エンド・ラブ

end love

エンド・ラブ
  • 電子専門
  • 非BL
  • 同人
  • R18
  • 神13
  • 萌×220
  • 萌22
  • 中立0
  • しゅみじゃない1

--

レビュー数
11
得点
211
評価数
56
平均
3.8 / 5
神率
23.2%
著者
カキネ 

作家さんの新作発表
お誕生日を教えてくれます

媒体
漫画(コミック)
出版社
コアマガジン
レーベル
drapコミックス
発売日
価格
¥648(税抜)  
ISBN
9784864364423

あらすじ

『身体だけ俺に下さい』----その言葉は麻酔みたいだった。

恋愛に不器用な男たちの切ない初恋ストーリー。スピンオフ作品『また明日朝食にて』も同時収録。

昔の失恋で心に深い傷を負った医者の宮野は、以来、本気の恋を避けてきた。そんなある時、後輩の厳原から「身体だけ俺に下さい」と言われ、関係をもってしまう。しかし、言葉とは裏腹に厳原は優しく接してきてー?

表題作エンド・ラブ

厳原,第二外科の医者で後輩
宮野悠季,恋はしないと決めている第一外科医

同時収録作品ファーストラブ

厳原,恋人の第二外科医
宮野悠季,先輩で第一外科の医者

同時収録作品また明日朝食にて 前・後編

ヤス,プロボクサー
ナツ,元同級生で親友の定食屋 

その他の収録作品

  • 高尾満の入院記

レビュー投稿数11

裸で抱き合うことの意味を思う…

この「エンド・ラブ」よかった~という話を聞いて、読んでみました。

本当によかった…うん、好きだなぁ。

最近軽めのかわいい話を多く読んでいたせいもあるのかもしれないけれど、
この本の切ない気持ちや、
純粋で強い想いをもがきながら相手にぶつけていく様子が、心を打ちました。
長くない話だけれど(ちょうど本の半分ずつくらいで、2つの物語)、
なかなかの読み応えを感じました。
セリフがよくて、描かれていないことまで想像させてくれるからかな。

花火をしながら、
「こういうデートをしてみたかった」と言う攻めと、
「こういうことしか出来なかったからさ…」という受け。
2人の過去がすごく詳しく語られるわけじゃないのに、ストンと落ちていくものがある。

そして、4年にも渡り何度もセックスした仲なのに、
心を繋げた時に初めて裸で抱き合って…なんて、グッとくる。
これからは、
ちゃんと相手を見つめつつ自分をさらけ出して、今までの距離を埋めていくのでしょう。
職場も一緒なのに、知らないことがまだまだ互いにいっぱいある様子のふたりが、
とても愛おしかったです。
ふたりの遠慮のない掛け合いも、かわいくてすごく好き。


あとがきにあったカキネさんのコメント、
「イケメンは残念であるほど萌える」に、激しく同意w

そういう残念イケメンのちょっと切なさもあるお話を、また描いてくれたら嬉しいなぁ。

5

恋をはじめよう

『愛のびんぞこ。』で気になったカキネさん。
こちらのレビューを参考にさせていただき手に取った今作は
2組のCPの物語が収録されています。

○エンド・ラブ/ファースト・ラブ
忘れられない元恋人がいる医師宮野さん(受け)と
彼の大学の後輩で同じく医師の厳原さん(攻め)の話。

身体の関係から始まった二人は、求めるものが違っていた。
宮野さんは、忘れられない恋人と果たせなかった身体の関係を求め、
厳原さんは、好きな人とただ一緒にいることを求めていて。
そんな二人が、身体を越えて心を重ね
共にどちらの目的も満たしていく様子がとても良かった。

endって、”終わり”という意味もあると同時に、
”目的”という意味もありますよね。
心と体の目的を果たしてはじまった二人の恋は、
これからもずっと続いていくだろうと
ほっこりした気持ちで読み終えることができました。

○また明日朝食にて
表題作の、元の作品。
高校時代の元同級生、プロボクサーのヤスくん(攻め)と
定食屋店主で料理人のナツくん(受け)の話。 

高校時代一緒に観たボクシングの試合がきっかけで、
ヤスくんはボクサーになることを決め
ナツくんは、ヤスくんに美味しいごはんを作ろうと料理人を志す。
それは将来を決めるきっかけであると同時に、恋に落ちた瞬間でもあり...
想いを言葉に乗せてようやく気持ちを通わせた二人の姿は素敵で、
『直接話せ』と背中を押した、
二人の先輩である宮野さんもイイ味出してました!


