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tanin janai keredo
樋口美沙緒先生,初です.
いや,めちゃめちゃよかったです。
すれ違いというか誤解というか,両片思いのもだもだ小説ってあんまり親しんでない部分だったんですけど,いいですね...すごく,いいですね。。。
樋口先生の、心情を丁寧になぞる感じの文体がこれまた頭にすっと入ってくるのですごく楽しかったです。
養父に片思い(してると思っている)高校生の受け様、篤史くんと、養父の血縁・戸籍上の息子で社会人の攻め様・忍さん(篤史くんの5歳上)の恋愛模様のお話です.
あらすじを斜め読みしただけだったので,当初は養父との年の差で三角関係の当て馬に忍さんかと思ったのですが,違いましたね!!私はモラル良の溺愛攻めが好きなので,久代さんが友人の息子に手を出す男じゃなくて安心しました!
幼いころにひとり親の父を亡くし、父といたときから自分の存在が邪魔になると考えていた篤史くん、愛された自覚が少なすぎて親への愛と恋愛を混同しちゃってるのですねーー。
忍さんの行動がだいぶわかりやすいのに、当事者で俯瞰して見れないことも相まって忍さんへの恋心も自覚してないし,忍さんからの気持ちにも気づくわけがなく……。
耐えられなくなった忍さんに手を出されたりしましたが,いいカンフル剤になった感じで(当人はそれどころじゃなさそうだけど)良かったです.
あと,いちいち篤史くんのためを思っていることがまるわかりな忍さん、届くことのない気づかいにこっちの胸も痛くなるよ!!めちゃくちゃ!!
引っ越しする時とか、ひどいこと言いながらつらい顔してる時とか……
序盤は忍さんが謎行動過ぎて,訳も分からず抱かれている篤史くんのように「??????」なわけなんだけど,忍さんが篤史くんにめちゃくちゃ長い片思いをしているとわかった瞬間「あーーーーーーっ!!(切なさの槍グサッ)」みたいな笑
隠し切れないくそデカ感情、ごちそうさまでした。。
ひと悶着(ひと悶着?ふた悶着??)ありますが,ハピエンで読後感もよかったです。
あー,義兄弟楽しませていただきました。久代さんも一緒に、3人で幸せに暮らしてね……
めっっっちゃ好みな作品でした!
というか攻めの性質が自分のツボに入りまくりました。
・受けを溺愛してるけど悟られないようにしている(そして実際に受けも気づいておらずむしろ嫌われているとすら思っている)
・好きすぎて行動が一周回っておかしくなってる(無理に彼女つくろうとする、実家になるべく寄りつかない等)
・受けのピンチを陰ながら阻止している
・蓋を開けるとタガが外れて変態っぷりがモロに出てくる(受けも案外すんなり受け入れている)
溺愛、変態な攻めが好きな人には刺さる作品だと思います!
ちなみに一応兄×弟ではあるけど、血のつながりは全くないので近親ものが苦手な自分でも普通に読めました。
あと2人の父(弟とは血がつながっていない)が寛容なので変にドロドロした感じもありません。
2011年の作品で樋口先生の5冊目の本らしいです。
とても面白いのですが、最近の作品と比べるとちょっとクドい印象がありました。
何度も何度も篤史の父が亡くなる直前のシーンがあって、そこがとても大切で後に肝になって来る部分ではあるものの、今なら樋口先生はもっとスッキリ書かれるだろうなと思いながら読みました。
魔法も擬人化でも隔絶された世界でも無く、ごくごく普通の人々のお話でした。
常に自分の居場所を心配している篤史と、篤史が大切過ぎて雁字搦めにになっている義兄の忍が恋人になるまでです。
余りのすれ違い振りに読んでて途中から、この2人はくっ付くのかと心配になりました。
そのジレジレ感が好きな人はハマると思いますが、最近の作品ばかり読んでいた私にはちょっと合いませんでした。
でも何度か泣かされました。www
樋口美沙緒さんの作品を初めて読んだのはこの本だったかなぁ。義理の兄と弟のような関係の二人のお話です。
攻が幼い頃から長年密かに受のことを愛しく想っていて何かのキッカケで暴走してしまう展開が好きなので、篤史視点で進むにも関わらず忍のやるせない気持ちが伝わってきて、その切なさに萌えました。篤史自身は義理の父親ポジションである養父に恋していると思っていて、それがさらに忍を悩ませているのですが篤史にはその自覚がない。前半は「忍、お前…健気だな…」と思いながら読んでいたのです。
