み切りが収録されています。
スト重傾向のあるCannaレーベルの作品ですが、ストーリーを楽しむというより、雰囲気や絵の美しさを楽しむ作品です。
宮沢賢治の『銀河鉄道の夜』のような雰囲気があります。
きらきら輝く星が貝殻や海中の発光生物などを原料とし工場生産されるという、不思議な設定です。工場の様子がレトロな様子でありつつ、背景描写に90年代初頭の少女漫画やリトグラフの雰囲気があります。この世界観は、ハマる人はどっぷりハマるんじゃないかと思います。
『銀河鉄道の夜』の他に、長野まゆみ先生の幻想小説『夏帽子』『野ばら』『三日月少年漂流記』などが好きな方におすすめです。