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hikari furu asa hajimet kimi to
在晨光中 第一次与你
長く活躍されていらっしゃる作家さんのようですが、初読みです。
表紙の雰囲気に惹かれました。
【光降る朝、初めてきみと】中立
子連れで帰ってきた凛太と、地元の郵便局員として働く篤。幼馴染の再会ものです。
凛太が全く好きになれなくて。前の話を読んでいないので余計にそう思うのかもしれませんが、最初から凛太の自分勝手さにイライラして、篤の切なさに共感して「篤、がんばれ!」と思っていた気持ちもトーンダウンしてしまいました。家族間の輸血はリンパ球の問題でだめらしいと分かったことが収穫でした。
【先に言ってよ】萌2
ゲイのコンビニバイトくんとノンケのリーマンカップルの話でした。
あることをきっかけに別れを察知して、もらったものや思い出のものを全部捨てるシーンから始まるのですが、ものすごい切なさでした。涙が出るかと思うほどこころを揺さぶられましたよ。なのにオチが何とも可愛くて「うまい!」と唸ってしまいました。
【雨がざあざあ降ってきて】萌
「先に言ってよ」で出てきた子がバイトするコンビニのバイトくんと近くの大学に勤める講師の話です。決まった曜日に来る=俺のストーカーみたいな感じからの…という内容で、特に引っかかることもなく、さらっと読める作品でした。
【よく見りゃわかるはずなのに】萌
転勤で高校時代の元カレに再会という話でしたが、こんないじめするひといるの?とか、デート中っぽいのにトイレに連れ込まれてカツアゲされるってすごいな!という衝撃が大きい作品でした。
表題作の描き下ろしは最後のページが可愛かったです。
全部で4編収録されてます。どれも比較的ほんわか甘く、希望に満ちていて読後感もいい作品が多いので、深井さんの中でも甘々の一冊だと思います。
注:あくまで深井さん作品にしてはという意味です。陵辱されたり、第三者に強姦されたりヘビーな過去持ちもいないということでそう感じるのであって、糖度100%系という意味ではないのでご注意を。
表題作【光降る朝】
こちらは「コールミーダーリン」という本の中の【光追う夜】の続きです。
でもそっちを読んでなくても意味が通じるので、この作品だけでも大丈夫です。
というか、私は【光追う夜】で「お前のことが嫌いなら見合い断ったりするもんかー」と篤が言ってお互いの気持ちが判りあったもんだとばっかり思ってたんだけど、この【光降る朝】でもまだ篤が素直になれていなくて、あれれ、まだこの段階なのか…と初読み時には思いました。
篤は自分はずっと凛太のことを忘れられなかったのに、12年ぶりに(これは前作情報)故郷に戻ってきた凛太は離婚間近とはいえども結婚しててしかも子持ちになっていた。ここがどうしても引っかかる篤。
多分、【光追う夜】でも子連れで戻ってきた凛太という設定にモヤモヤした方もいらっしゃるかと思うけど、本作ではそこの事情が全てはっきり明かされているのでモヤモヤ感も完全に消えると思います。
前作が【光追う夜】というタイトル通り、蛍や夜といった情景が多くてちょっと密やかで秘められたイメージの作品でしたが、こちらはそれと対をなすかのように、真実が明らかになって晴れやかな読後感を得られる作品です。
【先に言ってよ】
私はこれが一番好き。
別れを決意して、恋人の置き荷物やら思い出の品やら家電やらをせっせとゴミ捨て場に運ぶ男のお話です。
3年付き合っている恋人(攻め・元ノンケ)に見合い話が舞い込んできたことを知った受け。出かける間際でバタバタしている攻めが「帰ってきたら話し合おう」と言って去って行った後、もう潮時だ…と受けは思い込み……。
蓋を開けてみればただの誤解で、なんともほほえましい二人で好きです。早合点は禁物だね、と。
【雨がざあざあ降ってきて】
「先に言ってよ」に登場した受けのバイト先であるコンビニが舞台です。世界が繋がってます。
コンビニ店員と、毎週必ず水曜日と金曜日にやってきて彼を見つめ続ける塾講師のお話。さらりとしたお話だと思いますが、塾講師が純情ヘタレ受けだったところが可愛くて美味しい。
【よく見りゃわかるはずなのに】