ところが二人の間に大事件が。びっくりしました。酔っ払った勢いで長年の苦労が水の泡って男前が聞いて呆れるぜ!ってなもんです。でも、この作品はそこから二人が関係を修復し、新しい絆を築いていく過程がちゃんと書かれていて、最終的には紆余曲折あったけどメデタシメデタシ…という清々しい気持ちになりました。
穂波ゆきねさんのイラストがとてもいいなと思うのですが、表紙の感じだと二人は5歳以上の年の差があるように見えますね…。忍の言動がちょっと若造に感じるのも、23歳だと思えば当然な気もします。
どうしよう、全然萌えない。
デビュー作からずっと購入してる作家さんですが、ここ最近の3冊とも全部苦手路線で、えいやっと思い切って手を出したらやはりのドボン。
どれをとっても、ネガループ。
そのくせ鈍感で変な勘違いとかして、ずれた方へ誤解する。
このすれ違い方が、白々しいというか鼻についてダメでした。
養い親の人格が飛んでて感情移入出来なかったり、なんでそこでそうなるかなぁ、といちいちつっかかってしまって、集中もできず。
健気受は大好物ですが、健気の方向性が自分には合わなかったです。
しかもこの受、死ぬほど卑屈なわりに妙なあざとさがあって、そういう行動したら攻が構ってくれるって分かっててやってるだろ、というのがチラついて余計にだめ。
攻にも受にも共感ができないので、読んでても目が上滑りをしてしまい何度も寝落ち。
読み終わるのに1週間近く掛かるという状態でした。
イラストが好きなので、辛うじて中立に引っかかってます。
執着気質だけどヘタレ気味な攻とぐるぐる悩んでしまいがちな受のお話です。
私はとにかく執着攻がお気に入りになりました。
ヘタレだから手が出せないし、受の気の引き方は小学生みたいだし(笑)
一度酔いに任せて手を出してしまうけど誤魔化して、自分が執着してしまうと理解しているから出来るだけ離れようとする攻がとにかく素敵でした。
受はぐるぐる悩みがちだけど最後は男前でした。
でも攻に比べてそこまで記憶に残っていなかったりします……
コミックはある程度
長く読んでいるものの
小説はそんなに数を読んでいないため
作家さんの情報が私の中に
入っておらず
もっぱらタイトルと粗筋
で探している状態です
こちらの作品は
目的なく何かの読みたいと思っていたときに購入しました
表紙がスーツをきた大人と制服をきた若い子だったため
苦手な分野だなとしばし考えたものの
両親をなくし友人である男性に
引き取られるというあらすじをみて
大丈夫きっとと気を取り直しました
期待も想像もあまりしていなかったので
読み始めて終わるまで
忍が手を出すまではほのぼの読んでました
忍じゃまだなと思っていたので
私の中では完全にノーマークでした
あらすじをには、しっかり書いてあったのを
読み終えてからみました
全部知ってしまうのはつまらないので
半分くらいあらすじをみて購入し
読むまでに1ケ月以上おいてから
読んでいます
そのため良かったり悪かったりはありますが今回は非常に良かったです
冒頭のお父さんとの別れには
この重さどうするのだよと
不安になりましたが
引き取られた父の友人久代が
心底良い人です
忍なんかよりむしろ好きです
結局は忍とくっつくわけですが
久代のことが知りたいです
すごく面白かったです。
あらすじは大体こんな感じ↓
画家の父を亡くした篤史は父の同業者である久代の家に引き取られます。久代は優しいけれど、息子の忍は時々冷たい。種明かしすると、忍はずっと篤史に片想いしていて、篤史が忍より久代に懐いているから心中穏やかではないという微妙な三角関係。叶わない恋に苦しむ忍はやけっぱちになって色んな女性と付き合いますが、当然の如く長続きしません。篤史はそんな忍に呆れつつ、忍が家に寄り付かないことを淋しく思っています。とうとう忍の想いが溢れ出て篤史は強引に奪われてしまいます。
忍んで忍びまくった男がへたれてます。
攻の忍は、爽やか兄貴を演じている時は胡散臭いことこの上ない男なんですけど、ダメ男の正体を晒し始めた辺りからあり得ないくらい可愛く見えてきます。
篤史に苦労をかけたくなくて出来の良い兄を演じたかと思ったら注意を引きたくて意地悪になったりする忍にーさんの性格は妙に現実味があって親近感が湧きます。
しかも真の姿は子供っぽくだらしないダメ男という・・・正直、想いを忍ぶのには向いていない人だと思います。
それでも頑張る姿に好感度大です。
強引に奪うだけじゃ酷すぎるし優しく甘やかすだけじゃつまらん。
多面性があるから面白いんです。
ちゃらんぽらんなへたれ攻、大変美味でした。
