江名
tenohira ni taiyou wo
後藤×達海の馴れ初め、その2。
ETUにふたりが入団して3シーズン、もうすぐリーグ前半戦が終了する頃。
達海だけじゃなく、後藤もフルスタメンで試合に出られるようになっていた頃。
後藤は、観客もチームメイトまでも魅了し惹きつける達海のサッカーセンスに、夢中だ。
でもそれはあくまでも、サッカー選手として、仲の良いチームメイトとして。
でもそんな後藤に達海はもう、
はっきりとした恋心を抱いている、ちゃんと彼女もいる男の後藤に対して・・・
後藤に前髪を切ってもらいながら、「好きな奴いるから」と言う達海。
試合後のバスの中で、「・・・いいな後藤の彼女」と呟き、
「お前も頑張れよ、好きな子いるって本当なんだろ?」と言う後藤に対し、
「・・・頑張るって、どうすりゃいいの?
頑張れば、俺のモンになってくれんの? 教えてよ、後藤・・・」
そんなことを真面目な顔で口にし、最後にはニヒヒとふざけたように笑う達海。
切ない・・・
そんなふたりが、1週間のオフに寮に残ることになる、ふたりだけで・・・
後藤を想い、後藤の名を呼びながら自慰をする達海。
達海の自分への想いに気付いて、それを打ち消せなくなってきている後藤。
すぐにくっつかず、ちょっとじれた切ない感じがなんともいい!
進展は③へ
シリーズその2。
達海と後藤は、ETUに入団して3年目。
互いにバリバリ活躍し、寮で生活を共にする。
全裸でうろついたり、髪を切りすぎて仲間に笑われたり。
男子校のようなノリが可愛くてニヤニヤしてしまいます。
でも、そんな明るいノリのなかで達海が見せる、
後藤への恋心が切ない。
後藤に切ってもらった髪型をそのままにしていたり、さりげなく後藤に彼女のことを聞いたり…。
バスの中での会話には泣きました!
そして夜、後藤を想って自身に触れる達海。
達海の、人前では絶対見せないであろう
悩ましげな顔が、堪らなく切ないです…。
後藤は、達海のサッカーセンスを心から尊敬していて、仲間としてチームメイトとして達海のことが好き。
でも達海の気持ちに薄々気づき始め、そんな達海に絡め取られそうな自分自身を発見し…。
サッカーのゲームになぞらえた、
駆け引きのような二人の会話から目が離せません。
焦れったいけど、とても先が気になる展開。
男同士でチームメイトという関係から一歩踏み出すのはとても大変なことで、なかなか気持ちをさらけ出せない二人。
しかし、降りしきる雨の夜、寮に二人きりという状況。
流しきれなくなった雨粒が溢れだすように、
抑え続けた気持ちが一気に溢れだす気配もあり…。
3巻へ続きます。
この作品は、18歳未満の方には不適切な表現内容が含まれています。
18歳未満の方のアクセスは固くお断りします。
あなたは18歳以上ですか?