かえっちょ
c・darwin
これでようやく「進化論」のラビルーナ編が終わります。
前作『C.DARWIN 3』で邪道族との戦いは終わりましたが、今度は別の戦いが始まります。
大地とラビの孤独な戦いです。
相変わらず絵が素晴らしいのですが、この一冊は特に画面が緻密。
他よりも多少頁数が少ないとはいえ同人誌のカテゴリでここまで力入れちゃって大丈夫ですかー、と心配になるほど。今更ですけどねw
大地はラビルーナの世界とは縁はなかったのだけど、こうして戦いに巻き込まれたことでラビに出会えて良かったと無邪気に笑い、それが泣けてくるほど眩しく思います。
何故なら彼にはさらに過酷な事が待ち受けているから。
そしてラビとのことは宿命なんて言葉では片付けられないとしている、彼の強さに惹かれます。
そしてラビはというと、普段なかなか大地への想いを口にはしないのですが、彼がどれだけ大地を必要としているか、悲痛な告白をします。
ラビがラビでいれる為には、大地が大地らしくなくてはならない。
その為にラビは新たな闘いに挑むのです。
最後まで裏腹な言葉をいうラビと、まっすぐに愛情表現をする大地。
またラストが「進化論 ―First Season―」に戻ってくるという、長く読んできた者として感激せざるを得ない終わり方となっています。
この新たな戦いの結末までは描かれていないので、この後の話は現状オススメしずらかったりします。
これからかなりダークで地雷ありの話へと移っていくので、純粋に大地とラビのハッピーな話を求めると肩透かしなものばかりなのです。
ストーリー上必要だったとしてもそこまで書いちゃいますか!と思うことばかり。
成長した大地とラビの絵柄はとても好きなのに~、物凄いジレンマです。
ですが、ここまでのラビルーナ編だけでも相当な枚数を費やされていますし、途中だとしても物語としての完成度は極めて高い。
一つのエンドまで描ききってくれたこと、その情熱に深く感謝したいと思います。