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me wo tojiru mae ni
最後まで読んで。
ああ、これは全編通して、「眼鏡萌えが、眼鏡萌えの為に描いた、眼鏡萌え漫画」だったのだと気付く。
どちらかというと、まさお三月先生の作品群にありがちな、時おり出て来る点々目や、小さな白眼や、ぷるぷる震えている様子など。ふにゃりとした「抜け」に萌える。萌えてしまいます。
そして、端正だったり、綺麗だったりする主人公たちも素敵なんだが。
脇に徹して、その後が気になってしまう脇役たちの存在にも萌えてしまう。
表題作「目を閉じる前に」と、「目を閉じた後に」は相互スピンオフになっていて。
お騒がせなバカップル、社会人の宗一 × 夕太。
夕太をずっと見守って来た、親友の恋を描いていく、結木 × 斎藤。
夕太は兄、広輔と宗一の仲を誤解して、嫉妬してしまう。
このブラコン兄・広輔が何も気付かないまま終わるのだが。
この兄のスピンオフにして欲しかったかも。
夕太に何かと世話を焼く、斎藤に兄は感謝してたりもするし、
しょっちゅう夕太は斎藤の家に引きこもるのを兄が迎えに来たりするので。
斎藤の相手はこの兄でも良かったのにー。なんて。
だって、そういうの、BLあるあるじゃないかな。
社会人の宗一が、幼ない夕太を見染めていて。
結構、いつもサカってる事には、まぁまぁ引きます。
夕太も、宗一の部屋では 事後、彼シャツにノーパンで、常時スタンバイなのも、まぁまぁ引きます。
同時収録は、イケメンで完璧過ぎる大島にコンプレックスありすぎて、ツンデレしてしまう豊口。
「勝負にならない」
完璧過ぎる筈の大島が、惚れた弱みで、とんだヘタレ。
大島に比べて自分はモテないと思い込んでる豊口が実は新人に狙われてたり。
それを女性スタッフに心配されてる様子も可笑しくて笑えます。
まさお三月先生の描く女性脇役って、何気に捌けてて。笑いを誘います。
好き同士だと分かってからの、エチにもつれ込んだのは良いけど、
感じている豊口を見てるだけで、自爆‼︎ の、大島がカッコ悪くて。いとおかし。
カッコ良すぎて悔しい気持ちが、ああ可愛い♡ と、思えたら。っていう、恋のあるあるが可愛い。
恋の勘違いバカっプルって、イライラさせられがちなんだけど。
ほんわか優しい抜け感があって。不思議とイライラしないんだなぁ。
まさお三月さん。派手さはないけどやっぱりなんかいいなと思って古い作品もボチボチ読み始めました。
【目を閉じる前に】
毎週金曜日、兄の友人である宗一に抱かれにいく夕太。だけど夕太は知っている、宗一の手帳にはずっと兄の写真がしまわれているのを…。
まぁ、これは両片思いと言うのか言えないのか、どっちも気の長いというのか、言葉が足らなすぎるというのか…。宗一は恋人として付き合ってるつもりだった…というけど、まさか誕生日を祝うとか5年間ものあいだ、何も恋人らしい事をしてこなかったんだろうか。
何となく気の利かなそうな人だから、その可能性が高いと考えるとなんだか笑えない…。
夕太が家出した際に、夕太の幼馴染の斉藤が宗一に向かって皮肉を言ってたけど、もっと言ってやれ!って思ってしまいました。
でも、写真の真実には笑った。まさかねぇ…
【目を閉じた後に】
夕太の幼馴染&親友の斉藤のお話。【目を閉じる前に】で斉藤が宗一に向かって「この何年かあいつの支えになっていたのはどっちなんだか」と言ってたのは皮肉じゃなくて真実でした…。
中高、そして大学生になっても何故か男を引き寄せてしまう夕太、そのくせ余り警戒しない夕太の代わりに変な男からガードし続けて保護者のような存在だった斉藤。
斉藤に興味を抱いて接近してきた結木にキスをされてくっついてしまうのだけど、あれよあれよ…って感じだったなぁ。
【勝負にならない】
上記2つとは全く関連がない作品。
頭も顔も良くて何もかも完璧な大島と10年ちかく友人関係を続けている豊口。
お前の料理がいいと言いながら、大島はせっせと毎週、豊口の料理を食べに来ています。だけど正直、何もかも完璧な大島が近くにいると自分の平凡さが際立って何だか卑屈な気持ちになってしまう豊口。
そんなある日、包丁も握れないと言っていた大島が料理も上手な事を知り…。
ラストのオチの大島が横たわる姿がなんとも哀愁漂っていて好きです。完璧じゃないからこそ愛おしいってわけで。
「目を閉じる前に」
あらすじはちるちるさんにお任せで。
まさお三月さん作品にありがちな(?)両片思い同士というか、
正直、ちょっとめんどくさい人たちというか(笑)‥。
このカプ5歳差なんですが、
成人したらというか、年をとればとるほど、
5歳くらいの差って、なんてことないじゃないですか!?
