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non tea room
「新装版 Nobody Knows」に続いて、こちらもまた愛すること、愛されることの本質が見え隠れする一冊。
『Nobody Knows』がクローンというわかりやすいアイコンを用いて一読でガツンと衝撃を与える内容なら、こちらの『NON Tea Room』は身近にいそうなバンド男子たちで描かれている分、インパクトはないけどおだやかにじわりじわりと胸にくる内容じゃないかと思います。
『NON Tea Room』/『Sucker Punch』/『Pull the Plug』
ケンタと連次の本編。
なんだろうこれ…言葉で説明しづらいんですけど、すごい良い。
バンド仲間から紹介された〔連次〕と、連次のバンドのボーカリスト〔アーサー〕と、主人公〔ケンタ〕のトライアングルラブなんですが、ケンタは連次とアーサーの本当の関係を知らなくて、アーサーには連次の知らない事実があって、連次にもアーサーの知らない事実があって……ケンタとアーサー、ケンタと連次の会話を通して三角形の本当の全体像が少しずつ明かされていく過程が面白いんです。
所詮他人のことなんて直接本人に聞かない限り本当のことは分かりっこないのに、なんで人ってこうやって他人のことを分かった気になっちゃうんだろうね。。(自分への自戒も含めて…)
でもって、真実が少しずつ明らかになっていく毎にケンタの本当の気持ちもあらわになってくるんですけど、結局のところ自分の気持ちに一番疎いのは自分なんだろうなって。
「誰かのかわりでもいい」と思うのは、いいわけないと解っていても「それでもかわりでいいから」って思っちゃうのが人の性(サガ)だと思うし…
いけないと解っていても、誰をかわりにしてしまうのもまた人の性だと思うのですよね。
一緒になって色々考えてしまった。
ケンタと連次の、慰め合うかのような最初のエッチシーンが痛ましいです。(二回目のエッチシーンは可愛すぎて悶えました)
『Progressing』
最初の数コマ以外は文字のない、無声映画のようなショートストーリー。
「ジンと猫は呼ぶと来ない」に収録の『残像』も引っくるめた上でのエピローグ的な感じなのかな?
アーサーと連次のバンドの少し未来が描かれていて、ジーンときます。
『別にフツーの男だよ?』
番外編ショート。
ススムとモドルが一コマ友情出演してました。ラブラブそうで何より。
『ケンタ2号捜索ファイル 愛情純情群青発情』/『ケンタ2号捜索ファイルⅡ』
番外編ショート。
連次の飼い猫の話なんですが、擬人化モノで、耳の生えた猫ケンタが発情期の雄猫にヤられちゃう見方によっては非常に美味しいお話。(人間のケンタは攻です)
『愛と現実の狭間に』
浦島太郎のパロ。
ふざけにふざけまくってる馬鹿馬鹿しい短編なんですが、最後にまさかのここでも「愛ってなんだ?」を考えさせられてクッソwwwな展開にヤラレた。
ほんと愛ってなんなんだろうな………
読んだ後の余韻がはんぱないです。
と、いうかこちらを読んでから、SHOOWAさんのジンと猫は呼ぶと来ないに収録されている残像を読んでからまたこちらを読み返す、という流れを激しくおすすめします。
特に残像では、受けの元カレのアーサーというキャラの葛藤が切なくて素晴らしくて・・・。セリフひとつひとつが切なくて胸を締め付けます。泣けます。受けの連次のなにも知らない純粋な表情も対照的でぐっときます。
残像を読んでから、こちらの描きおろしの漫画を読み返すとなんというかキャラ達の想いの行方がうまく繋がるんです。
わああ、いいBL読んだなあ・・・!ってしばらくぼんやりしてしまいました。
ただ、ハッピーエンドではないのでモヤモヤするかたもいるかもしれません。
なんだか考えさせられる、切ないBLをみたいのでしたらこちらをおすすめします!
