恋する遺伝子~嘘と誤解は恋のせい~

koisuru idenshi

恋する遺伝子~嘘と誤解は恋のせい~
  • 電子専門
  • 非BL
  • 同人
  • R18
  • 神20
  • 萌×228
  • 萌35
  • 中立11
  • しゅみじゃない11

--

レビュー数
33
得点
328
評価数
105
平均
3.3 / 5
神率
19%
著者
小林典雅 

作家さんの新作発表
お誕生日を教えてくれます

イラスト
小椋ムク 
媒体
小説
出版社
白泉社
レーベル
花丸文庫
シリーズ
嘘と誤解は恋のせい
発売日
価格
¥562(税抜)  
ISBN
9784592876397

あらすじ

高額謝礼の一万円につられ、精子を提供しに向かったザザ・バース・ラボラトリー。そこで尊敬する人気劇作家(故人)の受精卵が廃棄される危機に出くわした騎一は、男前に「俺が産む」と名乗り出て!? 

表題作恋する遺伝子~嘘と誤解は恋のせい~

六車騎一,23歳,劇団・シベリアブリザードの劇団員
朝来野尚,24歳,著名な劇作家を父に持つ公務員

同時収録作品本音と妄想は恋のせい 完全版

和久井仁,26歳,サラリーマン・結哉の恋人
嵯峨結哉,20歳,大学2年生・和久井の恋人

その他の収録作品

  • あとがき

レビュー投稿数33

えええ!

コミカルなお話がメインかと思っていたら、ぶっ飛びでこういうストーリーなんだ!
と思いながら読み進めていたんですが。
精子バンクに一万円で登録する(本当のところ、相場ってどのくらいなんでしょうね)バイトに研究所に行ったキイチ。
そこで出会った有名監督の子息。


ん?
そうなるの?!

と、皆さんが書かれているように、ネタバレなしの方が良いです。
で。本題は、和久井CPのその後です!

これがメインで良かったんじゃ…くらいに彼らのバカップルぶりに、というか和久井の壊れっぷりが良かったです。

0

うーん。。。

1作目が比較的楽しく読めたのですが2作目のこちらは残念ながらノリについていけませんでした。
むしろ1作目でなんとかついていけたが2作目で限界をむかえたのかもしれません。
3作目も購入していますがなかなか読めずにいます。
他の方のレビューは高いのでツボにはまる方は多いのかな?
小林典雅先生はわたし的に大当たりとハズレがハッキリしている作家さんなので今回は残念でした。
少し時間を置いて再挑戦してみたいと思います。

1

ワケあって受胎というパワーワード

オメガバースでもファンタジーでもなく、現代設定の男性が妊娠をする。
こちらの作品が発売された約10年前当時としては、かなり珍しい…いや、かなりイロモノな設定だったかと記憶しています。
時代は変わったなあなんて思いながら再読。

「ワケがあって、実は、受胎したんだ、俺」
そんな言葉を放つのは、前作で珍妙な2人をくっつけるきっかけとなった、珍妙なアンケートの製作者であり、これまた強烈かつ珍妙なキャラクターだった先輩の騎一。
受けではなく、今作の攻めである彼が代理母ならぬ代理父として妊娠をするという、奇抜かつとんでも設定なのですが、これがなぜかするっと読めてしまうんだなあ。
故人となった父と継母が、不妊治療の末に遺した受精卵をどうするのか?
そんなデリケートな問題に直面する中で「なら俺が産む」と、嵐のように飛び込んで来た珍獣・騎一に、今作の受けである尚も読者も翻弄されてしまう。
本当に突拍子もなく、ありえない設定だらけなのです。
しかしながら、攻め受け両視点で読み進めていく内に、不思議と違和感がなくなっていくのはやはり小林先生マジックでしょうか。
おかしいだらけなのに、謎の説得力がある文章なんですよね。
医療関係の用語がしっかりしているように見えるからなのかも。
強靭な楽観性と、海を通り越して地球のようなおおらかさを持つ妊夫・騎一のマタニティライフに、尚と共に「ありえない」だったものが「もしかしたらあるのかも」と、思考が変えられていくのがなんとも愉快です。
途中からは2人とシンクロするかのように、気付けば"若様"の誕生を心待ちにしてしまっている自分がいてハッとする。
それだけ2人が真面目に、大切に若様に向き合っているのが理解出来たからなのでしょうね。
この珍妙なお話を描きながら、騎一という未知の生命体と出逢ってしまって以来、常識人でどこか頑なさがあった尚という人がどんどんと丸くなり、ちょっと素直じゃないだけの可愛い人へと変わっていく様も描いているのはお見事。
脳内で騎一の事をボロクソに言う表現が豊かで笑えて仕方がない。
オチに関しては賛否があるようですが、私はこういった展開は嫌いじゃないですね。
想像の余地があって良いのでは?と思いながら、終始楽しんで読めました。
その後の2人に関してはシリーズ3作目をぜひ。
ただ、初見も再読時もBL的にどうこうというよりは、どちらかというとヒューマンコメディのような感覚で読んでしまったかも。

