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hana no miyako de
于花都之中
皆さんのレビューに書かれている通りの尊さです。
ラスト数ページの、
正装
「…間に合わないよ」
(「僕は今まで大吉以外を引いた事がないんだよ」)
大凶
(古い縁が切れて)
あなたと出会えたこの喜びを
で嗚咽しました。
待人 来る
は、悲しみと明るさと…、もう言葉で表現できない感情になりました。
こんなに号泣する作品はなかなか無いのではないでしょうか。
たくさん色んな作品を読んできましたがこんなに泣いた作品は滅多にありません。本当に美しく、尊いです。
『花のみやこで』のスピンオフという事のみ知ってる状態で読みました。
すっかりお爺さんな風貌の辻村先生ですが、美男子だったのですね。
それと御崎の祖父、蓮見が大学生時代のお話でした。
想いあっているのに通じ合えないもどかしさと、やっとお互いの気持ちを確かめ合えたのに一緒に生きていけない悲しさに涙が出ました。
こういう悲恋モノはしばらく後を引いてしまうのであまり得意ではないのですが、悲恋だけどバッドエンドとは言い切れない、ほんのり温かさの残る余韻と、同録の御崎と有川のその後のストーリーのお陰で、辛い気分が後を引かないのが良かったです。
御崎好きな人とずっと一緒にいられる、お爺さんの分まで幸せのある未来を生きられるというエンディングが素晴らしかったです。
切ない作品のオススメとして、本作がよく挙げられていますが、納得いたしました。
テンカウントも最近読み返しました。こう比べてみると宝井先生、絵がお上手になりましたね。最初の頃も受けそうな絵柄ではありますけど、断然テンカウントの方が身体がしっかりしてます。
◾️花のみやこで
人間が続いていくためには、誰かは子を産まねばならないわけで。青年期の同性との恋を経て、異性と結婚し子を成す話は商業BLには多くはありませんが、とても好きです。たった一度の四日間…一生残る消えない思い出…
あんなに穏やかそうに見える教授も放蕩の時期があったのだと思うと人間味〜〜味わい深い〜〜〜
◾️花のみごろに
あれ?年下が年上の養子にしか入れないはずじゃ…義兄さんってことは親の養子に入って兄弟になったのか…?なんか…それもなんか…
でも、彼らが彼らの幸せを見つけたなら何よりです。
宝井先生作品読み返し月間をしていて(個人的)こちらの作品を読んだことがないのに気付き驚愕。「花のみぞ知る」スピンオフ作品初読みでした。
とっても儚くて美しい、素晴らしい作品でした。
辻村教授のキャラはちょいちょい気になっていましたが、こんな過去があったとは。
想い合う者同士でもどうにもならないこと、動かすことの出来ない現実。そして、自分の思い通りに出来ない時代、という…。切ない。
一緒に生きていくことが叶わないことをお互いに知って、せめてその想いを忘れないよう確かめあって体を重ねるふたり。晶に明かされることのない基晴の心の内に涙がでました。
「もう間に合わないんだ」と言った基晴はどんな表情を浮かべていたんだろう。
大吉が出るまで引いたおみくじをそっと、でもちゃんと晶の目に入るところへ届けるという細かな演出が本当に素晴らしかったです。
そして現代に話が戻ってきて御崎と繋がったところはめちゃくちゃゾワゾワしちゃいました。
こんなに素敵なお話に出会えて幸せだなと思える作品でした。
『花のみぞ知る』のスピンオフの作品です。
『花のみぞ知る』でも重要なポジションにいらっしゃった辻村教授のお話です。
辻村(基晴)教授と御崎くんのお祖父様(蓮見晶)は小さい時に知り合い、ずっとお互いが好きなのに結ばれることが出来ない…。
一緒に逃げることも引き留めることも出来ない…基晴もどんなに辛かったか…。
家族や婚約者の期待を裏切れない…晶もどれだけ苦しかったか…。
お互いずっと好きだったのに。
時代が違ったら、きっと幸せになれたのに。
2人が結ばれるシーンは切なくて涙が出ます。
やっと結ばれたのに。
「もう間に合わないんだ」
こちらの作品は本当に泣きます。
辻村(基晴)教授は御崎くんが自分の研究室を希望していると知ったときはすごく嬉しかったでしょうね。
自分の最愛の人の孫(しかも顔もそっくり!)を見守れる幸せ。
自分は叶わなかった愛のカタチを最愛の人の孫はカタチに出来た喜び。
(御崎くんは有川くんといろいろな意味で結ばれるのですが、きっと教授に事後報告すると思うので)
ただ、辻村教授は若いころ超絶イケメンですが、面影が全くないような…。
御崎くんのお祖父様は御崎くんを引き取った時は訛っているのですが、若いころは標準語だったので、長く東京を離れていたのでしょうか?
『花のみやこで』は京都っぽい感じがしますが、個人的には盆踊りの東京音頭に『花の都の真中で』と言う歌詞があるので、舞台は東京かな?思っています。
同時収録作品『花のみごろに 前・後編』は、本当に素敵です。
一緒に暮らし始めて1年過ぎたころに、御崎くんは同性愛者の自分とは違い、有川くんには普通の幸せ(女性と結婚して家族を持つ)があるんじゃないかと悩み始めます。
そんな時、有川くんから実家に遊び行こうと誘われます。
有川家ではなんと有川姉から女装の洗礼を受けますが、楽しく過ごせた御崎くん。
女装したことで、有川くんから「かわいい」と言われて気にします。
そりゃ、やっぱり女の子がいいのかなって考えちゃいますよね~。
が、有川くんはどこまでも王子様なのです。
有川くんから「御崎が女の子だったら良かったなんて思った事、一度もないから」と言われ、胸いっぱいの御崎くんにこちらもジーンとしました。
有川くんは御崎くんをいつも「かわいい」と思っていたそうです。
きっと、読者の皆様も全員が思っていますよ!
ラストは有川くんが御崎くんにプロポーズ!!
有川くんは会社に出勤前で御崎君くんは寝起きの玄関でのシチュエーション…有川くんっぽい!
書類や指輪など事前に準備していたのですね。
有川くんの本気が伝わってきます。
天涯孤独の御崎くんに家族を作りたい。
御崎くんと一生一緒にいたい。そばにいて守りたい。
そんな気持ちだったのではないかと思います。
有川くんは本当に素敵すぎます♡
有川くんの別の人生を考えたり、いつか自分の前からいなくなるかもと不安だった御崎くん。
思いが溢れて泣きじゃくる御崎くんに有川くんは
「御崎をずっと俺にくれるんでしょう?」
有川くん 御崎くん 永遠にお幸せに!!
読み終わった後は幸せな気持ちになれること間違いありません。
ぜひ本編をお読みになってから、こちらを読んでください。
ちなみに、こちらのショートストーリーは『花のみごろに』のその後と『花のみやこで』の小さい時のお話です。
お祭りの基晴と晶のりんご飴は花のみぞ知る(1)の花火の御崎くんと有川くんのりんご飴に繋がっているのですね。
『「服が」じゃなくて御崎の事がすっげーかわいいって思ったんだよお』
表題作については沢山レビューがあるので「花のみごろに」に絞ってレビューします。
終始甘々な雰囲気で特に後編は酔っ払ったようなテンションですが、宝井さんの絵柄が硬質な感じなので不自然な感じとかは無く楽しく読めました。
弟の友人を女装させるのが趣味の姉に無理やり変身させられた御崎を見て思わず「かわいい」と呟く有川ですが、それを誤解して落ち込む御崎。
有川は御崎に「御崎が女の子だったら良かったなんて思った事一度もないから」ときちんと釈明。
その流れからの「俺と家族になりませんか」と指輪のプレゼントでラスト、うん納得の結末でした。
◆花のみやこで(表題作)
辻村教授(基春)と御崎の祖父・晶との物語。基春の年齢が分からないので確かではありませんが、勝手に昭和初期〜中期くらいかなとイメージして読みました。個人的に明治〜昭和初期の雰囲気が大好きなので、そうと分かった時は嬉しかったですね。ただ、宝井先生の絵はとても現代風で崩しにくい綺麗なタッチなので、キャラにしても雰囲気にしても、レトロ感を出せるかという点においては少し限界を感じました。一方、肝心の基春と晶の恋愛に関しては、悲恋で終わるところが、時代も反映していてリアルでいいなぁと。2巻くらいの長さで2人がお互い恋心を育むまでじっくり読みたかったので、あくまで短いスピンオフとして収録されているのが残念。『花のみぞ知る』と十分肩を並べられる作品だったと思います。
◆花のみごろに
有川と御崎のその後。この2人はもうすっかり安心して読めるカップルになっていましたね。有川は優しいまま、御崎は純情で照れ屋なまま。もう少し2人の違った表情も見てみたかったかも。特に自分を卑下しがちな御崎には、ちょっとでも前向きになって欲しいなぁと思う。綺麗にまとまってはいたので、作品の終わりとしては満足でした。
これはもう本当に最高でした。笑笑笑
最後には絶対受けと攻めがくっつかないといや!主義の腐女子だったはずなんですけど、これ見てから180度見方が変わりました。
すごかった。何回見ても泣ける。やっぱり宝井先生は天才です。笑笑笑笑
あと、最初名前とか気にしてなくて、「近くの大学の話とか?え、時代こんな古い設定だったっけ?」
とか思いながら読んでたけど、まさか...まさか...みさきのおじいちゃんと先生の話だったなんて!!笑笑笑
思わず最後に「ああああああああああ」って叫びました笑笑笑笑
本当に神作です。花のみぞ知るを全巻読んでからだとより感動が増すと思います!!!
