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三池ろむこ先生の作品なかで、1番好きです。
最初は、全体的に寂しいお話かなぁ〜と、思ったけど、ぜんぜん違って温かかった。
脇役達も良い人ばかりで安心して読めました。
旭とカンナは、中学生の同級生。
作中で、現在と中学生時代のシーンが交差する所が、話の流れにぴったりで雰囲気が良くて読みやすかったし、グッと来ました。
早い段階で、カップルになったので〜お付き合いが始まってからの、2人の日常にほっこりしました。
住んでる所が、ボロアパートってのが萌えるし、旭が住むきっかけになった理由がね。
心優しい男だわ。
ちょっと堅物な情に熱い男〜旭と、明るい〜カンナに、癒されました。
中学の同級生の再会ものです。
恋に落ちるのではなく、もっと大きくて深い愛に変わっていくのが素敵な作品。
男性向け風俗店へ借金の取り立て行った旭。
店長はすでに逃げ、住み込みで働いていたという従業員がひとりだけ残っていて…。
こういう場合、攻めが相手の素性に先に気付くことが多いですが、この作品ではカンナが気付くものに、旭は「誰だっけ」状態です。
それというのも中学時代の思い出は、旭にとって忘れたい記憶だったから。
つらい現実と向き合っていかなければならなかった旭が、過去に置いて来たしあわせだった頃の記憶の中にいたカンナと再会することで、自分の過去から逃げるのではなく受け入れていくストーリー。
2人ともそれぞれ事情があって、地元には帰れない。
だけどカンナはここにも帰る場所がない。
ということで始まる同居生活ですが、最初は迷惑としか思っていなかった旭が、だんだんカンナに侵食されていくのが温かい。
まるで猫を拾った自称猫嫌いみたいな感じで、険しかった表情が少しずつ緩んでいって、いるのが当たり前になって、手離せなくなっていくのがもう、痺れる?悶える?こそばゆい?なんだろう、しっくりくる言葉が浮かびません。
言葉は浮かばないけど、良いんですよー。
「何だか分からないけどほうっておけない」「何だか分からないけど手放したくない」という感じで、「何だか分からない」の部分が良いんです。
理由がはっきりしないのは、頭じゃなくて心の反応だから。
何にも執着しなくなっていた旭の心の中で、カンナの存在が大きくなっていくのが感じられるから良いんです。
いっぱい好きなシーンはあるのですが、全部書き出すと文字数制限にかかってしまう。
というわけで1つだけ。
中学時代、旭のことを好きだったカンナの回想シーンが甘酸っぱい。
金星を見たくて、遅くまで学校に残っていたと言う表向きの理由の後ろにあったもの。
母親との不和で家に帰りたくなくて、でもいい加減帰らなくちゃいけなくて。
暗くなった坂道を星を見るでもなく歩いていたカンナに「桐崎だよな?」と声をかけてきたのは、紛れもない旭で。
振り返った先の薄暗闇にぼんやりと見える旭の姿がはっきり見えた瞬間に、旭はカンナにとって金星のように一番に輝く星のような存在になったんだな、という素敵な場面。
幼い恋心がぎゅっと詰まったこのエピソード、大好きです。
どかーん!と花火が上がったり、燃え上がるような恋の話ではありません。
一瞬のスパークやクライマックス!的なものはないけれど、確実にじっくりと心の中で育っていく愛の話です。
優しくて、温かい気持ちになれる作品です。
好きですね
とてもかわいい作品でした。
まず、表紙に惹かれて手に取りましたが、
表紙の印象よりもっとほのぼのして甘いトーンだったなと思います。
主人公の取り立て屋・旭がとてもかっこよく、
終始いい男でしたね。
旭の同級生・カンナは中性的でかわいく、
とても優しい子です。
二人が惹かれ合う展開がちょっと早すぎたのと、
カンナのバックボーンが曖昧だったのは残念でした。
それでも登場人物に悪者はおらず、
安心して読める作品です。
そして、ほっこりした気持ちになれます!
受けだからって養ってもらう気か? 男たるもの働いてなんぼだろ!
