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aiken shigan
さすが宮緒先生、10年前のお話もブレてない。
愛犬を志願しちゃうお話だなんて、らしいしかない(・∀・)
妖怪を霊力で従え犬神とし、その犬神を使役するのが犬神使い。
受け様は、犬神使いの一族に生まれた旭。
霊力が落ち、家族からは出来損ない扱いを受け、家を出て今は探偵事務所を営む。
ある日、家に戻ると見ず知らずのイケメンから三つ指ついてお出迎えされる。
このイケメンこそ、旭の犬神である強化執着の攻め様、安綱。
禍神と呼ばれる絶対的霊力を持つ犬神。
初っ端から、旭を"我が君"と呼んで、ちょっと引くくらい喜びあふれる安綱で、せっかくのイケメンが残念なことに(;´∀`)
でもって、旭の歓心を得るためなら手段は選ばない。
この思考回路、ストーカーなやつやん…。
でも、そんな旭一筋で、他のものは塵芥って安綱、嫌いじゃない(^_^)
最強の犬神である安綱を奪うため、旭の代わりに当主になった弟の律が、犬神を差し向けてくるのですが。
霊力回復のため、と称してまぐわいを求めてくる安綱で、けっこうえちシーン多めかな。
しかも、中出ししても、旭は全て霊力として吸収してるから、他のたくさんの攻め様達から羨ましがられるわねぇ、なんて想像しちゃった(≧∇≦)
旭大好きで、神聖な儀式とかやっちゃってる安綱。
私から見たらドーベルマンなくせに、自分ではポメラニアン辺りを目指してるらしいのも可愛く見えちゃう。
同じく高位な霊力を持つ江雪まで旭の元に現れて、嫉妬でムキーッてなってる安綱もおバカさんでやはりかわいい。
受けと攻めが逆だったら好みでした。
交合うことで霊力を補給する場面で、挫折しました。(別の作品読んだらまた再開しようと思ってます)
攻めフェラで受けの精液を飲むくらいだし、霊力を受け取る側が受けの方が良かったなあ、と。
童貞の受けに対して、「肉に包まれるのは初めてでしょう?」みたいなこと言ってたので、ん!? もう挿入してる!? 肝心な部分すっ飛ばした!? 攻め受け逆だった!? ってちるちる確認したくらいです。(まあこのセリフはフェラのことだったんですが)
とにかく行光が可愛い!さまざまな場面で癒してくれるありがたい存在だったのでまず言っておきたい可愛い。
文章は読みにくい。完全に独自の世界観を作り上げた作品だと空気を作るうえで良い効果を発揮する単語チョイスと文章だと思っていたが、現代ものでも同じように書かれると逆に違和感につながっていた。一文の組み立て方が呼吸に合わない。
受けの旭は聖人君子のようなイイ子。攻めの禍神(犬)はどうにも様子がおかしい。文章が硬く雰囲気がシリアス寄りになっていて、笑っていいところなのか?と戸惑いながら読んだ。主のパンツを盗む神とか笑っとけばいいんだろうけど……。
ストーリーは一言で言うと兄弟対決。心根がねじ曲がった弟が容赦なく殺しにくる。対する旭も家族に対しては冷酷に見えた。圧倒的に犬神>家族という感じ。酷い扱いを受けたのは分かるが、犬神たちについてはめちゃくちゃ考えてあげてるのに、弟の心情を思いやる描写が浅いのが気になった。
旭を絶対的存在として崇める安綱は突き抜けていて、変態でも狡猾でもここまでやってくれたら爽快感があって良い。振り切った信仰心は徐々に癖になり面白く読めた。
旭はちょっと苦手かな。作品全体が受け至上主義みたいな圧を醸し出していて、必要以上に持ち上げられているように感じた。作中のキャラが持ち上げてるんじゃなく作者が持ち上げているようで、イイ子っぷりの主張が強い。そこまで人格者とも思えない言動があるせいで、強引にイイ子に描こうとする様子が引っ掛かった。
安綱のキャラに印象を持っていかれる作品だと思う。たまに安綱視点に変わり、主へのストーカーっぷりを惜しみなく披露して笑わせてくれる。安綱は好きだったので(行光の次に!)最後まで楽しく読めた。
いやー、笑いました。
我が君の手足となりたい。
我が君に可愛がってほしい。
我が君の全てがほしい。
「我が君は私の全て。私の命よりも大切な御方。」
「我が君、我が命っ!!」が1ミクロンもブレない犬っぷり。
押し掛け執事&ボディガードみたいなもんで「我が君、我が君、我が君、わがきみ、わがきみぃぃぃッ!!!」とハイテンションにまとわりつき、些細な事で狂喜乱舞する。
鬱陶しさはこのうえないけれど、なぜだか微妙に可愛い変態犬。
そして笑いだけではなく、なぜここまで受け一筋になったのかという理由などもしっかり書かれていたのでドン引きレベルの犬っぷりにも納得できました。
どこまでも大真面目なんだけど、だからこそシュールなギャグっぽさが際立つ感じで、とにかく笑えました。
萌えはしないんだけど、ご主人様が好きすぎる変態犬を読みたいという要望をきっちり満たしてくれて、こんなに笑える作品もそうそうないと思うので神です。
宮尾先生の定番のわんこ攻さん。
私はこのお話か、俳優ものお話の渇仰で、