「花のみぞ知る」の番外編もよかったっ....(悟)
いちゃいちゃいいですねぇ感動もあってよきまるピーナッツですねぇ(n*´ω`*n)笑笑笑
宝井先生がお好きな方でまだ読んだことの無い方にはぜひぜひオススメしたい1冊です!!
この本は、"花のみぞ知る"の番外編の様なもので、大学の同級生 有川(攻)×御崎(受)の卒業後のお話と、御崎が慕う研究室の上司 辻村先生の過去のお話の、二本立てです!
まずは辻村先生の過去編。
幼馴染の蓮見晶(受)への恋心を抱いている辻村基晴(攻)と、同じく基晴が好きな晶。しかし家柄の違いや晶には許嫁がいるため、2人の愛は結ばれぬ運命。その"運命"を受け入れる代わりに、一度だけ、2人は、互いを忘れないように、関係を持ちます。それが何とも切ない!!愛することは、共に寄り添って一生を添い遂げるだけではなくて、どんな形になっても、2人の中で永遠であればそれでいいんだなって思えました(^^)何十回何百回と泣きに泣きました!!
晶との切ない恋から年月が経ち、現在の"辻村先生"の研究室へ1人の学生が訪ねてきます。それが御崎です。早く研究室に来たかったと伝える御崎に対し、自分は晶の古くからの友人だったと語る辻村先生。"君がこの研究室に来てくれて 僕はとっても とってもうれしいです"と伝えた辻村先生の言葉で終わります。
実は晶は結婚し、子を儲け、その子も結婚して、孫ができます…そう、その孫が、実は御崎なんです!!!!ドラマチック過ぎる!!
…やばい、レビュー書いている今がめっちゃ泣きそう。テンカウントしか知らなかった時にこの作品を読んだので、全然違う宝井ワールドが展開され、より一層宝井先生が好きになりました。叶わぬ恋であっても、ハッピーエンドでなくても、心はどこかあたたかくなり、この愛は今も違う形で、引き継がれているんだなと思いました。
もう一作品は有川×御崎の卒業後のお話です。こちらは、もし出来れば、花のみぞ知るを読んでからの方が、より一層感情移入出来ます!!
ノンケだった有川と、ゲイを"悪いこと"と思っていた御崎が結ばれて、2人は同棲中。一緒にいるのに、いつかは終わるであろうこの関係に不安を抱き、夜な夜な悪夢を見る御崎。どうしたら、ずっと一緒にいられるのか…答えが出ません。そんな時、有川から実家に御崎を紹介したいと申し出がありました。"友人"としてならと、承諾する御崎。家族に紹介した後に、有川は養子縁組届の用紙と指輪をプレゼントし、"俺と家族になりませんか"と伝えます。御崎の悪夢も、悩みも、不安も、消してくれる有川の言葉…2人の永遠を祝福するように花は見頃を迎え満開に咲くのでした。
自分が"男"であることを強く意識する御崎に対し、"御崎が女の子だったら良かったなんて思ったこと 一度もないから"と告げる有川がかっこよすぎる!!
この作品を読んだ時が、まだBL本を読み始めたばかりでしたので、同性同士の恋愛がどのような形で終わるのか、どうなれば幸せなのか、分かっていませんでした。勿論今も分からなくて、でもそれが"それぞれの幸せの形なんだ"と思うと素敵だなと思うので、BL本を読むのがやめられず夢中です。でも、それぞれの幸せがあることを教えてくれたのが、この作品だなと思います。先にテンカウントを読んでいたのでBL本の原点はテンカウントなのですが、どう考えるかなどハマるきっかけは、間違いなくこの作品です。名作で、涙無くしては決して読めません。すごく好きな作品です(^^)
『花のみぞ知る』のスピンオフと続編と言うのを知らずに購入。
読み出して気づきました。
初めてBLで泣きました!
「間に合わないよ。もう間に合わないんだ。」の、基晴の気持ちがつらく、おみぐじを見つけた昌の顔と、「あなたと出会えたこの喜びを」に涙が溢れました。
宝井先生の絵柄が好きで、他の作品も読みたいと軽い気持ちで手に取りましたが、こんなに素晴らしい作品に出会えてよかったと心から思います。
続編の『花のみごろに』も、幸せな話でしっかり最後まで描いてあり、良い気持ちで読み終わりました。
前作同様、大好きな作品です!
ほんと、とにかく号泣しました。
目ん球なくなるかと!!!!
正直ハピエンが好きです。好きですがこの終わりもありかな、と
思うほどきれいな終わり方でした。
二人がお互いを思う気持ちが優しくて、切なくて、痛くて。
もうどうしようもない未来が、すれちがいがもどかしくて。
辻村の最後の「もう遅い」が突き刺さりました。
どんな形であれ、二人が幸せな人生を送ってくれていたらいいなぁと思います。
泣きたいときははこれ読めば泣けます。
とても切ない悲恋です。こんなにも愛し合っている2人が一緒になれない・・・そんな終わり方も作品としては美しいですが、私は嫌です!!ハッピーエンドが良かった!!この2人は歳をとってからでも最終的には絶対に結ばれるべきだったと思います。(まぁ、結ばれていた可能性もゼロではないですが。語られていないだけであって。。)。ページをめくるたびに切なさが増していくので、個人的には最後この溜まりに溜まった切なさをハッピーエンドで開放して欲しかったです。幸せな結末が好きなので消化不良です。もちろん、2人にとっては最良で一番幸せな結論だったのかも知れないですが。それでもやっぱり!!←しつこい
全体的にはすごく良い作品でした。ただ。。。攻の基晴が「花のみぞ知る」の辻村先生の若い頃っていうのはちょっと無理があると思います(;´▽`A``キャラが違い過ぎ。同一人物とは考えられません。
「花のみごろに」は「花のみぞ知る」の続編ですが、有川がプロポーズして、御崎に家族が出来るというエンディングで、幸せ爆発すごい感動できます♪なんかもう、朝出がけの玄関であのサラッとしたプロポーズ。ステキすぎます。泣いてしまう。やっぱりマンガの中でぐらいみんなが幸せになって欲しい。。。と思ったのでした(*´▽`*)
宝井理人先生の「花のみぞ知る」のスピンオフ作品で、花のみぞ知るの受けの学部の先生(辻村先生)と受けのおじいちゃん(蓮見さん)の話しです。
私はスピンオフとは知らず、「花のみやこで」を読んだあとに「花のみぞ知る」を読んだのですが、とてつもなく面白かったです。
「花のみやこで」を所見で読んだ段階では、『辻村さんと蓮見さんの話』ってだけで終わってしまって、最後の意味深な名簿と研究室に訪ねて来た男の子の意味もよくわからなかったし、「花のみごろに」の二人の関係も意味わかんなかったのですが、「花のみぞ知る」を読んだら全てのピースが繋がって、「うぉおおおおお」ってなりました。
もう一度、読み返して意味深だった部分がわかり、すごくすごく面白かったです。
どっちから先に読んでも、この感覚はかわらないと思いますがぜひ「花のみやこで」を読むのなら「花のみぞ知る」も読んで欲しいです
『花のみぞ知る』のスピンオフ。御崎と有川の背中をさりげなく(いや、わりとあからさまに)後押ししていた辻村教授の若かりし日のエピソードです。
いや~、『花のみぞ知る』を何度も見返してしまいましたよ?だって、これ本当に辻村教授???イケメン過ぎでしょっ!!!宝井先生はスピンオフのことは最初は考えていなかったのかな?いや、教授の本編での意味ありげな後押しには、過去のエピソードも頭にはあったはず…。
教授の顔があまりにも違いすぎます。御崎の祖父もまるで別人です。こちらは美少年風情ですよ。スピンオフだとやはりその辺を念頭に置いて読むのですが、辻村教授の好々爺な顔を思い出すと、なんだか雰囲気が崩れてしまうので、脳内でイケメンおじ様風な辻村教授に切り替えて読みました。その結果…
とても良かった。ハッピーエンドじゃないけど、不幸じゃない終わり方。愛していた人が他の人と結婚して、御崎という孫が生まれて、それがたとえ自分と離れなくてはならない原因になった女性と結ばれた結果でも、愛する人の面影を残す子を愛おしいと辻村は感じたんだろうな。その気持ちが尊いなぁと思いました。突き詰めると「許嫁の気持ちは?」とか「その後、辻村だけは独身貫き?」とか色々あるのですが、風に揺れる桜の花びらのように「夢か現か幻か」そんな雰囲気のままで終わって、それでいいのだと感じました。
・『花のみごろに』前後編
『花のみぞ知る』の番外編です。こちらを読んで本編の評価がUPしました。有川の王子様っぷりが多少上滑りしていた本編ですが、こちらを読んで納得です。育った家庭が有川を王子様にしていたんですね。女装のエピソードは多少強引だし、カミングアウトに苦悩する家族と言うのも描かれていないけど、有川のプロポーズがあまりに素敵過ぎて深くは追求したくない気持ちになります。プロポーズを受けて涙ぐむ御崎をみて幸せな気持ちになれました!