私的萌えポイントは、『ファースト・ラブ』と描き下ろしの厳原さん。
ポーカーフェイスのクールな人だと思っていたら
恋に不慣れな、執着気質な人だったとは!ズルイ設定にきゅん!
”医者ごっこ”には少し呆れながらも、やっぱり可愛いかったです。

カキネさんは、元々絵柄が好みなのですが、
用いられる言葉もすごく良くて、胸を打つ台詞は必読必見です。
コミカルな場面もすごくツボで...
素敵な作家さんに出会えて嬉しいなあ。

4

あがががががかわいいよ厳原くん!!

表紙がきれいで初買いの作者さんだったのですが、
なんていうかですね。

どストライク!!

もう二人ともきゃわわ・・・!!
キャラクターだけでも十分ハァハァできるレベルだというのに台詞もたまらん!!
最初に書いた通り表紙買いだったので家で裏のあらすじを読んだときは正直言って
「また体だけの~系か・・・」
なんて思ってしまったのですが
今までに感じたことがないレベルでたぎりました。
もう大好きな作品です。

同時収録の『また明日朝食にて』もすごくよかったです。
表題作のエンドラブ・ファーストラブほどではないですがすごく楽しめました(こっちがいまいちとかではなく表題作が個人的にどつぼなだけですからね!;)

泣き顔とかふにゃっとした顔が大好きなのでおなかいっぱいですb
今度本屋行ったら作者買いしてしまいそうです;

3

深読み隊におすすめしたい切なさの嵐

行間を読むどころではなく、ページ外まで読んでしまう。
小ネタに妄想を膨らませた結果、本編にない架空の設定で登場人物を嫌悪してしまうことがある。
そんな方にはたまらない作品でした。

【エンド・ラブ】(前後編)【ファースト・ラブ】 萌2
高校時代、付き合っていた恋人がいた。
ある日、「結婚するから」と去っていった恋人への想いを断ち切れない外科医の宮野に、大学からの後輩外科医の厳原(いずはら)は「体だけ下さい」と言ってきて…。
いやー、切なかったです。
何が切ないって、高校時代からの恋人と宮野はキスしかしてないんです。
体が弱くて激しい運動を禁じられていた恋人とのえろすは自殺行為。
というわけでキスだけで何年間も付き合ってきたのに、いきなり「結婚」ですよ。
見合い結婚=家を途絶えさせないためというイメージがあるので、えろすができないのになぜ?という疑問は生じますが、「いつか2人で抱き合える日のために」医療の道へ進んだ恋人を捨てて、親が用意した「ふつうのしあわせ」を受け入れなければならないのもつらい…。
この作品、三者三様の切なさが味わえます。
宮野は待っていても仕方ないかつての恋人への想いをいつまでも断ち切れない。
身体的に綺麗なまま終わった恋って、余計に引きずることってありますよね。
元気になったら一緒にこんなこともあんなこともしようっていう約束もいっぱいあったんだろうな…、叶えられなかった約束が多いほど、これも引きずるんだよな…。
そんな深読みで余計切なくなる。
そして宮野の恋人だった高尾もまた切ない。
結局、結婚生活はうまく行かず、宮野の入る病院を探して手術を受けることになったものの、かつての恋人にはもう別の男の影が…。
高尾は勝手に見えるし、宮野には「怖かった」と言っているけれど、深読みしてしまうと、病気のせいで家族に負担ばかりかけたという気持ちって拭えないと思うんです。
そんな自分が親の期待に少しでも応えられるなら…って思うのは仕方ないことなんじゃないかと。
それでも宮野を忘れられずに、数年越しに約束を叶えに来たと思うと、ただの当て馬とは思えない存在でした。
これ、高尾目線で描かれていても相当切ないなあ、と。
厳原も、ずっと高尾ありきの宮野を想って、何度フラれても諦められなくて。
やっと体だけは自分のものに出来たとは言え、こころはまだ高尾にあるのが分かるから切ない。
そんなときに当の高尾が現れたら、焦るし、自棄にもなるというもの。
というわけで、どの人物の気持ちも分かるだけに、切なさ3倍でした。