35歳と30歳とか、50歳と45歳とか。
でも、10代の5歳差って圧倒的ですよね。
17歳と12歳‥高校生と小学生ですもんね。
「目を閉じた後に」
夕太の幼馴染兼親友の斎藤と同じ大学の結木の話。
実は、夕太は男たらし炸裂チャームの持ち主で、
斎藤は夕太の貞操(?)を守るため、
用心棒のようにくっつていたんだけど‥。
エチはチュー止まりです。
「勝負にならない」
何をやらせても完璧な大島と彼と十年来の親友の豊口。
何一つ自分が秀でるものはないと卑屈になっていた豊口だが、
あるとき、大島の想い人が自分であることがわかって‥。
大島の豊口に対する想いの真剣さが斜め上を行ってて笑えます。
「メガネ萌え」
「目を~」の2カプでメガネあるあるな話。
ほぼ1冊の半分くらいが1つ目の作品。
なかなかに切ない部分がしっかりあるのに
それでも笑える部分があり・・とまさお三月さんの作品!という
感じでした^^
2つ目の作品は、1つ目と関連していました。
1作目の主人公である夕太くんといつも一緒にいる斉藤くんが主人公。
斉藤くんは夕太くんを守るために、いつもいつも気を張っていたんですねぇ。
そんな斉藤くんを癒す存在が、結木くん。
なんとな~くですが、どんなことでも大きく包み込んで
ゆったり構えて落ち着き払っているタイプかと思っていたのですが、
飲み屋さんでの行動にはキュンと来てしまいました♪
まさお三月さんらしい笑いあり切なさありな
楽しめる作品でした~。
まさお三月先生は今、ディアプラスで連載中の「求めてやまない」で知りました。
3カップルの話がありますが、どちらかは必ずメガネをかけてる。
描き下ろしもメガネにまつわる話だった。あとがきでメガネ率が高いとまさお三月先生もおっしゃってました。
「勝負にならない」の主人公、豊口がバイト先で長めの髪を縛っていて更にメガネをかけてる姿に萌えました。
気になるのはブラコンな夕太くんのお兄ちゃん広輔。
果たして、お兄ちゃんはゲイなのか。
ゲイだったら、受けでも可愛いなと思います。
それか、弟の話ばかりで嫉妬した受けに襲われる攻め。
お風呂上がりの夕太くん。シャツ1枚で四つん這いなったところ、お尻を宗一さんに弄られちゃうんですが……めっちゃセクシーな格好。そのシーンがエロくて好きです。(彼シャツか?)
全体的にはエロ少ないけど、始まったらみんなエロそうだ。
まさお三月先生の「それでも構わない」がお気に入りです。電子版はほとんど読んでいてこれもその中の一冊。
夕太は兄の友人の宗一に週一回抱かれている。でも片思いだ。宗一が本当に好きなのは兄。
ある日、宗一と兄が会っているのを見てしまって夕太は…
まったくのすれ違いで、なんと5年以上も関係を続けていたのに、宗一は夕太を恋人と思い、夕太は片思いだと思っていたなんて、かわいそうです。
まったく宗一ボンクラです。ちゃんと告白してあげてください。少し痛い目にあって下さい!いや、そんなたいした目にはあわないけどw
夕太が外泊が多くなって兄に注意されるのをフォローしたり、ずっと片思いの相談に乗ってくれて、最終的にはボンクラ宗一に助け舟まで出してくれたなんとも素晴らしい友人斉藤くん。
次のCPはこの斉藤くんと大学の同級生結木くん。
最初は夕太目当てだと思って斉藤は結木をうとましく思いますが…
純粋に夕太を守ろうとしてきて他に付き合いのなかった斉藤。結木に一緒にいたくているんだからと言われてちょっと意識します。
夕太がノンケ同士のふたりを心配して斉藤くんにコンドームをあげるところが微笑ましいというか、斉藤くんが夕太のことを意外と大人だったんだと認識するオチがいいです。
次は上記のCPとは関係ないお話。
なにもかも完璧な大島と10年来の友人関係にある豊口。
毎週家に来て豊口のご飯を必ず食べていく大島だが、職場での部下への心遣いをさりげなくアドバイスしてくれるとか、とにかくやることなすこと完璧で、豊口は引け目を感じていた。