宮尾先生の犬ベスト一、二を悩むところなのですが、
シリアスなBLは数あれど
こんなに笑えるBL小説はなかなかない、という点でこちらをトップワンコに笑
もちろん、宮尾先生のしっかりした筆力に裏打ちされての笑いです
安心して、ストーカー犬の愛の攻撃に身を委ねて下さい笑
設定に惹かれたのと行光が可愛いかったのですがBLとしては萌えませんでした
安綱がウザい、とにかくウザい
このノリが好きな人には楽しいのだろうけど私は合わなかった
好みが分かれやすい作品だと思います
あと、せっかく旭の霊力が上がってるとのことだったので説明だけでなくそれを生かした展開も見たかった
優しさと真っ直ぐさを強調される以外旭にあまり見せ場がなかったのも物足りないのかも
受けが飼ってる子犬の犬神が可愛い。
しゃべれない・人化できない最弱な犬神なので、もはやただの賢い子犬ですが、それがもうひたすらに可愛い。
可愛くて常識人(常識犬?)な子なのです。
「この子が強くなって攻めになるの?!」って期待をしてしまったくらいでした(笑)
本物の攻めは、非常識な犬神(禍神)の方で。
非常識で鬱陶しくて、でも有能で家事も完璧なあたり、押しかけ執事という感じがした。
そんな犬神2匹と受けのドタバタコメディ。
他の犬神さんたちは可哀想だったけど、全体的に明るくて楽しいお話でした。
ただ残念なのは、受けが最強の禍神と契約できるくらい強かったこととか、一族が代々当主の証として受け継いでいる禍神も受けが好きなこととか、そんな諸々があまり大々的に告知されずにひっそりと終わってしまったこと。
弟君とだけじゃなく、一族を相手取って華々しくバトルして欲しかった。
その上で一族を離れる(見捨てる)決断をしてくれたなら、「かつては一族を追い出された受けが、今度は自分の意志で一族を見捨てたんだ」って思えて爽快だったのに。
結局一族はどうなるの?とか、弟はどうなったの?とかも描かれず、ラストは少し駆け足だった印象。
面白かった分、そこだけが残念でした。
宮緒葵さんなので痛かったり怖かったりするのかと思ったら、シリアスな場面もありながらコミカルなカバー絵のとおり笑えたりほっこりしたりなお話でした。
旭は犬神使いの名家の次期当主として生まれ強い力に恵まれ期待され育ったのですが、犬を道具のように扱う非道な考えを受け入れられず、ある日理由もわからず霊力を失った時家を出されてしまうのでした。
そして突然現れた下僕志願の謎の男。
かっこいい大型闘犬なのに実はつぶらな瞳のトイプードル、というかストーカーの禍神(まがつかみ)安綱。
主人が好き過ぎた変態犬、バカな犬ほど可愛いのか徐々にほだされていく様子が面白いです。
うーん、すごい高評価にやや引き気味・・・
あんまり笑えなかった、しょんぼり。
私としては the宮緒先生!という作品でした。
渇仰、渇命をうっかり読んでしまって、「だめだ、無理」と思った変態犬が
明るくなってRETURNしてきた感じ・・・
そしてしゃべりすぎ。
個人的好みなのですが、やっぱり男子たるもの、少々寡黙なぐらいで
お願いしたい・・・むっつりの方が好き(笑)
我が君我が君 うるせーんだよっ と蹴りたくなりそうなのを
行光(力はあまりないが受けさんに唯一ついてきた可愛い犬神)
と青藍(ちょっと力はあったけど敢無く利用されて消え去ってしまった犬神)
のけなげさ でちょっと救われて、中立でお願いします。
当作品のファンの皆様、申し訳ありません。
単なる好みの問題というのは重々承知・・・
行光は可愛いんだけどなあ。
愛犬調教の女王様にはすんごく惹かれるんだけど、
江雪(当作品では渋いイケメンっぽかった。禍神)まで
こんな五月蠅くなってたらどうしよう・・・
悩む。
シリーズ3作目の『愛犬連縛』が出版されて、お恥ずかしながら初めてこのシリーズを知ったのですが、めちゃんこ面白かった…。
犬神使いとしての能力に秀でていながらも、様々な事情により家を出ている旭。
その旭に忠誠を誓い、比喩ではなく(ここポイント)舐めんばかりに愛でる禍神・安綱。
優しくて、健気、でも男気もある受け。
そして、そんな受けが大好きで尽しまくるハイスペックの攻め。
というCPが個人的に一番好きな組み合わせなので、非常においしくいただきました。
抜きんでた能力を持つ禍神でありながら旭に対する数々の変態行為をする安綱ですが、その「変態行為」が度肝を抜く変態度なので、そこに目が行きがち。
けれど、安綱と旭の結びつきの深さや、旭の持つ深い優しさ、そして安綱の旭に対する忠誠心。そういったものに思わずほっこりしちゃうんです。
そして、なぜ旭の能力が突然失われたのか、旭のもう一人(一匹かな?)の忠実なしもべの存在、弟・律との戦い。そういうところもきっちり書き込まれているのでストーリー自体面白いのは流石宮緒さんといったところか。
このシリーズ3冊とも読みましたが、『愛犬志願』が一番好きかも。
濡れ場は激しいし、ページ数もかなりあるし、そして何より安綱の変態行為に爆笑してしまうので、一人でこっそり読むのをお勧めします☆