この作品好きです(*^^*)
内容は『花のみぞ知る』のスピンオフ『花のみやこで』と、有川たちの続編になります。どちらのお話も優しいお話で非常によかったです!
私は宝井さんの作品は綺麗で繊細な雰囲気が魅力的だと思います。そして個人的にはセリフが非常に好みなのです(*´艸`)
まず、スピンオフの「花のみやこで」は胸がしめつけられました。二人は想い合っているけれど、基晴が言うように政略結婚を無責任に止められるほど子どもではないし、また政略結婚を止めて責任を持てるほど大人でもないので、少しの間一緒にいること位しかできなくて…。
それでも”出会えたこと”を”喜び”だと思うところは本当に切なくも愛おしいです。出会わなければよかったなどとは決して言わないのです。ここが個人的好きなポイントです。なので「花のみやこの…」のセリフと最後の御崎に会うシーンのセリフが非常に好きです T^T
そして有川たちの続編は、『花のみぞ〜』はこのお話なしでは終われないなと思うほどよかったです!
最初は二人で有川の実家 (これがまた有川の家族らしい家族でした笑) に行く楽しい感じですが、最後ですね、プロポーズ…非常に素敵で、二人にとって家族になれることがどれほど幸福なことかと私まで胸がいっぱいになりました。そのシーンのセリフ諸々すっごく好きです T^T
前半の展開をうけて余計に二人の関係が愛おしく感じました。幸せそうでとってもうれしいです(*^^*)
「花のみぞ知る」より先にこちらの作品を読みました。
「花のみぞ知る」のスピンオフのお話。
だけど、すんなりとお話の中に入れました。
風景や情景がとても素敵に描かれていました。
昭和ぽい情景が綺麗です。
さすが宝井先生!
辻村君も蓮見君も綺麗なお顔立ちだし、素敵です~。
悲恋、なのですが、何度も読んでいくとコレでよかったんだなっと思えてきました。
はじめ読んだ時は切な過ぎて、涙が止まらない!!!って感じだったのに、
こういう関係でいる事を望んだのは2人だったんだなーと。
最後、孫の御崎くんに姿を重ねて、ほっこりしました~。
「花のみぞ知る」の後日談のお話もかわいくて大好きです。
お姉ちゃん・・・(笑)
有川君がが御崎君に俺と家族になってくださいってプロポーズするシーンは本当に涙が止まりませんでした;;
シてり時に感じまくって止まらない御崎君にドキドキです////
最初は誰だ?!と思ったのですが、「花のみぞ知る」の辻村教授だったんですね…!御崎くんのおじいさんと、辻村教授、結ばれて欲しかった気もしますが、彼らが結ばれなかったから御崎くんがいるんだと思うと複雑です。大吉のおみくじを見つけた時の表情がとても素敵でした。
そして、「花のみぞ知る」のスピンオフ!有川くんは本当どこまでもやってくれます…!とてもかっこいいセリフをさらっと言えちゃったり、度胸があってとても素敵だと思います。御崎くんがとてもかわいかったです。
すごく泣きましたとにかく泣きました。
表題作の花のみやこで、ですが読んだとき胸がギュッとなって辛かったです。
思い出したら涙がすぐ出てしまうほどです。
少し昭和?レトロを感じさせる表題作でした
究極の悲恋だと思いました。
最後の晶の顔が切なくも、幸せそうな顔がとても印象的でした。
晶が死んでしまっても辻村は一生晶を思い続けるのだろうと思いとても胸が苦しいです。
もう一つは花のみぞ知るのスピンオフ
最後の俺と家族になりませんか。の所はとにかく涙。
二人の幸せそうな顔が忘れられません。
この一冊は涙無しではいられないです。
わたしはよく立ち読みしておもしろかったものは新品で買いに行くことが多いのですが、
花のみぞ知るを1度立ち読みで全部読んで、うろ覚えの状態でこの花のみやこでも立ち読みしました。
そしたら、花のみやこでの後半の、花のみぞ知るの続編がもう萌え死ぬかと思うくらい萌えて、先にこの花のみやこでだけすぐ買いに行きました。
特にえちしーんです!!!あれは本当に萌えました。
宝井先生はセブンデイズだけ読んでたのであまりえちしーんの印象はなかったのですが、
花のみぞ知るを読んでからこの先生のえちしーん最高じゃないか!なんであまりかいてなかったんだ!もったいない!!と真剣に思いました。
でも花のみぞ知るでえちしーんがあるのは3巻だけですし、テンカウントも2巻からえろしーんがでてくるので、宝井先生は過程を大事にしつつ、えちしーんで本領発揮する方なのかなーと思ってます…。
だからこの花のみやこでは、一冊で過程もえちしーんも楽しめるから本当にオススメです(=゚ω゚)ノ
どこを取っても美しい絵と、生き生きとした展開、切なく胸に響く描写にすっかりのめり込んでしまいました。
「花のみやこで」は昭和の学生のすれ違いが絶妙に描かれていて……
思い出の夜は甘い二人をたっぷり堪能でき、そこからの抗いようのない別れに涙しました。「花のみぞ~」に繋がっているのがまた感慨深い。
「花のみごろに」では実家訪問の一連の経過も楽しかったしそのあとの御崎の可愛さったらないです。
最後、有川が御崎に「俺と家族になりませんか」という場面ではまた涙。
家族を早くに亡くした御崎。これから有川と幸せな家族を築いていけますように。二人なら絶対大丈夫。
何度も読み返してしまいその度に必ず涙を流してしまう作品です。
絵柄に独特の少女漫画のような華美さがあるので、合わない方もいるかとは思いますので、諸手を挙げて推すつもりはありませんが、矢張り宝井先生のこの独特の魅力は絵ありきだと思っております。人物の造形が深いとか、ダイアローグが秀抜である、特に踏み込んだ表現があるというよりは、読者を優しさに溢れた美の感覚の世界に引き込むような、そのようなアプローチですね。フランス印象派のイメージ?
音楽でもドビュッシーなどは、ワーグナーやマーラーなどとかなりの違いがあるようなものでしょうか。
「花のみやこで」は一見花の都京都のようですが、何処なのでしょう。有川くんと御崎くんの母校だとしたら東京ですよね。美青年と呼ぶよりも美少年と呼びたい程儚げな二人が結ばれ、別れるまでが描かれています。片方は御崎くんの恩師、もう片方は御崎くんのお祖父様なので、そう多めに見積もっても40年くらい前の事だと思うのですが、衣装や景色等、戦後のようです。許婚や家柄等、丁度私の祖父世代の青春時代の話題であるように思います。予想に違わず悲恋なので涙無くしては読めません。最後のシーンである、咲き乱れる桜の下の、狛犬かお稲荷さんの口に挟まれた大吉のくじはとても心に残る絵ですが、いつも涙が滲んでじっくりと見ることが出来ません。
宝井先生の特徴のひとつかもしれませんが、二人が身体を重ねるシーンはかなりエロティックな描写です。絵柄や作風に限らず人物も純粋な人ばかりなので、それが際立ちます。この傾向は最新作のテンカウントでもかなり進んでいます。
「花のみやこで」はせっかくの愛に溢れた2人の情事も、その後に来るであろう別れの足音に脅かされて楽しむどころか悲壮感が漂っていたのですが、宝井先生は作風から推しても優しいお方だと思うので、次に続く「花のみごろに」ではとても幸せな結末を用意してくださいます。本を閉じる頃には、とても幸福な気分になっているに違いありません。
恩師とお祖父様が手に入れることのできなかった幸せのかたちを、御崎くんはやっと有川くんと実現できることになります。時空を超えて想いがつながったようです。先生、きっととても喜んで祝福してくださるでしょう。
有川くんと御崎くんは本当にいいカップルなので、私も自分の事のように幸せにさせていただきました。ハッピーエンドは他人をも幸せにしますね!
