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fuson na hana wo aisureba
爱上高岭之花
評価の迷った一冊です。
表題作は兄弟ものですが、かなりアブノーマルでした。弟攻めですが、兄弟ものとしては異質なので好みが別れそうかも。
私は兄弟ものが大好きですが、これは兄弟ものの萌えのようなものは得られませんでした。
受け(兄)がかなり変わった性格をしていて、個人的に受け入れにくいと感じました。また受け攻めともにどこが好きなのか理解しがたい…という意味で中立寄りです。
なんとも説明のしにくいストーリーですが、受けである兄が最初手を出した義理の末っ子はもういいのかしら?^^;とか、なんか曖昧な部分も多かった。
とにもかくにも、一族から疎まれており、好き嫌いが激しく、傲慢で遊び人でおまけにまだ小さい末っ子に手を出すという兄に私は魅力が感じられず、その兄のどこが何故好きなのか?という弟の気持ちが理解しがたく、さらにさらに弟に陵辱されたにも関わらず、末っ子に執着していた兄がなぜにいつの間にその弟に対して性愛が芽生えたのかもわかり辛かったです。
ちょっと萌えがたい作品で、こちらは残念ながら、完全に好みでない感じでした。
「ロンリーバトラー」
こちらのほうが長いお話ですね。
こっちのほうがわかりやすいお話だったので個人的には、こちらを表題にしたほうが良かったのでは…と余計なことを思ったり^^;
わかりやすいですが、べたべたとも言えます。
お屋敷のお坊ちゃまと、使用人の男の子という身分違いの恋です。
使用人の男の子の境遇はあまりに不敏で、顔に傷があり、他の使用人から嫌われており、お坊ちゃまからも嫌われていると思い込んでいる…
かわいそうな要素がつまっています。
あまりにべたべたとも言えるのでこちらも好みが別れるかもしれませんが、私はこういう不幸な少年というシチュエーションにとても弱いため、かなりツボに入りました。
幸せになるまでが苦しいけど、最後は安心できる、という作風がお好きならオススメだと思います。
しかし、こちらも表題作同様、やや飛ばし気味というか、もう少し丁寧に描いていたら良かったのにと思える部分が多かったのが残念です。
こちらがかなり高評価をつけたいのですが、表題作とのおりあいをつけて星3です。
■不遜な華を愛すれば
表題作。
大正っぽい時代背景の、ガチ兄弟モノ。
遊び人でフラフラしててわがままな美人の長男(受)と、真面目で一本気な性格の寡黙な次男(攻)。
はじめ、長男は妾腹で年の離れた腹違いの三男に懸想しており、軽く手を出したりしてるのだが、実は長男に片思いしている次男がちょっと本気を出して最終的には長男を囲い、自分のものにする話。
高飛車な猫のような長男のわがままに我慢してた次男の下克上、という要素が素敵でした。
強引に長男を囲ったとこまでしか描かれてないので、その後のふたりをみてみたい。
■ロンリーバトラー
いいとこのお坊ちゃん(攻)に拾われて遊び相手兼執事となった少年が、攻めの留学や意地悪な先輩執事の嫌がらせなどにも耐え、一途に主を思い慕う姿がかわいい話。
どんなに過酷な状況でも擦れないで無垢なままの少年君が健気です。
《個人的 好感度》
★★★・・ :ストーリー
★★・・・ :エロス
★★★・・ :キャラ
★★★・・ :設定/シチュ
★★★・・ :構成
今回の単行本は2作品です。
表題が和モノで、由緒ある呉服屋の血を巡る因縁の執着愛を、
もう1本が洋モノで、健気な主従愛で、まるで”小公女”か”シンデレラ”?みたいな雰囲気。
両方とも昼ドラみたいだけど、どっか力を抜いた作風が気張ってなくていい感じに仕上がってまして、大好きです☆
呉服屋の不肖の跡取り長男は父親に隠し子がいることを知り、その子に執着をする。
家に引き取った時に優しくて懐柔するのだが、拒否をされて、それをとがめた弟に、自分は兄が好きなのだと言われ蹂躙される。
兄より出来が良く、皆に期待され好かれる弟だが、どうせ自分が家は継ぐのだとあぐらをかいていたら、何もかも弟に奪われてしまう兄。
一見、兄が不幸な境遇のようでありながら、実は弟が兄に執着していることで、優位に立っていると言う、ちょっと複雑なモノを見せて、ゾクっとさせる話になっています。
魔性のお兄ちゃんがツボです!
『ロンリー・バトラー』は冒頭にもかいたような少女漫画っぽい設定の主従物語。
お屋敷の執事という少年ジェレミーは、ご主人様のルークが帰ってくるのを待っている。
だけど、執事というわりに下働き、そして本当の執事のようなおじさんに苛められて髪まで切られて、まるで虐待されているような悲惨な境遇にあるんです。
一体どうして?
その謎がわかります。
一途にルークを慕うジェレミーが健気で切なくて、、、
ジェレミーはセーラみたいな実は王子様だった、という結末ではないですが、王子様はちゃんと現れましたともw
描き下ろしにジェレミーのワンコぶりが描写されているのですが、愛するあまりのその行動は、まさに犬のそれで思わず笑っちゃいます♪