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karadameate de waruika
コメディ
体目当てのお話、二話。どちらも、美人の受けがとっても変人。
▶からだ目当てで悪いか
剣道部の角野君は、口が大きくて、雷魚のような顔。
蓮見君は会話を滅多にしない真面目過ぎる美少年。
ちょっとしたすれ違いがあったけど、誤解は解消。二人は仲良し。
蓮見君が、とても奇妙で笑っちゃう。
▶夜は降る
真っ白で綺麗な男の子、直弥君。
直君の年が離れた姉の部屋に、夜、遊びに来る男の人(夜這い?)が居る。
喜久田志郎さんが来るようになって、お姉さんは髪の毛をショートにした。
「あの人は、女の人が嫌い、男の人も嫌い」という姉。
高校生になった直君は、姉の片思いの敵討ちをしようと思って、姉の服を着て志郎さんに迫る。・・逆効果だった・・志郎さんがずっと想いを寄せていたのは、綺麗な直弥君。
これも受けの直君が奇妙で面白い。
二つとも、ハッピーエンド。笑っって懲りがほぐれました。
◾︎表題
下から脱ぐのかとか、私服は普通とか、言葉のチョイスが好きです。(同時収録の直弥がつみ木を…も好きだった笑 若い子わからないでしょうよ)
小説の挿絵をよく担当してらっしゃるイメージがあったので、結構意外でした。言葉の応酬が多いし、その雰囲気が心地いい。
蓮見(黒髪 受け)の部屋に剥製飾ってそう…は分かる。だから服は普通だと思うのも分かる。だって舌ピ開けてくる高校生よ?変わった奴って描き方するんじゃなくて、年末のガキ使を録画するほど基本的に普通なのに、たまに突拍子もないことする奴ってキャラ作りが好きです。
萌〜萌2
よかった!
表題作は意外とサラっと読めちゃったんですが、同時収録作がとても好きでした。
表題作は「カラダめあてで悪いか」で、厳つい剣道部員・角野と美人同級生・蓮見のお話です。
カラダ目当てと言っていますが、蓮見が角野に触れる口実であり、好きな男の体が好みだったということです。
好きであることありきなので、全然やましい意味はありません。
むしろ蓮見は、都合のいい相手でもいいから角野のそばに居たいという健気受け。
角野もすっかり蓮見を手放せなくなっていて、2人は両想いでした。
甘い雰囲気ではないものの、独特な世界観と時間の流れを感じられる作品です。
同時収録作は「夜は降る」で、攻めの喜久田と受けの直弥は直弥が子供の時に出会っています。
姉の知り合いだった喜久田はどうしようもない男ですが、直弥はなぜか惹かれてしまう。
何度も離れては再開し、忘れようとしても忘れられない直弥が健気で切ない。
喜久田もまたずっと前から尚弥に惹かれていて、きちんとケジメをつけて直弥を迎えにくる。
でもまぁ、クズはクズといいますか…それでも幸せだと躊躇わずに口にする直弥にホッコリする喜久田と私でした。
1回読み終わった後に、もう一度表紙を開いて挿し絵(攻め二人)を見た途端に出た言葉は「あ、ろくでなし2人!」でした(笑)
表題作の「カラダめあてで悪いか」「夜は降る」の、中篇2本立てです。
「カラダ」は高校生同士、「夜は降る」は年の差カップルなのですが、攻めに同じような空気を感じました。自己完結型というのかな。それに対して受けはどちらも健気でした。可愛い。そして女装やズボンから脱ぐとか何故そこにいくんだという発想が面白かったです。
ちなみにカバー下は、表紙絵の色なしイラストでした。カバー下に色々描かれる作者様や出版社もあるので、つい見てしまいます。巻末の「あとのしまつ」でどや顔にキレるお父さんが面白かったので、何か読みたかったところです。
登場人物の表情が素敵なイラストです。どこかコミカルな雰囲気もあり、手に取りやすい作品だと思います。
■カラダめあてで悪いか■
角野(剣道部)×蓮見(同級生)
蓮見は上級生に絡まれているところを同級生の角野に助けられる。
強くて美しい角野の体に心を奪われた蓮見は角野に体が見たいと言い、成り行きから二人は体を重ねるようになる。
もともと接点もなく、恋人とも友達とも言えない関係。
でも、角野が俺を見てくれるならなんだっていい…蓮見はそう思っていたけれど?
