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ouji no hakoniwa
まず表紙からして最高。柔らかい光の入り方が美しい。ひと目見たときからワクワクしました。
収録されている2つの中編、どちらも超好みです。感想の言語化が難しい緒川千世先生の作品の中でも特に難しい、でも本当に大好きな、感覚的にフィットしてくる一冊。頑張って書きますが、読んだときの感動は全然表現できないと思います。
キャラの心情のリアルさと少し非現実的な状況のバランスが絶妙で、それが独特の空気感を出しています。扉絵もどれも素敵。瑞々しく美しく、切ないけどとても優しいお話。
<王子の箱庭>
譲様が強くて最高。序盤のすれているのも、後半の甘え始めるもどちらも大好きです。大変な思いをしてきた彼に、もう一度居場所ができてよかった。
岩瀬が譲様に執着しているだけでなく、彼の幸せを真剣に考えているのが素敵。ちゃんと今の彼も尊重していて、昔も今もどちらの彼にも夢中で、大事にしたい様子がいい。
ふたりの距離が徐々に戻っていく・新しく出来上がっていくのが楽しかったです。両親との電話はじんわりします。後日談がふたりとも好きすぎる。
<断熱線上の鼓動>
同室なのに距離をはかりかねる高校生の姿がもう最高です。
白線やヘッドフォンや呼び方といった印象的なモチーフはもちろん、視線や表情に距離感が表れていてもどかしく、表現・演出力の高さに舌を巻きました。アキの子供時代の話が、何気なくて自然で、描写として好きです。
BL初コミックスながら、既に表情や台詞回しやポージング、カメラワークが神すぎます。おそらく何年経っても色褪せない、心に残る一冊です。
どちらも薄暗い雰囲気の作品。
①王子の箱庭
本編のみだとメリバ?かな?と思いますが、ラストの“箱庭”ですくわれます。自分の足で再び立ち上がることができてよかった。ただ、両親とのあれこれは、ちょっと釈然としない感じもある
緒川先生の受ってワガママなのに儚いという不思議な魅力(と色気)がある
②断熱線上の鼓動
不安定なオトシゴロ
両片想いのサンプルのような作品。攻がなかなかゲスい。攻×モブ女があるので地雷な方は注意です
表題作 萌2
元ぼっちゃん(受)×元執事(攻)
倒産し家を追い出され、身体を使った詐欺で命を繋いできた受が、やり手の社長となった元執事(攻)に監禁されるお話です。
過去に囚われたままの攻めに狂気を感じますが、お互い両思いなのでなんだかんだハピエンのお話でした。
同時収録 中立〜萌
ルームメイトの2人のお話。
ゲイで人見知り(受)
×
受の熱い視線に当てられたヤリチン(攻)
お互い両思いでありながら、受もいる部屋に女を連れ込みまくる攻。拗れまくったルームメイトの2人でした。攻が受の前でいちゃついたりヤったりしてるので個人的には地雷でした...
監禁ものが苦手な方はご注意を。
かく言うわたしも監禁ものは苦手で、数年前に読んだきり読み返していませんでした。
「監禁!」というだけで心のシャッターを閉じてしまったせいで、初読のときには見えなかったものが読み返したことで見えてきました。
初読時よりは萌えました。
【王子の箱庭】(3話)【王子の中庭】(描き下ろし) 萌
生まれたときから父の会社が傾くまでの12年の相田、甘やかされて育った元お坊ちゃまの譲(ゆずる)。
おとぎ話のような生活が終わってから8年、当時の世話係だった岩瀬が成功して、屋敷を買い取ったという話を聞いた譲は…。
お金の無心に、屋敷に乗り込んでしまいます。
わがままなお坊ちゃまを体で稼ぐビッチにするのに、8年は十分すぎるほど長い時間で、変わり果てた譲を「譲様」と呼んで傅く岩瀬が怖い。
「昔の形」に拘る岩瀬の偏執っぷりがとにかく怖いんだけど、途中で「あれ?」ってなる。
譲だけが欲しいのかと思ったら、譲の両親まで呼び寄せたことで「ほんとに昔の形に拘ってただけ?譲に、じゃなくて?」という戸惑いが発生します。
でもこれって、幼かった譲の夢を叶えてあげようとしていたんだなあ。
前回は気付かなくて、むしろ譲が訪ねてくるまで探していた様子もないから、本当に執着してるの?っていう部分で疑問を禁じ得なかったんですよね。
「すべては譲のため」
そこがきっちり裏付けも取れれば萌えます。
譲の方は、もっと複雑。
反発心から始まったものの、絆されて、でも肝心なところで手を離されて。
結局居心地が良く感じ始めていたのも、別の感情が生まれてきつつあったのも自分だけだったんだなあっていう現実を突き付けられたようでつらい。
かと言って昔の純粋な自分には戻れないところまで落ちている現実も切ない。
譲が言った「またみんなでこの家に戻ってこられたらいいな」という一言を支えに生きてきた岩瀬もまた狂ってるけど、そこまで狂うほど譲を大切に思っていたんだな。
【断熱線上の鼓動】(前後編) 中立
寮で同室になって、親しくなって、一度は想いが通じ合った秋(シュウ)と千歳。
でも今は、彼らの部屋の真ん中には白いテープが貼られて…。
「同性同士」という壁を越えられない相手に対して、受け入れてもらえない当てつけに、女子を寮に連れ込みまくって目の前で抱く。
これがね、もうほんとに無理なんです。
頑張る方向が間違いすぎてて。
しかも絶対に秋が部屋にいるときに、わざと自分だけが呼んでいた「アキ」という名前の女の子を呼んで致すっていうのがね、ひねくれすぎじゃないかと。
呼ばれて行って、秋がいるのに平気な女子も凄いなって思うし、普通だったら3人くらい「アキ」が続いた辺りで周囲も気付きそうなものなのに。
それにしてもアキちゃんのいっぱいいる学校でした。
地雷多めの方にはかなり厳しい1冊。
もし未読の方で、緒川先生の作画は好きだけど地雷は多い方という方がいらっしゃったら、この作品はあんまりおすすめできないかも。
先生の初単行本なんですね。
表題作は監禁モノ。
これが執着攻めてやつねと納得
元主人が窓から飛び降りるとこを元使用人がアっちゅう間に手錠かけちゃう瞬間芸w
無表情で冷静なのに突如喚くの怖いぃさすが監禁するだけのことはあるw
年下受け君がサバサバしててよかった。
元使用人も最後は良心的に解放したし。ハピエンで安心した。