高校生時代につきあって別れた相手と社内で再会というお話。お互いに誤解を抱いたままなんだけど、更に嫌われるのが怖くてそれ以上近づけなかった…でも忘れられないという相手。
一見口が悪くて強気な攻めが、実はこっそりずっと受けを追い続けて同じ会社に入っていた…という構図が好きでした。
ふわふわした線のイラストになんどか、読み止めしそうになりましたが、最後まで読んでから
読み直すと、ふわふわしたイラストは優しさに感じました
読み進めるられるかどうか
というのはあります
幼馴染の2人ですが
音信不通となったまま時は過ぎて
数年来ぶりに顔をあわせた時には
片方には子供がいた
妻とは離婚している
この子供は実は自分とは血が全くつながっていないこと
結婚した妻とはつきあっていないこと
亡くなった両親のことなど
徐々にわかるのですが
結局この2人が何年あっていなかったのか、その間の葛藤は?みたいな部分はふれていないのですが
これからは、2人と子供、三人で生きていくという強い結末はありました
会えない間の葛藤がもっと描かれていれば感情移入できたのになと
思いました
雑感的にいえば、まぁ雰囲気漫画かな~という雑感。
短編だからなのか、普段の作品の印象が
わりと心理的にガツンとくる印象だからなのか
今回よけいにサッパリめというか、軽めというか
あんまり印象に残らない読後でした。
う~ん(´Д`;)悪いって言ってるんじゃないの
表題の「光降る~」な表紙のカップルは
生まれた時からの幼なじみ
久しぶりに再会した攻は子連れになって帰ってきた。
去るのも戻ってくるのも唐突だった攻に
なぜか受はときめいてしまう。
それはまぁ、攻が積極的にガツガツくるからでもあるんだけど
それがなんだか嫌じゃない。
これって・・これって・・という展開ですな。
存外最初から、お互いに惹かれ~な部分もあり
子供も素直ですし
なんの障害もないっていうのがな
(いまや男同士の不道徳観なんてありませんわw)
個人的には「先に言ってよ」のカップルが好きですww
誤解誤解はあれど~なベタな展開ではありますが
なんだかんだでバカップルな感じが
可愛くもあり楽しくもあり。
「光る降る朝、初めてきみと」
地元に残っている篤の元に、かつての幼なじみである凜太が戻ってきます。凜太一家は、突然姿を消してしまうのですが、昔の家を買い戻したり、まるで何かをやり直すかのようでした。
篤のお見合い話が持ち上がったときも、妙にお互いぎこちなくなるところで、熱に浮かされるとか、ふわふわしたしびれてという表現のモノロームが何とも言えず色っぽかったのです。
海斗に関する秘密と、どうしても家族が欲しかったという凜太ですが、重い内容なのに悲観的にならずにさらりと描いてしまうのです。
「先に言ってよ」
靖憲と同棲している善は、靖憲のお見合い写真を見て、彼がノーマルであること、この先がないことなどを思い、一人で別れ支度を始めてしまいます。
彼が買ったものを全てゴミ置き場に出している瞬間を靖憲に目撃されてしまいます。
話もせずに早合点してしまうのはもったいないですね(笑)
表題作の「光る降る朝、初めてきみと」も含めて、難しい設定でもちゃんとハッピーエンドで終わるので安心して読めました。
なるほど、なるほど続きだったんですね。
そして始めて知る事実。
おおっ、息子の海斗は凛太の実の息子ではなかったんだ。
最初は自分勝手な生ませ方かもしれないけれど
ちゃんとお父さんやってるし、いい親子です。
それにアツが加わっていい家族になりそうですね。
でも私がこの本の中で1番好きだったのは「先に言ってよ」
頑張り屋さんなんだけど、ちょっと抜けてる善。
見合い写真を見てしまって、なんだか勝手に勘違い。
帰ってきたら話し合おうという言葉を、悪い方(別れ話)に考えて
とんでもない行動に出てる。
相手が帰ってこない間に、部屋の荷物を捨てて実家に帰ろうなんて…
予定より1日早く帰ってきた相手に見つかって
事の経緯を聞いてみればなんて事はない、善が一人でクルクルと思い悩んでただけ。
なんかいい感じのカップルなんだ~っvv
ダーク路線のイメージが強い深井さん作品ですが、このコミックスに収録されている作品は全体的にやさしくやわらかい雰囲気。しかし、切なさのスパイスもしっかり効いています!表題作はややシリアス寄りかな?
