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【タイトル】胸がこわれそう
【作者】花村イチカ
【設定】幼なじみ・従兄弟
【舞台】大学生活の夏休み
【攻め】美形・過去持ち・素直じゃない・優しい(遥)
【受け】可愛い・鈍感・健気(七央)
【絵】丁寧・柔らかい・優しい
【内容】
七央は幼なじみの晴基に甘やかされながらも充実した毎日を過ごしていた。
そんな中、七央の従兄弟の遥がやってくる。
それから3人はいつも一緒に過ごしてゆくが、七央は遥が好きなことに気付く。
しかし、遥が晴基にキスしているのを見てしまい…。
3人の想いは複雑にからまってゆく…。
【個人的感想】
でました新刊!大ファンの作家さんです。花村さん大好きです。
絵はとにかく優しくて繊細な花村さんのストーリーにぴったり。
細かく描かれていて、絵からも話の優しさが伝わってきます。
最初読んだときは…三角関係か…と思ったけど泥沼化はなかったです。
ドロドロになっちゃう関係を爽やかに描くところに青春っぽさを感じました。
攻めも受けも、互いが大切なあまりに、お互いの気持ちを勘違いしたままのもどかしさがとにかく切ない。受けが健気だから、切なさが倍増しちゃうのかも。
切なさは家庭環境や三人の関係にもあらわれているのだけれど、決してシリアスではない。むしろ爽やかでした!
くっついたあとのらぶらぶっぷりも最高です。
こんなセリフ恥ずかしいわってくらいの甘い展開。
また主人公の胸につっかえてたものも解消できてさっぱり綺麗な終わり方でした。
連載がBL誌ディアプラスなので絡みはそこまで多くないです。2人がくっついてからはあるけどくどくない。しかし、セリフが恥ずかしい。
花村さんはディアプラスからあと2冊だしているんですけど、短編のヤンデレが出てくるお話がオススメです。とにかくみなさんにも花村イチカ先生の世界を味わっていただきたいです。
素晴らしいすれ違い度合いでした。
最後の最後までお互いが代わりだと思っていて、
その切ない描写が繊細にイチカさんワールドで描かれています。
受けはいじましくて可愛いし、攻めも様々な思いを持って葛藤していて、
早くくっついて欲しい反面、じれったい関係が続いてほしい気持ちもありました。
晴基が死んでしまい、そのことで二人の気持ちがすれ違い、複雑に絡み合ってしまうんですが、そもそも晴基と遥があんなことをしなければ、そしてその場面を七央が目撃しなければあんな勘違いすることもなかったんですが、間接的に返すというのはどういうことなんでしょうかね。
晴基が出ていく前に、七央に代わりに返しておいてと言われるんですが、
あれは彼のなけなしの行動だったんだろうなと思います。切ないです。
自分も七央のことが好きだけど、晴基に譲る。
こういうお兄ちゃんキャラって損しがちなんですが、凄い格好良いとおもいます。
この三人の中ではもしかしたら一番好きかもしれません。
男前具合がぶっちぎりで遥に買っていると思います。
胸がしめつけられそうになったのは、お互いが晴基を好きだと勘違いしたまま、行為に及ぼうとするシーンです。
代わりにして、と言われたら、そう受け取っても仕方ないですよね。
遥はかわいそうな生い立ちなんですが、母親からの連絡が来たときの
あまりにも酷い彼女の言葉に憤慨しました。息子をなんだと思っているんだ!
子供はアクセサリーじゃないんだぞ!と。
BL界の母親ってクズか過保護が多い傾向がありますが、
間違いなくこの母親は前者だと思います。腹立ちますw
すこし気にかかったのは、互いの気持ちが通じあう場面で
晴基のこともっと思いやってあげて、と思ってしまったので、
言葉をソフトにしてあげてほしかったです。
晴基をただの当て馬にしないで!w
そして、題名についてですが、胸がこわそう、になったのはこっちの方ですよ!いつひっつくのかやきもきしました!幸せになれよ!
とっても繊細でかわいらしい絵で紡がれた、切ない幼なじみトライアングルラブ(死にネタ付き)。
この本の、一読後の最初の感想。
これ、女の子じゃん。なんでBL?
そして、考えた、
「なんでBL?」
この、幼なじみ二人から愛されて、どちらかを選ばなければならなくなるっていうストーリー、少女まんがでも少年まんがでも、昔からある王道設定。
で、それを、女の子に見えちゃうようなかわいい子が主人公で展開して、カバー絵も、ぱっと見ただけなら少女まんがにしか見えない。
でも、この作品はBLで、主人公は男の子で、そこにBLの本質の一部とか意味があるのかもって、考える。
なぜのこの主人公が女の子じゃないの?
女の子じゃいけないの?
男の子じゃならなくちゃならないの?
BLだから男の子が主人公ってだけじゃなく
主人公が男の子だからBLってだけでもなく、
このお話の主人公が男の子「である」って事より、
このお話の主人公を女の子じゃなくて男の子に「したい」っていう事がBLの意味の1つなんじゃないかと。
セルフつっこみ
このレビュー、なんか回りくどくて、偉そげで、自分で書いてても、なんじゃこりゃ感があるのだけれど、
ラブストーリーの主人公が女の子じゃ嫌だっていうのは、BLの根っこの1つなのは間違いないと思うのよ。
帯『溢れてしまう、抱えきれない想いが』
主人公の七央〔受〕とその幼馴染・晴基、その2人に七央の家に引き取られた従兄弟の遥〔攻〕が加わり、3人は一緒に過ごす様になり、そして七央の事を、晴基も遥も好きだという関係。
けれど七央はその事を知らずに、そして晴基と遥のキスシーンを見てしまい疎外感に似たショックを受ける。
けれどそれは誤解なんですよね。
七央と中心とした晴基と遥と3人の関係が繊細に書かれて居ます。
キスを送る、つまりは間接キスなのですがそれが実に繊細に描かれていたのが印象的。
あらすじだけを言ってしまえばありきたりでもあるんだけれれど、それを繊細に実に繊細に描いたところにこの作品の良さがあると思います。
まるごと一冊、全部がひとつのストーリーでした。
線がこまかくて絵がキレイ。
繊細な受けくんの印象にぴったりですね。
読後感は「花村イチカ」さんの本を読んだ!でしたw
すれ違いや相手のことを考え過ぎて身を引くとか・・。
せつない感ったらもうハンパなく満載です!
受けくんが女の子でもいけそうな感じ。
女の子っぽい受けくんのお話っていうのが比較的ニガテなワタクシなのですが
これはイヤな感じ受けませんでした♪
かわいい~3人のオトコの子たちに
ニコニコしながら読み終えました。