描き下ろしでいろいろ回収して下さっていました
甘めの読後感になりこういうの助かる!と思ったw
もう一編はDK寮もの。
思春期特有のもだもだ。
意地をはればはるほど素直になった時がかわゆさ増し増しですわね。
◾︎表題
最後の最後まで好きだったのに、譲は結局成長してないな〜というのがモヤるのですが、ひょっとしたら岩瀬はその方がいいのかもしれない。延々に手のかかる子でいた方が岩瀬にとって幸せなのかもしれない。描き下ろしを見るに、譲も変化してますが、岩瀬はやっぱり変態の人だなと。譲が逃げたかと思った時のキマッてる目が好きでした。
絶望に落としてくる緒川先生なら、両親は岩瀬のお金狙いの駄目人間パターンだと思うのですが、そうでなかったのが逆に驚きでした。良い夫婦っぽいので普通にみんなで暮らして欲しい。
◾︎断熱線上の鼓動
男子高校生の寮生活というのはどれだけ読んでもいいものです。
緒川先生の線が細くてアンニュイな雰囲気に包まれたキャラの描き方が、改めて好きだなぁと思わせてくれるデビュー作でした。熱を帯びる時の仄かに乱れた表情、淡々としていたキャラが相手に縋りたいと思った時の切実な目線など、初めて緒川先生の作品を読んだ時こういうところがイイ!と感じたんだった、と思い出しました。間の取り方とか、緩急の付け方も、すごく私好みなんですよね。
◆王子の箱庭(表題作)
執着攻め×監禁ものということで、病んだ空気になりそうですが、意外にもさらっと読みやすい作品です。攻めの岩瀬が完璧に自分をコントロールできる人間ではなく、多少の隙もある人間だからでしょうか。一時的に閉塞感はあるものの、最後は2人の健全で明るい未来が想像できる終わり方で、病み系作品が苦手な方でも大丈夫かと思います。
◆断熱線上の鼓動
表題作も良かったのですが、個人的にはこちらの同時収録作の2人がさらに好みでした。雰囲気だけでいうと、他の緒川作品の『溺れる魚』や『エセ床屋漫画』などに似ているかも。逃げ道を残しながら、受けの秋をどんどん追い詰めていく攻めの千歳。こういう優しく穏やかな口調、態度でじりじりと受けを囲んでいくような攻めが大好きなので、読み応えがありました。秋のビジュアルも黒髪と真ん丸な瞳が可愛らしさと儚さを兼ね備えていて、つい愛でたくなるような受けでした。
端正なスーツ姿で、その欲情を押し込めた、執事攻め。執事攻めはいい!
それだけで「萌」ですね。無駄な肉のおよそ無い、骨格のしっかりしたスレンダーな躰。
学生だったという、岩瀬の昔の姿も美しくて。その線の細さ。この頃から、岩瀬は妙な執着を、坊ちゃんこと、譲さまに抱いていたろうか。と、思われるほどに。その執着は病的で、痛ましい。
預けられた親戚の家を出奔して、爛れた生活を送っていた譲さまは、「お可哀想に」と、岩瀬に迎え入れられるが、その歪な愛情ゆえに監禁されてしまう。「何もかも元通りに」したかったのか。
美しくて純粋だった頃の、譲さまと自分に戻りたかったのか。
その想い出だけで生きていけると、決意して、籠から鳥を放つ様に。譲を解放する岩瀬。
読み手側には、譲が自分の意思で、戻って来るだろうことは容易に想像出来るのですが。
次に捕まったら、もぅ逃げられないだろうという事も分かる。
同時収録に「王子の中庭」と題して、その後の二人が描かれていて。
過去にだけ生きていた岩瀬よりも、譲さまが強く、逞しい心を持っていることに救われる。
緒川先生らしく言うと、「本編のギスギスを少しでも和らげるコーナー」になっていて。
この結末はとても嬉しいものだ、としみじみ思わせてくれる。
どんな境遇に堕ちようと、人は、愛された記憶のあるものは、それを簡単には手放さない。
強く生きていくのだと。
ところで、これが初コミックスだとは意外です!素晴らしい。
どちらかというと、表題作よりも「断熱線上の鼓動」の方が評価高いんですね。
私は表題作推しです。
勿論、このショートストーリーの前後編も素晴らしい。
自身の性癖の為に、友情との間に線引きするシュウと。それを解っていながら、追い詰めていく千歳。その線を越えると変わってしまう「何か」に怯えていたシュウが、どうにもならない熱情に押されて、その線を越えるとき。という、10代という、青いだけにヒリヒリとした痛みを伴う物語。
詩的なモノローグは緒川先生ならでは。華奢というより、痩せぎすの、その細い腕を伸ばして、千歳を引き寄せるラストカットがオシャレ過ぎて震えます‼︎
作者さんの初コミックですね。
一度読んだきりだったのを読み返してみました。
病んでますね。病み執着具合がさすがです。
王子の箱庭
岩瀬はずっと待っていた。昔の幸せな家にするのを。また主に仕えるのを。
変わってしまった讓にも恭しくて、手錠足枷監禁!
そして讓の手管に落ちて…。
讓がこの暮らしを受け入れていっても良かったのに、でもあっさり解放されちゃって。
また瀕死の讓が家をたずねます。今度こそ離さない!二人きりの甘い生活、讓が壊れてしまっても。
なところで急に讓が覚醒、バイトして真っ当に働き元気に。昔と違う笑顔も好き。
これはこれでいい終わりかたですね。
断熱線上の鼓動
わかりにくい始まり方でどういう関係?と思ってたらそういうことですか。切なかったけど最後はうまくいって良かったです。
複雑ですね。アキという女の子をひたすら部屋に呼んでイチャつくのをみせつける。
ひたすら無視する。
とうとう秋が線を越えます。
絵がキレイですね。
緒川さんって振り幅は広いけどブレがない作家様だよなぁと、なんとなく昨日このデビューコミックを読み返していてふと思いました。
音楽ライターがライナーノーツなんかでよく「進化でもあり深化でもある」なんて褒め方をしたりするのを目にするけど、緒川作品もまさにそんな感じがします。
本作と「赤のテアトル」は、続けて読むと通ずるものが結構あって、分かりやすいところで言えば、2人の関係性だったり、その関係性の変化のさせ方だったり。
作者の萌えの根幹的なものが変わらないんだろうなって感じ。
でも深化してる。
近刊になるほど削ぎ落とされていってる感じが、本作を読むことでよく分かって面白いです。
【電子】レンタ版:修正-、カバー下○、裏表紙×
ほんと早く読めば良かった!!