【また明日朝食にて】(前後編) 萌
ボクサーと定食屋。
食べ物好きにはたまらない、定食屋設定。
料理を作ることしかできないナツと、食事制限をしなければいけないヤス。
相手に対して自分が役に立てない、と思い知らされたときの無力感ってはんぱない。
宮野が先輩として登場します。予想に反してちょっと軽い。
こちらも切なさが爆発してました。
「また明日」というセリフの使い方がすごく効果的でした。

深読みしすぎたせいか、読み終わったあともなかなかこの世界から出てくることができませんでした。
余韻を楽しめる、良い作品です。

0

恋は自分で終わらせないと前に進めない

ドクター同士、先輩医師と後輩医師との切ないラブストーリーでした。
先輩医師の受け様と攻め様は身体だけの関係を4年も続けている。
それは、医学生時代から後輩である攻め様に告白され続けた結果の心を伴わない関係。
受け様は過去の恋を未だに引きずっていて、納得のいかなかった恋が自分の中で
全然終わっていない、その恋があるから二度と恋なんてしないと思っている。

そんな受け様の気持ちを知りどうしても諦めきれない攻め様の出した最大限の申し出が
心はいらないから、身体だけの関係を持つと言うことだったのです。
受け様の過去の恋は、プラトニックでそれも相手が病弱で身体が弱いからで、
医者になった理由もその元恋人を治してあげたい一心からなんです。

元彼との別れ、それも一方的に結婚すると言う理由からで、その時受け様の愛する心が
止まってしまった・・・そんな展開でした。
元彼も再び出てくるのですが、その別れも恋をして相手が好きだから臆病になってしまった
そんな心の弱さが別れに繋がっていましたね。

攻め様は過去の受け様の恋を自分が忘れさせてやると言う気持ちが強かったのですが、
受け様の元カレが現れ、その元カレが受け様を今でも好きなことに気が付き、
受け様を諦める事を決める、攻め様に去られた受け様はそこで自分の心の変化に惑う。
いつの間にか新しい恋が始まっていたのかもと思える内容だけど、前に進むには
過去の恋との決別が必要なのですが、そこで元カレの過去の思いを知る事にもなる。
恋は人間を弱くも愚かにもしてしまう、そんなストーリーで、恋人同士になった後も
初めての恋に、俺様だと思っていた攻め様の意外な可愛い面が萌えましたね。

5

カキネさんのコミックスで一番好みです!

裏表紙の宮野の哀しげな垂れ目と、
厳原の独占欲の強そうな目にやられました。(横顔だけど)

お話としては、過去の恋愛を引きずりながらも
想いを告げられ体の関係を続けている同じ医師の厳原と
本当の恋を…という王道と言えば王道なのですが
きゅー…とさせていただきました!
厳原が健気でねぇ……。
いつか心もくれるんじゃないかと期待してたけど、と
最後に抱きしめ、潔く身を引いて
手を離した後、宮野の首筋に残された涙…。
それによって気持ちを自覚させられた宮野です。
過去の恋は一人で終わらせられるけど
新しい恋は二人で♪

想いが通じた後の『ファースト・ラブ』で
すれ違いと勘違いがあってのお互いの本音と戸惑い。
散々肌を重ねてきたのに、そういうのが愛おしいなぁ…。


『また明日朝食にて』
こちらはプロボクサーと食堂の店主のお話。
それぞれお互いを喜ばせたくて進んだ道なのに、
どちらも相手を笑顔にさせられないもどかしさが。
でも、やっぱり好きだという気持ちは変わりなくて
ずっと一緒にいたいと改めて思います。
愛、ですねぇ……。
表題作の宮野が先輩として出ていましたが、
ちょっとキャラが違うような…?と思いつつ、
楽しめたからいいです!w


描き下ろし『高尾満の入院記。』
これ好きだなぁ!!!
未練たらたらなんだけど宮野を見守りたい入院患者の元彼・満が
厳原の独占欲に負けじとして
ついには二人っきりの診察室を覗いてしまい…。
この厳原、最高!!!
聴診器をあて、
「恋人が2人きりで しかも肌までさらけ出しているのに
先輩ちっともドキドキしてませんよね」
乳首をグリグリしながら!w
こんなこと毎日してたらそりゃ慣れるし異常だ!
…でも、宮野が満にもらした本音は秘密☆
またもや厳原は嫉妬で苛立つのでした!可愛いな!

カバー裏で、本編描いた後、ご自身が入院なさったというエピソードを…。
「あとがきのネタになるじゃないの…」と
全身麻酔で朦朧とする中思ったらしいです!
ネタって…芸人じゃないんですから…!!
今はお元気になられたのでしょうか。心配。

担当さんに厳原を「ウザいですね!!!」と言われたらしいですが
私は好きですよ!!

