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harutsugemushi
花本さんは挿絵では知っていて好きな絵だなーと思っていたんですが漫画を描かれていたのは今まで知らなかったのです。
挿絵が上手い方が=漫画が上手いとは限らないんで期待半分位で手に取ったんですが、数ページで魅き込まれて、読み終わった時には花本さん凄ぃいいいいい、凄いよ!!何これ凄い名作!!!ってしばし呆然となりました。
ページ数的に多いのは表題作より、巻頭の2話連作です。
陸上部先輩、国枝に想いを寄せる人体パーツフェチでゲイの高校生、上埜が主役の切なくもほのぼのもしててギャグもありシリアスもありで、上埜と彼をとりまく級達、ゲイである為に向けられる陰口、暴力、それらが実に繊細に描かれてます。
国枝先輩がまたスマートに格好良いんですよーーー。上埜と先輩はとある理由で本番までは至らないんですがその辺もエッセンスが効いてていい感じ。
他短編も丁寧で繊細で画面からセンスの良さが滲み出てます。
ストーリーも秀逸。
表題作の春告虫も説明の省き方のその匙加減の微妙さが上手いッ!
ただ直接描写は無いものの、伏線が最後に分かった時はうわあああああああってなりましたが。
どうやら花本さんのコミックスはこれ1冊みたいですが、もう漫画は描かれないのかな。
もっと読みたい!もっともっと読みたい!そしてこの作家さんを作品を知って欲しい!!!
つくづくそう思った作品でした。繰り返しますが名作です!
この作家さんは以前に小説の挿絵で一度拝見したことがあるんですが、漫画では初めて読みました。
全部で4組のカップルのお話が収録されています。
高校の先輩と後輩、大学生と社会人の幼馴染、社会人で元高校の同級生、大学の先輩と後輩という取り合わせなんですが、どのお話もリアル感が高かったです。
全体的には切ない系のお話が多かったと思います。
特に好きだったのは、表題作シリーズと最初に収録されている高校の先輩・後輩のお話。
表題作シリーズはお話が少し捻ってあって面白かったのですが、結局決着はついてないような感じになっているのがちょっと残念。続きがあればいいのに~><
高校生のお話はゲイの後輩の想いが中々切なくてやるせない感じ。
彼に対するイジメもあって、特にリアル感が感じられました。
モノローグも余計な台詞がなくて、この作家さんのセンスを感じました。