全体的にほんわかした読後感。甘めです。
個人的には4作目の関西弁リーマン×高校の同級生で現同僚(標準語)の再会愛「よく見りゃわかるはずなのに」が特に好き。
たしかに、全編を通してやや印象が薄く、読んでしばらくするとどんな話だったか思い出すのに時間がかかってまうw
ダークな深井作品が好きな方にはやや物足りない…のかな?とも思います…
しかし、ストーリーもエロもさすがの安定感でしっかり萌えました。
ダークな深井さん作品に抵抗のあった方も、これなら楽しめるのではないかなと思います。
書店で著者名と表紙を返す返す見直して
深呼吸する事数回。
もしかして表紙に騙されてしまうのかもな
どうしようと逡巡しつつ読み進めましたが…、
実に良い読後感でした。
正直、レディースコミック誌に描いていた頃の
この方とこの本の著者が同一人物だと
前知識なしに言われたら、評者は信じません。
恋愛の先の選択肢がほぼ180度違いますから。
それ程までにこの一冊には甘く軽やかで、
そしてしなやかな展望と希望が詰まっています。
ただ一人の脇役を除いては皆さんそれなりに
幸せで締めくくられるこの一冊。
ちょいと照れ臭いですがささくれた気分に
対する頓服になりましょう。
全体に、ラブ度高め、エロ度は温め。
ダークな心理戦や、鬼畜な陵辱展開とも無縁。
かといって、ほのぼのなだけの恋愛未満でもなく、
大人がちゃんと恋し合って、愛し合って、
泣いたり、笑ったり、
BL初心者さんでも安心して楽しめる、過不足のない短編集。
絵も、伏し目涙目が色っぽくて、体格体型もすんなりきれい。
エチシーンもアングルや効果トーンの扱いが上手いので、それなりにしっかりエチしていても、不自然なボカシが目に付いたりしない。
ある意味パーフェクトすぎて、インパクト薄いけど、萌は上々です。
深井さんといえばメガネと乳首とすね毛のイメージですが(失礼)、今回はメガネ成分が足りないのが残念(泣)
『待ってる人』たちが登場しています。
彼らはみんな自分の気持ちの置き場に迷って戸惑いながら、やっとのことで相手へ近づいていきます。
そのゆるやかさが心地いい。
【光降る朝】
既刊【コールミーダーリン】に収録されていた【光追う夜】の後日談的な話。
続きが読みたかったので嬉しいー!
こちらだけでも楽しめますが前作は凛太(攻)視点なので、夜逃げ前に篤(受)をどう見ていたかが、よりわかりやすいです!
苦い別れ方をして以来、12年ぶりに再会した幼なじみの届くか届かないかの微妙な関係。
ホントはその前から惹かれあっていたのに気持ちを確かめないものだから、すれ違うは焦れったいは。
子どもの怪我をキッカケに過去にもがいていた自分と、篤への想いを伝えられた凛太に優しく微笑む篤の顔は無敵でした。
恥ずかしがりとツンデレがコンボな篤の『冠婚葬祭』という誘い文句にニヤリ。
深井さんの描く、三角△形の口をした子どもが可愛いんです!
書き下ろしのはしゃぎっぷりも並んだ歯ブラシを見つめる姿も愛らしい。
【先に言ってよ】
相手のことを思いやってアレコレ先回りしてしまう善(受)。
すごく健気でイイ子なんだけど、(思い込みの)聞き分けの良さなんて薄っぺらいぜ!とばかりにチョコを口に押し込む靖憲(攻)の方が男前度は一枚上手(うわて)でした!
カッコイイ大人は大好き。
【雨がざあざあ降ってきて】
やっとメガネキター!
いつも自分だけに向けられていた視線を感じなくなった時。
不在の誰かに心を砕くときの苦みは、恋の始まりなんだな、という話。
【よく見りゃわかるはずなのに】
若い時に痛手を負った恋の結末からは目を背けることはできても忘れることは無理です。
そんなリーマン同士の再会もの。
タイトル通りです…こんなステレオタイプの悪役に陥れられてしまう受けだもの…攻めは心配でしょうがないだろうなー。
デレ慣れてない攻とデレられ慣れてないふたりが可愛かったー!
ほんわかベースなのでエッチ場面は控えめですが深井さんの描くゴツくてしなやかな肩がエロい。
みんなホロホロと泣いています。