ちなみに心変わりする受なんて御免だね!と思われるかもしれませんが、受のあっくんはただのファザコンなので、恋愛対象として好きになる相手は忍だけです。
さすが樋口先生。コストパフォーマンスが高いです。
『樋口さんのほのぼの家族もの』ってことで、これならいけるかもと期待して読みました。読んでる途中からなんかこれはダメかも、と思い始め、読後の脱力感はもう言葉になりません。
とにかく篤史の後ろ向き具合が、我慢できないくらい嫌だったんですよ。なんでだろう・・・『健気・せつない』はもともと大好きですし『うじうじ・後ろ向き』だけなら、別に苦手でもなんでもないんです。むしろ好きなくらいで、それでも大好きなキャラクターは(他の作家さんの作品だけど)結構います。
でも、今作はダメでした。キャラクター全般にまったくいいところが感じられませんでした。
意思の疎通がないための『ぐるぐる』がただ鬱陶しくて、単に言葉が足りないだけだろとしか思えませんでした。書き様によっては(と言うよりキャラクターに対する個人的な好みなんでしょうね)その『ぐるぐる』も含めてすごく楽しめるはずなのに、逆に神経逆撫でされただけで終わりました。何がダメだったのかもわかりません。
なんかすべてが『(自分のツボと)ポイントがずれてる』感じで、本来なら好みのはずなのに、悉く裏目に出たとでもいう感じでした。
『受が可哀想な目に合う・不遇な過去を持つ』というのは十分好きな展開になりうるのに、『さあ、泣け』って感じにしか思えなくて、なんとも押しつけがましくて醒めてしまったんですね。
『後ろ向き(根暗)・ぐるぐる受』と『俺様攻』は、今まで読んだ限りでは樋口さんの作品のかなりを占めるパターンだと思うんですが、私はこの『俺様攻』がとにかく大キライなんです。その上、これは篤史もまったく好きになれなかった時点でもうダメでした。
『・・・もしかして、私は樋口さんとは合わないんだろうか』と、今までもなんとなくは思いながらも、読み続けてはガッカリの繰り返しだったんですが、これを読んでなんかようやく諦めがつきました。『合わない』ことに納得が行ったと言った方がいいかな。
やっぱり私は『樋口さんが好き』なのではなく、根本的に合わない作家さんだけど『愛の巣』シリーズだけが例外だったってことなんでしょう。そういう意味では、私のターニングポイント的な作品ですね。
それでも(まだ!)往生際悪くスッパリやめることはできなかったんですが、それも次作『狗神の花嫁』(←これもしゅみじゃない)で、もう完全に吹っ切れました。
今はもう『愛の巣』シリーズ以外はまったく合わない・(もちろんきわめて個人的に)読んではいけない作家さんという位置づけに落ち着いて、やっとスッキリしました。
義兄弟もの、というよりは、家族愛の話でした。
とはいえ、弟への気持ちをずっと押さえ続けていた兄がある日弟を無理やり(無理やり?)とか、弟に謝りながら、罪悪感にかられながら抱くところとか、濡れ場は兄弟モノの美味しいポイントがしっかりあったので、兄弟モノとしての濡れ場は楽しめました。
しかし、話の本筋は兄弟モノの恋愛話ではなく、家族愛の物語で、恋愛モノのときめきとかより、過去の経験や、家族に対しての無自覚に近い恐怖感から、どこか周りに対して遠慮して、一線ひいてる主人公が、自分を解き放てて、過去を癒せるまでのヒューマンドラマを楽しむ作品だと思いました。
前半は、展開が気になり、引き込まれて読めるとはいえ、そこまで特別楽しめてる感じはしなかったんです。というのも、兄の言動が少し納得いかないというか、さすがに酷いんじゃないかと。いじわるしないと振り向いてくれなかったからって、もらわれっ子とか、お前がいなかったら苦労していなかったとかはさすがに言ってはいけないだろうと。これらを言う兄の気持ちがわからなかった。主人公の言動の裏側に見える、切ない兄の感情とかは楽しめたんですが。
兄はわからないし、主人公は消極的で(話的にしょうがないですが)なんか掴めないし、なんか入り込めないというか、心に残るところが感じられないというか。
しかし後半、義父と話しているところは、目頭が熱くなりました。そのときに、「あ、これは二人の恋模様を楽しむんじゃなくて、家族愛を楽しむ作品なんだな……」と気づきました。
ストーリーはしっかりしていて、雰囲気も重苦しくないし、一気に読めて楽しめました。ただ、恋愛モノ、兄弟モノとしてのドキドキとか、もの悲しさとかを楽しむ作品ではないと思います。そういうのは楽しめないかな、と思いました。