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c darwin
今となっては『魔道王グランゾート』を知る人は少ないと思いますが、この商業誌版の導入部にグランゾートの世界観を解説されているので、恐らく問題はないと思います。
低年齢層向けの異世界ファンタジー&ロボットアニメのパロディーですが、この『C.DARWIN』シリーズを始めとする紫宸殿さんのグランゾート本はかなり型破りなものとなっています。
商業誌化された1~3巻までは大地とラビの恋愛感情がメインであり、その後も常に物語の核となるのは彼等なのですが、徐々にオリジナルキャラが台頭していきます。
しかも大地×ラビ以外はほぼNLカップリング。
ですが、このオリジナルキャラによるストーリーが出色の出来なのです。
アニメより格段に大人なストーリーとなっています。
そして肝心な大地×ラビに関しては、非常に軽い描写故BLとしてはカテゴライズできるものの物足りなく感じてしまうかも。
少女漫画としても地雷有りだし、レディコミともいえない。
でも、だからこそ多方面にアピールできる作品とも言えます。
オリジナル方面は門外漢である上、ほんの一時期の同人誌しか知り得ない私が言うのはおこがましいのですが、個人的にはこれ以上の完成度を誇る同人誌は見たことがないのです。
今でもその魅力は衰えておりませんし、間違いなく90年代を代表する一作であると思います。
しかし残念なことにこの物語、たしか完結していないはず。
かなり初期段階からラストの青写真がでていたのですが、、もう無理なのかな。たびたび再開を期待できるコメントをしてくださってるようですが。
それでもこの場をお借りして、この大長編を書き綴ってくれた作者と、そしてずっと支えていたファンの方々に敬意を評したいと思うのです。
さてこの1巻めですが、壮大な物語の序章となっております。この導入部分が非常に吸引力のあるもので、この部分だけでも読む価値はありです。
また10代のまっすぐな恋愛ものとしても読むことも可能です。
そう、これは運命の物語であり、そして運命を打開するための物語でもあるのです。