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tsuki to yabanjin
作家さんの新作発表
お誕生日を教えてくれます
ショコラノベルズではお馴染みの、せらさんの初?コミックスをゲットしました。この方に砂漠モノの絵を描かせたら、絶対当たり的作品が多かったイメージのまま、今にいたり購入した次第です。
出会いがしらに砂漠の国の首長にさらわれて、お前が気に入ったと強引に迫られちゃう、王道パターンをまさにふみまくった作品なので読み易いし、主人公の心の葛藤とかもしっかり描かれていて、最終的に自分の想いをはっきりと、本人の目の前で、告白しちゃう場面は有りがちなシーンではあるけれど、必死になって告るシーンは感動的でした。
生後間もなく、両親を含めた王族が死亡した事から、末の王子を国民は、「呪われた王子」と呼んでいる。
不幸を広めないようにと、隔離されてほぼ幽閉されて養育されているユリエル。
ユリエルの楽しみは読書。
特に、砂漠に飲み込まれた伝承を持つ中東のロサの遺跡についての書物が大好き。
ロサの砂漠で出会った男と、恋をして起きる色々。
2010年発刊の本。
この頃の描写は、時々崩れてコメディ調になっている。
巻末の活動10周年記念記事が面白かった。
王道か王道でないかというと微妙なところというか。
アラブ的王道よりはもう少しだけ紳士的な部分もあるような。
強引ではあるけれど、ちゃんと周りを見て相手の気持ちも考えて行動出来る攻・アルド。
なのでやっぱりアラブ的王道ではないのかな。
それよりはロマンスの王道っていう感じの展開。
ちゃんとお互いが惹かれていく部分が描かれていて、それでも自分の立場的な問題とかで離れ離れになったり、せつなくなったり。
単純なアラブものよりもしっかりした印象の物語でした(いわゆるテンプレ的アラブものとは違いましたしね)
印象的だったのは受・ユリエルがこれまで大切に育ててきてくれた従者・エルヴェに言った言葉。
アドルを、自分(ユリエル)を裏切っても、その従者だけは裏切らないという言葉がなんだか深い。
自分の気持ちよりもエルヴェの立場を身の安全を願うユリエルがただのかわいいだけの子じゃなくて芯の強いところがあっていいですね。
個人的にはそんなエルヴェとバディスがどうにかなればいいのに、と思うところ(笑)
どうにかなんないかしら?
って、限定版の小冊子に何かあるようですね。
読みてー!!