なんとなくですが、『また明日朝食にて』より
『エンド・ラブ』の方が絵が滑らかになった感じで
今後も期待してしまいます♪

4

人は恋をすると臆病になる

表紙からして思いっきり切ない雰囲気漂うイメージです。
確かに切ない感じで進行はするんですが、そこはやはりカキネさんだよね♪って感じで。
裏を返すと結構そんなに悩まなくてもいいことで真剣になっちゃってる、そんなヘタレ部分が切なさをかもしているような?それが恋だよね、ってそんな感じがしたのですが。

表題は、高校の時の恋人が身体が弱くセックスもできない間柄で、それが為に医者の道に進んだのですが、相手から別れを切り出されてそれ以来、恋はもうしないと決めている外科医の宮野が主人公。
大学の後輩で同じ医者の厳原に好かれ、身体だけでいいならとセフレめいた関係を続けているのだが、そんな時、宮野の別れた恋人・満が手術の為に入院してくる。

題名【エンド・ラブ】の名の通りに恋を一つ終わらせるお話。
身体だけとはいえ、厳原へ何か後ろめたさを感じている時点で情が移っていると思われます。
さて、元恋人と現セフレ、一体どっちを選ぶか?
厳原の告白がよかったです。ちょっとユーモア(皮肉)も忘れずにw
でも、話的にせつない展開してますが、こういう話の時なんでこうも別れた恋人に執着して恋をしない!なんて決めるのかな~?と不思議でなりません。
あきらめきれない理由がよくわからないんですよ。
っていうか、ヘタレなのかもしれない、一歩踏み出す勇気がない?
宮野展開で切なさを演出しているのですが、どうにも入り込めずにどちらかというと厳原の肩持ってました。

そして【ファーストラブ】は恋人になって2週間目のお話。
あれだけワンコで執着していた厳原がヘタレだった!?というお話デス。
これも切な目展開なんですが、ヘタレで切なさを演出w
宮野は高校以来恋をしたことなかったし、厳原も恋愛って宮野が初めてらしいので、どうしたらいいかわからなかったとかって。。。厳原、前の話では身体だけ下さいとかって宮野を襲ってたのに、恋する男は臆病になるんだな♪
しかし!書下ろし番外の【高尾満の入院記】でストーカーまがいの嫉妬と執着を見せる厳原が描かれていて、かなり爆笑。
何となく、切ない展開よりそっちの楽しい展開のほうがやはり好きだな~と思った次第。

【また明日朝食にて】
プロボクサーになって腹いっぱい飯を食いてー!というヤスの為に、その道に進んだナツ。
でもプロになったヤスには体重制限による減量が待っていて、いつもナツの食事を満足に食べることができなくて。
ナツの密かな片想いは、この彼の為に食事をさせてあげることで繋がっていのが、スレ違ってしまい~という、片想いモノ。
ヤスがおバカワンコでやんちゃ坊なので、ナツが一人で悩んでしまうんですね。
これもナツが若干ヘタレ。そして親友だからこの思いは言えないという健気な片想い。
しかし、ヤスもボクシングをするのはナツの笑顔を見たいから。
本当は両思いなのに、二人をつなぐはずのボクシングが二人のスレ違いを生んでいたという、ヤスもそれなりに考えていたんだと言うことがわかる。
だけど、思いが繋がれば大丈夫だよね♪っていうポジティブなお話でした。
ここに、彼等の先輩で宮野が登場しています。

3

2組の不器用な恋(ネタバレ)

表題作の「エンド・ラブ」
後輩医者×先輩医者
受けの宮野悠季は昔体の弱い男性と付き合っていて、彼の病気を治すために医者になると決めるのですが、彼が様々なことで不安を抱き、二人は別れることになる。
そのせいで悠季は傷つき、もう本気の恋愛はしない、と決めるのですが、後輩の厳原(攻め)から体の関係を言い寄られて、セフレの関係になる二人。
しかし、その昔の恋愛の加害者(高尾満)が入院して来て・・・