緒川先生の病み系じゃない作品が好きなんですが、
BLで病み系はどうも苦手なのでこれはずーっと手をださずにいました。
この作品。
病んでるといっちゃ病んでますけど、私こーゆーの大好き!!
Renta!の48時間限定で読み始めたんですけど、読後すぐに無期限に変更しました。
(一概に病み系といっても終わりよければ全て良しの病み系なら大丈夫で、バッドエンドとか読後感がモヤモヤするのがダメなんだと、今更ながら自分の嗜好に気づいた次第。)
攻めが
・受けを愛しすぎる故に半端なく執着する
・ずうーーーっっとずっと前からひたすら受けの事が好き
・受けのために人生を賭けて一生捧げる気持ちでいる
こういう登場人物が大好物なので、私の心をどんぴしゃで満たしてくれました。
そして元執事という事もあり「敬語」なんですよ!!攻めが。
もう美味し過ぎる!!完璧!!!
「箱庭」とあるので、読む前はずっとお屋敷の中の狭い世界で外界と遮断して二人で生きていく・・・
おぼっちゃまももう反抗する気もなく無気力甘んじて受け入れるようになったが、二人がそれで幸せならそれでいい・・・みたいなオチの閉鎖的病んでる系かと思ってそれだと嫌だなと思ってたんですが、違いました!
受けのぼっちゃまは、なかなかのじゃじゃ馬でございまして、すんなりと攻めの一方的な世話を甘んじて受けるようなタマではございません!
昔の汚れないおぼっちゃまそのものとしての生き方はもう出来ない&しないポジティブさがいいですね。
攻めを執事というよりも下僕扱いにして、攻めもそれを嬉々と甘んじているという構図に落ち着いた感じです。
ちょっと もやもやしたのはおぼっちゃまのご両親。
一家離散ののち、二人仲睦まじくお弁当屋さんやってた。
8年間も息子と連絡を取らない理由が不明。
(もちろん家出した事も知らない様子だし)
預け先が親戚なんでしょう?なぜその親戚と交流がないの??ふつー親ならその後も訪ねに行くよね?
もう一つの収録作は、攻めは受けと同室で、女の絡み(いちゃいちゃ程度しか描かれていないけど)を見せつけている、という構図が出てくるので、だめな人はだめかもしれません。
攻めが受けのことを好き過ぎる故の行動というわけで、かなり歪んでますが・・。
攻めの歪みっぷりよりも、同じ空間に受けがいるのに部屋にやってくる女の神経にムカついたけど、お話としてはとても好き。
部屋に誘われた女の子が 同室のコがいるのにいいの?と攻めに聞いた際
「いいんだよ。何をしたって今の距離が変わることはないんだから。」
と答えるのを読んで、初読の際は、こいつナメてんなー、受けを見くびってるなぁ・・とイラっと来たんですが
もう一度読んだ時は、はぁ、せつないセリフだなぁ・・・っと変わりました。
初読み作家さんです。
ちるちるさんで話題になっていたので気になっていた作家さんでした。
まず絵柄に惹かれたんですが、スッキリ綺麗な絵がお話にも合っているなと思いました。
2つの中編のお話が収録されているのですが、2つとも好きでしたね。
どちらも執着心が強い作品なのですが、ストイックなところも感じられて、その抑制感が却って感情の強さを表しているようで切なかったです。
台詞は決して多くないのですが、気持ちがよく伝わってくるこういう作品はとても好みです。
視線や態度で心を語るような…。
お互いに気持ちをうまく伝えられなくて意地を張って冷たく当たったりという程度が割と高くて、なかなか靡かなそうに読者に思わせる受け様達でした。こういうのもいい(笑)。
表題作の攻め様はかなりインパクトが残るキャラでした。
遅ればせに緒川千世さんの作品を初めて読みました。すごく絵が綺麗な方だなぁと思いましたが、本の内容はなかなかの曲者だなぁと…登場人物の見た目の中身のギャップがいい意味で裏切られた感じがして良いです。王子様的な人が実は性格に難ありな人だったりするので、読んでいて楽しかったです。見た感じでストーリーが丸わかりの絵と違って「どうなるんだろう?こんな人だったなんて!」と絵から想像できないところも好きです。これからドンドンと緒川ワールドにハマっていこうと思います。
このコミックスは初コミックスなんですね。
まあ、こなれているのは当たり前なんですが、やはり絵が安定しているのでそういう意味での不安感は全くない作家さんです。
しかし、話は当たりと外れのブレが個人的にはかなり大きいので、(特に「ラクダ使い〜」はすごかった)読むのを迷いましたが執事だというので思い切って購入。
話は当たりと外れの中間くらいで、これならば「大好き!」という訳ではなくても、読後感は悪くないです。
あ、いえ、病んでる話なのですけれど。
家が没落してグレた受けと、病んでしまった元執事の攻め。
ナンダカンダで共依存しているので、歪んではいるけれどハッピーエンドなのかしら。
もう片方も普通に見えて相当歪んでいるお話。同じ部屋でって、どう考えても嫌だなあ。
この中では「王子の中庭」が一番好きです。受けが壊れちゃったかと思ったら、全くそんな事なかった。最初の「ぶっちぎり」のコマが大好きです。か、可愛い。
なんとなく気になって読んだ本。
正直、立ち読み読んだだけでは、
そんなに読みたいとも思わなかったのですが、
面白かった!!
2つお話が入っているのですが、
どっちも好きでした。
王子の箱庭、
始まりは健全なものではないけど、
監禁生活でありますし、
監禁する元世話役は、ちょっと病的。
だって過去を追い求めて、実行しちゃってる訳ですから。
普通に考えたら狂ってる。
でも最後はその彼が救いになってるんですよね。
それでもって、健全なものに変わっていく。
おかしいかもしれないし、
いいと思う私もおかしいかもしれないけど、
なんか、とても綺麗なものに感じました。
読み終わって、すっきりします。
もぅ1つのお話も、最初ははっきり言っておかしい。
自分の隣で同室の子と女の子がいちゃついてるのに、
部屋を出て行かない訳ですから。
閉じこもってるにも程がある。
でも、こちらも最後は健全なものに。
これもおかしいっちゃおかしいし、
良かった!と思う私もおかしいっちゃおかしいんですけど、
こちらも綺麗なお話に思いました。
読み終わってすっきり。
むしろ正直になれた閉じこもりの彼に
「良かった…」とプチ感動。
うーん、相当私はおかしいかもしれないけど、
すっかりこの世界に引き込まれました。
どちらも素敵なお話でした!
