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ハードボイルドな男たちの世界=「アンダーグランドホテル」と呼ばれる脱走不能なレベル3の受刑者が集められた監獄を舞台にした話。
本編の主人公たちは今楽園にいますから(涙)当然主人公は違います。
今回は、新しくシャットコール(監獄のボス)となったエリーと、恋人がFBIで、ラスト心中しようとして自分だけ生き残ってしまったノーマンが中心となります。
脱走不能な監獄が舞台ですから、また今回も苦しい展開が・・・
でも、しっかり目を開いて彼らの運命を見ることにします!
あれからノーマンはなくなってしまったウィルの後追い自殺をするようになり、それを見張るのがエリーの役目になっています。
そして、目付の役割でエリーと同じ房に移動させられます。
ノーマンを救った新しい監獄の医者であるヴァンはオッドアイで、片方の目が亡くなったウィルと同じ茶色の瞳で、そこにウィルを見るノーマン。
ビッチを装いヴァンをさそうも拒まれるノーマンはエリーに抱かれ、
ノーマンを生かしたいエリーとヴァンという奇妙な三角関係が発生するのですが、それはとても辛く苦しく。。。
みんなどうして、こんな死にたがりのノーマンに生きる意味を見つけてやろうとするの?
それはノーマンに皆惹かれるから?
ヴァンは医師としてというのもあるかもしれないし、男としてエリーに刺激された影響もあるかもしれない。
エリーはひょっとして以前からノーマンが好きだったんだろうか?
エリー男前すぎるよ!かっこいい!
だけど、このUGHではまっとうな幸せは彼等には訪れないのですね。
とても苦しいです。
彼は自ら身をひいてヴァンにノーマンを託したのでしょうか。
今回はリバとか強姦とかはありません。
割とまっとうに最初から好意が先立っています。
だけど、彼等の気持ちが苦しく伝わってきます。
エリーがノーマンを諦めるため、ヴァンに決意させるために画策をするのですが、そのあたりの詳しい描写はありません、ちょっとその点が物足りないかも?
場所が監獄ゆえに、救いようのない、だけど少しは希望のあるラストでよかったんですよね?
首を長くして待っています。
どうかこの続きを、いつか、絶対見せてください!待ってます。
評価は個人的にものすごく思い入れのあるUGHゆえに甘目の評価です。あしからず。
そしてこれが初の方は、できれば本編を知っているとより登場人物がわかるかとも思います。
久しぶりなこのシリーズ。
よもやの新説(*´∀`*)思わずかっちゃった!!
以前のものも、数年前なので、全然記憶がなかったのだけれど
思い出しましたよwやれば出来る子だなワシ。
さて、お話。
前回のシリーズでも登場したノーマンが受。
潜入捜査のウィルと~なカップリング。
これも読んだ記憶はあるものの。。な今回。
知らなくても雰囲気で「そうであろうな」と察しはつきますが
やっぱり読んでおいた方が、気持ち的に感傷には浸れるかなと思いました。
あのカップリング好きだったんだけどなぁ。。。
そのんあノーマン。愛した男をうしなった今、快楽に慣らされた躰は疼く
それが、今はなき愛した男への裏切りに思えて自殺を繰り返す日々。
そんなノーマンを見つめる強い眼差しの正体は~な今回。
まぁ、結局のところ、受に執着する攻。
どんなことをしても、なんとしても受を手に入れて心ごと振り向かせてみせる
強い男がより強いオスを求める~はいつものパターンと思いつつも
面白かったです。
続編はまだ未定とのことでしたが
ぜひ商業でお願いしたいところ。