あ・・・こちらに収録されてる亀と裏筋太郎(笑)もはじめはうわああ・・・(苦手)と、思っていたのですが、いろんな作者様の話を読んでいくうちにだんだんこういうノリも好きになってきて新たな自分を発見できてびっくりしています(笑)
旧版に書けなかったので。
先生のデビュー作「Nobady Knows」を読んでからどうぞ。
◾︎表題
出てくる男 出てくる男 軒並みいい男なのがSHOOWA先生の作品の嬉しくて苦しいところです。これはSHOOWA節控えめで、じっくり見せにくる作品。熱い。
アーサーこと浅田さんも、多くを語らないイイ男。時々子供っぽい意地悪するとしても、そこもまた魅力的。彼も心底"連次を"好きだったはずだと思う。「ジンと猫は呼ぶとこない」収録の「残像」も一緒にどうぞ。アーサーの思いがわかります。
◾︎Wipe it
Nobady Knows既読で挑むことをオススメします。ススムさんSだなんてそんな嬉しい情報…嬉しい。表情に乏しい2人なのに、こんなに豊かな感情が伝わってくるの、先生の力。
07年発売の単行本の新装版。
違いは「Nobody knnows」と内容を集約して、それぞれの続篇をまとめたためにこちらの「NON Tea Room」の方に旧版になかった「ケンタ2号捜索ファイル」が新たに収録になったのと旧版「nobody~」のほうに収録されていた「愛と現実の狭間に」がこちらに収録になっているという変更点があります。
そして新しい描き下ろしが2本です。
こちらのメインのお話はバンド男子の恋愛のお話なんだが、実はこのカプ、百合っぷるっぽいのがなんかすごくいいのです♪
バンドのベース・ケンタに趣味が合いそうだからと紹介されたのは、今プロに最も近い他バンドのギター・蓮次。
犬のようになついてくる蓮次を観察していると、その視線の先に彼のバンドのリーダー・アーサーがいるのが目に留まり、蓮二から目が離せなくなってくる。
そんな出会いで始まるお話が、3話構成で時間軸をだぶらせながら進行していくのだが、
明るくてまっすぐで素直なワンコのような蓮次と、
クールで表情の薄いケンタが蓮次への興味から同情とも愛情ともつかいない感情から、「好き」という感情へ成長していく姿が何だかくすぐったい。
やっぱりこのケンタの気持ちの変遷が見せ場だな~
こんなに好きな子の為に一生懸命になってる、彼の代わりに怒ってる、傷ついてる。
そして絶対オレの方が!って強い思いになってるのにキュンキュンしちゃう!彼にもこんなに熱い部分があったんだ!!って。
少しスレ違いがあったあとの2度目のエッチシーンの流れが、その百合っぽいと確信した一番の場面ですねw
でも、このケンタにオチがついてる「別にフツーの男だよ」なんかはニヤニヤしてしまうのです。ケンタも男だったか、しかもスケベ♪
ケンタ2号は蓮次の家の買ってるケンタに似てるからって付けられた”ケンタ2号”という猫のお話ですが、これってある意味パラレル?
ここでケンタ2号は受けになってて、もしケンタが受けだったらこんな感じ?デス☆
【愛と現実の狭間に】これは現在出ている「三つ巴」に近いアホエロ路線です。
浦島太郎のパロディで、主人公は裏筋太郎(爆)
カメはロシア人(?)で鬼畜だったりとか、タコによる蝕手プレイがあったり、カメだったり、ハチャメチャにはじけてる、SHOOWA作品の最左翼作品だと思います。
三つ巴が苦手だった人には地雷になる可能性が?
自分は、このアホエロが大好きなんですが・・・
この新装版2連続は実に新装版の意味がありました!