裕福な一家の崩壊から、精神的に壊れてしまった子息と使用人の物語です。
分かり易くグレた譲と、譲を守り続けたいがために病んでしまった岩瀬。譲の自暴自棄なところを見ると、岩瀬の執着はちょうどいいのでは、とも思えました。
個人的には、どうせならもう一度散り散りになった家族が揃って欲しかったなあ……両親はこじんまりとしたお弁当屋を始め貧しいながら幸せで、息子の譲は岩瀬の登場で孤独から解放され。ある意味みんな幸せな形でまとまったのかもしれないけれど、家族はまた別なんじゃないかなー、と。
あとは、自分の中で譲の岩瀬への想いがどんなものかがモヤモヤとしたまま終わってしまった印象。やっぱりお互い依存し合うような、ちょっと病んでる解釈でいいのかな。それで二人が幸せならある意味素敵で永久的な愛の形かもしれないけど。
緒川先生の作品を全部読んでみたい!!!という思いから手にした一冊です。
先ず、表題作。
思いがけずハードな展開のお話に、実は正直途中たじろぎました・・・
最後の描き下ろし「王子の中庭」でようやく緩和された感じで・・・
私、執着モノは大好きです。
でも、この「王子の箱庭」は、最後までそこはかとなく怖さの漂う執着のように感じられました。
岩瀬の執着は一歩間違えると、犯罪すれすれの執着心・・・。譲にどんな態度をとられても、何を言われても、何事もなかったように、しかもあの可愛いかった頃の譲が目の前に見えている感じで、淡々とお世話をする姿がちょっと怖かった・・・
しかも、2人だけの閉ざされた世界・・・という空気感も怖かったです・・・。
なんか、昔見たドラマで、相手を監禁した挙げ句、その相手の事がちゃんと見えていなくて(目が見えないわけではなく)、相手の言っていることもちゃんと聞こえてなくて、自分のイメージの中にある相手が目の前にいるような幻想の中、相手の抵抗も言葉も無視して淡々と接している・・・みたいな怖いお話があったのですが、それを思い出す感じで、背筋がぞわぞわ~としました。
あと、途中本気で痛々しかった・・・
でも、描き下ろしと、おまけペーパーの岩瀬は可愛かったです。
もう1篇は、寮生活で同室の高校生のすれ違いラブストーリー。
これは最初切ないのですが、素直に萌えました。
お互い好きなはずなのに、誤解からすれ違ってしまって・・・。
でも、寮では同室っていう一番近い空間に居て、でも気持ちは遠くて・・・
あ、でも、良く考えるこの攻め様も結構ゆがんだ性格かも・・・受け様をたきつけたくて、アキ(受け様の名前が秋、但し読み方はシュウ)という名前の女の子と片っ端から遊ぶなんて・・・しかもあろうことか受け様のいる寮の部屋に女の子を連れ込んでコトに及ぶという・・・しかもそれを受け様は隣のベッドで、ヘッドフォンで耳をふさいで逃避する・・・
結構すごい世界ですね・・・。
当て馬の女の子達はとてもかわいそうですが、でも、最終的には攻め様と受け様の甘々な結末が待っています。
そんな2人、シュールなんだけど、萌えました。
綺麗な絵柄と設定が気になって購入しました。
ストーリーはタイトルそのままに箱庭の話です。
淡々としたストーリーで攻めは受けのことを大切に思っているはずなのに、無理やり肉体関係になったのは残念ですが(途中までにしてほしかった)、三話なので仕方がない。
絵柄は綺麗ですがあまり人間味がなく、それが逆に箱庭という、作り物感のある世界と過去に固執するちょっと壊れてる攻めに合っていたと思います。
この作者さんの作品は初めてだったのですが、他の作品もチェックしようと思います。
(表題作には触れず)
「断熱線上の鼓動」
なんだこの作品は 表題作を読むつもりで買ったのに
同時収録作品にすべてをもっていかれました
おおよそ一冊の三割程の収録なのですがしっかりと胸に染みます。
自分から越えてはならない一線を引いたシュウですが
耳をふさいでも、目を背けても、もう心も体も千歳を拒むことはできない
アキ アキ アキ アキ
「ただ人を好きになっただけだから」
シュウにはただそばにいれるだけでよかったしあわせが
あまりにも大きなもので返ってきたから困惑してわからなくなって
突き放してしまった。でも時間が経過していくと
失くしたものの大事さに気づいていく 置いてかないで。
じぶんも気持ちを表すとか何かを考えるとか
他の人より時間がかかてしまうから、なんだかこのふたりの
このくっつけない時がとても愛おしく感じれました。
わすれられない熱のあるおはなし
!是非!
緒川千世先生の作品が大好きで購入させていただきました!!
表紙が綺麗で美しい✨裏表紙は儚さと独占欲✨ どちらを見ても買って良かった!と思います*´∇`*
☆王子の箱庭
お坊っちゃまだった譲は父親の会社の倒産をきっかけに道を踏み外してしまう。大人になってから譲はお金に困り、昔住んでいた我が家が世話係だった岩瀬のものになってると知り、その家に行き、金品を盗もうとしたが岩瀬にばれてしまい監禁… そこまでの経緯が複雑すぎてどう表現していいのか難しいです。
早く逃げなければ、心まで囚われてしまう――
裏表紙に書いてある言葉がすごく心にきました。逃げなきゃいけないのに逃げたくない…矛盾してるけど繊細すぎて儚すぎます。
最後の「もう二度と放しませんよ」という岩瀬の言葉から王子様は一生逃げられない運命なんだなーと思いました。幸せになって欲しいです*´∀`*
☆断熱線上の鼓動
自分的にこれまで読んできたBLのお話のなかで一番やばかったです!!!これは本当にきたー!と思いました笑
心情の変化が細かく描かれていて千歳と秋のお互いの気持ちが切なかったです。
「千歳行かないで 俺のこと見捨てないで お願いだからそばにいて」
一線を作ったのは秋の方だけど、千歳に対して素直になれない苦しさが伝わってきて、相手に自分の想いを伝えるのは大変なことなんだと改めて思いました。
2つのお話はすっごく切ないけど読み終わった時に心が満たされました! 次の作品も楽しみにしています*´∇`*
「王子の箱庭」という作品が表題作なんですが、
こっちのお話をそっちのけで
同室者同士の葛藤とすれ違いを描いた
「断熱線上の鼓動」に萌えて燃えて仕方ありませんでした。
勿論、表題作も良いヤンデレで素晴らしいのですが、
受けがすれていてかわいさをなくしてしまった部分が
悔やまれます。攻めのように、昔の貴方はもっと
可愛かったんだけどな……と残念な気持ちになってしまいました。
最後の最後の急展開は大変たぎりましたね。
この先どうなるの!?と気になって仕方なくなり、
その後の話で受けは壊れてしまったのかなと思ったんですが、
本当にメンタル強いですね!びっくりしますよ!