ファーストラブ
「エンド・ラブ」の続き。

また明日朝食にて 前・後編
「エンド・ラブ」の悠季の高校の時の後輩二人の話(スピンオフ)
プロボクサー×元同級生で親友 両片思い
昔二人で一緒にボクサーを試合を見て、ヤスはナツが試合にすごく興味があるのに気づいてプロボクサーになる。
ナツはそれを知らずにプロボクサーになったヤスのために、ご飯を作ってあげる。
二人はお互いに相手を喜ばせようと頑張っているのに、
ナツはヤスがけがをしているのを見て傷つく。
そして、ヤスは自分がけがをしていることよりも、ナツの元気をなくなっていくのを見て悲しむ。
そんなすれ違う二人の話です。

番外編の「高尾満の入院記 」すごく好きです。
悠季の昔の恋人、高尾が入院中で、彼目線の、悠季と厳原のほのぼのとしたお話です。
お医者さんごっこが可愛くて・・・

どっちの話も最初はすれ違いますが、最終的にはあまあまになるので、良かったです。

2

もう恋なんてしない

タイトルと出だしを見て、ちょっと暗めなお話なのかと思いましたが、内容はわりと見かけるような、安心できる恋愛ものでした。

すごく好きだった人にフラれてもう恋なんてしないと決めている医者の宮野。後輩・厳原と体だけの関係を結んでいますが、体だけと言いつついつのまにか…という展開です。先のわかる、いい意味で安心感はあります。
しかし、前後編のお話しだったのであまり意外性もなく終ってしまった気もして、ちょっと盛り上がりに欠ける気もしました。
昔宮野を振った彼氏が再びあらわれ、ヨリを戻そうといってくるのですが、彼が身体にハンデがあるなど大変なことがあるのはわかるけど結婚するからと一度宮野を捨てたのに今さら「やっぱりお前だけだ」みたいな感じで近づいてくるのは勝手すぎて少々腹が立ちます。
一体彼のどこがそんなによかったのかが伝わりにくかったのが難点だったかもしれません。
辛い恋をした分、この先厳原に散々甘やかされて欲しいと思います。
年上の恋人に甘い年下攻めが好きな方にオススメです。

「また明日朝食にて」
こちらの方が個人的には面白かった。
ボクサーのヤスと食堂で働くナツの二人の腐れ縁なお話です。
ナツは頑張るにヤスご飯を作るのが楽しみで、ヤスは頑張って試合に勝ってナツの作ったご飯を食べるのが楽しみ。
お互い相手がいてしてもらいたいこと、したいことが一致している関係は幸せだと感じました。
すれ違いもありますが可愛いらしいお話です。

初めて読んだ作家さんだったのですが、全体的に可愛らしいほっこりした印象でした。

1

カラダからなのに切ない2人

「エンド・ラブ」

俺もずっとセックスしてみたかった

「身体が弱く激しい運動もダメな親友を治してあげたくて医師になりました。」
嘘。親友なんかじゃない、恋人だった。医者にはなったけど別れてしまった。
もう恋なんかしない。そう思っていたのに。

ずっとデートしてみたかった

「身体だけで良いわけない あなたが心もくれるんじゃないかって…」
身体だけ俺に下さい、と自分を抱いた男。あなたの恋を終わらせる、と言った男。

言葉足らずで不器用な2人の、新しい恋のはじまり。
短い話ながら、過去の失恋とその相手との思いがけない再会、今のセフレとの付き合い方の変化と心の揺れ、そして止まったままの心が動き出していく、そんな流れが十分に描かれた佳作だと思いました。

「ファースト・ラブ」
恋人になって2週間の巌原と宮野。なのにセフレだった時より遠い。
思い余って巌原の研修先まで追いかけて…「身体も心も寂しい」と告げる。
恋愛下手の巌原は怖がってただけ。2人裸で抱き合って、これからちゃんとはじまる2人。

「また明日朝食にて」
高校の同級生同士。
プロボクサーのヤスを支えてあげたい食堂屋さんのナツ。
試合の前は減量があるから、ナツはヤスに何もしてあげられない。
ヤスはヤスで、ナツの喜ぶ顔が見たくてボクサーになった、という。あゝすれ違い…
結局ケンカ腰のお互いの吐露があって、両想いが判明。そしてHしました。展開は早し。
あ、ヤスのかかっているドクターが「エンド・ラブ」の宮野です。(2人の高校の先輩設定)

「高尾満の入院記。」
宮野の因縁の恋人、高尾満。手術後の宮野の回診を、真っ黒なオーラだだ漏れで覗き見る巌原。
さて、退院日。
高尾「悠希は巌原先生の何がいいわけ?」
宮野「…いちいち重くてめんどくさいとこ……かなぁ」と赤面の図。

1

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