切ないです。花のみぞ知るから読んでいたので、スピンオフと聞いて楽しみにしていました。でも最初は誰の話か全く分からなくてとにかく読み進めていました。
もう数ページ読んだ辺りから誰の話とかそんなのどうでも良くなるくらい話にのめり込みました。
宝井先生の綺麗な絵で描かれる辻村先生の切ない恋心に胸が熱くなりました。
最後、御崎が研究室を訪れた時、涙が溢れました。辻村先生にとって御崎に会うことはどんな意味があったのか。どんなつもりで御崎を待っていたのか。彼の心内を図ることは出来ませんが、色々な思いがあったのだと思います。最後に一瞬だけ若い頃の二人が描かれたのがとても、心に残りました。素敵な作品です。
そしてそれ以上に泣いたのが、同時収録作品となった有川と御崎のその後の話です。途中まではハチャメチャな感じで御崎の女装とか面白かったのですが、最後の最後で有川が御崎にプロポーズするシーンは本当に涙が止まりませんでした。俺と家族になってください、って素敵なプロポーズだな、って。御崎の心を読んでいたかのような有川のプロポーズに、御崎だけでなく私まで泣きました。永遠に幸せな二人でありますよう。
宝井先生、素敵な作品をありがとうございました。
花のみぞしるのスピンオフとは知らずに、表紙がきれいでいいなとおもって買ったらまさかのww
でも、すごく絵もきれいで切ないけど時を超えてまた会えたみたいな感じはよかったです。
まあ、花のみぞしるの二人の話もあるので、最初は花のみぞしるを見た方がイイですねw
でも、すごく絵の綺麗な作品なのでオススメです!
晶は小さい頃から草花に興味があり、辻村医院の基晴の家の庭を覗いているのです。大人になった二人は、大学の研究室で再会します。
基晴の方が芸者遊びに熱を上げているから、基晴は真面目ではない学生、ただのお金持ちの学生というイメージが強かったのですが、晶といるうちに、いつの間にか素直になっていくのです。
私は一番好きだったのは、二人が好きになりすぎることで、後戻りできなくなるという場面でした。好きになることが相手を苦しめる結果になることがじーんときました。二人がもう子どもではない、大人なんだなと思う場面が切なかったです。
子どもではないし、相手を守れるほどの大人でもない。家の事情で結婚する晶のために、基晴が引いたおみくじ、最後の場面ではじーんときてしまいました。
「りんごあめ」や「どんぐり」など、『花のみぞ知る』で登場するものも出てきて、二人の遺伝子は確実に次の世代に受け継がれていくことを思いました。
いつの間にか泣いている自分が居ました。
先に「花のみぞ知る」を読んでいたので
登場人物が何者なのかが理解できましたし、
なによりもその切ないストーリーに、
胸がしめつけられてしまいました。
昔の話なので、家の事情などで結婚しなければならない。
最期に思いを通わせて、一日だけお互いのものにする。
このシーンから、ラストまでずっと泣きっぱなしでした。
特に涙が出てきたのは、「花のみぞ知る」の時代になって
血のつながりがある受けと話す場面です。
何年も待って、彼の残した「彼」と出会い
これから接していくのは、つらかったと同時に
嬉しい気持ちもあったと思います。
読んだあとに、すごく幸せな気持ちになる作品です。
「花のみぞ知る」と合わせて読めば、もっともっと
この世界観にどっぷりと浸かることができます。
宝井理人さんのお話は「セブンデイズ」から好きで読んでます。
ただ「花のみぞ知る」は途中から有りがちな展開と言うかちょっと好みじゃなくなってしまったのでスピンオフと聞いて暫くは放置してました。
でもやっぱり綺麗なタイトルと表紙に惹かれ購入。
戦後暫くたった時代が舞台ですが、儚さと美しさが共存したようなお話で私の好みドンピシャを突いてくれました。
最後の基晴のセリフが本当にせつない。
そして地味に基晴を慕ってた芸妓の子も切ない。欲を言えばもう少し芸妓の子と2人を絡ませてきちんと当て馬にして欲しかったと言う気持ちもあります(笑)
優しくてせつない気持ちにさせてくれるお話です。
もうちょっと2人の話を読みたかった、って言うのと「花のみぞ知る」の方で伏線引いておいて欲しかったなぁ〜と思います。
多分後から構想を考えた話なんだろうと思います。
「花のみぞ知る」のスピンオフ作品。
はじめは…誰のお話?と思いましたが、辻村教授と御崎のおじいちゃんのお話でした。
やはり時代も時代なので叶わない恋となってしまいましたが、この恋が非恋だったからこそ「花のみぞ知る」が生まれ、新たなカップルが生まれたんだと思います。
前半部分はほんと切なくて、どうしてこの二人の恋は報われないんだろうと涙涙でしたが、収録されていた「花のみぞ知る」の番外編を見てああこれで良かったんだなと思いました。
私は理人先生の世界観が大好きなので、いま連載されているテンカウント、どう展開していくのか楽しみです。
一度理人先生の作品を読んでみてはいかがでしょうか??
自分の親世代でも普通に許嫁やらなんやらって話は聞くので時代設定に無理を感じるところはありませんでした。
1巻分しかないので好きになる過程や、もろもろの細かいところが書かれないのは仕方ないのかなと。
それよりもこれはラストのやりきれなさを書きたかった作品だろうと思う。
絵も綺麗だし、雰囲気も良い。
ただあまりに切ない…
当時こういう事もあっただろうけど、報われない話は苦手なので、ラストは本当に読んでてつらい。
「花のみぞ~」の後日談が最後に入っているから手放さずにいる作品です。
『花のみぞ知る』が大変好みだったのでこちらも手を取りました。
ラストの『花のみぞ知る』の後日談は大変満足!
今回の本編は正直趣味じゃなかったです…
前作の御崎君のおじいさんと教授の話ですが、正直必要か?って思っちゃいました。
『御崎君のおじいさん』って目で見てしまうせいだとは思いますが、
前作の主人公のおじいさんが本命がいたにも関わらず、他の女性と政略結婚をしてた事実を知ってしまうと…
奥さんとの愛はそのうち生まれたかも知れませんが、そう言ったところまでは書かれないので御崎君の境遇がより不憫に感じてしまいました。
悲恋からの結婚って本人たち以外も不幸な気がして苦手。
この2人の悲恋の物語から『花のみのぞ知る』の2人の『入籍』に繋がるんでしょうが。
うーん…
読み終わってから、これが評判の高い『花のみぞ知る』の番外編であることが判明。
ということで、全く新(さら)で読んだ感想なので
先に『花のみぞ〜』を読んでいると、また違った思いを持つのかもしれない。
古い時代の悲恋。
表題作は一言で言ってしまえば、そんな感じ。
親友という設定だが、物語は既に互いに恋愛感情を抱いて始まり
ある意味、オチの見える話だった。
儚い青年期の実らない恋模様は、個人的には好みのネタだが、
細かいところがよくわからず、納得感が薄く
(これは昭和何年?父親との確執は?芸妓さんはどうなったの?
もっと出会ってから少年期のエピソードが欲しい。)
全体に雰囲気だけの漫画になってしまっていた感が否めない。
後半の『花のみごろに』はそれこそ『花のみぞ〜』の続編らしい。
ということで、ふうん、養子縁組かぁ……
うん?兄弟になる?うん?……とか言って読み終わりました。
すいません、今さらながら『花のみぞ知る』を読んでみます。
皆様、くれぐれもこちらから先に読まないように……
ということなのかな?
『花のみぞ知る』のスピンオフということで期待大でした。
花のみぞ知るの最後で年をとった辻村基晴が
御崎(晶の孫)と会ったところで終わりました。
そこから、基晴と晶の出会いと別れのストーリーが始まりました。
とても切なくて、泣けてしまう。
そして最後、自分達の気持ちを確認するように結ばれたにもかかわらず
本当の自分の想いを封印し結婚をする晶と
それを見送るしかできなかった辻村先生の気持ちを考えると
もうせつなくて、悲しい気持ちが大になってしまいました。
「行かないで」とか「一緒にどこかに行こう」と
無責任に言えるほど子供ではなく、責任をとれるほど大人でもない・・
悲しすぎる・・・
現在すでに晶は亡くなり、辻村先生だけが研究を続けている・・・
そこで、愛した人の残した孫と再会する。
何十年もの月日が流れ、年老いた現在もなお変わらない気持ちが
目には見えなくてもそこにあるような気がする作品でした。
後半『花のみごろに』は、『花のみぞ知る』の御崎(晶の孫)と有川の続編。
一緒に暮らし始めた御崎と有川。
有川は自分の家族に御崎を紹介し、御崎と養子縁組し入籍する決意をする。
この二人も、いろいろあり簡単にここまで来たわけではないから
幸せになれたこと、本当に良かったと嬉しくなりました。
特に、御崎のおじいちゃん(晶)と辻村先生はお互いを想いながらも別れを選択しなければならなかった悲しい過去があるだけに
御崎がこういう形で幸せになれたことは、晶と辻村先生も喜んでいると思います。
切ないながらもとても透明感のある、花をテーマにした素敵なストーリーでした。
本来なら神としたいところでしたが
基本ハッピーエンドが好きな私にとって、悲しい結末だったので
萌×2とさせていただきました。
多分50年前くらいだよね。
で、50年前って何年前?