こっちの評価だけで言うなら萌です。
「断熱線上の鼓動」
部屋の真ん中に境界線を引いて、絶対に踏み入らないようにする。
同じ部屋にいるのに、別空間のように振る舞う。
この描写で、一気にぎゅーんと心を持っていかれました。
攻めの飄々としたつかみどころのない態度と、
受けの興味がなさそうで、攻めと関係を持とうとしている
女子生徒に当たって邪魔するシーンなど
とてつもなく萌えポイントをつかれました。
攻めの女子選びの基準もたまらないですね。
途中まで、BL力が足りていないのか、さっぱり攻めのことが
分からなかったんですが、女子生徒といちゃいちゃしながら
受けのことを見て名前を呼ぶ場面は素で
「これはやばい」と呟かせるほどの威力をもっていました。
最後のシーンでは心の底から「おめでとう」と言いました。
こっちの評価があまりにも高いため、総合的に神です。
緒川さんの描かれる作品はギャグもいいんですが、
こういうシリアス、切ない傾向が特に才能が光っている
ところだと思うので、これからももっともっと
素敵な作品を生み出してほしいと思います!
久々に衝動的に作家買いをして、外れがなかった作家さんです。
心の底から出会えてよかったと思いました。
むしろ作品ではなく、作家自体が神レベルです。
緒川さんの初単行本、ぜひ皆様も読んでみてください!
人気作家緒川千世さんのファーストコミックス。
◆あらすじ◆
執事の岩瀬(表紙絵右)にかしずかれて暮らした豪邸を、譲(ゆずる 20歳 表紙絵左)が追われることになったのは、父親の会社が倒産した12歳の時。
それからの8年間、家もなく放浪するうちすっかり性悪ビッチと化した譲が、かつての実家を岩瀬が買い取ったことを聞きつけ、舞い戻ってきます。
ところが、金目のものを盗んで逃げるつもりが、岩瀬に監禁されることになり――
◆レビュー◆
なんて甘い監禁生活!
元自宅の豪邸で、元執事の岩瀬にかしずかれ、快適でゴージャスな衣食住を与えられる譲。
その暮らしぶりは、8年前までの幸福な日々と同じ。ただ唯一違うのは、手足に繋がれた鎖の存在だけという。
これ、面白いのは、監禁する側=支配する側じゃないというところなんですよね。
上から目線なのは、あくまでも監禁されてる側の譲。
「てめえさわんなよッ ただの性欲処理なんだから大人しくしてろ」
って、これが監禁されてる側のセリフなんですから、笑っちゃいます。
岩瀬は、譲の家が一家離散して執事の職を失った後、実業家として成功し、人手に渡っていた主人の豪邸を買い取ったんだそうで――
流れから言うと、完全に下剋上です。
といって、元主人を征服する優越感に浸りたいわけでも、譲を監禁してS的な嗜虐に酔いたいわけでもないらしい。
彼は、純粋に譲のために(そして岩瀬自身のために)以前の生活を取り戻したかっただけ。
岩瀬の感覚は、SかMかという既存の属性では説明できないものがある気がします。
敢えて名づけるとすれば、ド執事体質。
愛する主人のために執事として仕えることが最高の歓びで、その目的を叶えるためには主人をためらいなく鎖に繋ぎもする、という。
そういう意味で、岩瀬ってすごくニュータイプの人物像なんです。
ニュータイプだけに、彼に共感はしにくいんですが、嬉々として執事ごっこを続ける岩瀬のうやうやしい倒錯っぷりに、もう目が釘づけ。
ありえようがありえまいが、突き抜けた執事愛に魅せられてしまいます。
譲を一度敢えて解放したのも、実は岩瀬にとっては駆け引きの内だったのかもしれない・・・そんな気もします。
ひとたび岩瀬の全力の執事愛を味わったら、譲は彼なしでは暮らせなくなるに決まってますし(笑)
全ては岩瀬の掌の上のこと?――それでいて、あくまでも使用人の姿勢は崩さない岩瀬。
う~ん、執事愛、深いよ。。。
個人的には、昼間は慇懃な執事が夜はドSだったりという展開も大好物なんですが、この作品は、敢えてそういうありがちなパターンにハマらない路線。
これはこれで新鮮でした。
唯一残念だったのは、濡れ場描写がイメージ映像的で、さらっとしすぎてることでしょうか。
描き下ろし「王子の中庭」でも、譲に憎まれ口を浴びせられながら、幸せそうにほほ笑む岩瀬の執事顔が見られます。
この2人、たとえ恋人同士になろうとも、永遠に主人と執事なんですね。
同時収録はDK寮ものの「断熱線上の鼓動」。こちらは王道展開です。
この元執事の岩瀬が病んでるのですよ。譲はかなり悪い方に汚れてしまって昔の面影はまるでないのに、監禁して再びお世話しようとする岩瀬。なので、監禁ものですが、とっても大切にされてます 笑
そんなに思うほど怖い感じではなかったです。悪いことはしてるんですけど。譲も。そんで罰が当たってやくざにぼこぼこにされるという。そして結果的に岩瀬のもとに戻ります。なんだかんだ最後はハッピーエンドですね。
もう一編もちょっとシリアスな話。ちょっと重めな一作ですが、内容的にもしっかりしてますので、ちょっとシリアスな話とか病んでる系とか重めの話読みたいなって肩にはお勧めです。そこまで重すぎないのも良いです。
やっぱり舌がエロいです。舐めフェチです。
緒川さまの青年と少年期のはざまにある男のこの身体の薄さはエロエロだと思います。
『王子の箱庭』
執事×お坊ちゃん。監禁しちゃうくらい好きなんですね、分かります。ラストの姫抱っこ+ぎゅーはラブラブの結晶だと思います。
『断熱線上の鼓動』
「アキ」と名のつく子と遊びを繰り返す千歳。愛じゃないですか、愛です。あー、もうもっと素直になればいいじゃない。でも、このもどかしさ嫌いじゃないわ!