同時収録作は、前作のメインカップルの短編。
前作で大活躍したトンチキアンケートですが、付き合った今だからこそ違う答えが出るのでは?と、もう1度やる事になった2人。
今回はなんと騎一によるリニューアル版も用意されています。
結哉につられてなのか、どんどんと壊れて変態化していくナイスゲイ和久井さんが愛おしい。
和久井さん、本当に元ノンケなのだろうか…?
和久井さんの結哉溺愛っぷりがすごいのか、和久井さんをこうまでさせる結哉がすごいのか、はたまたそのどちらもなのか?
先日1作目を読み返したばかりなのですが、確実にこの短編でおかしくなっている…
突き抜けたぶっ飛び加減が楽しく、お腹いっぱいなバカップルな2人でした。
全体的にマニア向けな作品な気がします。

1

えぇ〜そんなぁ…といった感想

亡くなった憧れの劇作家の受精卵を自分の腹で育てるという、突飛な出だしにあんぐり。
いくら騎一が型にはまらない人間とはいえ、このノリについていけなかったです。
この妊娠云々が長いし、ラブにはなかなか発展しないしで、読むのに疲れてしまいました。
で、オチがアレ…。
うん…そんな感じかな〜とは思ってましたが、現実もラブでいて欲しかったです。

短編は和久井×結哉。
これは良かった〜萌えた〜!
和久井の変態性、まだまだ奥深そうですね(笑)

前作が面白かったので即購入して読みましたが、正直期待外れでした。
レビュー見ると3作目は良さそうなので、そちらに期待します^ ^

3

本編[中立] & 巻末SS[神] → [萌]

私自身、不妊治療、生殖倫理に関わる仕事をしているので、最初はこんなアホな話があってたまるか!と一瞬読むのをやめようかと思いました。人ひとりの人生を簡単にホイホイ請け負う騎一と、それに順応してしまう和久井と結哉に幻滅したりもしました。でもシリーズ1作目がとても好きだったので、頑張って読み続けてみて−−−
からの大どんでん返し!そうか!それなら全然問題無いです。OKです。
尚が騎一に惹かれる部分も物足りないと思ってたので、こういうオチなら逆に物足りないくらいでよかったかも。もっと”尚”に共感してキュンキュンしちゃってたら最後のオチに「なんだよ!今までのは一体なんだったんだよ!」と納得できなかったかもしれません。次巻で2人に進展があるとのことなので、3作目があるからこそ、意味のある本作だと思います。

本編は中立の感覚ですが、巻末のSSが神!笑
和久井さんのキャラがどんどん崩壊していく様に、二人の行く末を心配したのは私だけじゃないはず。
末長くお幸せに(笑)

1

奇想天外ドリー夢小説♪ヾ(;´▽`A``

えーっ!ウッソー!マジー?ホントー?そうきたかー!!でもォ…あり得なーい!わーん、してヤラレター!!あーーー!うーーー!!

と大袈裟に騒いでみましたが、これはオチを読んだ瞬間の私の心からの絶叫。
それくらい、ホントーに驚愕のオチでした。
でも、落ち着いた今となっては「うん、こんなオチもアリかな~♪」と( *´艸`)
何といっても楽しかったんです。
ギャグと言い、コメディと言い、エロと言い、全てが。

とはいえシリーズの3作目が出版される前に読んでいたら、少々キツかったかもしれません。
いわゆる夢オチや妄想オチと呼ばれるものは、作家の力量がものを言う作品テクニック。
こんなオチも小林典雅先生の小説だからこそ許される手法かもしれないな~と。
先が読めない面白さ、意表を突く作風は天下一品!