っていうか、何時代?
辻村教授って、まだ現役で大学にいるって事は、せいぜい70代って事だよね。
だとしたら、このスピン元の、有川と御崎が大学生をやっていたのは何時代?
ごめん、
なんだか時間軸に納得できなくて萌えられない。
この「花のみやこで」が単独でパラレルワールド物とか、寧ろ夢オチとかだったら全然萌えられると思うのだけどなぁ。
一応、後半の「花のみごろは」を読むと、「花のみぞ~」が、御崎にはいろいろな因縁がとりついているけど、それを全部有川がなぎ払って、引き受けて、御崎に家族を作る物語だったのだなって納得は出来るのだけど、
「花のみやこで」も、絵はきれいだし雰囲気だけはたっぷりだけど、
この、時代設定が納得いかないのが大きくマイナスポイントになって、
このふたつの作品が、全く関係ないか、関係あってもパラレルとか夢オチとか前世の因縁とかだったら、萌2にしてもいいとは思うけど、
ちょっと、これはごめんなさいです。
セルフツッコミです
この「花~」シリーズは、絵の雰囲気は良いんだけど、極些細に見えて、とっても根本的な何かに納得できなくて、萌そびれています。
「花のみ」もねぇ、花に対しての花言葉はなんでも良いけど、でも、やっぱりあのサイズの鉢に植わったあの花付きの鉢花は、やっぱりアガパンサスじゃなくてブローディアでしょ?って、
辻村先生の意味深いふくみとか、若いころは男前だったんだろうな~という感じ、
なにもかも気付いているような顔と気になっていましたが、
今回来ましたね!
お互い思いを告げ合う事ができて良かったけど
一緒にいれないという現実が、萌えましたね・・・・
辻村先生が好きだった人の孫を見る気持ち。
『花のみぞ知る』のその後の2人は
最終的に入籍(養子)できてよかったです
静かに進むストーリーの中に 攻め様のお姉ちゃんが
少しかき回してくれた感じで 面白かったですw
全部で2つの関連するストーリーが入っていました。
1つは、花のみぞしる・・の御崎くんのおじいちゃんのお話。
こちらは・・・う~ん・・・自分がハピエン好きなモンですから
それで印象がイマイチなのかな?
どうにも、テンションが下がっちゃいました。
でも、2つめは、花のみぞしるの有川くんと御崎くんのお話で、
続編でした。
御崎くん。いつものごとく、ちょっとばかり後ろ向きw
でも、有川くんの影響を受けて頑張っている御崎くんが見られました~。
1つめの作品、自分としては好きな感じではなかったけれど、
それを除いても、2つめの作品がグッときました。
穏やか~な中にも、心の描写が色々詰まっていて
とっても楽しめました♪
『花のみぞ知る』のキャラたちの祖父世代を描いた作品。
代表作の続編やスピンオフって世の中に結構ありますが、今回に関しては、やらなくてよかったんじゃないか…と個人的には思ってしまいました…(´エ`;)
続編が出たことで本編の株が下がるといったら言いすぎかもしれませんが、ときどきそういうマイナスイメージを与える場合があります。
あくまで個人的な私見ですが、残念ながら今作はまさにそんな感じ。
まずキャラ設定。
優等生、お坊ちゃま、品行方正な典型的なキャラばっかり。
ワンパターンなキャラたちの想定内の会話、展開しかないので退屈です。
祖父世代のはずですが、現役世代と瓜二つなキャラ設定はさすがにワンパターンすぎて飽きます。
お決まりの会話にお決まりの展開なので、途中から苦痛にさえなってくるというか…
つぎに、ストーリー設定上の重要箇所が描かれていないこともフラストレーションたまりました。
祖父世代の悲恋を描いた話ですが、お互いのどこがそんなに好きで惹かれ合ってるのか伝わってこないんですよね……
根拠になるエピソードが圧倒的に不足してるし、一目惚れということがさら~っと描かれてるだけなので、なにをそんなに執着すべき美点があるのかわからない。
見目がキレイで清楚な感じなら誰でもいいんじゃないのかな……とか意地の悪いことを考えてしまったり。
典型的な萌えキャラというか、恋愛ゲームに出てくるくらいありふれたキャラたちの、ありふれたトキメキストーリーで、本質的なキャラの個性が見受けられないのです。
世の中の大多数が好きそうな要素を切り貼りして作ったドールというか…
人間味がないし、味もない。
こういう没個性なキャラはみていて退屈です。
ストーリーもよくある感じだし。正直つまらなかった…。
本編の物語は後半はいま一つでしたが、全体としてはまあまあ面白かったので、余計な付属がついたな~・・・という残念な印象が強いです。
これなら本編だけでよかったのに。
ちなみに、現役世代の後日談も少し描かれています。
こっちもこっちで、相変わらずの優等生カップルの話だったので退屈でした…
いかにも赤面しそうなとこで赤面して、いかにもキョドりそうなとこでキョドる。
あまりにもおなじみすぎです。
理想的でキレイなストーリーや世界観ではありますが、
あまりにキレイにロマンチックにまとめすぎてて、作家の作為がすごいというか……
ザ・作り物って感じで逆に白々しいし、カッコつけすぎな印象があまりに強いです。
個人的にこういうのは好きじゃありません。
キレイにまとめようとして必死にキレイにまとめてる感じがありありと伝わってくるので苦手です。
この作家さん、絵はキレイだし話の組み立ても悪くないので、いろんなキャラやノリのバリエーションが出せればいいな~としみじみ思いました。
まあ、あくまで個人的な感想なので、このままの路線でいってほしいと多くのファンの方は望んでいるのでしょうね。
《個人的 好感度》
★・・・・ :ストーリー
★・・・・ :エロス
★・・・・ :キャラ
★★・・・ :設定/シチュ
★・・・・ :構成/演出
『花のみやこで』…花のみぞ知るのスピンオフです。
こちらの作品は悲恋です。悲恋がお好きな人にお勧めです。
叶わなかった恋に悶えたい方はぜひ読んでみて下さい。
ただし、「花のみぞ知る」を読んでいないとなんのことかよく分からない部分もあると思いますので、
こちらの作品だけを読むのは避けたほうが良いと思います。花のみぞ知るを読んでからこちらを読まれることをお勧めします。
「花のみぞ知る」の御崎の亡くなったおじいちゃんと辻村教授の若かりし頃のお話なのですが、
多分現実にはこういう悲恋のほうが多い気がします。
結局家の都合や世間的なしがらみから抜け出すことが難しくて…。
そんなリアルにありそうな話が切なかったです。
すごく胸が痛くなりました。
泣くほどじゃなかったけれど、目頭がちょっと熱くなりました。
しかしあのふんわりした教授の過去とは思えないほど美しく儚い過去でした(笑)
『花のみごろに』
さすが有川家。おねえちゃんがブッ飛んでいた。
花のみぞ知るの1巻のキテ○ツ有川と同じくらい○テレツ姉ちゃんでした。
そうか、有川家にはコ○スケの血が流れているんだな。
こちらの作品はHもあり、その後のラブラブな二人を眺めよう的な作品でした。
そして御崎の女装と養子縁組展開はもはやファンサービス展開?
自分の作品の二次創作になっているような…。
御崎は好きキャラですが、女装は別に見たいとは思わなかったかな。
そしてやっぱりさすがの有川家。
男同士とか養子縁組とか軽々と超えていけるのね。
特になんのもめごともなくあっさりと容認されるところがすごい。
養子縁組とかリアル過ぎてどう捉えていいか困った。
あと、有川家の妙にリアルにぶさいくなデブ猫が笑えました!
