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ougon no kawagishi
山坡上的魔法使
素晴らしい作品でした。
王家の人間にリーがかけられた呪い(といっていいでしょう)をそうとしらずラベルが解くシーンには唸らされました。ほんとうの姿…なんと巧妙な。明治先生ありがとう…
ゾラと王がしっかりと心を通わす点も救いがあって好きです。創作物の王族の愛の器は、広くて深い方が好み。彼女は無事母国に逃げられたのかなぁ。それは高望みかなぁ。
BL作品でこと恋愛について曖昧な完結は苦手なたちですが、この作品についてはそういう話ではなかった。そもそもBLとしてのアレソレをあんまり求めていないし、漫画として充実した作品を見られたので全く問題なし。そもそも明治先生はBLに限った作家さんではないですからね。
魔法使いシリーズ完結。
二巻の無二の王から心待ちにしていました。
今回もぶ厚い(OvO)
キラキラした魔法使い的なBLではないですが、カナ子さんの練られた世界観が好きです。
私もリリドのこと嫌いじゃなかったよ。。
親子ものには弱い......王とリーも形は変えてもちゃんと繋がっていたなって泣けた( ; ; )
広い世界があって、様々な人が繋がって、そして2人の今がある。
これからも愛に包まれてラベルもリーも幸せな生活を送っていくのでしょう( ・ ◡ ・ )
(2013.3.1)
素敵でしたー
あっという間に読み終わりました!
今回もシリアスとほのぼのが絶妙なバランスで、
とても素晴らしい作品だと思いました。
ついに元使役と対峙することになったリー。
そして、ラベルの元に現れる使役。
ラベルののん気な様子はちょっとした癒しになりました。
彼の地で王と再会するリーですが、
ラベルのために生きることを宣言します。
ラベルと生きていくことを決めたリーは、
ようやく王と決別出来たと思います。
そして王も、ようやくリーと決別し妻の元へ…
ちょっと寂しい気もしましたが…
幸せに暮らすリーとラベル…
ラブはないけど家族愛みたいなものを感じました。
壮大なファンタジー作品を読ませていただきました。
心に残る作品の一つです。
最後までよく練られた世界観を見せてくれたこの作品に、とても感謝しています。リーとアレットが愛し合える日々はアレットの生きている間にはついぞ訪れませんでしたが、この最終巻で2人がどんなに深くお互いを愛し合っていたかはしっかり読者に印象付けられます。アレットは復活したいなんて願わないだろうと思っていたので、彼らが会話を交わし、穏やかな表情で再び別れへと向かうシーンには安堵しました。この瞬間、リーの中でアレットへの想いは過去の大切な愛として刻まれ、今最も大切な存在であるラベルを守ることに人生を捧げると決めたんですね。
個人的には中盤のラベルとリーの別れがとても美しい形で終わりを告げたので、正直リーの最期はここでも良かったようにも思いました。基本的にはハッピーエンドが好きだけれど、あまりにも素晴らしい余韻の残る展開だったので…。けっしてキャラの死を望んでいたわけではありません。ただ、それこそロミジュリのようにここで終焉を迎えていても、アレットにもラベルにも愛を貫いたリーの姿を胸に、心地良い読後感を味わえていたと思います。が、シリアスな展開の一方で、ラベルを取り巻く環境の明るさ、可愛らしさも1つの魅力なので、今はこの終わり方で良かったのだと受け入れています。リーが争いの日々からこんなに穏やかで心安らぐ日々に生きられるようになったことが、心から嬉しいですね。
めちゃめちゃ面白かった!伏線がすべて回収され、すごく前向きなラストだった。彼の地で王とラベルが語り合ってるシーンは、王の気持ちを思うと泣けてくる…。王とリーの再会は、言わずもがな。やっと、やっと対等になって別れを告げることが出来ました。そして王は、王妃と共に黄金の川へ…。もーこの下りが大好きすぎてもう!何度も読んじゃう。現実世界に戻ってきたリーが自分の身体を刺して裂くシーンはヒィィとなりましたが、後から脱皮と分かってほっとしました。人間と魔法使いが共存できる世界を二人で作っていって欲しいなぁ。