私はこの後すぐに3作目を読みました。
消化不良と言うのでしょうか、とてもこのままでは気持ちが収まらずすぐに(^^ゞ
それゆえこの2作目は、ホントは3作目の前哨戦として書かれた小説だったに違いない!と受け止めることが出来ました。
ことによると、1作目→3作目→2作目の順で読む方が驚愕度は少なく、素直に楽しめるかもしれませんよ。
などと勧めて良いものかどうか…((^┰^))ゞ テヘヘ

今回の攻めは1作目でナイス脇役として登場の六車輝一。
受けは、今作初登場の朝久野尚。
二人ともノンケで、性格が真逆です。
攻めの性格は、1作目から変わらず実に自由闊達、天衣無縫、唯我独尊です。
対する受けは、謹厳実直、神経過敏、容姿端麗…とこんな感じでしょうか。
このような二人が抗いながらも恋に落ちていくお話。
しかも妊夫が攻めの輝一って言うんですから、前代未聞です。
でも作者様のこのセンス、私は好きだなと思いました♪

また本編とは別に1作目のSSが掲載されており、その時のカップル(和久井さんと結哉)が、より変態度をアップさせて笑わせてくれます。
コメディがお好きな方、大どんでん返しはありますが、続編が手招きして待っています。
是非お手に取ってみてはいかがでしょうか♪

2

続編があるから大丈夫

シリーズ三部作の第二弾で、第一弾に登場した破天荒な先輩・騎一が主人公のスピンオフです。

T大を中退して貧乏小劇団で役者をしている騎一は、何事も直感で決めてしまう超ポジティブシンキング男。そんな彼は、ある日、尊敬する劇作家の遺した受精卵の代理父になるというとんでもない決断をします。そして、もう一人の主人公は劇作家の息子・尚。公務員としてできるだけ目立たぬよう穏やかな人生を望んでいた彼は、成り行きから妊夫である騎一と同居することになります。真反対の性格をした二人が反発しながら恋をしていくお話です。騎一に振り回されていくうちに孤独を自覚し、離れたくないと泣く尚が可愛かったです。

私はこのオチは全然アリでした。ただ、それは続編で騎一と尚の関係がシナリオ外でも発展することを知っていたからかもしれません。

巻末1/10ほどに第1作の続編SSが収録されています。「~完全版」となっているのは、この書き下ろしの前に出た雑誌の付録として「本音と妄想は恋のせい」というCDの脚本が存在したからだそうです。また変なアンケートに翻弄される結哉と和久井さんのバカップルぶりが微笑ましく、和久井さんが相変わらず変態丸出しで大変おかしかったです。色々まざってすごいことになっている和久井さんのセリフは噴飯モノでした。

3

職業設定がとても生かされてる

攻めが妊娠しても「典雅さん作品だしー」って思わされるところが凄い。
そうそうこれ、以前ブロ友さんの記事で最後のオチが凄まじい…(その人は1巻は最高!だけど2巻のオチは苦手とのこと)って伺っていたのでドキドキしながら読んだら…そうきたかっ!((((;゜Д゜))))
斜め上を行く展開でした。
騎一の劇団員設定が大いに生かされた感じですねー。
もうね、梯さんに読者の多くは踊らされまくったはずだよ!
でも面白かった!
若様にメロメロな2人の姿も見てみたかったので、その点は残念でしたが。

107ページの騎一へ向ける若干邪険気味な和久井さんの表情にニヨニヨ。
絶対結也に向けなさそうな表情拝めましたーwww

和久井さんと結哉のイチャラブは安定ですねっ。
もう変態な言動してようがストーカーな収集癖披露しようがこの二人なら(ヾノ・∀・`)アルアルって受け止めてしまうwww
番外編では和久井さんの変態っぷりが大暴走して結哉がびっくりしちゃってましたがw
しかも引かれたと思って和久井さんめっちゃ弁解しまくりつつも爽やかに変態街道邁進してるという。
…なんか騎一がまともに見えてくる←