花のみぞ知るの1巻の有川がアレなことに妙に納得した作品でした。
『花のみぞ知る』の御崎の大学の恩師、辻村先生のよもやのスピンオフ。
と言うのは、実は私にとって、辻村先生は「残念キャラ」なんですよね・・・
1巻のレビューにも書いたんですが、なんか表情が(特に目が)子供っぽ過ぎて、
軽いというかチャラいと言うか・・・もちろん、私個人の感想ですが(笑)
良き理解者なので、好きは好きですが、
このシリアスな話の辻村基晴とは、とても同一人物とは思えない(笑)
幼馴染の基晴と晶。他に代わりがいないただ一人の友達だと思ってました。
ところが十五になって父親に座敷遊びに連れて行かれた基晴は、
晶に友人以上の想いを寄せていた事に気付き、気持を伝えます。
その時、晶は基晴の気持を拒みますが、実は晶には事情があって・・・
幼い頃から想っていたことを、やっと伝え合って心が通じた二人。
でも、同時にそれが別れの時だなんて、なんとも切なすぎる・・・
「一緒に遠くに行こう」「行かないで」と言えない二人。
無責任に言える程子供でもなく、責任が取れる程大人でもない・・・
もう、ここは読んでて泣きそうになりました。
時が経って、辻村の研究室を初めて訪れる御崎。
御崎が来たことを心から喜ぶ辻村。そう、御崎は晶の孫だったんですね。
切ない余韻が残る、ステキな話でした。
『花のみごろに』は、有川と御崎のその後談。
相変わらずラブラブな二人ですが、御崎はまだ自分が男だという事に引け目がある様子。
有川は、そんな御崎を家族に紹介する為に実家に連れて行きます。
そこで、有川のお姉さんに女装させられた御崎、無茶苦茶カワイイです(笑)
有川も思わず「かわいい」と言ってしまいますが、それを御崎は気にして・・・
今が幸せな程、少しでもそれが長く続いて欲しいと、不安になるものなんでしょうね。
有川は元はノンケだったんだし、いつかは去って行くのでは?と・・・
でも有川は、はっきりと御崎に言います。
「御崎が女の子だったら良かったなんて思ったこと一度もない」と。
ゲイである御崎には、最高の告白でしょう。有川、男です!!
最後の書き下ろしのショートは、「プレゼント」が面白かった!
御崎は本当にカワイイです(笑)
あと、有川の実家で、有川の胸の上に乗っていた猫が、私的にはツボでした(笑)
「花のみぞ知る」のスピンオフ「花のみやこで」番外編「花のみごろに」
時代は過去へとさかのぼります。開業医の次男、辻村基晴は、幼い頃に出会った蓮見晶にずっと恋をしている。
一度は告白し断られながらもずっとその思いを抱き続けている基晴。
そして、本当は晶も・・・。
想いは叶い、けれど添い遂げることはできず、晶の婚礼の日に彼のために大吉がでるまでお神籤を引き続けた基晴がとてもせつない。
番外編は「花のみぞ知る」のその後。
有川の家へ行き家族と会う御崎。
そして、有川のプロポーズ。本当にいい男だ~有川♪
ずっとずっと幸せでいて欲しい。
すみません、『花のみぞ知る』をしっかり読んでいなかったのですが
「高評価だし、この機会にじっくりハマるかもしれない!」
という期待がありました。
お互い幼い頃から抱いていた想いを伝え合い、
「全部僕のせいにして構わないから
お前の事忘れられなくして欲しい」と誘う晶と、
四日間宿に籠りっきりになったというところはぐっときました。
「あの日、一生忘れられない枷をはめられたのは僕の方」
基晴のモノローグも切な過ぎます。
一生に一度の、どうにもならない悲恋って苦しいです。
晶の為に大吉が出るまで引き続けたおみくじも、
それまでは大吉以外引いたことがなかったというのに…。
『花のみごろに』は
ファンの方であればもう悶えずにいられない、二人のその後ですね!
でも私は女装萌えはあまりないので…。
しかも全然女装って感じしない…普通に女性っぽいし!
好きな人が家族と仲良くしてるのも
好きな人の家族と仲良く出来るのも素敵な事ですけどね☆
描き下ろし
『練習』、「義兄さん」呼びは萌えます!
『プレゼント』、つい照れ隠しでリクエストしたのに
指輪の10倍喜ぶ原色植物標本キット!w
『甘党』、りんご飴の間接キスでこんなにどきどきされたら
読んでるこっちがどきどきだ!
しかし…実は『セブンデイズ』の時もそうだったんですが
私には綺麗すぎて中性的な気がしてしまって…。
男くささが無いとぐっとこないタイプなのかもしれません;
あくまでも私の好みです、すみません!
でも好きなシーンもありましたし
非常に丁寧に描かれていると思うので萌評価とさせていただきます。
まず私の場合ですが、宝井先生の本は作者買いしていたので内容とか全然見ずに買ったんですw
まさか『花のみぞ知る』に関係してたとは...!と驚いて、なんだか得した気分になった私でした←
まず、このお話は『花のみぞ知る』の辻村教授の話です。
それすらも私の場合、最初わからなくて最後に判明して「はっ!!」となったわけですが...
本当になんだか素晴らしい状態で読んだなと思いましたw
で、話に戻りますがw
辻村教授が若い頃、大学生の時のお話です。
小さい頃に出会った蓮見と同じ大学なんですが、辻村教授は少し前に蓮見に告白してふられてしまっている所からのスタートになります。
そこから、家がお金持ちだもんで、ややこしいなんやかんやがありまして...
しかも最後はバットエンド?と言うのか、なんと言うのか...
私的には最高の終わり方だったんですが、読み終わって漫画を閉じてからも涙が止まらなかったです。
久しぶりに漫画でこんだけ泣きました。本当にオススメです。
で、その後に収録されてるお話は『花のみぞ知る』の2人のお話になります。
若干切ない所もあるんですが、そこはまぁ『花のみぞ知る』のような空気です。当たり前ですがw
この2人は、ほわほわしてて癒されます(´`*)
あ!あと貴重な御崎のコスプレ姿が((コソッ
もうね、ごっっっっつ可愛いです!!!ここもオススメね。
とりあえず、この本は自分が読んだ漫画の中でも1位2位を争うほどの作品です!
切ない繊細なお話が好きな方には本当にオススメです^^
宝井先生独特の世界観が、昭和の時代まで遡ります。
あんまりネタバレは好きじゃないので作品の雰囲気を…。
「和・花」がテーマに思える本作品は
とっても美しい情景で、それだけでも価値があります。
表紙の美麗さを裏切らない内容で、読んだあとにほっこりします。
東金でひっそり暮らしていた方の昔話です。
先生ご本人に尋ねたら、東金を舞台に選んだことは
そこまで深い意味は無いそうですwwww
とにかく私の家の近所も一つの大切な舞台になった
繊細な一冊、読んでみる価値はありますよ~~!!
こちらでの評価が高いので、花のシリーズを通して購入し
読んでみました。
すみません、以下正直な、感想です。
評価している方がたくさんいらっしゃるので、こういう意見もある、
ということが一つあってもいいかと思いまして。
イラストが得意な方が、漫画も描けるので描いたという印象を受けました。
人の関係性やその変化、切なさや嬉しさを描いてはいるのに、
それがどうも自分の言葉になっていないという、ちぐはぐな
感覚がずっとありまして。
これは現実を見て作品を描く人でなく、
漫画やアニメを見て作品を描く作家・漫画家さんによく感じる感覚です。
そういう作品・作家さんにも、大変人気のある作品も作家さんも
ありますし、私でも面白いと思えるものもあります。
私は描いた人の独特の、新しい世界観や人間観に
触れることを喜びとするタイプの読み手なので、
見方が偏っているかもしれません。
絵は綺麗で好きな絵師さまです。
もともと宝井さんの作品が大好きだったので購入しました。
期待を裏切らない作品でした!
ちょっと設定キツイかな?とも思ったのですが、最後まで読むとこれはこれでありだな!と思いました。
話が2つあるのですが私はどちらでも泣いてしまいました。
一番最後の言葉にとてもグッときました。
オススメです!
もし買うとしたら『花のみぞ知る』を買ってから読むことをオススメします。続きのストーリーですから。
花のみぞ知るも素敵ですよ
タイトルは表題作『花のみやこで』を読み終わった私の最初に出た感想です。
『花のみぞ知る』のスピンオフということはもちろん知っていて購入しましたし、主人公が教授だということも把握して読んでいました。ですが、相手の昌がまさか御崎の祖父とは……!そんなところでつながっているとは予想もしていなかったので、正直きっついなぁ…と思いました。
「君がこの研究室に来てくれて 僕はとっても とってもうれしいです」
このセリフはもう反則ですよ………!!基晴格好良すぎます………!!!!
このオチがなければ神評価をつけなかったと思います。宝井先生素晴らしいですありがとうございます……!!
こういう視点でずっと御崎を見守っていたんだと思うと、『花のみぞ知る』の教授の見方もちょっと変わってきますよね…切ないですけど、すごく良いお話でした。
私が一番グッときたのは、「「一緒に遠くに行こう」とか「行かないでくれ」とか いつか芝居の中で聞いたような台詞は言えなかった 無責任に言えるほど子供ではなかったし 責任が取れるほど大人ではなかったから」という基晴のモノローグです。
大学生って本当にそうですよね…。もっと若ければ、先のことなんか考えずに、「一緒に逃げよう」とか言ってかけおちも考えられる。逆にもっと社会的地位のある大人なら、引きとめても自分が責任を持てる。そのどちらも選べないのが、大学生という基晴の立場なんだと思います。そしてそれを昌も分かっている…切ないですね。
打って変って『花のみごろに』はニヤニヤしながら大変楽しく読ませていただきました。
有川はずっと女の子としか付き合ったことがないなんて信じられないくらい御崎にメロメロでとても良いですね!!(笑)
御崎の方がよほど臆病というか…有川を引きずりこんでしまったのは自分だから、有川の家族や有川に負い目を感じてしまっているんですよね。御崎らしいです。
でもそんな御崎の思いに気付いてるのかそれとも天然なのか…とにかく有川の行動は見事でした!いつも御崎のことをかわいいって思っているのに、口にしないように気をつけていたというあたり、この子本当に男前だなーと思いました。御崎が「自分が女だったら良かったのに」って二度と思わないようにしてあげたかったんですよね。気の回し方がすごいです。
そして極めつけが養子縁組届と指輪。きっと御崎に家族を作ってあげたいって、ずっと思っていたんですよね…しかも自分の親に先に話を通してからのプロポーズなんて…。御崎が不安になる要素を先回りしてなくしてるところがすごいです。何この男。モテるはずだわ……!という(笑)
濡れ場もこれまた御崎がえろかわいくて本当にありがとうございます…!
