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kuchiduke wa sora no ue de
カキネ先生、初読みです。
可愛らしい表紙とあらすじに惹かれて購入しました。期待を裏切らない可愛いさでした(*´▽`*)
恋は天候のように心に雨を降らせたり、晴れ晴れさせたり、ときには風が吹き荒れたり、そして一種のマジックのようなものかもしれません。
読むというよりも心で感じとるような優しい作品集でした。
表題作『くちづけは虹の上で』
なにもかにもが正反対な二人が出会い恋におちていくお話です。
相手の太陽のような存在でありたいと願う…まさに恋は嵐のようです。
脇役の二人の関係も気になります。
『手のひらの恋魔法』
こちらは手から始まる恋物語。
キュートなのに切なさが漂っていました。
恋はまさに魔法です。
『そっと甘い口付けを』
ある程度のお金が貯まったら、辞めてしまおう。だから深入りはしないでおこうと思っていたのに気になって仕方がない。
傷に触れたくて、だけど触れてしまったらもう止められない。専属美容師の戸惑いと主人の心の傷を描いたお話でした。
描き下ろしは、表題作の二人です。
夢が叶わなくても二人一緒なら幸せだよね♥という、甘くて可愛い二人なのでした。
知り合いにもいます、雨男。
どういうワケで雨が降るのかよく分からないけど、すごい威力でビックリします。
で、同時に、雨が降らすそのパワー(?)は、コントロールできるものじゃないので、
肩身が狭い思いも結構していてかわいそう・・・って思います。
なのでこちらの本の、
雨男が自分の趣味の登山のために、晴れ男に接近することから始まるお話、
なんか興味深く読んじゃいました♪
性格が逆なのも面白かったです。
雨男がアウトドア派で、やたら積極的で前向きで、
晴れ男がインドア派で、心配性で思いつめるタイプ、でも意外と男らしい一面も。
雨男、晴れ男、がなくてもなんだかお似合いなふたりで、
ほのぼのさせられつつ、すぐにはくっつかない二人にエールを送りながら読んでました。
脇役のキレイなオカマさんと、枯れそうなおじさんも、なんかステキだった。
ふたりの出会いがちょっとだけ語られていて、いい話で、
もっとしっかり読ませてくれるといいのになぁ~って思いました。
でも素人からすると、雨の中の登山ってとっても危なそうなイメージで、
雨が降っても二人で楽しめる別の趣味を探したほうがいいんじゃ??と思ってしまったなw
雨男の性格がポジティブなせいか、すごくポジティブで爽やかなお話。
まぶしいぜっ!
アウトドア専門店の前で出会った、その男が外に出ると降り出した雨もぴたりと止む百津に、その縁起の良さに思わず山登りサークルに勧誘する、ことごとくいろいろな行事が雨に祟られる雨男の豊玉。
人付き合いも苦手でインドア派の百津もしようがなく参加するが、今までの雨による途中下山の悔しさにもめげず、二人で虹が見たいという豊玉にいつの間にか百津は惹かれていく。
しかし、サークルのリーダーおかまのレンカさんが帰国して豊玉と仲良くしているのを見て思わず嫉妬する百津。
晴れ男なのに、心が豪雨になってしまう百津がちょっぴり切ない
豊玉がガンガン前向きなんで、かなり勢いで読ませてしまうw
実は恋だの愛だのより、二人で何かしたい、虹を追いかけるという夢が実は乙女チックだったりするのだが、社会人なのにかわいらしさが実はある。
書き下ろしは、富士登山でご来光に挑戦する話なのだが、、、今度は雨じゃなくて百津が熱を出してご来光は拝めなかったんだけど・・・www
山小屋の話でした。
「手のひらの恋魔法」
マッサージ店で施術した客は世界的マジシャン。
そんな彼に惚れて恋人になったのだが、なかなか会えなくてというお話
「そっと甘いくちづけを。」
山奥にある資産家の家に専属の美容師として呼ばれた男は、そのご主人に恋してしまうのだが、その主人には過去のトラウマがあり、、
トラウマものだがかなりタッチは軽い。
全体を通しても、ストーリーを読むというより、設定とシチュがあってその雰囲気と勢いで一気に押すといった、まあ、ディアプラさんらしい作りの作品なのかもしれません。