あと、モノローグがすごくいいと思います。
緒川千世さんで初めて読んだのがこの王子の箱庭でした。
展開がサラッとしており、受けが屋敷を出ていった後もすぐにまた戻ってくるなど問題が起きてもあっさりと流れてしまうので物足りなかった気がします。
逃げ出すチャンスがあったのに留まった理由や屋敷を逃げ出して酷い目にあい(自業自得なんですが)屋敷に戻って抜け殻の生活をしていたのに急にアルバイトを探すなど元の軽い性格に戻る理由なども書かれてお
らず分かりにくかったです。
イラストは綺麗なので子供時代の受けと攻めの爽やかなやりとりなどは見ていて微笑ましかったです。
この作家さんは、PINK GOLD 電子版で初めて拝見。ヤンデレなストーリーがメチャメチャ私好みでした。好みの設定だっからと思っていたら、この作家さんの作品はどれも私の心に響きまくりです。
この作品は、電子書籍でつい先ほど読みました。
元大富豪の嫡男受けと、元世話係攻め。
ソフト監禁もの好きだと、この作品で自覚しました!
監禁と言っても、鎖で手脚の自由こそ効かないですが、攻めが受けを甘やかして過保護。至れり尽くせり。それを疎ましく思う受け。ちらほら出てくる過去の回想。受けが、豪邸を去った後、茨の人生を歩んでいたことが捻くれた人格を作ってしまったんだと、涙腺の調子が一気に悪くなりました。そんな受けを無償の曲がった愛で包む攻め。読むに連れて涙と鼻水でヤバイことに。自由の身になった受けが結局は攻めの元しか居場所なくて戻ってくる下り。最後までじんじん心を締め付けました。
そんな感情を引きずりながら、収録作の、断熱線上の鼓動
切ない。この作品も凄く良かったです。攻めが寮の部屋で、受けの居る目の前で女子と戯れる所とか、受けの気を惹くためだと分かってはいても、まさか事後だったなんて!受けがヘッドホンで耳を覆う理由が、攻めと女子の戯れから断絶するだけの理由じゃなかった所がお気に入り。不器用な駆け引きにキュンときて、またまた涙腺が崩壊しました。
切ないけどハッピーエンドな作品を読みたい方にオススメです!
コミックも買わなくては!!
表紙に惹かれて購入したこの本。
執事とぼっちゃまのお話でしたが、なんかこう、昔自分が好きだった内容ってこういう感じのものだったので懐かしいものが呼び起こされた作品でした。
しかも監禁というのがまた、一時期ドはまりしていたシチュで、こちらもやたらと懐かしい気持ちにさせてくれました。
執事さんは監禁しているけど、ぼっちゃまのことを溺愛していて、決して乱暴をはたらくために監禁したわけではないのです。
ここが私の個人的に重要な部分で、甘やかすために囲う、これ大事です(笑)
話の成り行き上、執事さんはカっとなってぼっちゃまに手を出してしまいましたけど;
うん、まぁそれは美味しい展開ということで。
監禁なんて道徳的に許されることじゃないけど、
BLの世界では攻めが溺愛の末に監禁、受けも実はその状況を望むようになる、あるいは最初から望んでいたというのがよくありますよね。例に漏れずそんな作品でした。
でも、それがまた萌えるんだな~。
しかもぼっちゃまが世間の辛酸を舐めてビッチ臭くなっているところが、
甘えたぼっちゃんのままでない所がいいなぁと思いました。
こういう箱庭趣味ってBLでなくてもレディコミやNL小説や乙女ゲーにも多く存在しますし、
いつの世になっても一定の需要があるんでしょうね。
ただ監禁と言っても、全然怖くないです。
なので濃厚な監禁物を期待している人は回れ右です。
どちらかというと受けさんを溺愛し過ぎて傍に置いて昔のようにお世話したいという、
そういう甘やかすために監禁した、というパターンなので、
そういうタイプの監禁をお望みの方には良いと思います。
緒川先生の初コミックが今作とのこと。
初読みがこの作品だったら次買うの迷っただろうなぁ。
他の作品から読んでよかった。
まず、絵が好みでした。
ヤンデレな岩瀬は元お坊ちゃんの譲を溺愛していたのです。
譲が監禁された時から怖い方向にいかないように祈りながら読んでいましたが
岩瀬からの暴力とかなくてよかった。
監禁される譲もなかなかのビッチぶり。バランスがなかなかお似合いでした。
書き下ろしの王子の中庭(譲がカフェで働く話です)があったので読後感が
良かったんじゃないかと思いました。
もうひとつの収録作は受が好きになれなくて個人的に微妙に萌えなかったです。
こちらでの評価が高かった昨年の新人さん。
初コミックスをようやく入手。
全体の絵や構図とかコマ割りは、きれいで読みやすい。
ストーリーの展開も、言いたいことは良く伝わってくる。
ただ、個々の人物の絵とか、ストーリーの根幹について、いろいろつっこみたいところも無いわけじゃなくて、、、
キャラクターの絵が既成の作家さんに影響受けてるのかなって見えるのは、まあ、こっちの読み手側の勝手な感覚だし、絵に関してはそのうちどんどん変わるかもだし、
ストーリーも雰囲気でこれだけの連載を押し切る力があるわけだし、
初コミックスがこれなら、なかなかたいした物だと思う。
表紙に一目惚れして購入した一冊です。
大当たり!本当に良かった〜!
元お坊ちゃんとそのお世話係だった男とという時点で好み。
初めて体を繋げるのがほぼ強姦という形でしたが、ハッピーエンドで良かった。
手錠に繋がれるのにだんだん抵抗しなくなっていく受けが可愛くて仕方ありません。攻めの受けへの執着も良かった。
鍵があるのに逃げなかった受けのあのシーンはたまらなく好きです。
初めてこの作品で緒川先生を知りましたが他の作品もとても良かったので作家買い決定な作家さんです。
みんな大好き、ぼっちゃまと執事のカップリングだよ~~~!
でもこの漫画が従来と違うところは、ぼっちゃまが
元ぼっちゃまなんだってことだよ~~~~!
たまには監禁もの、束縛もの、ヤンデレものもモグモグしたい方に
めっちゃオススメの御本なのです。
私が萌えたのは、やっぱ手錠でしょう!