長髪キャラ萌えの原点は、『バナナブレッドのプディング』の御茶屋峠ではないかと思うことがある。いや、厩戸皇子か?『パタリロ!』のバンコラン、『楊貴妃伝』の九曜久秀、『愛してナイト』の大川里美。etc.。昔の少女漫画には長髪の素敵男性が多かったなぁ…。なんて同じ世代の方々にしか伝わらない少女漫画ノスタルジーに浸っている場合ではないのだけれども、明治カナ子さんの描く、リーという登場人物に萌えられるか否か、がこの作品をBLとして読むに耐えられるかの分かれ目のような気がします。
魔法使いリーと弟子ラベルの養父子兼、年の差師弟関係の謎。ラベルの成長物語。リーのセロハン王への固い忠誠心。この世を去った人々に馳せる想い。夜の散歩。死者の国への入り口へと繋がる彼の地、黄金の岸辺…。外にも諸々萌えを感じてしまったわたしとしては、ファンタジーとしてもとても楽しめた物語だったのですが、そこらへんとは別の部分にBL萌えを抱いている方々には「あ゛?なにこれwエロすらねーしっ(怒)」で終わってしまう可能性が高い。でも、王宮に仕える魔法使いは恋をしちゃいけないので、身体のラブにも至りようがないのです。
三巻とはいえ、大長編並みにお話に奥行きを持たせるための要素が色々と盛り込まれており、なかなか読むのに集中力が必要です。ミステリーとファンタジーは、読むプロセスにこそ楽しみがあるのであらすじは控えますけれども(素晴らしいレビューが既に出ていますし)、ひとえにこの物語の読ませどころへ導くキーパーソンは、リー様なのではないかと申し上げたかったのです。とろ~んなラブはないけど、ストイックなラブ。愛する人への想いを我が身に封じ込めることで充溢しちゃう皮肉な、そして哀しい愛のカタチを堪能できる方には、思わず涙してしまうとても素敵な物語だと思います。
リーと、リーの元使役リリド、そしてカヌロス王。
セロハン王国が滅亡する時、王は自分の子をリーに託し、王子とリーを城から遠ざけるために、初めて自分の目の力を使います。
王に遠ざけられ、城が攻め落とされるのを、湖の対岸からただ見ていることしかできないリーは、目の支配が及ばない、ただ一つの手段として、自分の使役に名前を付け、杖まで託して解放し、王を助けることを命じます。
しかしリリドの到着は間に合わず、王は死に、王の亡骸を黄金の川岸に留めたリリドは、王を復活させる器にしようと、ラベルを狙います。
リーとリリドの対決、リーとカヌロス王の再会。
そしてカヌロスとラベル。
この世とあの世を隔てる黄金の川。
すべてが終わったかと思えた時、ラベルのちょっとした不注意から、ラベルはまた黄金の川岸に一人戻ってしまいます。
ラベルを助けるために自ら死ぬリー。
そして脱皮して生まれ変わったばかりのリーに、ラベルは命じるのです。
無自覚なまま、
王家の血を持つ者として、
目を使って。
今までリーを縛っていたすべての物から解き放つ命令、
「ほんとうの姿に…本当のお前に 戻れ!」と
愛と、魔法の力を描いたファンタジーとして、最大級の賛辞を送りたい。
このシリーズ全体をまとめて、BLの萌を超越した「神」です。
とうとう最終刊。
王を復活させようとする自分の分身とリー先生が対決します。
これは、矢張り王への想いに終止符を打つって事なんでしょうね。
リリドがあの頃の先生の本心で、今の先生はラベルと過ごした事であの頃とは違ってしまったと。
とてつもなく素敵なハッピーエンドでした。
大人になったラベルの方が、父親より好みです。
大きくなっても使役があのままでこれもたまらない!
そういえば、先生が黒髪のあの姿の意味って説明ありましたっけ?