その押しは強引ではないので、後味はいいのだと思われます。
土砂降り雨の日に出会った二人、偶然同じレジャー用品店で一緒になったのですが
受け様が店を出た途端晴天に、しかし忘れ物を取りに戻って来たら外は雨。
それを見ていた攻め様は強引に山登りのサークルに受け様を勧誘しちゃう。
根っからのアウトドアな攻め様はなんと雨男で、子供の頃からイベントごとは
いつも雨に苛まれてきた悲しい人でもあるのです。
対する受け様はインドアなのにいつも無駄にお天気が良くなる強力晴れ男。
攻め様はその晴れ男ぶりを見込んで3人しかいないサークルに強引に入会させる。
どこかのTV番組で晴れ男VS雨男なんてやっていたなぁ~なんて思いながら
読んでて、アウトドアが好きなのに雨にたたられるって確かに可哀想だなぁ~
なんて思ってたら、サークルのメンバーでお店の経営者がなんと風オカマさんで
思わず笑ってしまいましたね。
無理やり誘われて強引に二人だけでトレーニングさせられて、でも仲良くなって
そして初めて二人で山に登った時、残念ながら雨になってしまう。
攻め様は過去に一度だけ必死でテルテル坊主を作って願いが叶うように晴れ
その時に見た虹が忘れられないなんて話を受け様にする。
感動してしまった受け様は雨の中テルテル坊主をにぎりしめ晴れを願い虹が出る。
その時から攻め様にとって受け様は太陽のようだと・・・
それを聞いた受け様は攻め様に友情とは違う思いが溢れる。
そんな二人の前にお店の経営者が帰ってくるのですが、攻め様との親しい様子に
受け様は言い知れぬ思いを抱き、その日から受け様がいても雨ばかり降るように。
恋を知った晴れ男の心の揺れが雨になるようなストーリーでした。
雨男×晴れ男
大学生×マジシャン
お抱え美容師×主人
3作目がよかったです。もう少し読みたかった。
1作目は天候を重視するあまり恋愛要素が疎かに…2作目も恋愛要素がおざなりになっているように感じました。
設定が面白いんですよ、どれも。
インドアな晴れ男にアウトドア好きの雨男、ハンドマッサージのバイトくんとマジシャン、若き資産家と専属美容師。
どれもひと癖も二癖もありそう。
だけどどれも活かしきれていない感じがしてしまった次第です…。
【くちづけは虹の上で】(3話) 【くちづけは山の上で】 (描き下ろし) 中立〜萌
晴れ男だけどインドア派のWEBデザイナー・百津を、強引にアウトドアサークルに参加させた雨男の豊玉。
豊玉に引っ張られて、どんどん外へ出て行かざるを得なくなった百津は…。
うーむ…。
豊玉の思わせぶりな発言のあと登場する、サークルの主催者であるレンカさんというキャラが好きになれず。
しかも豊玉の態度も…、どうなの?って思ってしまって…。
豊玉は明るくて奔放な性格と思いきや、回りくどいことしかしないし、逆に内向的だったはずの百津は突っ走るし、成長というよりもキャラブレに見えてしまったのが残念。
【手のひらの恋魔法】 萌
ハンドマッサージのバイトをしている大学生の利来と、世界的に有名なマジシャン・ミナト。
世界を飛び回って超多忙なミナトとは、数ヶ月に1回、5分会えればいい方で…。
会えてもあれだけじゃ「本当に好きなの?」って疑うのも無理はないよなあ、という逢瀬を見せられたせいで、振り回される利来に同情してしまいます。
お互いに手に惚れたというエピソードと、ラストは良かったです。
【そっと甘いくちづけを。】 中立〜萌
人里離れた場所に建つ古い洋館に住む由宇一(24)と、住み込みの専属美容師の外海(そとめ・27)。
由宇一の項に残る傷が気になりつつも、お互いにそこには触れずにいたけれど…。
少しずつ距離が近くなって、明確な好意が自分の中に芽生えたのを自覚するまではとても良かったのですが、そこからの展開に首を傾げてしまいました。
「お前だから大丈夫」と言う言葉の裏付けが…ない。
拒絶反応が出たあとに由宇一から外海に会いに行ったなら、その台詞が生きたのになあ。
嫌なことばっかり書いてしまいましたが、わたしには合わなかっただけで、ツボにハマる方は大勢いらっしゃると思います、たぶん。