結局べつの男とカップリングされるの!?な雰囲気が
あとがきに見えたのですが、どうなのでしょう。気になる
「男」対「男」の激しいラブストーリーを描かれる作家様ですが、今回の主役は本編で女性的な面を見せていた〔ノーマン〕。
センがUGHにやってくる以前にソードの女房役(性欲処理役)だったことがある彼は、センがソードに抱かれるようになってからも常に男らしくソードと対等にあったのとは対照的に、いかにも女房的で女性的な思考回路を持ったキャラとして描かれていました。
そんな彼が主役に据え置かれて今回はどんな恋愛模様が描かれるのかと思ったら、これは……なんという昼ドラ感!なんというレディコミ感!(笑)
「女」が絡むとやっぱりこうなるんですね(笑)
昼ドラもレディコミも不得意なのですが、でもそこはさすが定広作品!とても面白く読めました。
舞台は、本編と同じアメリカの刑務所「アンダーグラウンドホテル」(通称UGH)レベル3。
ソードがUGHを“チェックアウト”した後、このホテルのシャットコール(囚人のボス)になっていたのは、本編でソードからノーマン殺しを依頼された囚人〔エリー〕。時間軸的にはおそらくあれから1年半ほどが経過していると思われます。
そして本編では登場しませんでしたが、あの時エリーに刺されて瀕死状態に陥ったノーマンを救った医者が今回のもう一人の登場人物である〔ヴァン〕です。
ノーマンを殺そうとした男と、ノーマンを死の淵から生き返らせた男、そして二度も死に損なったノーマン(←なんです。ノーマンは【二度】死に損なっているのです(T_T))、三者三様の身勝手な思惑が交錯し合う、ラブとは言い難い三角関係が繰り広げられます。
ドキドキとかそういう類のものではなくどちらかというと男性向け漫画の頭脳戦的なハラハラ感に近いかもしれません。
兎にも角にもノーマンが女ですね……計算高いし、狡いし、揺れ捲りで複雑なので、最初彼の本心を読み違えてしまい物語全体にハテナが飛び捲くったのですが、3回読んでようやくストンと収まるところに収まりました。
大体自殺を繰り返す理由が貞淑過ぎるでしょう。男とは思えない操の立て方です(笑)
エリーはカッコいいんですけど、すでにこのUGHシリーズではソードというとんでもなくカリスマ性のあるキャラを見てしまっているので物足りなく感じてしまいました。
あとやっぱり、若い。
ノーマンが25歳でエリーが20歳。この年齢での5歳差はデカいです。ノーマンに比べると思考面の幼さが垣間見れてしまってギャップ萌えならぬギャップ萎えでした。(ごめんよ…)
ヴァンについては、何を差し置いてもまず言っておきたいのが、オッドアイと途中からのアイパッチですね!永遠の中二病ゴコロがくすぐられました(笑)
それにしてもラストのこのノーマンの決着の付け方、憎たらしいなぁ。あーもうこいつはホントどこまでもズルい女だよ!!!
手錠好きとしては、表紙の二人に嵌められている手錠が千切れちゃってるのが悲しくてもうダメです(T_T)手錠は繋がっていてこその萌アイテムでしょう…
エリーがこの先ノーマンを引きずるのが目に見えて、不憫だ……
次はエリーを主役に『アンダーグラウンドホテル〜LAST DINNER〜』へと続きます。
前シリーズで幸せになっていたと思っていた彼がまた可哀想なことに。。。
今までのアンダーグラウンドホテルシリーズ好きにはちょっと物足りない。そりゃアノ二人がいないからなんですけどね。
相変わらず定広先生は心の描写が上手く、エロも素敵でしたが。
今回はそれが故に、心を痛めながら萌えてました。
そして最後にあの思わせぶりな一文が!!