見どころいっぱいの一冊でした!!
前作「花のみぞ知る」の番外編とスピンオフ…ということで購入しました。
悲恋とハッピーエンド、対照的なふたつの恋が行き着いた形にそれぞれ泣かされたのはわたしだけではないはず。
今作「花のみやこで」は「花のみぞ知る」と同様に『締め』が秀逸でした。タイトルの意味をうまく交え、じいんと胸に染み渡ってくる、読んでよかったと思えるようなモノローグです。なので個人的に書き下ろしは必要なかったかな…と。きゅんときましたが!
宝井先生のお話は心に強烈に引っかかることがなく正直物足りないなと感じることもあるのですが、読了後の爽やかさとあの溢れるような幸福感は、他では感じることができません。
加えて、宝井先生の柔らかで繊細な絵柄、作品全体に咲いた花が、よりいっそう作品を哀しく美しく、優しく彩っていたと思います。
私、前作『花のみぞ知る』は心にグッと来るものが無く、こちらでの評価も一番下のものにしています。
読んで居ても何かこう、決定打のようなものが無くて、ふわっとしたまま終わった感覚だったのです。
そのスピンオフ『花のみやこで』。
とても綺麗な表紙、アングル、桜の花。
色使いがセピアっぽく切なさを感じさせる二人、おみくじ、指の先。
どれをとってもじわりと目頭が熱くなるような感覚に、既に心が入り込んでしまいました。
幼少の頃知り合った、基晴と晶。
いつの間にか知った、基晴の晶への恋心は、無残にも真っ向から否定されてしまう。
諦めた筈なのに、確実に諦めきれていなくて、そんな時、昔のように「一緒に帰らないか」と晶の方から誘われて――と進んでいきます。
個人的な感想になりますが。
宝井さんは、こういう時代の雰囲気と絵柄がとても合っている気がします。
身分差があったり、学生服の上に羽織る上着だったり、サスペンダーだったり、とてもマッチしているように思えるんです。
そして、ストーリー展開が前・中・後編と3話になっているのも良かった。
もう少し読みたい、でも終わる。そういう「足りない位が悶えさせる」という感覚に陥らせてくれる気がして。
宝井さんの出されているコミックスは全て読んで居ますが、ぶっちぎってこちらの作品が好きです。
本当はずっと好きだったけれど、未来が見えてしまっている晶には、基晴の気持ちを受け入れられない。
それでも、もう、一生忘れられないようにしてほしい――なんて、彼はとても悪い男だなと思います。
好きだからこそ、もうダメだからこそ最後に一度だけでもと思うのだろうけれど、それは違う。それは晶の自分勝手な気持ち。
確かに基晴は受け入れたけれど、結局は基晴だけが、一生身動き取れないようになってしまった。
読めば読む程好きの度合いが増す反面、同じ位、晶に対して沸々と違う感情も沸き起こりそうな感情が芽生えます。
応援したいのに、素直に応援出来ない、というような。
そんな思いばかりが湧いて来るのに、本当に夢中で読み進めました。
二人の思いが絡まるところ、泣きながら想いを確かめるところ。
いくら愛していても、どうにもならない事が起きる。
けれど、その思いの細い糸が何十年後かに繋がっての、あの台詞。
前作の先生の言葉が、こんなところに繋がって、本当の意味を知れるだなんて少し感動しました。
そして同時収録の『花のみごろに』前後編。
有川と御崎のその後――のお話。
前作は本当に全くと言っていい程響かなかったけれど、今回は男同士で付き合う事の避けて通れない、相手の家族と自分たちの繋がりが描かれていました。
とっても理解のある有川のご家族が居るからこそ、有川は真っ直ぐに育てられたんだろうなと思えて、だからこそ壊したくないなと悩む御崎も居て。
2話しかないお話で、重たい問題がライトに解決してしまった印象も多少なりともありますが、けれど感動的だったな、と思います。
そして二人が夢中になって致すシーンは、中々濃かった。
(宝井さんの描く、致すシーンがこんなにもエロティックだっただろうかと思う位)
宝井さんが冒頭で『それぞれ対照的な春のお話になりました』という言葉が、本当にそのまま当てはまっています。
どういう糸であれ、思いがいつまでも絡まって繋がって離れない。
そんな強いお話を読めた気がします。
花のみぞ知るのスピンオフ作、実はそのシリーズを読んでいないでの初読み。
前作を読んでいるときっともっとさまざまな情景が浮かんでくるのでしょうが、
この1作でも十分楽しめるし、切ないながらも美しい情景が目に浮かぶ、
愛する心の切なさが身に染みてくるような素敵な作品でした。
シリーズ本編の祖父たちの恋を描いているのでしょうが、時代的な背景が色濃く残り、
今のように何でも好きに出来なかった時代、両親家族への畏敬の念が強かった時代背景が
ままならない恋の切なさをセピア色のイメージで描いたように感じる内容でした。
「花のみぞ知る」既読です。
前半のスピンオフは未読でも楽しめると思いますが、後半はのみぞの続きなので、既読で良かったです。
前半はハッピーエンドではないけど、悲恋というほど悲しい結末ではなかったです。
でも切なかった。
後半は切なさを乗り越えてのハッピーエンドなので、一冊読み終えた後味がすごく良かったです。
【以下ネタバレ有り】
「花のみやこで」
一度だけの夜も晶の結婚も、2人とも分かりあったうえでのことだったので、どうしようもなく切なかったです。
ここでもっとこうすれば良かったのに、とかそういうもどかしさもなくて、読んでいてどちらの気持ちも行動も全て納得できてしまうからこそ、切なさの行き場がなくて苦しくなりました。
でも基晴が晶の葬儀に行っていたということにハッとしました。
のみぞを読み返してみたら、おじいさんは辻村先生と同じ大学で植物学の講師をしていました。
自分と奥さんしか知らない温室を管理して、植物の写真をたくさん撮っていました。
そのたくさんの写真の中に、子供夫婦と孫の写真があって、おじいさんが家族を大切に思っていたことや、基晴とあれっきりにならず、きちんと和解できていたことが窺い知れて、感動しました。
特別な思いはあっても、しがらみはなかったからこそ辻村先生は御崎をまっすぐに受け入れられたんだろうと思います。
BL的にハッピーエンドとは言えませんが、決して不幸な2人ではなかったです。
素敵なお話でした。
そして改めて、のみぞの川端さんは、結婚について自分の意思で判断できて良かったと思いました。
「花のみごろに」
気付いたら御崎にすごく感情移入しながら読んでいました。
家に行くのも緊張というより後ろめたくて、家族の温かさがかえって裏切ってるようで切なくて、追い打ちのように有川母が笑ってくれて、御崎にかかる重圧に苦しくなりました。
ありがとう、もう充分だと言い聞かせる御崎に、「お前の事忘れられないようにして欲しい」と言った晶の姿が被りました。
刹那的な幸せでいい、と腹を決めた御崎に有川のプロポーズ。私も全く予想していなくて、すごくびっくりしました。
そして有川母の笑顔の真意を知った瞬間、御崎と同じくらい一気に涙が溢れました。
御崎がずっと我慢していた、離れたくない気持ちを伝えられて、読みながら感じていた苦しさがほどけていきました。ただ幸せで、しばらく泣けました。
シリーズ通して言えることですが、構成も作画も本当に丁寧なので、読みながらするっと入り込んでしまいます。
これからも、うぶで誠実な2人が幸せに過ごしていくんだろうな、と、幸せな余韻で読み終えました。
花のみぞ知るのスピンオフですが、あの辻村先生にこんな過去があったんですね。
いやもうやられました。読み終わった次の朝も朝食を作りながら二人のことを考えちゃうくらい……。他に選ぶ道は無かったのかななんてどうしようも無いことも考えてしまいました。
でも結ばれなかった二人のお互いを想う気持ちは私なんかには経験し得ない深いもので、きっと誰にも手が届かない触れられない唯一のものとしてずっと二人の中にあったんだと思いました。
晶は先に逝ってしまったけど、あちらで基晴を待ってるといいな。秀良子先生の「金持ち君と貧乏君」も結ばれない祖父たちが出てきますが、最後のページに天国で相手を待ってるカットがあったのでそんなことを思いました。
有川と御崎のお話はさすが有川!!って感じです。御崎もかわいいし、あまあまなお話です。
最後のページの言葉は穏やかなこの先の二人を想像できてこちらも幸せになります。
そういえば、花のみぞ知る一巻の扉絵が有川と御崎の夏祭りの絵で二人が手をつないで持っているのもりんご飴でしたね。こういう小さなつながりが見られる宝井理人先生の作品がやっぱり大好きです。
漫画を読んで涙が出たのは久々です。
「花のみやこで」のラスト、穏やかな空気からの
最終ページの辻村先生のセリフ「とってもうれしいです」
でもう堪えられなかった…。
何が、どこがと言えないのですが、この時代設定だから
こそ有りえる全編を通した切なさが積もり積もって、
最後2ページで決壊しました。穏やかな顔をしてるのが
余計に…!ああ…!(泣)
「花のみごろに」は、女装好きにはたまらない
サービスシーンがあって悶えました。
家族も含めた2人のその先をさらに見たくなりました。
この2作を読んだ上で、スピンオフ元の「花のみぞ知る」
にふと立ち返ると、このタイトルがいかに秀逸なもので
あったか気付かされます。
まさに、何もかも“花のみぞ知る”。
装丁も好みでした。
黒い帯とあのフォントで、その時代っぽさ(?)がすごく出ていてセンスを感じました。
宝井さんの新作は「花のみぞ知る」のスピンオフ。
まさかあの辻村先生にこんなお話があったなんて。
でも、だからこそ、あんなにも温かく見守っていてくれるようなところがあったのかなと思ったり。
となると、宝井さんはこのお話まで見越した上で「花のみぞ知る」も描かれていたのかな?
