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お楽しみ感謝本。
長かった、富士見二丁目シリーズ本編が、最後にあんなエピソードで、怒濤のような展開で終わりを迎えたので、
確かに、アレはアレで、ずっと書き続けられた二人の物語を一段落させ、一応の終わり迎えるのに必要なピークではあったと、得心はしているのだが、
でも、やっぱり、このまま終わりって、
それって、
それって、、、、、、、
という気分を払拭したい、的な、
本編シリーズは、すべて悠季が語る物語だったのに対し、これまでも何度か出た外伝シリーズは、悠季以外が物語を語ります。
今回の白眉は、ようやく弁解の場を与えて貰った福山先生。
先生が諦めずに、悠季の才能をどうにかしてあげたいと思い続けてくれたからこそ、この物語はここまで到達したのだと、感慨しきり。
フジミファンとしては、新刊の発売を待ちにまったので、
読み終え、満足満足なんです・・・、が、フジミストのための作品でした。
客観的にみたら、
正直、BLではないとも言えると思うので、「中立」と迷いました。
ただ、一ファンとしてということで、敢えて「萌」評価を選ばせていただきます。
内容としては、
本編で起きた冤罪事件は、悠季が中心になって描かれていましたが、
今回は外伝ということで、圭側のお話が読めます。
事件解決後、
圭をM響に復帰させるため、右往左往するM響の方々のお話。
そして、悠季のバイオリンの師匠である福山先生視点のお話。
大学受験で、悠季のバイオリンを聴き、どう育てようとしていたのか?
師匠としての悠季への想いを読むことができます。
個人的には、この先生の視点が一番「おおっ」ときました。
意固地なくせに内気な悠季への歯がゆい思いに共感しつつ、
先生が悠季にそうやって思っていてくれたということを知り、感動。
ここまで書くと、そうなのです、
圭と悠季のからみは、、、ほぼ無いです。
それでも許されるのは、長年続いて、ファンを持つフジミだからこそでしょう。
これからも外伝として続編が出されたとしても、
きっと、フジミファンにだけ向けた作品にしかならないでしょう。
だとしても、、、
足元見られているようにも、感じますが、
外伝をこれからも地道に出していただいて、
是非読みたい!!!と思ってしまいます(笑)
書き残し外伝集ということで、多方面のお話が読めました(笑)
最終話の種明かし的お話はもちろんありましたが、主役のふたりではなく、ああ、あの人はこういう人だったんだ~という新しい発見とか、彼らに愛されたふたりというのがよくわかる1冊になりました。
悠季の師匠、福山先生とM響のドタバタが面白かった。
またの外伝集という作者さまの言葉もあり、期待して良いのでしょうか?
そんなこんなで今月また外伝がでました。
こちらまだ読んでいませんが、完結といいつつ富士見まだまだ続きそうな予感。
最初に、この本は全くBLとは言えないということをお断りしておきます。
萌えは皆無ですし、個人的に気にくわない思いもあり評価は「中立」としましたが、
非常に面白かったです。
富士見は桐ノ院と悠希の二人の物語ですが、彼らを結びつけ彼らが愛する市民オケをはじめ
彼らを取り巻く人々の群像劇という側面があります。
今回のこの外伝では、二人の関係に関しては殆ど取り上げられていないのですが
周囲の人々の視点や、あるいは動きが見える話で、非常に富士見らしく面白いな、と。
あ、何より、ワタクシ悠希が嫌いですので、彼の鬱陶しい思考が前面に出て来ないので
気持ちよく読む事ができました(笑)
伊沢さん、五十嵐くん、飯田くん、と私の好きなキャラが揃っているのもよろしい。
話は三つ。
・悠希を指導して来た福山先生の想いを綴った、『むずかしい弟子』。
・獄中の桐ノ院の視点で描かれた、スキャンダル解決の顛末『檻の中』。
・桐ノ院復帰に向けて、M響の内部でのあれこれ『M響三題』。
個人的には、一話目の福山師匠の話は非常に興味深く、
最後のページでは50巻近い富士見読書の中で、初めて涙が出た程でした。
一方、二話目と三話目の話は、面白く読みはしましたが
本来は、本編の最終シリーズに盛り込まれる話であったと思っています。
福山師匠の話の中でも、後理屈に思える部分がなきにしもあらずで、
こういう後からの言い訳みたいな手法は、
筆者の責任なのか出版社の責任なのかは分かりませんが
正直クビを捻らざるを得ないところがあります。