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僕のなかにある透明な、想い。
rule no shimita karada
作家さんの新作発表
お誕生日を教えてくれます
初読み作家さんです。
電子版で読みました。
表紙の淡い色遣いや絵柄が気になって読んだ作品ですが、線だけの絵になると少し印象が違いました。
5つのストーリーが収録されていますが、この本のタイトルになっている作品はなく、あらすじで紹介されているお話は一番最初に収録されている『ラブソング・トゥ・ミー』です。
台詞で多く語る事はなく、繊細でリリカルな作品ばかりで、こういう作風は好きなのですが、今一つ胸にキュンくることがなかったです。
正に今どきの男の子、という印象のキャラが多かったです。
優しくて大人しく、草食系と言うのでしょうか。繊細で傷つきやすそうな彼らは絵柄とはとてもマッチしていると思います。
はっきりした恋愛感情かどうか分からない作品もありましたが、これから恋が始まるかもしれないと思う作品もあり、余韻や雰囲気を楽しむ作品集だと思います。
短篇集です。
でも、殆どの話において、理解できなかったんです。
萌えの前に、「ストーリーが分からない」んです。
どうやって、レビューしたらいいのか困ります……。
だって、中身が分からないんですもん…(イジケ…)
作者さんと、この本を好きな皆さんには、
「スンマセン!」な感じッス。
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●ラブソング・トゥ・ミー
「少しいいな」というのがキーワードってことは
分かりました。
多分、有名なバイオリニストの友人が、そのファンを
好きになった…という話だと思うのですが、
違います…??(←本当に理解できてない)
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●ふたりぼっちの食卓
夕食を一緒にしていた友人に彼女ができたため、
「夕食を一緒に食べれない」といって、
大騒ぎになるのが冒頭…だと思う、多分……。
その代わりにやってきた格好いいモデルから
主人公は告白され…
(本で唯一のラブシーンがある!!キスだけですけど)
夕食を二人で食べるようになる…という
ストーリーのように思えたんですけど、
違いますかね…??
スンマセン、ホントにストーリー、
分からんかったンス。m(__)m
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●パートナーシップ
これは唯一ストーリーが分かりました!
いや、全部理解できたわけじゃないんですけど、
ほぼ理解できたと思います。
しかし…
「これってBL?」
っていうのが素直な感想です。
勿論ラブシーンは一切なし。
「主人公とこいつがくっつくのかな?」という
勝手な予感はするのですが、そういうラブな想いや
言葉・言動が一切なし。
どこがBLなんだろう、っていうのが
素直な感想ッスかね?
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●秘密
ストーリーは、
田舎に帰ってきた主人公と友人が再会するというもの。
しかし、再会一回目に、何故か友人はスカートを
履いていた…。
それ以後、一切そんな素振りは見せず、主人公と
遊んだりする友人。(きちんとジーンズ等を履いている)
だが、またある夜、スカートを履いて
何処かへ走って行く友人を見かける。
「その秘密を話してほしいなぁ」で
物語は終わります。
なので、なんでスカートを履いていたのか、
理由がわからない…という最後だった…です。
って、ストーリーであってます?(笑)
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●少女、35歳
これも理解できなかったんですが、
なんか理解できなくてよかったような気がします。
主人公はとある35歳の人に片思いをしています。
その人がある日突然、
その日に知り合ったばかりの17歳の女子高生と
入籍してしまいます。
そして、その17歳の少女と会ってモヤモヤ…という
話だと思うのですが…
やはりあんまりBLに女性は出てきてほしくないなぁとか
思った作品でした。
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なんか結局
「あれも分からん」
「これも分からん」
で、終わってしまいました。
ストーリーの解釈が少しでも合っていたらいいな…とか
思います。
ホント、スンマセン!
表紙に目を奪われて購入。パステルな色合いでも輪郭線が強い描き方が印象的でした。
短編を集めたものになっているのですが、どれも恋愛未満だけれど友達とも言い切れない、そんな関係性が描かれています。関係性だけで言えば、BLとは言い難いと思われるかもしれませんが、これは恋愛ありきでないと考えられない関係性だと思いますので、確かにBLだと思います。
こういった関係性を描くとなると、話としては結末らしい終わり方ができないので、中途半端になりがちなものではありますが、話の余韻を残すことでうまくまとめていると思いました。
この余韻をうまく残している描き方が、吉田さんの特徴だと思います。
コマは書き込みがされていながらも、背景などはややデフォルメされたものになっています。人物描写も、髪の毛の一束一束や服の細かい皺までも繊細に描かれながらも、顔などは背景と同じようにデフォルメされた描き方になっています。また、セリフなく展開するコマ、モノローグのみのコマ、風景や後ろ姿だけの描かれた大きく取られた一コマなどの情報量の少ない表現方法がそれに加わり、トーンを使う部分も限られているので、コマもしくはページ全体が、余白が多くて白っぽい印象があると思います。
この、繊細だけど力の抑えられた画法が、作品全体に余白を残していて、結末をはっきりさせない関係性を描くストーリーにぴったり合っていて、ノスタルジックな雰囲気や切なさが余韻として読者に残るんだろうと思いました。
背景を大きく描いて人の姿を小さく描いたりしてるところも切なさを誘っているところだと思いますし、画法とストーリーのバランスがうまくマッチしているところが素晴らしく、
絵だけで魅せることのできる作家さんだなと思いました。
書き下ろしが一本入っているのですが、長編ストーリーに発展できるような兆しが見えていましたので、ぜひ長編を描いてほしいと思いました。
激しいストーリー展開はなく、穏やかに、些細に積み重なっていくストーリーですので、BLらしいBLとは毛色の違う話を読みたい方に向いていると思います。
順番間違えて、初コミックスを今の段階で一番最後に読んでしまいました。
やはり、この方の短編好きです。
カメラワークは格段今のが好みになってますが、この頃から雰囲気作りは上手かったのですね。
どれも余韻を残る纏まり方でいいのですが、「秘密」だけはもう少し見たいです。結局、何で女装してたんですかね?