もうね、手錠はいいよね!いかにも束縛してるってのが
目で見て楽しめるから!←オイ
あと、それはまあ……ぼっちゃまが美人でいらっしゃいます。
美人なので、視聴者の私も見惚れてしまいました。
束縛主従関係愛が大好きな方は是非読むべきですw
監禁=エロと考えていましたが、くすぐったい執着でした。
表紙のデザインが素敵。
白い空間が彼らの空白の時間に思えて、そこへ鎖で優しく押さえつける岩瀬(攻)の表情に萌えます。
譲(受)は昔のままの無垢な坊ちゃんとしか自分を見ていない岩瀬に苛立ちを募らせます。
無垢なんてもの、とっくになくなってしまっているのだから。
やさぐれた自分を誇張して露悪的に振る舞う譲はいつも笑っていますが瞳は醒めています。
岩瀬は挑発にのせられ『今』の譲を認められず激情に駆られ抱いてしまうのですが…。
この時の岩瀬の気の狂わんばかりの表情!
譲にはきれいなままでいてほしい、という目標に(欲情して)背いてしまった時の欠落感は彼にとっても想像以上だったんですね。
はずみで溢れてしまった岩瀬の想いに触れた譲は毒気をぬかれたように共に過ごしますが仲間の訪れにより呆気なく解放されます。
本当に必要なものがないのなら、さらに自棄になれたハズの譲は岩瀬を求めます。
待ち続けてくれる存在がいる幸福に譲が気づくことができてよかった。
【王子の中庭】
逞しく育ってきた譲は箱庭には収まらなかったようで、ふたりは箱庭の外でも『今』を楽しんでいます。
本編で隙のなかった岩瀬が譲を緩んだ顔で見つめる姿が可愛い。
あんな顔するのね(笑)
【断熱線上の鼓動】
両想いなのに、受がセクシャリティを含めた自分(の気持ち)を認めることができない為に切なく残酷な状態で行き詰まっているルームメイト同士。
小学生時代の出来事から内村秋(受)は同性に惹かれる自分を隠し他人と距離をとるようになります。
自分の世界が全てだった子ども時代から成長していくにつれ自分の外に『普通』を見つけてしまって変わろうとしたりしますよね。
自分を否定しないと生きていけない閉塞感。
それも長く続くとツラすぎて自分に折り合いをつけないと前へ進めないことに気づきます。
歪みに音を上げ、目に入った部屋の中央に引かれた線の向こうにいる千歳(攻)も実は苦しんでいることにやっと気づく秋。
千歳のやり方は乱暴だったけど(笑)
苦しみを思い知らされることがある一方、何ものにも代え難い想いを与えてくれるのも互いの眼差しです。
華奢な線、乾いた瞳に感情が宿る瞬間が気になる一冊でした。
J庭で超混雑のサークルさんで購入した本がアタリでそれがこの作者さんという出逢いです。
一冊の中にふたつのストーリー入り。
表題作は、監禁モノ。
と言っても、私の中にある 監禁モノ=ちょっと怖い というのとは
全然違っていましたw
これはワタクシの勝手な思い込みデス(^^;
なんとなく監禁モノって暗いイメージを持っていたので、それとは全然違いましたね。
2つ目の作品は、寮の同室の好きな人に距離を置かれたので
見せつけるため女子とイチャつく・・・というストーリーでした。
1つ目も2つ目も、心の揺れなんかをメインに
描かれているんだろうなぁという気がしたのですが
なんだろう・・・?今一歩浅い印象を受けてしまいました。
決して面白くないわけではない。
絵も雰囲気があって・・・・。
なのに、
読み終わった後、
「あとほんの少し、作品に溺れたかったなぁ」という感情が残りました~。
初めて読んだ作家さんでした。
表紙の鎖をみてSMか?!と気になり購入。
幼いころ天使のように純真無垢だった坊ちゃんが、親の借金のために離散して、
とんだアバズレになって舞い戻ってきたことに、鼻血が出そうなほど興奮しました。笑
元世話係の岩瀬もさぞ驚いていたことでしょう。
ただし、岩瀬は私と違ってアホではないので、表情一つ変えずに、
さっさと坊ちゃんの腕に鎖を嵌めて自分のテリトリーに囲ってしまったので、さすがとしか言いようがありません。
そんなこんなで、ポーカーフェイスの下に執着を隠し持つ世話係と、彼に囲われた坊ちゃんのお話です。
綺麗な敬語でかしずく世話係と、汚い言葉でののしる坊ちゃん。
食事もお風呂も全部世話する世話係と、ベッドでは乱れまくる坊ちゃん。
いろいろ倒錯的で面白かったです。
「岩瀬の愛の深さを思い知るがいい」
と、常に岩瀬サイドの視点で読んでいたので、最後に坊ちゃんがオチたときには
よっしゃーーーー!!!と思いました。笑
岩瀬のようなSっ気のある攻がかしずく様が見れたのも楽しかったし、
意地っ張りなお姫様みたいな受を落とすのも楽しいw
ただ、エロスの描写はこぎれいにまとめられていたので、岩瀬がもっといやらしく攻めたりとか、
ドロドロした描写で描かれていたら、尚よかったですw
《個人的 好感度》
★★★★・ :ストーリー
★★・・・ :エロス
★★★★・ :キャラ
★★★・・ :設定/シチュ
★★★・・ :構成
雑誌に現在連載されている作品が面白くて、何か単行本を出されているなら是非!と思い買い求めたのがコチラ。
とても綺麗で繊細な絵柄で「これが初コミックス!?」と驚いたのですが、元々別名義で漫画家されているお方だとか…?
絵柄も去る事ながらお話の進め方も無駄なく読みやすいので納得。
表題の「王子の箱庭」。
12歳で一家離散して幼くしてこの世の汚い所へと落ちていった譲と、離散するまで譲のお世話係をしていた岩瀬のお話。
汚い所へ流れていった後、そこの空気に居続ける譲が、岩瀬と再会し岩瀬の愛を受けるようになり、その居心地の良さに気持ちが変わっていく。
岩瀬の愛情は、譲への執着が1番だと思うのですが、それだけではなく、目の前で一家がバラバラになった事で自分の非力さを思い知り、「この家族をどうにかしたい」と思い続けた物もしっかり混じっています。
でもその岩瀬の愛情は、あんな幼い譲をそういう目で既に見ていた、という事なのでしょうかね。
あと、一家離散は分かるけれど、現在弁当屋を細々と営んでいると言う譲のご両親。
…何故譲を手放したままだったの?