さて、そんな「花のみやこで」
辻村医院の次男・基晴と友人・蓮見晶の物語。
最後まで読めば悲恋ではあったかもしれないけど、なんというかある種のハッピーエンドでもあったんじゃないかなとも思えたり。
確かに最終的に2人の道は分かれることになるのだけれど。
それは時代とか身分とかいろいろな大人のしがらみの中でのことで。
2人の気持ち自体はちゃんと一度は途切れかけていたものがキツく結ばれたのだから。
両想いにちゃんとなって「忘れられないようにして」だなんて言ってもらって。
どんなに離れることになっても2人の心は常に共に在り続けていたんじゃないだろうか。
そんなふうに想い続けているからこそ、時が流れまた巡ってきた時にも忘れることなく出会うことができるのだろう。
もうとにかく晶がかわいいんですが、描き下ろしの「甘党」の晶が非常にかわいいですv
この子、ちゃんと自分の感情とかわかっててドキドキしながらああいうことしてるんだよなーと思うとせつないかったりキュンキュンしたりですよ。
それから「花のみごろに」
こちらは「花のみぞ知る」の続編になりますね。
ラブラブあまあまな感じではありながら、ちょっぴりせつないような感じもあったり。
ラスト、ああいう展開になるとは思わなくてちょっぴりびっくりしましたが2人が幸せになれるならそれが一番だよね、と。
宝井さんの絵ってやっぱり透明感があって繊細な感じがするので、なんだかえっちぃシーンがものすごくえっちぃように感じてしまいますよ。
常にそういうの見慣れてる作家さんだったらわりとフツーのえっちくらいのレベルなのに。
今回の「花のみごろに」のシーンがすごく好きかもしれません。
タイトルで『花のみぞ知る』のスピンオフだとわかってたんですが、私は『花のみぞ知る』の2、3巻を積んだまま読み終えてませんでした。
なのにタイトルと表紙と帯に惹かれて購入。
やはり大当たりでした。
宝井さんの繊細なタッチでこの時代の青年二人の葛藤や覚悟や決意が本当に美しく描かれていました。
ほんとうになんて言ったらいいのか…胸がいっぱいになるます。
この二人は一緒に幸せになることはできなかったけど、この幸せな思い出があるからこそ二人は幸せな人生を歩んでいけたんじゃないかと願わずにはいられないです。
『花のみごろに』
私のように『花のみぞ知る』を積んだまま最後まで読んでいない人にはおすすめできない…と言いたいところですが、とてもよかったです!
こういう男の恋人がいることを家族にカミングアウト→すんなり受け入れられるという展開は個人的に現実味がなく感じられて苦手なんですが、これも宝井さんの手腕なのか感動してしまいました。
王道な展開にもかかわらず幸せな気持ちに。
とてもよかったです。
『花のみやこで』からの流れで読んだので、現代の子達が幸せになっていく姿が見れて嬉しかったっていうのもあるかもしれません。
どちらもとてもいい話でした。
こんなにも「花」モチーフが全体をやさしく包み込んでる作品ってないなぁと思います。
基晴も晶も、せつなくて哀しくて、でも想いあってるのがちょっとしたところから伝わってきて・・・
踏み込みたい、踏み込めない、ほしい、許されない、そんな気持ちがもどかしい。
濃やかに描かれてる背景や小物や、なにより「花」がこの作品にはなにより必要不可欠で匂いたつ。
最後まで読んではじめて、こんな風にも「幸せ」のかたちってあるんだなぁ、と、じんわりしました。
「花のみごろに」では、その後の有川と御崎、というか、これからのふたり、がとてもよかった。
「花のみぞ知る」でのラブラブなその後もじゅうぶん未来を感じさせてくれたけど、積み重ねてきたものがあって、だからこそこれからまた紡がれていくしあわせの予感が堪りません。
タイトルに立ち返ったとき、なんて素敵な意味だったんだろうと。
しあわせになるんだね、と思いました。なってね、って思ってたけど、ちょっと変わったみたいです。
『花のみぞしる』のスピンオフなのですが、まさか本編中でとってもジジ萌えした御崎の担当教授の若かりし頃の御崎の祖父とのとても切ない恋物語だったなんて!!
何だか、そうかーこれがあるからあの教授は・・・と何気に本編中でとても理解のある態度を摂っていたのが納得できるような。(そんなに出番はなかったですがね)
このお話はハッピーエンドを望む人にとっては、辛いバッドエンド物に入るお話だと思います。
でもね、終戦直後の時代背景とか身分とか、そういった家の事情を背負うだけに現代みたいに当人だけの都合で動けないしがらみの大きさを納得してしまうのですよ。
だから、というわけではないですが現代の若者たち=孫の代では自由に思うままに行って欲しいという、そんな部分もある気がするのです。
これは番外エピソードなんです。
開業医の息子である基晴が大学に入って農学を選んだのは、幼なじみで親友の蓮見晶がそこを志望しているから。
草花が好きで興味のある蓮見が、基晴の家の庭を覗きこんでいるのを見つけた子供時代が出会いの始め。
互いの知らない世界を教え合う楽しさの中に、基晴が蓮見を好きと意識したのは15の時。
でも告白は見事に振られて、芸妓遊びで気持ちを紛らす日々。
そして何もなかったかのように続く親友としての付き合い。
主に基晴の気持ちの切なさが全開で展開されます。
それぞれのエピソードが効果的に、彼等の関係を見せますが、蓮見の決して口に出さない想いは、それとなく伝わってくるから余計に切ないのです。
口に出したら、未練を残してしまう。
だけど最後に一度だけ。
追い打ちをかけるようなラストの切なさは、もう初恋の甘酸っぱさを通り越して思い出に変わる瞬間になっていました。
悲恋でもあるけれど、決して悲恋じゃない。
彼等には思い出がある。
きっとそれらを胸にかかえていたからこその今なのだと、今のえにしがあるのだと。
そんなエピソードだと思うのです。
雰囲気に酔い、過去の物語として受け入れることができる。彼等はどうしようもなかったのだと。
このエピソードを踏まえると、教授がより可愛らしく思えて愛おしい存在と!?
【花のみごろに】
本編の後日談ですね♪
彼等、結構うまくやってるみたいですが、やはり社会人と大学院生。
有川はモテるみたいですし、ただ御崎しか見えてなくてちょっと天然かましてる?(笑)
そんな彼等が、有川の実家へ一緒に行くお話。
この見どころは、御崎の女装♪
何だかすごく女子なんですがーーー!
有川のお姉さんスタイリストですって。それで創作意欲なのか興味本位なのか御崎が。
もしかして女装エッチになるかとおもいましたが、そこは残念(笑)
でもね、その後にとても幸せなシーンが待っていたんです。
寂しがり屋の御崎に一番の贈り物!
さりげない優しさに、御崎はもうひとりぼっちじゃないんですね☆
本編の4巻も甘い雰囲気でしたが、それを確固たるものにするような、甘い番外ともいえる後日談でした。
描き下ろしの短編色々、御崎がとっても楽しいです♪
そして本編カプにはキュン萌えがv萌×2に近い萌えです♪