ラストのリーマン話は、ちょい微妙に思えました。
絵柄がリーマンに合っていないのかもしれません。ちゃんと大人に描かれているとは思うのですが、なんでしょう、この違和感。
あと、高校生の嫁もちょっと。
表紙買いした作品です。
そしてなぜか2冊持っている作品でもあります。
どの作品も少ししっとりした雰囲気です。
いちゃいちゃしたり、甘々が好きな人には少し物足りないかもしれません。
この本の中で一番お気に入りなのは、「パートナーシップ」という作品です。
私立駒淵学園に転校してきた、古池里くんと高木諭くんのお話です。
勉強第一に頑張ってきた人には、高木くんの言う一言がぐっとくるのではないかな、と思います。
個人的に漫画に自分を照らし合わせるのは漫画に失礼な気がしてあまりしないのですが、この作品はすごく身近に感じられます。
ふと横を見れば、この漫画の人物たちがそこに立っているのではないか、というような。
繊細な、男の子たちの心が揺れ動く様が目に見えるような作品が好きな方にはおすすめです。
初お目見えの、初コミックス。
繊細で華奢な絵は、今風っていうより、鼻先やあご、肩のとがり方がどこかノスタルジック。
お話も恋愛未満の淡い心の揺れを、繊細にすくい取っている感じ。
こんな、淡淡とした感じ、すきだ。
登場する男の子達の間には、曖昧なくらい淡くても、恋愛感情は確かに存在して、その淡いけれど恋する心の機微を、淡くて切なく尊い物として、繊細な絵とリリカルな言葉でしっかりと見せてくれるので、こういうのもいいなあって、素直に萌える。
確かに、茶鬼さんの言う小説的っていうのはありかも。
今井ゆうみさんとかカシオさんぽい絵なんです。
そして、中身は・・・まるで長野まゆみさんの小説が漫画になったみたいな印象を受けました(←これはあくまでも個人的インプレッション)
どれも、恋愛未満の恋一歩手前とか、ちょっとだけ友情から逸脱し始めた愛情とか、淡々と、ちょっと切なくて。
必ずしも主人公は少年じゃないんだけど、何気にそれらが胸を締め付けるキュンに繋がる、青い雰囲気が満載の、でも決して中二病じゃないお話は、却って新鮮で胸を打ちます。
表題はなく、5本の短編で構成されています。
いつも自分と一緒にいるバイオリン科の秀才を遠くから見つめる視線に気がついている俺。
俺も彼を見つめていたんだろうか?だからこそわかるその視線の主の切ない気持。
食費の節約は学生にとって大問題。
友人同士で食事を作って食べていたところへまた一人増えて3人になる。
しかし、そのうちの一人に彼女が出来て二人きりになった時の居心地の悪さ。
どうしたらいいのか、あまりに不器用で一歩先が勧めない彼等が青いな~ってww
田舎の学校から転校してきた明るい僕の世話役についたのは、学年一の成績の彼だった。
良い子を演じるのに慣れてしまって、不器用に素直になれない彼が僕によって殻をぶち破る。
ちょっと特別な友情のお話。
一年ぶりに帰省した地元で再会した同級生は、何故か女装していて。
女装した彼の本当の気持ち、主人公は気がついたんだろうか?ww
『少女、35歳』この表題に??と不思議でたまりませんでした。
ずっと学生時代から想い続けていた同級生が、突然女子高生と結婚したという。
仲間で落ち合って遊ぶ日に、そいつは新妻の女子高生を連れてくる。
妙に老成した17歳なのに、35歳の主人公はまるで17歳の女子高生のようだ。
むくわれない、切ない恋心とこの題名にすごく切なさが満載でした。
とてもとても、小説的だと思います。
そして作品は映像的で、小説を読んでいるようでもあるし、ショートフィルムを見ているようでもある、実に雰囲気系の作品かもしれません。
もう少し長編になった時、どんな展開で作品を見せてくれるのか、ちょっと見てみたい気がします。