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このコミックは、深井先生の過去に出された作品のアンソロジー本です。話の内容も、シリアスやコメディー、ミステリーなど幅広く収録されています。
「恋情」
かつて警察でコンビを組んでいた瓜生と江見。仕事上のコンビだけではなく、恋人同士としてつきあいのあった二人ですが、江見は瓜生の元から姿を消してしまいます。
数年後、警察官の瓜生は、被疑者となった江見と再会します。なぜ江見が警察を辞めたのか、事件の内容等々は読めば分かりますが、ともかく、この物語は切ないです。複雑なこともあり、正直消化できたかどうかは自信がありませんが、答えの出せないことをテーマに持ってくるあたりはさすがです。
「demode」「frosty」
図書司書の高石と教師の佐賀は、図書室で秘密の逢瀬を繰り返しています。高石は何かうまくいかないことがある度に、高石を抱いては鬱憤を発散しています。不毛な恋としか思えない中、高石は佐賀の本当の気持ちを知ることになるのです。
実はこのお話も重いです。(笑)次の「frosty」では、回想シーンも交えながらその続きを描いています。
BLではハッピーエンドになる作品が多いですが、この二作は「大人同士」であり、ハッピーエンドで甘いお話ではないのです。だからこそ、もどかしさも切なさも、そして大人ならではの大胆さもずっと胸に迫ってきます。
今まで切ない、重い話が続くかと思いきや、「Rignt Hand Heart」「うれしい!」「MILD CONVERTER」「春はそこまで」なども収録しています。こちらは前作とはまた違う雰囲気です。
深井作品は新装版が出たり、このDXがすでに二冊も出ていたり、再収録がされていたりで、実際この本の中の作品は実は自分には全て既読の作品ばかりでした。
DX短編集としてどうかというと、深井作品の特徴=痛い・苦しいと言われるちょっと救いようのない話、前半のものが、新たに読む人には感慨を与える話ではないかな?と思います。
総集短編集としては、自分的評価はあまり高くない。
いわゆる単行本表題以外の2番手を集めた作品集になるのですが、インパクトが大きいというものはあまりなかったからです。
どの点が見ものなのか挙げるとすれば
表題『恋情』のその後が描き下ろしでフォローされていることでしょうw
本編は一方が刑務所に入るという悲しい別れで終わっていました。
そして主人公達が47歳・50歳と、壮年に入って一緒に暮らしているという男夫婦の形を見せてくれたことに、安堵をおぼえるのでした。
また、ユニークな物の新たな注目といえば、ここに収められている作品を初めて読んだ人には”タコ受け”←ハゲマッチョwwが爆笑かと♪
ある意味、安心・安全な品揃えの作品集で印象は薄いです。