構成内容の集約というシリーズとその続篇が分かれていたものが1冊でまとまるように構成しなおした、というのは大変に読みやすくなったと思います。
新装版ってこうでなくちゃね!(小説の新装版出版は見習って欲しいですね、こうした再構成)
萌もキュンもエロも笑いも、全てがまんべんなく1冊に詰まってる。
素敵な一冊です。
誰かのかわりでもいい。
それってとても辛いことのはずなのに、
その辛さは心の奥に追いやって、なんてことはない・・・とでも言うかのような、淡々とした語り。
この物語はほぼ、その語り手ケンタの視点で進みます。
自分と同じくバンドをやっている知り合いから、気が合いそうと引き合わされた連次。
連次は人当たりがよく、屈託なく笑うちょっとアホな明るい同い年の子。
でもケンタは初対面で気づいてしまう、きっと連次には好きな人がいるのだと・・・。
分かったうえでケンタと連次は友達として距離を縮め、
それぞれのバンド活動をしつつ、それぞれの将来について考えていた。
そして、連次の色んな顔を見るようになっていた頃のある日、
ケンタは、力なく切なそうに笑う、傷ついた顔をした連次を見る。
その視線の先には、連次が想いを寄せていると思われる男が、女と一緒にいる姿が。
そしてその日、ふたりは身体を繋げる。
ケンタは連次に笑っていてほしくて、誰かのかわりでもいい――、そう思いながら。
でもその後、ケンタはある事実を知ってショックを受ける。
そして “誰かのかわりでもいい“ その想いを持っていたのは、
自分だけではなかったのだと知る。
どうにか自分の気持ちに収集をつけようと、泣きながら頭の中で言葉を並べるケンタ。
そのケンタの心の扉を開こうとする連次・・・
この作品がステキなのは、
一旦ここで区切られて、続きは少し時を戻してゆっくりと描かれること。
それがあることで、
ケンタの自分でもちゃんと説明できない内なる想いが、読者にすごく伝わるように思います。
そして、
ケンタの恥ずかしがりなとこや、なかなかムッツリエロなとこなんかがとても可愛くて、
ケンタにも作品にも愛情が増していきます。
このストーリーに関するお話で一冊まるごと本を使ってくれたら、間違いなく神なんですが、
違う毛色の「愛と現実の狭間に」のラストがちょっとモヤモヤしてしまって!!
(アホエロは多分嫌いじゃないのですが~)
カバー裏の絵はhappyなので、その後は結局・・・ってことなのでしょうか??
うわ~~ん、モヤモヤする~~~
バンドものです。
こんなバンドほんとにありそう。
メインカプの知り合うきっかけもバンドらしいですね。
初めてSHOOWAさんの本を手に取ったのですが、間違ってなかったと思います。
ケンタの説明できないむずがゆい感情の感じが、読んでてこっちも
言葉にできないよねそうだよねええええってなりました。
えっちシーンもありますが、
個人的にはケンタと連次が抱き合ってるだけとかちょっと触れ合ってるシーンが
なんとも好きです。
えっちシーンももちろんいいんですけど。
新装版なので書下ろしがあるのですが、
その書下ろしが感動しました。
涙腺にきました。
それから、カメの話。あれはおもしろい。
ニヤニヤしながら読みました。
くだらねえ(笑)のニヤニヤです。褒めてます。
いままで、いかにも攻め!いかにも受け!って感じのばっかりだった私には
すごく新鮮ですごく幸せになりました。
かわいいカップルいいですね。
SHOOWAさんの作品は
ジンと猫は呼ぶとこない
向日性のとびら
から入りとっつきにくかったのですが、
ケータイコミックで『僕らの三ツ巴戦争』を読んで
はまっていきました。
NON Tea Room
は上二つと三ツ巴のあいだな感じかなーと思いました。
うまく話しがまとめられないのですが、
バンドマン、ベーシストのケンタが、違うバンドのギタリスト連次を
みて「はじめて誰かのかわりでもいいと思ったーー」
となります。最初はいまいち意味が分からなくて、??となったのですが、
連次は同じバンドのアーサー(浅田)が好きなようで、その代りでもいいと思ったのかな?
と思います。
アーサーと連次は付き合っていました。
そして連次は、アーサーの恋人で亡くなっている桜井という男にそっくりでした。
そのケンタはその事実を聞き、だれかのかわりで良いなんてことはないと分かります。
いやーーー!ケンタと連次が恋人になってほんんんんっとよかった!
何か見たことあんなーと思ったら。
ジンと猫は呼ぶとこない
の『残像』という話でした!アーサーと桜井の過去、
連次とアーサーが付き合ってた頃のお話です。
この話の最後の連次が悲しすぎだったので、ケンタと幸せになってほしいなと思います。
でもアーサーが桜井だけを見てたんじゃなくて、連次の魅力にも魅かれていたけど
気付かなかっただけだというのが何となく伝わってきたからよかった!!