ある日、大島が本当は食事も完璧に作れると知ってショックを受けバカにするなと暴れる豊口に、大島は突然キスをして好きだと告白。
食事を作れることを隠してまでなぜ豊口のご飯を食べに行っていたかを話します。
とりあえず告白の返事は様子見となり…
気持ちに気付いた時にちょっとすれ違うのは定番。その後に「我慢していた」のが何にというのを豊口が誤解していて、あれよあれよと言う間にえっちになだれ込むも我慢しすぎで…の展開が面白かったです。
SSは最初の2CPの微笑ましいお話。相変わらず夕太の斜め45℃の悩み事に振り回されるカレシの宗一と友人の斉藤。その斉藤を慰めるカレシの結木。絶妙なコンビネーションな2CPです。
眼鏡さんばかり、3CPのお話が入っています。
表題作「目を閉じる前に」 リーマン・宗一さん×大学生・夕太くん
夕太くんのお兄ちゃんの友達である宗一さんにカテキョをしてもらった縁で知り合う二人。両思いなのに言葉が足らず片思いだと思っていた、という王道ストーリーです。
宗一さんの持っていた写真が原因で夕太くんは勘違いするのですが、そりゃ勘違いするでしょ…。紛らわしい写真を持ち歩くな~!と宗一さんに言いたい。
でも夕太くんももう少し言葉に出しても良いんじゃないかい?まあ、可愛いから良しとしよう。
「目を閉じた後に」 同じ大学に通う大学生同士 結木×斉藤
表題作「目を閉じる前に」の夕太くんの友達の斉藤くんのお話です。「~前に」でいい味出してた斉藤くんが出ていて嬉しかった。
でも結木くんにキスされた後からの展開が早くて「?」ってなりました。もう少し斉藤くんの葛藤があっても良かったかな、と。
最後の意外に大人な夕太くんのオチが面白かったです。
「勝負にならない」 リーマン同士 大島×豊口
仕事もできて、顔も良い、豊口くんから見たら完璧な大島くん。そんな大島くんに勝てるところは料理だけなのだけれど、実は大島くんは料理も上手で。
ふざけんな、料理できないってだましてたな!と怒る豊口くんだけれど、隠してた理由は…。と言うお話。
理性総動員で頑張ってた大島くんが可愛かった。最後にうっかり暴発してしまうところは思わず爆笑でした。
ワタクシはあまり眼鏡萌えしないのですが、これはうっかり(いや、失礼)萌えてしまった…。3CPともにとても可愛かったです。
宗一(兄の友達、会社員)×夕太(大学生)
メガネ萌え全くないので、メガネ感想はありません。
表紙より、中表紙の方が好きでした。
宗一は、兄の事が好きだと、弟の夕太は長年思いこんでるわけですが、
五年?長らく勘違いってどうなの?
とか思ったりしますが
宗一のほんわか加減が、それをかき消してくれた気がします。
弟思いの兄かっこ良いです。
夕太の友人斉藤君、めちゃ良い男だな、と
思っていたら、男とあっと言う間にくっつきました。
展開早過ぎないかな〜
斉藤君話もっと読みたかったので
残念。
まさお三月さんのイラストは見やすいです。
まさおさんは、以前よりタッチが丸くなったかなーという印象を受けました。
見やすくなって、私は好きです。
お話自体も攻めの優しさが溢れていて、安心出来ました。
派手さは決してないけど(すみません)、
好きな人を想う気持ちがストレートに表現されていて、じんわりきます。
ごちゃごちゃしたような他のお話を読んだ後は癒されるんじゃないかな。
些細なすれ違いも誤解も、お互いの関係を確固たるものにするためのプロセス。
恋人同士になるには、避けて通れませんよね☆
優しい攻めを求めるなら、ぜひ本書でw
先日読んだ「あと一息で愛」がよかったので、家の中を捜索して見つけ出して読んでみた。
この本、全体として悪いところはないけど、ちょっと画面が地味とういうか、むしろ詰め込み過ぎっていうか、、確かに、これでは、全体の印象として、記憶に残りづらいかな。
表情のひとつひとつはなかなかいいんだけど、タンスの引き手や畳の目より、もっと身体を描いて欲しいなって感じ。
登場キャラの性格が、みんな素直なところは、とても好感もてる。
お話のオチの付け方とかも好き。