襲い受・女王様受・ビッチ…そんなものを想定しておりました。
全然違うかったよ!
何この不思議な子は?!
無表情・真面目・クールそうなのに突拍子もない行動するんですよね~。
何を考えているのか分からないのだけど、行動の端々が「角野大好き!」って感じられて本当に可愛いのです。
話の合間の1コマ…貴方色に染まる気満々の二人の会話に笑った。
「角野が望むならネコ耳もメイド服も肉奴隷も辞さない構えだよΣd(´∀`*)」
「望んでねーよ。」
…肉奴隷はともかくとして他二つを何故断るかっ?!←
あと角野の「いつまで続くんだ、その俺ブームみたいなやつ」発言にはニヨッとなるwww
そのことを考えたら使い物にならなくなりそうなぐらい気にしているなんて!
■夜は降る/あとのしまつ■
喜久田 志郎(姉の元恋人)×白草 直弥(高校生)
幼い頃、木を伝ってこっそりと姉の部屋に忍び込んできていた男・志郎…姉は彼を追いかけて出て行ってしまった。
高校生になったナオの前に、「(振り込め詐欺みたいなことをして)恐い人達に追いかけられているから匿ってほしい」と現れる志郎。
…本当にろくでもない、なのにどうして…?
ワンピース姿でグリグリするナオちゃんに全てを持っていかれましたw
しかも嫌がらせのつもりが、やっている自分が気分悪くなってグッタリしちゃうとかいうwww
(※やられている側は悦んでいます←)
↑だけ見たらどんでもない子のようですが、普段は品行方正で真面目な子です。
姉が飛び出してしまった分、余計にそうなったんでしょうねー…。
お姉ちゃんの「かわいいし やさしいし それにすごく正しいの」という言葉がピッタリな子。
それに比べて攻めよ…。
受けの姉が自分の事を好きだって知っていながら逃げ場にして、好意を示された途端ほっぽり出し、自分を追いかけて家を出てしまったと知らされても其処に居座る…何という厚顔ぶり。
でもカンは良いと思うのですよね、ナオがキレた際の対応を見ているとね~…。
ってかお父様…苦労性だなー…。
「なぜドヤ顔かっ」のテーブル返しには笑いましたw
そしてお姉様…ロングヘアーで清楚そうな雰囲気は何処へやらwww
いやも~本当にダンナはどこの国の人よ?
ま~幸せそうだから良いのですが。
受けの子が殆ど表情を変えない何考えているのかわからないような不思議ちゃん?かと思えば、意外に服のセンスやら何やらは平凡だったり、掴み所がありません。一見 心理描写が希薄に見えますが、表立っていないだけで、だから分かりづらいんであって ちゃんと愛や攻めへの執着は見えました。
何で、どういう経緯でカラダの関係を持ったのかは謎ですが。
攻めは結構面倒見が良くて男前でかっこいいです。当て馬にもならなかったジャイアンポジションのいじめっ子も可愛かった(笑)
ラブが安直に華やかに表現されているんでなく、静かに溢れ出ている感じで
台詞回しやストーリー構成が文学的で美しい。
てっきりシリアスかと思えば、ただのコメディー?
不釣り合いなようで、お似合いなカップルですね。
絵がとても好みだったので購入。
攻めの体(筋肉?)が大好きな受けと受けを好きだかなんだか分からない攻めの高校生カプと姉の元恋人と弟の話の二本立て。
絵はとても大好きなんですがどっちの話もつかみ所がなくて、山場もなく何ともスッキリしない感じで終わる話なので、読み終わった後に少し物足りないです。
二つ目のお話の方は、一応まとまったからいいのか。いや、一応最初の話も纏まってる?
