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三世代で主人に仕える受け様とその主筋の息子の攻め様との主従loveなのですが
この受け様のクールなお仕事ぶりはかなり萌え、生真面目に仕事をこなすけど、
実は、かなり攻め様が好き、でも、攻め様は受け様のギャップに萌えながらも
好きだと自覚した時に、お仕事ですからと言われて一人で誤解して、落ち込む。
主従関係の前に愛がある!そんなラブストーリーで、主人と言いながらもきっと
受け様にしっかり躾けされるのではないかと思えるお話でした。
僕とあなたの30日生活は、天涯孤独で、親の借金返済と一人で生きる為に身体を
売って生活する受け様が、仕事で1か月受け様の町に滞在する事になった攻め様と
成り行きで一緒に暮らし始めるお話です。
好きな人としかHはするなと言うようなお堅い攻め様と暮らすうちに、生きる事に
捨て鉢だった受け様が次第に純粋な気持ちで攻め様へ心が傾いていく、切ない感じの
ストーリーですがラストはもちろんハッピーです。
恋する機械 は、受け様が作ったアンドロイドが起動して目覚めた途端に、受け様に
愛を囁き始める、そんな人間と機械との恋。
君がそう言うのならは、幼なじみ同士の意地っ張りな恋物語、好きな相手の事だけに
素直になれない受け様のもどかしい気持ちが描かれていました。
とはいうものの、どの話もそつなくまとまり、訴えたいポイントが的確に表現されていて、上手いな~と思わせる短編集。
なぜにこれが表題になったのか不思議だな~と思いきや、あとがきで「タイトルがBLっぽいので」、、、安易だろ!?(笑)
会社社長令息のアズマには従者がついて親と離れて暮らしているのだが、その従者が腰をやってしまって、代わりに孫が従者としてくるという。
それはなんと!所属する弓道部で鬼部長と呼ばれるちょっと苦手にしている響だった。
彼の部活とは違う一面を見ることになったアズマは響を好きになってしまう。
というお話です。
この響の高校生にして自分の使命のために生きているような素晴らしさは驚愕モノだが、何だか、高校生でこれって、、、身分差があるとはいえ、家の事とはいえ、やるせない気持ちにされてしまうカプリングだったのです。
あっけらかんと進行しているからなおさら、、現実なんか持ち込むなよwって話でもありますがwww
一番気に入ったお話は、『 僕とあなたの30日生活』
山を撮影するために一軒家を借りたカメラマンの梶に、いい客が来たと声をかけてきたカイ。
彼が売りをしていることを知って叱責する梶にだったが、その晩、カイが客をとっているところに再び遭遇して、再びカイを叱り、それなら俺が一ヶ月買ってやろうと、一緒に住むことになる。
セックスはしない、猫みたいにいればいいと、それでは気がすまないというカイに挨拶のキスだけ許し、日中は暇だろうからとカメラを渡し、好きなものを取ればいいよと出かけていく梶。
そうやって日々が過ぎていく中、カイは梶を好きになっていくのです。
そういうことは、好きな人とするもんだ、とカイを叱る梶ですが、カイにはそうやって叱ってくれる人がいなかっただけに、とても嬉しかったということがわかります。
梶がとてもいい人設定というのもあるのかもしれませんが、カイの気持ちの変遷が共感を読んで入り込みやすくしてくれます。
ちょっぴり切なくて、ちょっぴりあったかくて優しくて、読後が優しくなれるお話で良かったのです。
その次にいいなと思ったのが『恋する機械 』
農業用アンドロイドを3年かけて作り上げた陸。
いざ起動してみると、まるでホストのような、いきなり陸に愛を告げるアンドロイドになっていて、困惑する陸。
その特性からプレジャー用に払い下げようとしたとき、彼に自分への気持ちを確認すると、彼は自分の医師で、彼が生まれる前から3年間、陸が彼に注いだ愛情を見続けてきた結果だということがわかり・・・
片方がアンドロイドという設定だからこその、持っている愛情ゆえの展開であるし、アンドロイドがこんな感情を?と考えてしまうと身も蓋もないのだが、それでも夢があっていいな~と思えたのです。
『君がそう言うのなら』は年下の幼馴染とのお話。
主人公が人が良すぎるのを心配して苦言を呈する幼馴染に、お前なんか嫌いだ!と行っていたらそれを間に受けていて、ある方法で彼のその人がよすぎて騙されないように見守っていてくれたんだよ、というお話でした。
番犬で忠犬攻めという雰囲気ですね♪
多分初読みの作家さんになるのだと思いますが、他の作品も読んでみたくなりました。
いい話を描かれる方だと思います。絵も好きかもしれません。
高校の弓道部で先輩後輩
後輩の斉木
部長で先輩の根岸
根岸はいつも厳しく指導にあたっている。
斉木は両親が仕事で外国にいっている。その間斉木のお世話をする執事がいる。
その執事が体調不良によりかわりに自分の孫をいかせると連絡が入る
その孫が根岸。
学校以外では主人と従者だと
言い切る根岸・・・
違和感を感じつつも、いつもの厳しい根岸ではない
表情に、心奪われてしまう
学校では相変わらずの厳しさであるが、斉木にとってはかわいくて仕方がない
短編ではありますが内容が薄いという印象はなく
読み切りでも十分なお話でした