2巻で終わりと思ってたら3巻あると知ってワクワクしてます。

2

レビューを読まずに、本作を読んで欲しい

じゃあレビュー書くなよっていう
もっともなご指摘はどうかご容赦ください(>_<;)
ネタバレありにチェックはいれましたが、
最大のネタバレはせずに、レビューを書きます。

いやぁ、本作を読む前に、
他の方々のレビューを読まなくてよかった~

まずしょっぱなの騎一先輩の
「最高学府を中退して」というセリフを読んで、
「え!?T大!?」と驚いたんですが、
騎一先輩は、なんとかと天才は紙一重
を地でいく人なんですね~
妙に納得(笑)

本作の核となる騎一先輩の妊娠ですが、
裏表紙のあらすじに、攻めが妊娠とあったので
「どういうこと?リバなのかな」と思っていたんですが
まさかこういうこととは(゚Д゚;)

私は、妊娠BLは嫌いではなく
「子どもを産めない、家族を増やせない」と
悩むキャラが出てくる話にいつも胸を痛めるので
むしろ、「フィクションなんだから
夢があってもいいじゃん!妊娠カモーン」なんですが、
ちょっと今回の展開は...う~ん(*_*;
でも最終的には愛が芽生えて大団円になるんだろうし
ならOK!と受け止めました。

騎一先輩が、勘と洞察力で
すごくいいことを言うんですよね~

自分の子どもの父親になる人は、
騎一先輩みたいな考えの人がいいかも
と思いました。

そして...

や ら れ た ー !!

本当に作家さんってすごいですね…
久々に感じました、この「してやられた感」
勘の鋭い方なら、途中で気付くんでしょうか?
私は全くわかりませんでした。
いやぁ、おもしろかったです!

本編の後は、
和久井さん×結哉編のSSが掲載されています。
ひたすら、いちゃラブバカップルです。
和久井さんのオープンぶりがいっそ
清々しいですね!
ドラマCD用の脚本に、Hシーンを追加したそうですが、
これ、本当にCDにしたの?(笑)
私はドラマCDはあまり興味がないんですが、
この話なら聴いてみたいです。
このセリフを声優さんに言わせるとは、
小林さんは鬼畜ですね!(笑)

4

騎一が妊婦?

前作『嘘と誤解は恋のせい』に激萌えし、スピンオフ?続編?のこちらを読んでみました。小林作品らしい、ギャグ要素満載の作品でした。「あの」騎一が妊婦さん?とちょっとびっくり。いったいどういうきっかけで妊婦さんになるのかと楽しみに読み進めました。

両親とも鬼籍なのに、受精卵だけ他人に着床させるってちょっとあり得ないよね。
しかも唯一の家族はそれを拒否してるし。
全くの他人の、しかも定職のない騎一に子どもを育てられるのか?
そしてそもそも男は妊娠しない~~!
とか色々突っ込みつつも、『いや、もしかしたらありえるかも…?』と思わせるところはさすが小林さんといった感じでした。

所々で出てくる和久井さん×結哉のCPも相変わらずのバカップルぶりで可愛かったし、攻めが妊婦さんになる、というのも意外性があって良い。最後のオチもきちんと伏線があったことで納得できます。騎一の劇団員という設定も生かされていて、まとめ方がお上手だなあと感心しました。

が、「萌え」という点ではちょっと萌えきれなかった。

父親から愛された記憶のない尚が、それゆえに父親を拒絶しながらも心の奥底では父親を求める気持ちにきゅんとし、そうした気持ちを騎一が分かってくれたことで徐々に騎一に対して恋愛感情を抱いていく姿はとてもかわいらしかった。がしかし、イマイチその心の機微が分かりづらかったのと、恋愛感情を自覚したとたんに乙女になってしまったのがちょっとなあ。
一方の騎一も尚に対してどこで恋愛感情を持ち始めたのか、その点が全く分からなかったのが原因かな、と。

最後の和久井さん×結哉のCPのSSは非常に良かったです。このSSありきの萌×2でした。相変わらず安定のラブラブさにホッコリしました。しかし、和久井さんがエロオヤジに変貌しつつありますが…www

あと個人的にこのシリーズですごく好きなのが、裏表紙に書かれているアンケート。これって誰が考えてるんでしょうね。小林さんなのかなあ…。笑いのセンスがあって最高だと思うのです。

2

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