と、今まで結構思っていたのですが(もともと依存型が苦手なのもあって)、
この本を読んで、一概にそう言えないかもなぁとちょっと思ってしまいました。
攻めのお家に住まわせてもらっても、
ちゃんとした仕事はしないし、基本料理はしないし、
攻めの留守中に勝手に子猫を3匹も拾ってくるしで、
決して出来た受けって感じではないのです。
(あ、エッチはするけど)
正直、好きなタイプの受けじゃない。
でも攻めは、そんな受けが家に転がりこんできて、一緒にいるのが当たり前になって、
心の奥に蓋をして見ないようにしていた暗い過去と向き合えるようになっていく。
その描かれ方がとても自然。
何気ない毎日がこれからも続いて、
明日も来年もずっと先も、ゆうぐれを背に変わらず一緒にいれたら、
それで、いやそれが、いいのかなぁ、
このまま変わらないのが心地よい幸せかなぁと、
なんだかじんわり温かい気持ちにさせられたお話でした。
表紙の受けの可愛さにクラっときてかってしまった、初作家さん。
ストーリーは、う〜ん面白いけど、正直2度読みはしませんでした(><)
でも、受けは色っぽいし、部屋着はボクサーパンツにパーカーを羽織るだけという、私好みの着こなし☆
読み終わったあとは、温かい気持ちになれるから読んで後悔はありません!
でも私の部屋のBL保存コーナーに入るまでには至りませんでした(涙)
どうにも三池ろむこさんのほのぼのな空気感が私は苦手なようです。
あと、受けくんの行動にも違和感が。
たとえば「ひみつ」とか言っていかにも思わせぶりな顔をすること。惚れた相手にそんな言い方されたら、そりゃあ相手も聞き出そうとするさ。
たとえばエッチの最中に、深刻な悩みとして「俺、重くない?好きすぎて重たく思われないか不安」みたいなことを打ちあけること。
こういう言動は相手から否定の言葉を引き出すことを前提とした、いわゆる構ってちゃんな態度なんだよなァ…と思ってしまう。
そりゃあエッチの最中にそういうことを愛しい人に言われたら、「そんなことないさ!愛してるさ!」って盛り上がりはするけどさ。
けどさ。
そういうやりとりを、ユーモア交えずに真面目に描かれると、どうにもモニョモニョしてしまう私です。
同級生の再会モノ。
しっとりと、大人な感じで淡々と進行していく二人の関係。
派手さはないですが、しみじみと、題名もあいまって、すごくいいな~と思えたラストに温かいものを感じることができた本です。
この二人の関係が素敵です☆☆
借金の取り立てをしている旭が男相手のソープ店に乗り込むと、そこは既に逃げたあとでもぬけの殻。
残されていたのは、住み込みで働いていたという男が一人。
その男は旭という名に、中学校時代同じ学校だったよと言う桐崎カンナ。
旭には記憶はないが、行くところがないというカンナを一晩だけのつもりで自分の住む部屋へ泊めることになる。
しかし、一晩が二晩、三晩・・・すっかり居付いてしまったカンナとの共同生活が始まる。
再会だからといって、ずっとあなたが好きだった、という長い想いの話ではありません。
カンナはカンナで寂しがりで、それなりに人を好きになって、その気持ちが重いと捨てられたり、誰かに寄り添いたい人なつこい子です。
中学校の時、野球部員だった旭にあこがれて見ていたという、淡い恋心はたしかにあったものの、それを継続しているわけではない。
長い歳月の間にそれぞれが、それぞれの事情を背負って、大人になってかららの出会いだからです。
部屋の窓から川が見える。
そして夕焼けも見える。
今まで旭はそんな風景に目をやることもなく生活してきた。
それがカンナが来たことによって、改めて見てみる。
それは自分の生活が変わった証拠ですよね。
カンナも寂しがり屋だけど、旭もすごく淋しい人生を生きて来たんだなーって。。。
彼等は決して慣れ合いでくっついたわけではない。
家に誰かがいて、話をして、食事をして、誰かと一緒という幸せをみつけたんだと思えるような二人の関係はとても自然でした。
「好き」とか「愛してる」とか、そういうものより、幸せを感じます。
猫を保護する話には、カンナを重ねて、
温泉に行く話では、カンナを不安を旭が払い、
大家さんの土地を売る話を阻止する話えは失くしたくないものを守りぬき。
どれも思いやりがあって、いい話だなーって思えます。
旭とカンナは同級だから同じ歳なのに、旭がおじさん臭いwww
カンナが若く見えすぎ!?
借金取りという仕事だと、少し暗くて黒い部分を背負っていそうなのに、社長はじめ舎弟も、何だかほのぼのして暗い部分を見せない人情派なところもよかったのかな?
優しくなれる一冊でした。