本当に言葉通り、末永くお幸せに。
読み返す度、涙が出るシーンが変わります。
その都度気が付くこともあり、各シーンにこめられているそれぞれのキャラクターの、にじみ出る思いに触れると身震いします。
リーの流した涙が印象的です。
そして、リーを遠ざけるためだけに、リーを護るためだけに使われたあの王家の目。悲しくて切なくてどうしようもありません。
ゾラ王妃との一夜のあの日以来、きっとほんとうにただの王と魔法使いであり、もうなにも変わらずまことの主従関係だったのでしょう。
でもあんなにも使いたくないと拒んだ王家の目を使ったときはリーのことだけ、もちろんリーに託した王の子のこともでしょうが、信頼し心を寄せほんとうは繋ぎとめていたかった無二の魔法使いのために、使ったんだと考えれば考えるほど涙が止まらなくなりました。
最終巻でもまだ考えてしまいます。なにかこのふたりを変えられなかったのか、と。
でもそれこそ尊きお方の言う、それではラベルがこの世にいない、となるわけで。今のリーはラベルを生きがいにし、ラベルを大切にしているから、ラベルあってこその彼だから……。
そのラベルが、勘違いではあったけれどもとても成長しましたね。
大切なリーの死を目の当たりにし、守ろうと立ち向かいました。リーにだけれども。
おかげでリーを縛っていたすべてを解き放ってくれました。リーは【かつて存在した大魔法使いリーの代わり】だということを私はここでようやく理解しました。だから、姿を変えているんですね。真の姿を隠し、はそれなのかと。
過去の大魔法使いリーは、どのような恋に落ちたんでしょう。少しだけ、気になるけれどもそれはまた別のお話なのでしょうね。
黄金の川岸で最期に語らうことができたリーとカヌロス、そしてラベル。
ラベルにとってはリーが親のようなものですから、カヌロスが親とわかったあともまるで絵空事のように捉えていたのは納得です。父という存在に憧れずとも、ラベルのそばには必ずリーが居ましたものね。リーは決して子育て、間違ってはいません。
カヌロスとリーの会話に関して、語れることがひとつもありません。今でも、読んだ時の衝撃と感動の大きさ、そしてこのシーンが好きすぎてうまく言葉に表すことができません。
リリドの存在がとても悲しく、しかしなくてはならないキャラクターでした。あれもまた、リーの半身リーの一部ですものね。リーのどろどろの本心が、あそこにあるのかもしれません。愛と憎しみと欲と業と本音と建前と綺麗事と信念は紙一重です。
とても重厚なストーリーでした。
耐える愛、偲ぶ愛、結ばれぬ愛、実らぬ愛。
けれどもそれで構いませんでした。王、魔法使い、そして弟子、彼らの生きた世界が見られたことを幸せに思います。
つつがなく暮らしていること、健やかであることが、心からの願いです。
とうとう最終巻、感動しすぎで感情がマヒしてしまってます。
自我を持つと分かっていながら、
リーが使役に名前を付けた理由が明らかになります。
しかし、王を助けたい一心だったその最終手段も間に合わず、
静かに涙を流すリーの姿に胸が打たれました・・・
彼の地での、王とリーの再会シーンは、感動しながらも痛かったです。
王に最後の別れを言うために、葬るために来たと告げるリー。
リーが出した答えは「私はラベルを育てるために生まれてきた」だったんです。
そして、リーとのささやかな生活の夢を語り、自分の子が夢を叶えることを喜ぶ王。
リーの涙を拭いながら「ここにきて、ついに主従を超え対等になれたな」
と言った王に、本当に感動しました。
結局リーはあの一夜の言い訳もせず、お互いに愛を口にする事も無い最後の別れ・・・
リーはラベルの元へ、王の魂はゾラの元へ、
振り返らずにそれぞれが自分の場所へ戻って行く・・・
あれ程心の中で想い合っていたのに、最後まで伝え合う事の無かった愛。
なんかもう、哀しすぎて上手く感想が書けません。
最後、ラベルを助けるために、自ら施術を行うリー。
リーは初めて死が恐ろしいと感じます。
ラベルとのやさしい約束を想いながら、自らの胸を裂くシーンは壮絶でした。
ファンタジーですが、重い話だったと思います。
最後はハッピーエンドですが、どこか哀しさが残ります。
リーとラベルが今後幸せであることを願って止みません。