後者は何処がいいのか分からない男を何故か好きになった話でいいと思うのですが、最初の方は体つきが好きなのは分かりますが、受けの感情がはっきりしないので何とも入り辛いです。
でもまあ、絵は綺麗なので、ベタのきつい感じの絵が好きな方にはお勧めです。
表紙に惹かれました。筋肉が素敵で…(笑)
不良(?)に絡まれている蓮見くんを角野くんが助けたことから始まって、角野くんに興味を持った蓮見くんは「制服の下が見たい」と言ったり…。
お互いの気持ちをちゃんと確認しないまま何回も体を重ねてしまったせいで「蓮見にとって俺は何なのか」と悩む角野くんだが、実は蓮見くんも悩んでいて…?
兎に角絵が素敵です。絵というか筋肉のゴツゴツした感じがたまらなかったです。
体だけの関係っていうのにも色々悩みますが、付き合った後も色々悩みはあるのですね。当たり前ではありますが(笑)
見かけによらず角野くんが心配性というか悩み多き男だったのがまた可愛かったです。大男にキュンキュンしました。
一方、蓮見くんは不思議ちゃん。何を考えているのか分かりません(笑)
そんな蓮見くんが泣きながら想いをぶつけるシーンはとても良かったです!
泣きながらとか反則!可愛すぎます!
そしてそして、年上×年下のお話もあります。
直ちゃん(年下)が女装してます…とても…可愛いです…。
絵が好みだし、何より筋肉が素敵だったので次のコミックスもとても期待してます!!
角野はえぇ体しとります!良い体を見たら誰だって鼻息が荒くなりますよね?
触ってみたい、とか妄想しちゃいますよね。
エロの部分は好きでした。絵も好きでした。
でも読み返したらあんまり萌えなかった。
初読みの時はそこそこいいなぁ~と思ったのに。
あ、でも蓮見がちゃんと言葉に出して好きって言えたところは萌えました^^*
日本人って感じですね。すぐに好きとか言っちゃわないあたり。
海外の人なんか嘘でも好きって言う人種の人達いるのにねぇ(笑)
角野の「好き」の理由が顔ってwww
美人は生まれながらの芸術だと思っているお国柄の人でしょうかwww
いや、いいと思いますよ~^^そんで付き合ってみて、性格も好きになれたらOKじゃありませんか。
なんったって、高校生なんだもん!
で、なにゆえあんまり萌えなかったのかというと、
受けさんが女の子に変わってもOKな内容だな~と言うことに気がついたのです。
男性が描く積極的かつ不思議系の女の子と変わらんなぁと。いわゆるヤンデレ系と言ってもいいでしょう。
絵柄はリアル系なのでもしかしたら誰も受けを乙女っぽいと感じていなかったかもしれませんが、
実は受けさんの中身は『乙女』です。
泣いちゃうあたりや会話で言うことが・・・女の子だなぁと思うのです。
これは受けが女の子的な方が好きな人にははまるんじゃないかと思います。
絵柄がリアルなのにキャラが乙女なので、
萌える人は萌える、無しの人は無しになってしまう、そのアンバランスさがハマる人とはまらない人を分けそうな気がしました。
一冊の中に、2つのストーリーが入っていました。
初読みの作家さん。
絵は・・・特別好きなタイプではないのですが
何故かナゼかなぜか・・・惹かれて読んでみました。
読んでみると、絵だけではなくストーリーにも
とっても惹かれました。
ガチャガチャと楽しく笑える、というお話でもないのに
端々に“フッ”と笑える部分が入っていたり、
2人の心の中をガンガン台詞として出しているわけでは無いのに
絵や間でそれをちゃんと表現していたり。
不器用で変わっていて歪んでいそうなキャラなのに、
思わぬところで素直だったり真っ直ぐだったり。
とても味わい深いのに決して重くなく楽しめる良い作品でした!