ケンタは変態だったり、ローション買いすぎたりしてかわいいキャラクターでした。
あと、カメと人間のほも!浦島太郎のパロディ的な
愛と現実の狭間に
が収録されています!
これはSHOOWAさんギャグ満載です。爆笑しました。自然の摂理に反してますw
旧版は未読です。
以前の作品ですから、今のSHOOWAさんよりも絵は不安定ですが、顔の感じは同じです。
わたし、SHOOWAさんの描く人の顔の感じやヘアスタイルがかなりツボなのです。
今作はバンドもの。
攻めはアマチュアバンドでベースをしつつ学校でグラフィックを学び、きっとそのまま就職するだろうと考えるケンタ。
受けの連次はデビュー間近のバンドでギタリストをしています。
見に行ったライブで衝撃を受け、押しかけ女房ならぬ押しかけメンバーに。
ふたりはお互いのバンドリーダーから紹介され、共通の趣味を通して仲を深めます。
初対面からケンタは、連次がアーサー(浅田。連次のバンドのボーカル)に熱い視線を向けていることを感じていました。
ケンタの気持ちは淡々と表現され熱さはないのですが、毎日部屋にやってきては一緒に過ごし、笑顔を絶やさず努力を怠らずの連次に、自分と違う新鮮さや魅力を感じ出していたのだろうと思います。
SHOOWAさんはそういう細かいことまでは台詞にしない方ですが、表情やちょっとした間をあたえて読者へ伝えてくださってます。
誰のかわりでもいいと思っていたケンタが、やっぱり嫌なんだと気づく、目を背けていた部分を自覚するくだりが好きです。
扉一枚挟んだだけなのに、厚い壁がふたりを遮ったようなシーンが。
ドーンと胸にくる作品なので元気は出ませんが、一応ハッピーエンドという形ではありますからご安心を。
本編が暗めのせいか、後半収録されている作品ははっちゃけています。
口直しかな?
かわいいです。
これの前に新装版で出た「Nobody knows」の、SFっぽい設定もなかなか切なくって好きなんですが、バンド男子ものには、何というか、条件反射的に弱くて。
特にこの作品みたいな、受け受けカプで百合っぽかったりするのは刺さる、刺さる。
っていうか、多分この作品、この受け受けの二人がくっつくところがいいのよ。
それでいて、やっぱり普通にすけべな男の子だったりする短編や、猫擬人化の短編もかわいい。
オマケ
亀のお話って、この本で読み返すまで、なんとなく国枝さんの作だと思いこんでいた。
◆Non Tea Room(表題作)
『ジンと猫は呼ぶと来ない』に収録の『残像』より先に、こちらを読みました。適度に笑えるポイントもあって、いつものSHOOWA先生らしい適度なゆるさもあって、だけどどこか寂しい、そんな空気感がとても印象的でした。序盤、ケンタはクールで無気力に見えるし、連次は精神的に幼そうに見える。でも読み進めていくと、ケンタは結構感情が豊かで、連次も子供っぽい言動の裏に危うさや強さを持っていることが見えてくるんです。2人の印象がどんどん変わっていくのがすごく面白かった。
誰かの代わりでもいいから傍にいたい、という切実な気持ち。隣にいられないよりはいいという考えなんでしょうけれど、一番近くにいながら自分自身を見てもらえないというのは、実は傍にいられないことよりずっと辛いかもしれません。人はけっして誰かの代わりに徹して満足できるような生き物ではないですよね。欲は必ず出てくるし、いつだって残るのは虚無感だけ。自分の気持ちに素直になって相手にぶつけて玉砕した方がまだ、自分を失わずに生きられる。たくさん迷って、最終的にちゃんと自分が一番幸せになれる場所を見つけた2人に、心が温かくなりました。
◆愛と現実の狭間に
まさにタイトル通りのオチがつく、浦島太郎をパロディ化した作品。途中まではバカバカしくて笑えるシーンがたくさんあるのだけど、最後のシーンは滑稽でありながらも心に寂しい風が吹く。そのバランスが絶妙で。でも、カバー裏に救われるイラストがありました。
◆Progressing
こちらは『残像』を読んでから読むべきですね。大切な人を失ってしまった2人が、過去に囚われることなく前を向けるようになったんだな、というのが台詞がなくてもよく伝わってくる話でした。