アンダーグラウンドホテルの続編?てかスピンオフです。
アンダーグラウンドホテル下巻のウィルとノーマンのファミリービジットでの乾杯のあと、そんな事になっていたとは…泣
確かに読み返してみると、なんか意味深な描写でしたね。そうだったのか…。
ソードの後にUGHのキングになったエリーと、ノーマン、医師のヴァンの間で渦巻く愛憎劇が本作の見所でしょうか。
ウィルの事を忘れられず、自殺未遂を繰り返します。
それを阻止するエリーとヴァンを疎ましく思いながら、エリーの身体に反応し、ヴァンの片方の瞳にウィルの面影を見て、惹かれてしまうという拗れた感情の三角関係が繰り広げられるんですね。
前作もかなりでしたが、本作もなかなかのドロドロ具合でたまりませんでした。
ノーマンがヴァンの左眼に惹かれたという理由で、ヴァンの左眼球を狙ったエリー…凄い独占欲と嫉妬心。
そんなに愛してるのに結局ヴァンに託すんや…って思いましたが、それがエリーなりの愛なのかな。
精神的には通じ合ったとは言え、ハピエン厨にはちとツラいラストでした。
「UGH」上下巻の、その後的続編。主人公が変わります。
ソードフィッシュの後にボスとなったエリーと、前作で脇役だったノーマンが主。
ノーマンは「UGH」の時とは随分雰囲気が変わっていて、自殺常習者となっている。
非常に暗い雰囲気のストーリー展開。
元々刑務所内で進んで「女」役になる事で立ち回っていたノーマン。エリーに心は無くとも投げやりに寝るけれど、次第に…的な。
しかし、ウィルへの愛に殉じたいのにもはや叶わず、医師やエリーなど他の男を愛しそうになる自分自身を許せないノーマン、なのです。
この葛藤が何とも重苦しい空気感。
この究極の環境の中での目まぐるしい愛の形。
生と死が濃密に絡み合う彼らの愛は、よそ見厳禁!
タイトルだけだと分かりづらいですが、「UGH 上下巻」→本作「KISS&KILL」→「LAST DINNER」→「CROSSOVER」の順です。
わたしはときたま定広美香先生のご本を読みたくなる読まずにはいられなくなる。
21世紀にもなっていない頃〜10年位前までのBLに存在していた諸々の特色があるからだと思う。
実際にはわたしは全く経験していない時代の女性向きのマンガなのに、妙に懐かしいような1番自分に合っているような気持ちにさせられる。
ストーリーや設定も型にはまっていないし、エロさも今のものよりずっとエロい。
これは定広先生以外のかたにも言えるんだが。
定広先生の絵柄がそんなに古臭さを感じないので読み易いことも好みの理由。
この作品は今日初めて読んだ。
あの2人がいなくなった後のアンダーグラウンドホテル内のお話。
主人公はソードの元オンナのノーマン。
前からやけに存在感がある美形だと感じていたけど今作ではエリーというボスとヴァンというドクターの狭間で揺れている。
その前は元FBIのウィルと恋仲になり心中を図り一人助かってしまう。
なのでノーマンはいつでも死にたい病。
なんかもういろいろぐちゃぐちゃで混線してます。
ラストは誰も死にません。
もっと昔の話だったらアンハッピーエンドになっててもおかしくないと思う。
リバとかアンハッピーエンドとかが衰え、BLと呼ばれるものは型にはまってこじんまりしたのではないだろうか。
単なる個人の推測です。
わたし自身まだ4年位しかBLに触れた事がない。
にしろ、ラストが死に別れとかはもう絶対読みたくないヒトになってしまっているんでね、書きながらジレンマに陥ってしまう。
丸ごと一冊がひとつのストーリーでした。
アンダーグラウンドホテルのスピンオフというか
続編というか・・・。
メインカップルが最初の2人とは違うのでスピンオフとなるのでしょうが
なんとなく、続編と言う気がするのはストーリーからでしょうか。
この一冊では、エリーとノーマンとヴァンの3人の思惑が色々と絡みます。
この思惑の絡みが面白い!
どういう意味を込めて今のひと言を放ったのか・・・
そういうところを読み取るのが面白かったですw
今までのもそうでしたが、読み応えありですね。
何度も読み返せる作品だと思います。
久々に読む定広先生の監獄もの、やはりエネルギッシュで面白かったです。正直、ソードと潜の話には及ばなかったけれど。描きたいところをピックアップして描いてあり、エリーとノーマンの心情の変化は若干端折られている印象を受けたので。どうしてエリーはそもそもこんなにノーマンのことが気になっていたんだろう、ノーマンの心にはどのタイミングでエリーがこんなに引っ掛かるようになったんだろう。その辺りの描写は薄く、波乱に溢れた展開なので、もう少しじっくり読み込みたかったなぁと思いました。それでもラストの展開はお見事。ソード達の二番煎じにならないか心配でしたが、彼らとはまた別の決着の付け方で魅了されました。