親戚に盥回しに(多分)されている間にも、ちょこちょこと会いに行ったりはしなかったんだろうか。
いや、考えれば考える程可笑しな方向に行きそうですね、単なる私の疑問は愚問かもしれません(笑)
お互いきっと、当時の愛情とは違う形にはなったけれど、これからずっと幸せで居られるんだろうな、という安心感が最後に見れました。
それが巻末の「王子の中庭」。岩瀬目線です。やっぱり岩瀬の愛情爆発(笑)
そして、「断熱線上の鼓動」前後編の2話。
寮生、同室の秋(シュウ)と千歳。
部屋の真ん中には、お互い近付かない為の線引きをしています。
お互い両思いだけれど、秋は自身の気持ちを認める=一線を超えてしまうのを恐れてその気持ちを認めない。
逆に千歳は、秋を好きでしっかり自分を見て欲しくて、でも追い詰めても逃げる秋へのあてつけの為、自分だけが呼んでいた秋の呼び名「アキ」と同じ名前の女の子を部屋に呼んではイチャコラ。
苦しいのは自分だけ、切ないのは自分だけ、自分だけ、自分、自分。
そう考えている秋が、千歳の気持ちを聞いて、それは自分だけじゃないんだと分かって自分から「行かないで」と≪線≫を超える。
認める事、素直になる事、踏み出す事の大切さや希望がそこにある気がします。
両作とも、受さんはとてもフェミニンな雰囲気がある気がします。
「線が綺麗で話も面白い読みやすい」点では今後もっと気になる作家さんかも。
表紙の絵がとても綺麗で、どんな話か気になり、あらすじを読んで即購入しました。
監禁生活と聞くとドロドロして背徳的に感じるのですが、(そういうお話も大好きです:笑)
他のレビューの方も仰る通り、今回の話は読んでいて岩瀬(攻)が、本当に本当に譲(受)を大切に大切に思っているのが、読めば読むほど、伝わって来ます。
譲だけが傍に居ればいい!という訳では無く岩瀬が、譲と家族がもう一度皆で幸せになれるように準備をしていたのには、驚きと感動をしました。
本当に純粋に昔を譲を大切にしたかったのだなぁ~と。
また両親が良い・・・!!そして譲の発言にも涙が出ました・・・・・
書き下ろし(後日談として)、昔とは変わった譲に対しても好き。と思う岩瀬と譲のやり取りが面白く、素敵でした。
最初に読み終わった感想は、同時収録されている話も勢いが有り、面白く、どんどん続きが気になる作品だった!
のが、もう一度読み返すと岩瀬も譲の気持ちのどちらにも感情移入してしまい、一度別れるシーンは涙が出てしまいました。
また同時収録のお話も胸がギュっとなる様な切なさが有り、とても良かったです。
まだまだ読み返す予定ですが、個人的に話もドツボで、絵も綺麗な繊細なラインで描かれていて飽きません。
今回初コミックという事で、今後も作品を楽しみにしたいです。
期待以上に、ずきゅーんときたので神です。
攻めの受けへの執着というか抱いてる気持ちがなんとも…
いいんですよ(/- -)/
攻めが受けをほんとに慈しんでるかんじがよかったです。
あと同時収録作品で受けが挿入時に痛がっているのに萌って
きちゃいました!「い、いたっ」 って…
はわわわわ(><*)ノ~~~~~
徹底した溺愛と主従愛が実においしい本作でありました☆
好きすぎるが故の監禁という行為に切なさ・痛さ・背徳・甘美・禁忌・色々と感じるものがあるのですが決してホラーにはならず、それらを全てひっくり返した時に見える滑稽なオカシサが愉快に味わえるほど、この表設定は生きているのだと思われます♪
つまり、それほどまでに深く怖い程の溺愛なのですね。
金に困った譲が訪れた先は元自分が住んでいた屋敷。
そこには起業して成功している、昔の譲の世話人・岩瀬が住んでいるのです。
譲のワガママに別れた8年前と何変わらなくかしづく岩瀬。
しかし、岩瀬は譲に足かせをはめ、部屋から出られないようにしてしまう。
監禁された譲は、全ての身の回りを昔のように岩瀬にされながら囚われの身となり、怒りのあまり自分がどんなに汚れた人間になったのか岩瀬を怒らせ挑発し、その身を奪わせるのだが、それでも、何もかも世話をされる監禁生活は続いて・・・
岩瀬の徹底した主人への溺愛ぶりがこのような行動に走らせていますが、根本にあるのは昔と同じように皆一緒に幸せだった時間を取り戻したい。そしてその為に岩瀬は準備して待っていたのだと思うのです。
その昔と変わらないように、という部分が譲の気に入らない部分なんだと思われます。
家が没落して不遇の身となった譲が、自分が穢れて変わってしまったと散々訴えるのだが、岩瀬にはいつまでもその存在は変わらないというこだわりの姿勢の一言につきます。
自分が変わったことを認めさせようとする譲との意地の張り合いみたいな雰囲気も。
監禁なのに、重くならないのは、譲がやんちゃであるからか?
そして、時に諦めたり、時に反抗してみたり、時に誘惑してみたり、感情の起伏を見せ、一件冷静なような岩瀬がかすかな動揺を見せて翻弄されるから、それが話に間延び感を与えません。
実はものすごくポジティブなのです。
しかし、全体の雰囲気は甘美な痛切なさをまとっていますので、その辺りが読み応えに結びつくようです。
結局のところ、親より岩瀬を選んだ譲。友人が迎えに来た時に譲を手放した岩瀬。
でもやはり帰るところは岩瀬のところ。
岩瀬の忠実な僕ぶりが、その眼鏡とストイックそうな容姿も含め好みな要素。
譲も色気があります♪
本編の後の描き下ろしが、ええー!こんな切ない展開になって?と思いきやwwwやっぱり譲だったよね♪と彼のたくましさにやはり岩瀬はいつまでも振り回される下僕なのだわ♪と、いい終わりでしたよv
もう一編は寮で同室の高校生同士の苦しい意地っ張りの恋愛モノ。
秋の同室の千歳はその部屋に女子を入れては秋がいるのに平気でいちゃついている。
部屋にはラインが引かれ、ヘッドホンをして音がはいらないようにして秋がいる。
まるで当てつけの様に次から次へ女子を変えて部屋へ連れ込む千歳がいつも誘う女子の名前は「あき」
実はこの二人には過去があり、それを自分の性癖を隠す為に意地を張って突っぱねて拒否をしている秋の固執があるからなのです。
離れたいのに傍にいたい、嫌われたくないのに傷つけてしまう。
素直に慣れない高校生の苦しい独り相撲な恋愛模様。
思春期って複雑なんです。
初読みの作家さんだったのですが、結構物語の見せ方が上手いですね。
物語自体はシンプルなのに、気持ちを表わす見せ方が上手いのだと思います。
コテコテの臭いドラマティックてにがてなんですが、このシリアス展開が嫌味に劇的に見えないのがいいです。
バランスがいいのですね。注目したいと思いました。